46.奥竜神の沢歩き
1.動 機
水戸アルパインの4月例会で、超難コース「奥竜神の沢歩き」が企画され、和子は躊躇していたが、なんとか説得して一緒に参加した。私は4年前の秋('01,11,17)、シモンさんとボトクさんに連れられてここを歩いたことがあり、亀ケ淵から沢沿いの岩壁に僅かに作られた足場を頼りに遡行し、数箇所ではそれもならず大きく高巻きせざるを得ないような、今まで経験したことのない難コースだったはずだが、面白かった印象だけが残っていた。

2.データ
a)山域:奥竜神
b)登山日:2004/04/18(日)晴
c)コースタイム:(デジカメを川に落としたので、途中からの時刻は記憶によるもの) 
武生神社9:15 ---- 9:50亀ケ淵上流10:00 ---- 10:30 第一休憩10:35 ---- 11:30 第二休憩 11:35----12:00 第三休憩 12:25 ---- 13:00 第四休憩 13:20 ---- 14:30 第五休憩 13:40 ---- 15:20 沢登り終点----15:50武生林道
d)同行者:水戸アルパイン(男性6、女性17)、和子
e)地形図:1/25000「大中宿」

3.山行記録
a)バスにて
日立計算センタ前で6時15分にバスに乗ったが、バスはいつもの通り勝田、水戸へと走ったが、ここからいつもと異なり、R349を走って常陸太田まで引き返してきた。常陸太田で乗れば1時間半くらい朝寝坊できた勘定だった。難コースなので女性には敬遠されると思っていたが、バスの中は女性が4分の3を占めて賑やかだった。
今回の企画者飯田さんは、1月に幹事団で下見されたあとも2回下見され、徒渉地点に石を置いたりしたとのことで、お陰さまで誰も怪我をしないで完歩できた。有難いことだ。
「水に濡れるのを嫌がると危ない。すでに苔が生えてきており滑りやすい。一歩一歩足場の安定を確認してから次の足を出せ。手で安定確認、手袋必携。ストック持つな。スパッツ不要」などの諸注意のあと、「マムシがでる。耳を澄まして尻尾を振る音に注意せよ」の追加には「おしゃべり禁止ね」の野次もあり。蛇が大嫌いな和子は怯えてしまったので「人のすぐ後ろについて歩けば大丈夫」と励ます。
武生林道に入って、いったん歩行路終点を運転手に確認してもらってから武生神社の近くに引き返して、ここで身支度を整えて9時15分に歩き始めました。ここから竜神峡の河床までは整備された道で、シモン山などの展望や深い沢を見下ろしたりもしたが、初めから急坂の連続で滑りやすいところもあり、気を使った。

b)沢登り
亀ケ淵のすぐ上流の河床におりて一休みしてから、いよいよ沢登りが始まりました。河床には大きな岩がごろごろしており、これを乗越えたり、狭い隙間をすり抜けたり、普通の山歩きにはない柔軟運動を強いる。渓谷が急なV字に切れ込んでいるので、淵の所では河床がなく、岸壁に僅かに刻まれた足場に足を置き、上に打ち込まれている鉄杭を必死で掴んで蟹の横ばいをしながら進んだ。3年前のインターハイの時に整備されたとのことだが、この鉄杭がないととても歩けるとは思えなかった。4年前に自分ではそれほど苦労した記憶はないのだが。
蟹の横ばいも出来ないところは、いったん岸壁の上へ高巻いて河床に下りることになる。登りは足場も取っ手も見えるのでまだ良かったが、下りはロープにしがみついて足場を探りながら下りるので渋滞した。岩と岩の間が開いているところでは、思い切って次の岩に身体を預けたり、えいっと飛び越えたり、勇気がいることだった。
得意な人と不得意な人とで随分と歩行速度に差が出て、隊列が大きくバラけるので、5ケ所で休憩しながらゆっくり進んだ。「武生林道、(中武生)」の大きな看板が見えてきて、沢登りがお終いになったときは、みんな心底ほっとした。
私は途中までしんがりを歩いて、ゆっくりの人を指導しながら歩くベテランの永井さんの後ろを歩いたが、足の運びを真似すると随分と楽だった。
久保さんは苦労する数人に、口を出したり手を出したりしながら、元気付け面倒を見ていた。前の方はよく見えなかったが、飯田さんが進路を選んでペースを作り、ベテラン稲田さんと下山さんが適当な間隔で入って、長い隊列に足場の注意したり手助けしたり、お陰様で、みんな最後まで大した怪我もしないで無事に完歩できた。幹事団に感謝、感謝。
ここから、バスの待つ武生林道までは、危ないところはなかったが、沢歩きで全力を出し切った身体には、十分にきつい登りでした。ヒメイチゲなどの可愛い花に慰められた。

c)チョンボ
ここのところ山歩きをすると、忘れ物(眼鏡、ストック、歩数計etc)をしたり、こわしたりと、何かトラブルを起こすのが習性になってしまった。今回も、沢登り30%ぐらいのところで、数ショットシャッターを切ってカメラを仕舞おうとする時、カメラが手から滑り落ちて流れの中にポッチャン!紐が浮いていて回収は出来たが、水が入ってカメラは作動しなくなり、以後の写真は撮れなかった。写真を撮らない山行はなんとも物足りないものであった。
帰宅後確認したらメデイアは無事だったので、ピクチャーステージの山行記は何とか形ができたし、本体も、5年間保障をかけていたので修理会社が受け付けてくれた。それにしても、このドジ習性、何とかしなくっちゃ。



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