41.娘の誕生日の山(石尊山)とイワウチワの山(盛金富士)

1.動 機
家族それぞれの誕生日の山を探して登っている。長女の誕生日は3月08日、先月、住吉山に登ったが間違いだったので、新たに308mを探していた。シモンHPの三角点探訪の記事に、山方町の石尊山307.7mがでているのを見つけてこれに決めた。低い山だからこれだけでは一日では時間が余るので、近くの盛金富士にも登ってイワウチワを愛でることにした。4年前の下山学校でここを案内されて初めてイワウチワに出合って以来、毎年イワウチワを見たくて登っている。

2.データ
a)山域:石尊山(308m)盛金富士(341m)
b)登山日:2004/04/01(水)晴
c)コースタイム: 
森山町 10゚00' = 11゚15' 山方町大崎11゚25' ---- 12゚00' 石尊山12゚20' ---- 12゚45' 山方町大崎(フキノトウ)12゚55' = 13゚05' 下小川駅(昼食)13゚35' ---- 14゚00' 登山道脇群生地14゚20' ---- 14゚45' 盛金富士 15゚00' ---- 15゚05' 山頂下群生地 15゚20' ---- 15゚50' 下小川駅 16゚00' = 16゚50' 森山町
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「大中宿」「山方」

3. 山行記録
a)石尊山
家族の誕生日の標高を持つ山に登る計画をして、長女の誕生日3月08日に合う山として、最初桂村の住谷山に登ったが、実は住谷山は302mであったとの笑い話にもならない顛末は「32住谷山」に書いた。リベンジに近くに308mの山を探していると、たまたまシモンHPの三角点探訪の報告に山方町大崎の石尊山が307.7mの三角点を持つとの記録を見つけた。娘と孫を連れて登りたかったがかなわず、また二人だけで登った。
登山口である大崎部落の入口で農作業中のご婦人に登山口を聞くと「あれ、石尊山に登るの゚この前も聞いた人がいたよ」と言いながら親切に教えてくれた。シモンさんのことのようだ。地形図で破線の道が南に分岐する少し先を手前に戻る車道を登ると民家に着き、その先に山へ登っていく踏み跡があった。この道は山頂までの急坂にジグザグに切ってあり、数箇所の分岐はあったがとにかく上へ上へと進んで30分ほどで山頂間近の稜線に着いた。山頂は2つに分かれており、それぞれ岩の上に祠が祭ってありなかなか雰囲気の良い山だった。残念ながらまわりは樹木に遮られて視界は余り良くはない。樹間から奥久慈男体山やこれから登る盛金富士などを確かめた。308mの三角点で証拠の写真を撮ってすぐに往路を下りた。
登山道わきには、ヤブレガサ、ミミガタテンナンショウ、ヤマエンゴサク、フデリンドウなどがもう咲いていて目を楽しませてくれたが、車道近くではフキノトウが黄色い花を連ねていていっぱい収穫できた。目も実益も満足のできた山でした。
b)盛金富士
1時ごろに下小川駅に着くと、駅舎は無人駅に改築されて綺麗になっていた。日当たりの良い休憩舎で遅い弁当を食べて、歩きなれた盛金富士への登山道を登ったが、丸太の階段は思ったより急で、結構汗をかいた。途中、ご夫婦に出会うと「丁度見頃ですよ」と励ましてくれた。25分で着いた登山道右下の群生地でまず今年初めてのイワウチワにご挨拶した。殆ど満開の状態で咲き誇っており、あと2、3日がピークと思われた。上の方は大分踏み荒らされているが、ずっと下の急斜面まで白い花が咲き誇っており、群生地は年々広がっているように思えた。嬉しくなって夢中で10枚ぐらいシャッタを押して山頂に向かった。
山頂は樹木が切り払われて視界が広くなっていた。高鈴から水戸の市街まで展望が利き、奥久慈から福島にかけての山々も綺麗に見えた。先ほど登った石尊山も同定して下山にかかった。
下りは通せんぼの横木をくぐって、西への道を下りて鞍部についてから、山頂直下である右の急斜面のトラバースにかかった。この斜面の群生地は、急斜面だけあって比較的踏み荒らされておらず、一面のイワウチワに感激しながら登山道まで横切ることができた。
登山道にはユリワサビやキケマンが咲き、下小川駅の近くにはサクラ、レンギョウ、ミツマタが綺麗に咲いていた。



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