32.娘の誕生日の山・住谷山

1.動 機
今年の初め、家族の誕生日の標高を持つ山に登ろうと計画し、今回は娘の誕生日の住谷山に登ろうと、御前山村に出かけた。時間がたっぷり余るので、近くの「石船神社」「壁面観世音像」「高根山大山寺」を見学することにした。道中、もう春の山野草があちこちに花開いており楽しい山行でした。

2.データ
a)山域:住谷山(302m)
b)登山日:2004/03/10(水)晴
c)コースタイム:
自宅 9゚40' = 桂道の駅 = 11゚10' 石船神社 11゚25' = 11゚40' 住谷部落P 11゚45'----12゚05' 住谷山頂 12゚35' ---- 12゚50' 鞍部 ---- 12゚55' 第2峰 ---- 13゚00' 鞍部 ---- 13゚15' 住谷部落P 13゚30' = 13゚40' 壁面観世音13゚50' = 14゚10' 高根山大山寺14゚25'=盛金富士 = 15゚30' 自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「野口」

3.山行記録
a)石船神社
今日は急ぐこともないと、自宅を9時40分にゆっくりと出発し、桂道の駅で買い物休憩して、桂村産業振興課の観光パンフを貰った。地形図よりも分かりやすく、これを見ながら住谷山に登るとともに、面白そうな社寺を見て回ることにした。
最初の石船神社は、白山温泉のところから山の中に入り、側溝に落葉もないほど綺麗に整備された道を岩船部落に入ったところにあった。859年の創建と言われる由緒ある神社で、ご神体である大岩の前の神殿には大きな鏡(多分金属製)が置いてあったが、自分の姿がゆがみも曇りも無く写っていて驚いた。周りには人の胴よりも太い幹周りを持った藤の古木が数本高々と伸びており、花の時期にはさぞかし見事だろうと思われ、その時期にまた訪れてみたくなった。
b)住谷山
シモンHPによると、住谷山にはシモンさんの登ったとは逆のコースを歩くのが良いと書いてある。住谷部落の奥まで入って駐車場所を探していると、丁度目の前にシモンさんが下りてきたと思われる墓地が目に入った。早くも花開いていたタンポポとオオイヌノフグリを写真に納めて、見事に手入れされた杉林の中を、傾斜が緩やかで歩きやすい登山道を登っていくと20分ほどで山頂に着いた。山頂には集会の出来そうなプレハブの小屋があり、その前に注連縄が張られた小さな祠が二つ、裏側に三角点があった。山名を示す名札はどこにも見当たらなかった。まわりは樹木に遮られていたが、樹間から赤沢富士や津室山、井殿山など登ったことのある近くの山の姿を確認できた。
証拠写真を撮って、登頂を祝いながら昼食にしたが、話をしながら地形図を見直して驚いた。娘の誕生日は3月8日で、住谷山は308mでなければならないのに、302.0mとなっている。桂村のパンフを見てもそうだ。どこで間違えたか、思い込んだらそれまでの粗忽者、また308mの山を探して出直しするしかない。
住谷山は双耳峰になっており、も一つのピークへ向かって尾根を辿ったが、こちらにもはっきりとした踏み跡があって、藪漕ぎしないで歩けた。鞍部から部落への下山道もしっかりしており、シモンさんが入り込んで苦労したと思われる林道を右に分けて、立ち入り禁止の立派な鉄のゲートにたどり着いた。ここの脇を抜けて、部落の田畑の畦道でフキノトウを探したが見当たらなかった。かわりに、ナズナ、ホトケノザ、カキドオシ、トウダイグサなど沢山の野の花がたくさん咲いていて嬉しかった。
c)壁面観世音像
来た道を進行方向に走って孫根部落に着くと、壁面観世音像・矢の目牧場と書いた大きな指導標があり、ここを300m入ったところに小さな社があった。徳一大師が岩壁に彫ったと言われる、頭部だけがそれと分かる未完の観世音像が社の後ろにあった。社の後ろ側面には柵があり、社正面の格子の間からしか見ることが出来なかった。毎年3月18日に御開帳されるとのこと。
d)大山寺
次は県道121に出て大山城址に向かったが、ここは入口から荒れていたのでパスしてそのまま大山寺に向かった。
大山寺は810年聖徳太子開基と言われる、関東八十八霊場の三十一番札所の名刹である。文化財の山門のほか、本堂、婆王尊堂などの堂宇も立派だった。婆王尊堂は子供の虫きりに霊験あらたかとのことで、癇のつよい孫娘を連れてきたいものだと言いながら、代わりにお祈りした。ボケ封じの有難い観音様の像もあり、奥様に強制されて、こちらにも深く頭を下げてお祈りしてきた。境内には沢山の花木が植えてあり、サンシュユやミツマタの花があちこちに咲き誇っていた。下にはフクジュソウやジンチョウゲが咲き、アセビの花がもう咲いていたのには驚いた。
フキノトウがあちこちに芽を出していた。今回フキノトウが採れなかったので欲しかったが、境内の中では頂戴するわけにもいかず、帰りの車で盛金富士の麓まで寄り道して収穫して帰った。フキミソが美味しかった。



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