47.両神山

1.動 機
秩父の両神山はかねて登りたい山だった。今年は花の時期が早まっているので、若しかしたらアカヤシオに出会えるかなと思って、4月25日に出かけて日向大谷から往復し、次の日、四阿屋山に登りました。両神山のアカヤシオにはやはり少し早かったが、山頂からの360°の展望やニリンソウなど野の花を楽しむことができました。

2.データ
a)山域:両神山(1723m)
b)登山日:2004/04/25(日)晴
c)コースタイム:
日立自宅 4:35 = 6:15高坂SA 6:35 = 6:50 花園IC = 7:50 日向大谷登山口 8:15 ---- 8:45 会所 ---- 10:10 清滝小屋 10:20 ---- 11:10 両神神社本社 10:15 ---- 11:45 山頂 13:00 ---- 13:30 両神神社本社 ---- 14:15 清滝小屋 ---- 14:30 白藤の滝 14:55 ---- 15:45 会所 15:50 ---- 16:15 日向大谷両神山荘
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「両神山」、「長又」

3.山行記録
東京の混雑を避けるために、日立森山町の自宅を4時35分に出発した。常磐道、外環道、関越道とも空いていて、高坂SA に1時間40分で到着できた。ここで持参の朝食を摂って休憩し、花園ICを6時50分に通過して、 皆野寄居道路を使って日向大谷最奥の両神山荘に8時前に到着できた。前日から入って清滝小屋に泊まっている人もいて駐車場はいっぱいだったが、宿の主人が出てきて、宿泊の予約をしていたので入口に止めさせてもらえた。
身支度を整えて、8時15分に歩き始めた。多くの石碑や石像を見ながら登り、急坂を下ったところが七滝沢の分岐(会所)。そのまま沢道を進むと、渓谷美の綺麗な緩やかな道になり、新緑が朝日に輝いて美しかった。ニリンソウやハシリドコロなどの花が咲き乱れる急坂を登ると八海山と呼ばれるところに石像があり、更に登って弘法の井戸で喉を潤したところで、茨交ツーリストの一行と出合った。このリーダには何回かお世話になり顔馴染みだった。10時10分に立派な建物の清滝小屋に着いたが、ここから一位ケタワへの登山道は通行禁止の札をつけたロープが張られていた。下りでこのコースを歩く積りでいたので残念だった。
10分休憩し20分登って産体尾根についてしばらくのところで、今度は茨城旅行社の一向に出会い、水戸アルパインのTさんから「アカヤシオはまだよ、残念ねえ」の話を聞く。鎖場をこなして両神神社本社に着くと対の狼の石像が迎えてくれ、すぐ隣の御岳神社にも同じような狼の石像が対で祭ってあった。ここからいったん下降したあたりにはアカヤシオの木が多く、これが満開になるとさぞかしと思われたが、今はまだやっと蕾みになったところ、蕾みも赤くなっていないものも多かった。大峠への分岐を過ぎて最後の鎖場を登ると1723mの両神山山頂だった。狭い山頂ではゆっくりも出来ず、少し八丁尾根方向に行ったところに岩山が見えたので、こちらに登ってみると八海山の石碑があり、ゆっくり食事も出来るスペースもあって展望も申し分なかった。ここで食事をとり、西側方面の八ケ岳−浅間山−草津白根−谷川岳などの山々を確認しながら1時間楽しんだ。北アルプスは霞んで見えなかった。
両神山に戻って富士山の姿に感激し、山頂の証拠写真を撮って13時に下山にかかった。本社のところで二つの下山ルートの選択で揉めているうちに(のぞき岩)を覗きに行くのをすっかり忘れてしまい、通りすぎてから気がついたが登り返すほどの元気はなく、そのまま下ってしまった。途中、「白藤の滝往復15分」の指導標があったので寄り道したが、水量が少なく迫力がなかった。会所のベンチで休憩して16時15分に山荘に到着したら「意外に早かったね」と宿の主人に迎えられた。
今のうちに風呂に入れと奨められて、家族風呂にしてゆっくりと疲れを癒し、ビールを飲みながらご主人の話を色々と聞いた。登山前に聞いておけばよかった。
1. 一位ケタワが通行禁止になっているのは白井差ルートのとばっちり、指導標が外されただけで、鎖も残されていて歩くに支障はない。
2. 白井差の主人は収入役10年、村長10年、教育長8年両神村で碌を得てきた人なのに、これで村の人望をなくしてしまった。
3. 七つ滝ルートを下ればアカヤシオに出会えたかも、コースも歩きやすい。
4. 八丁尾根ならアカヤシオが咲いているかもしれない。八丁尾根はここから山頂往復できる人なら楽に歩ける。八丁トンネルのところにPがあるから、ここから登れば2時間で山頂に到着できる。今は林道に志賀坂峠側からは入れないが、中津川側からなら入れるよ。車で1時間強、明日行くといい。
夕食は、珍しい岩茸や、ウドのおひたし、きんぴら、酢味噌和え、わさびの葉の漬物、山菜天婦羅、ヤマメ塩焼き、シメジ、こんにゃく刺身、手打ちウドン、その他いっぱい食べきれない山菜の山だった。食事中、NHKや民放のビデオを流してくれたが、アカヤシオのトンネルを歩く人の姿がやけに羨ましかった。
ご主人の話で、のぞき岩の穴埋めに八丁尾根を歩きたくなり、急遽ガイドブックを読んで勉強したら、遠足前の小学生のように興奮して眠れなくなり朝まで一睡もできかった。身体を休めるのに一生懸命目をつぶっていた。翌朝は「途中まででも行ってみな」の声に送られて6時に発車して、三峰口を通り過ぎて林道入口まで入ってみると「2.1km先で通行止め」の立札があり林道は全面通行止でした。残念の極み!当初の予定通り、四阿屋山に登ることになりました。



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