27.セツブンソウと三峰山

1.動 機
セツブンソウなる花を見たことがなく、今年こそ星野の四季の森に行きたいと思っていた。2月26日もお天気はまあまあ、思い切って出かけてきた。セツブンソウは満開、フクジュソウやロウバイ、コウバイ、マンサクも綺麗に咲いていて大満足でした。朝早く出発して、四季の森の裏山である三峰山にも登ってきた。低い山だが、修験道の道らしく上り下りが厳しい急登の連続で苦しかったが充実のハイキングでした。

2.データ
a)山域:三峰山(605m)
b)登山日:2004/2/27(木)晴
c)コースタイム:
自宅 6゚30' = 7゚40' 茂木道の駅(朝食)8゚00' = 9゚30' 星野四季の森P10゚45'= 11゚00' 三峰神社里宮P ---- 11゚35' 浅間神社 ---- 11゚55' 三角点分岐 ---- 12゚10' 三峰山 12゚20' ---- 12゚30' 三角点分岐 ---- 12゚45' 永野御嶽山 ---- 13゚35' 奥の院 (昼食)13゚55' ---- 14゚15' ベンチ ---- 14゚45' 清滝 ---- 15゚00' 三峰神社里宮P = 小山レストラン = 那珂町 = 19゚00' 自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「仙波」、「下野大柿」:「栃木の山120、No.102」

3.山行記録
a)星野四季の森
日立市森山町の自宅から110km、朝6時30分に出発したが、途中茂木道の駅で朝食に持参のおにぎりを食べて、栃木市の星野四季の森に到着したのは9時30分になっていた。広い駐車場にはすでに10台以上の車が入っていた。
期待に胸を膨らませて園内に入ると、すぐにセツブンソウの群生が迎えてくれた。思ったより小さく目立たないが、清楚な色でつつましそうな姿が好ましく、じっと見ていて飽きさせない。三脚をセットして望遠レンズで狙う人、座り込んで熱心にスケッチしている人、数人で一緒に覗き込みながら品評会をしている人、それぞれに堪能している。
セツブンソウは大事に育てられており、奥のほうは立ち入り禁止のロープを張って、新しい群落地を拡張していた。
ところどころにフクジュソウの株があり、その黄色い花が日光に映えて存在感を主張していた。数は少なくても、セツブンソウよりも目立って見えた。
黄色いロウバイの花も目立ち、すでに盛りを過ぎたものもあったが、新鮮な色で輝いているものが多かった。遠くから見ると同じように見えたが、近づいて良く見ると、細い花びらがひらひらしているマンサクもあった。
コウバイのピンク色も咲いていた。ロウバイと隣り合わせに植えてあり、黄色とピンクの組み合わせが綺麗だった。ダンコウバイやサンシュユも、もう少しで咲きそうだった。
1時間少々ゆっくりと歩いて駐車場に戻ると車は2倍以上に増えていた。
b)三峰山
予定の道が工事中だったので人に道を尋ねると、迂回路を教えてくれ「先月、夫婦で登った人の旦那が転落死した。甘く見ないで気をつけて登れ」と注意してくれた。
鎖場は登りにした方が安全と考えて、ガイドブックのルートを逆方向に回ることにして、三峰神社里宮の右手の広い道から登り始めた。上から男の人が下りて来て「厳しいルートだよ。気をつけなさいよ」と言ってくれた。どうも、頼りない老夫婦に見えるようだ。
広い道が終わり、登山道になると尾根まで急登の連続になった。道は裸土なので、下りでは滑らないかと心配した。浅間神社の鎖場は大したことなく通過して、尾根には1時間ほどで着いた。ここから三峰山三角点まで往復だが傾斜はゆるくなった。踏み跡を辿って登ると山頂近くでロープに遮られた。稜線の向こう側が石灰鉱山の採掘現場になっており、登山ルートが鉱山領域に入り込んでいるようだ。かまわずロープを跨いで進んだ。丁度昼休みの時間であり、採掘現場には重機はあるが人はおらず、しかられる事なく15分で三角点に到着できた。日光方向の展望も霞んで半分見えず、証拠写真を撮って人が帰ってこないうちにと早々に退散した。別ルートがないか探しながら下ったが、ごく薄い踏み跡が分かれているだけだったので、みんなロープを無視しているのだろう。
ここから奥の院までの稜線歩きは、多少のアップダウンはあったが、木漏れ日を受けながら気持ちよく歩けた。途中、急坂を下る分岐があり、ここに「岩場危険」の朱記された真新しい立札があった。この先が修験道で滑落もここかと思われ、君子危きに近寄らずと稜線歩きを続けた。
1時間で着いた奥の院には3人の神様がおわしました。お賽銭をおいて無事に下山できるようにお願いした。
綺麗に手入れされた杉林を下ると20分でベンチを置いた展望所につく。ここは前記の危険表示の分岐につながる修験道の分岐であり、沢山の祠が祭ってあった。ここからは急坂になり石を組んだ階段になった。段差は小さく歩きやすい。こちらを下りに選んで正解だった。奥の院への参道で修験道だけあって、途中には、弘法太子堂、木食普寛霊神などのお宮や数え切れない数の石の祠が並んでいた。一番下には清滝という小さな滝があったが、滝壺の真ん中に水が落ちる5mぐらいの落差で、滝に打たれて修行するのに具合が良さそうだった。滝口がプラスチックなのが玉に瑕だったが。
奥の院から1時間で三峰神社里宮の最奥の石段にたどり着いた。



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