53.ツツジ三昧の日光薬師岳

1.動 機
今年はまだツツジを見ていないので、どこにしようかと相談しているとき、下山先生から「日光の細尾峠から歩き始めて薬師岳へ登り、三ノ宿山を経てヤシオの湯に下りるヤシオツツジを楽しむルートを歩きたい。車が2台ほしいので付き合わないか。」と電話があった。ガイドブックを見ると道が定かでなく、地形図と磁石頼りの山行になるらしい。自分達だけでは歩けそうにないルートなので二つ返事でOKした。長丁場で少し疲れたが、登山道は意外としっかりしていて、初めから最後までツツジを満喫しながら楽しく歩くことができた。


2.データ
a)山域:薬師岳(1420m)、三ノ宿山(1229m)
b)登山日:2004/05/12(水)曇
c)コースタイム: 
日立自宅5:20 = 6:20茂木道の駅6:30 = 7:55ヤシオの湯8:10 = 8:45細尾峠8:50 ---- 9:40薬師岳10:00 ---- 11:40丸山(昼食)12:10 ---- 12:30大木戸山 ---- 13:00三ノ宿山13:10 ---- 13:30 1188m峰 ---- 13:55 1168m峰 ---- 14:20 1047.7m峰14:30 ---- 15:10境界杭登山口 ---- 15:25ヤシオの湯(入浴) 16:20 = 16:40細尾峠16:45 = 19:00常陸太田19:45 = 20:00日立自宅
d)同行者:下山夫妻、和子
e)地形図:1/25000 「日光南部」、随想社「栃木の山120」p100

3.山行記録
a)ドライブ
我家を5時20分に出発し、途中下山ご夫妻の車に追いつき、茂木道の駅で打合せ休憩をした。6時30分に再出発して日光宇都宮道路を走って8時前に日光のヤシオの湯に着いた。ここに川本車をデポして、下山車に4人乗ってR122を走り、日足トンネルの前で別れて九十九折の旧日足道路をくねくねと細尾峠まで登った。標高700mのヤシオの湯から1193mの細尾峠まで500mを稼いだのだ。先客が2台駐車していた。身支度して8時50分に歩き始めた。
b)山行
立派な標識のある登山道を登っていくと、すぐに紫のミツバツツジが出迎えてくれた。品評会をしながら急登をこなして40分で尾根に出ると、薬師岳の肩、古峰原峠と薬師岳の分岐だった。左に薬師岳方向へ登ると、アカヤシオの咲き残りもちらほら現れ、右手のカラマツの林も新緑がとても新鮮で美しく、喜んでいるうちにすぐに1420mの薬師岳山頂だった。山頂からは東側に行く手の長い稜線が延々と見えたが、北側の日光連山の雄姿は雲の中だった。


一休みして笹原を下っていくとシロヤシオも姿をあらわし、ここからは1047m峰あたりまでミツバツツジとの競演のようで、シロヤシオやミツバツツジのトンネルをくぐったり、花びらが散り敷いた道を歩いた。登山道も道標はないものの、踏み跡はしっかりしており、要所には木の枝にビニールテープがついていて、安心してツツジを堪能できた。
右手に夕日岳の形のいい姿を眺めながら、100m程度のアップダウンを繰り返して高度を下げ、登り返して昼前に1242mの丸山山頂についた。展望はないが気持ちのいい山頂で弁当を食べているとき、一人の男性が追い越して行ったが、今日のルートで出会った唯一の人だった。

1286mの三等三角点がある大木戸山を少し過ぎたところで、北側の展望が開け、三ノ宿山とその先のくねくねとつながる稜線が見えた。まだ半分も歩いておらず、先が長いことを実感したのでした。北東には古川電工の巨大な工場群が見えたが、その上に見えるはずの日光連山はここでも雲の中だった。
ここから急降下して三ノ宿山に登り返してからも、アップダウンを数え切れないほど繰り返したのでだんだんと足が重くなり、100mの登りもきつくなってきた。同じぐらいの標高の峰がつながっている地形図を見たとき、ほぼ平坦なルートだと早合点して思い込んでいたので余計にこたえたのだ。
1047.7m峰から先は長い下りだったが、40分で下りついたところには赤いコンクリートの境界杭があった。分岐を一ヶ所間違えて、一つ隣の尾根を下りてきたようだった。終点のヤシオの湯まではウツギやグミの白い花が咲き乱れる車道を15分だけ歩いた。車道の山手側にはずっと有刺鉄線の柵があり、ガイドブックのルートを下ったらどこから外に出られるのか問題で、境界杭を辿ったのは正解だったのではと思われた。
c)帰途
今日の綺麗なツツジを思い出しながら、ヤシオの湯の綺麗な温泉に1時間近くゆっくりつかって疲れを癒した。デポしていた川本車で細尾峠まで登り、ここで下山先生ご夫妻と別れた。帰途は往路をそのまま引き返して常陸太田の焼肉屋でスタミナをつけて、夜8時に我家に帰り着いた。



戻る

inserted by FC2 system