35.鍋足山

1.動 機
下山先生から、「人があまり登らないルートで鍋足山へ登らないか」と誘いがあり、二つ返事でOKした。鍋足山は何回登ってもいい面白い山であるが、今回は笹原から北の入滝を経て、512.7mの三角点峰に登り、やせ尾根で鍋足山に回り、また笹原に戻る周回ルートだった。絶好の天気にも恵まれて展望も楽しみながら、水戸アルパインのFさん、Sさんと、下山さん好みの変化のあるコースを満喫しました。

2.データ
a)山域:鍋足山(529m)三角点峰(551.7m)
b)登山日:2004/03/19(金)晴
c)コースタイム: 
里美道の駅 9゚25' = 9゚30' 里美村民家9゚35' = 9゚50' 笹原登山口9゚55' ---- 10゚15' 北の入滝 10゚20' ---- 11゚25' 三角点峰12゚25' ---- 13゚10' 第3峰 13゚25' ---- 13゚40' 第1峰 13゚45' ---- 14゚35' 笹原登山口
d)同行者:下山夫妻、Fさん、Sさん、和子
e)地形図:1/25000「大仲宿」

3.山行記録
a)里美村
我家を8時35分に発車したが、途中、快調に走って、里美道の駅に集合時間に15分早く到着、杵搗き草餅の試食を頂いた。下山夫妻FさんSさんと合流し、下山さんが今年見つけたフクジュソウいっぱいの大中部落の民家に案内してもらった。とっくに盛りは過ぎていたが庭一面に株があって咲き残りもあり、最盛期にはさぞかしと思われた。ほかにカタクリも植えてあった。
b)登り
笹原の民家の奥に空地があり、ここに駐車して、10時前に歩き始めた。「ここへ下りてくるのよ」と言われて鍋足山への指標を左に見、(北の入滝・中ん滝)の指標の方向に登っていった。20分で北の入滝に着いたが、岩肌を細い流れが下りている可愛い滝だったが、岸壁にはほかにも濡れたところがあり、雨季には見ごたえのある滝になりそうだった。
ここから滝の右を登っていったが、落葉の積もった急斜面が長く続いた。FさんとSさんは下山さんにくっついてどんどん登っていくが、あとの3人は少し遅れ気味で、ぶつぶつ言いながらやっとの思いで登っていった。猪鼻峠へのハイキングルートのある稜線に出るまでは道なき道を歩いた。下山先生は一人で歩いて開拓したのだが、我々はその後ろでなければ歩けそうにもない。稜線に出ると、向かいに日光から那須までの雪山が樹間に見えていて嬉しくなった。ここからは登山道を歩いて11時30分ごろ551.7mの三角点に着いた。南に鍋足の三つの山が格好よく見えていた。山頂には立派な指導標と真新しいベンチがあり、少し早めだが、ゆっくりと昼弁当を食べた。
12時30分ごろ鍋足に向けて歩き始めた。ここからは、ルートは明確だが岩むき出しのやせ尾根なので、それなりに気を使った。鍋足の第3峰の下に着くと「この先危険・通行止」の札があり鎖も張ってあった。子供が転落したことがあったための処置とのことで、ルート自体は以前と何も変わっていそうにない。子供ではないよと言いながらそのまま進んだ。岩肌の急斜面のトラバースがあり、足場が狭く一部凍っていたので慎重に歩いた。岩場の登りには、以前にはなかったワイヤが張ってあったので助かった。
第3峰の上からは、日光連山―釈迦ケ岳―塩原の山並―那須連山の雪山が綺麗に見渡せた。その向こうには真っ白な会津の山も見えていた。ここが一番の展望所だ。第2峰は下山さんだけ登って、4人は巻いて歩いて、13時40分に529mの主峰に到着した。角材を組み合わせて作った「鍋足山」の山頂標が以前のまま松の木に健在だった。
c)下り
下りは、役場方向と反対方向に進み、急な岩場を木の根っこを頼りに下りていった。まわりにはイワウチワの群落があったが、花はまだまだだった。三角点峰からの稜線を正面に見ながら下り、杉林になるとやっと緩やかな下り道になり、小さな滝を樹間に見ながら14時30分ごろ登山口に到着した。
今回の山行は、三角点峰への急登や鍋足山の岩登りなどずいぶんと体力を使った。帰途、里美農産物直売所でソフトクリームを味わいながら思い出を話し合った。



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