15.伊豆ケ岳/宝登山

1.動 機
石塚観光のパンフで「宝登山」が日本一の蝋梅の名所であり、1月半ばから見頃になり、3時間半で楽しめると知って行きたくなった。折角はるばる秩父まで出かけるなら、も一つ秩父のピークを踏んで来たい。伊豆ケ岳(851m)が展望も良さそうだし、名栗青年の家から登れば回遊路で歩行2時間とあるので、これが適当と選んだ。お天気の良さそうな日を待っていたが、他の予定と折り合いがつかず延び延びになっていたげ、前夜の天気予報で29日と決めた。どちらを先に登るかが問題だったが、10時頃に登頂できれば見事な富士山が見えるだろうと、伊豆ケ岳を先にした。

2.データ
a)山域:伊豆ケ岳(651m)、宝登山(497m)
b)登山日:2004/1/29(木)晴
c)コースタイム: 
森山発車5゚30' = 6゚50' 大泉JCT = 7゚00' 三芳PA(朝食)7゚35' =(鶴ケ島IC−R407−R299−正丸峠) = 8゚50' 県63交差点P 8゚55' ---- 9゚20' 長岩峠 ---- 9゚35' 男坂下 ---- 9゚50' 伊豆ケ岳10゚35' ---- 11゚05' 山伏峠 ---- 11゚20' 県63交差点P =(県63―R299―R140) = 12゚20' 宝登山神社P ---- 13゚00' 蝋梅園14゚00' ---- 14゚20' 宝登山神社P =15゚30' 花園IC = 16゚25' 守谷IC 16゚35' = 17゚30' 森山帰着
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「正丸峠」、「鬼石」

3.記 録
3.1 伊豆ケ岳
1)往路ドライブ
5時に起床して、朝食もとらず早々に5時30分に出発した。日立南ICから常磐道に乗ったが、東京外環も意外にも空いており好調に走って、大泉JCT手前あたりで丁度富士山が朝焼けの時間になり、綺麗な赤富士を堪能しながら楽しいドライブになった。三芳PAで暖かい朝食を食べながら休憩し、鶴ケ島ICでおりて、あとはナビにしたがってR407−県道15−R299と走り、正丸トンネルの手前で正丸峠への道に入りこんだ。正丸峠からの下り道が圧雪状態になっていて、のろのろ運転になった。冬タイヤを新調したばかりで助かったが、「正丸トンネルを通って県道63号を左折するほうが早かったね」と奥様に言われてしまった。
2)登り
県道63号との合流点に林道分岐があり、3、4台駐車できる。一台先客があり、丁度歩き始めるところで、林道を進むか右の細道に入るか迷っている。「林道を進むのでしょう。」と話す。身支度を整えて、8時55分に車止めを越えて林道を進むとすぐに道標があり、左の谷に下りすぐに丸太で作った階段道になる。山頂まで随所に階段が作られていたが、急坂なので階段にしないと登山道は雨ですぐに流れてしまうのだろう。階段道で急坂を20分登って長岩峠で正丸峠からの登山道に合流するとなだらかな尾根道になった。15分で男坂の下に到着し、女坂とどちらを進むか悩む。名物の男坂は予想したほど急ではなかったので登りたかったが、岩場には雪がべったりくっついているし、「危険」「落石多し」の看板、歩行禁止のロープを張ってあったり、など勘案して女坂を登ることにした。女坂には雪が踏み固められており、アイゼンの踏み跡もあったが、注意深く登れば大丈夫と判断してそのまま進む。
3)山頂
9時50分に山頂に到着し、早速富士山を探したが見えなかった。奥多摩の山の向こうに見えるはずだが、どこにも見えなかった。富士山が見えないのにがっかりして、武甲山や二子山など秩父の山々、日光連山や筑波山−加波山などよく見えたのだが、満足できず、周りの枝が邪魔するのがやけに気になって仕方なかった。伊豆ケ岳山頂は細長く、あちこちに岩が飛び出している。それぞれに登って喜んだ。男坂方向の端の岩場まで行って戻ってきたら、あとから登ってきた人に「男坂を登ってきたのか」と驚かれてしまった。
4)下り
山頂で45分過ごして、山伏峠に向かって下りた。こちらも登り以上の急坂で階段道も多かったが、雪が少ないだけ楽だった。山伏峠は武川岳への登山指標があったが、舗装された車道を歩いて駐車場所に戻った。山頂から45分。舗装道の凍った所は怖かった。途中に「名栗げんきプラザ」という立派な施設があった。ガイドブックにある「名栗青年自然の家」が変わったのだろうか。

3.2 宝登山
1)ドライブ
県道63号―R299―R140と35km走って長瀞の宝登山神社手前の広い道に駐車した。途中、武甲山の痛々しい山容を間近に眺められたが、これほどまで徹底すると巨大な美しい人工構造物にも見え圧倒された。
2)登り
12時20分に宝登山神社へ向かい、ここから登山道が始まる。登山道は車も走れる広い道、上から大勢歩いてくる。インタネットではロープウエーを使う人が殆どで、歩く人は中学生などでまれだとあったが、中高年がいっぱいである。少し登ったところで、一人のご婦人が山道から下りてきた。「山頂にいけるの」と聞いたが、「行けるけど大変、車道を行きなさい」と奨められ、そのまま進む。山頂近くなってからはショートカットの道を歩いて、40分で山頂の蝋梅園に着いた。
3)山頂
入口は梅園になっていて、紅梅がちらほら咲いていた。一週間あとなら蝋梅と両方を楽しめそうだった。
山頂はさすが評判通りに蝋梅がいっぱいだ。5分から7分咲きぐらいだが気持ちの良い匂いが漂っている。ここの蝋梅は黄色が強くて、今まで見たことのある蝋色の花よりは華やかだった。周遊路の足元には福寿草が満開で、イヌノフグリやヘビイチゴの花ももう咲いていた。平日なので空いていると思ってやってきたのだが、山頂は大変な人で、昼食の場所を探すのにも手間取った。展望の良い気持ちの良い場所で、非常食の昼食をとる。
蝋梅こしの綺麗な両神山や武甲山の写真を撮りたかったが、残念ながら逆光になっており、山容は定かでない。伊豆ケ岳より先にしとけば良かったと後悔しても始まらない。
4)下り
宝登山神社奥宮にお参りして、ロープウエー駅でトイレを借りる。ロープウエーに乗る人の行列が出来ている。これでは歩く人が多いはずだ。下りは、登りで出会ったご婦人が下りてきた山道を歩いて30分かかったが、急坂の土道は滑りそうで気を使った。途中、一組の元気なご夫婦を追い越し、しばらく後を追いかけられて競争のようになった。若気の至りと反省した。
5)復路ドライブ
宝登山神社を15時に出発して、花園ICから高速に乗ったが、帰りも渋滞はなく快調に走って、守谷SAで休憩して、17時30分には無事我家に帰着できた。



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