54.アカヤシオオフ(袈裟丸山)

1.動 機
シモンさんのパソコン仲間が、色々な名目で、パソコンからオフして山に集まって楽しんでいる。今回はアカヤシオを楽しむ登山で、袈裟丸山に折場口からの弓の手コースを登って袈裟丸山まで往復するものだった。アカヤシオには少し遅いかなと心配されたが、子丸山付近で真っ盛りのアカヤシオを見ることが出来て満足し、お天気もまずまずで展望も良く、例によって山上での宴会も楽しんだ。

2.データ
a)山域:袈裟丸山(1878m)、小丸山(1676m)
b)登山日:2004/05/15(土)晴
c)コースタイム: 
日立自宅5:35 = 7:25日光口PA 7:50 = 8:50折場登山口9:50 ---- 10:20尾根10:25 ---- 11:10賽の河原11:20 ---- 11:50小丸山巻き道12:00 ---- 12:30 鞍部(昼食パーテイ)13:40 ---- 14:20袈裟丸山14:40 ---- 15:10 鞍部15:15 ---- 15:30 子丸山15:55 ---- 17:00 尾根17:05 ---- 17:20折場登山口17:30 ---- 18:30日光口PA 18:40 = 20:40石名坂21:10 = 21:20日立自宅
d)同行者:PC仲間11名(男7、女4)、和子
e)地形図:1/25000 「袈裟丸山」、随想社「栃木の山120」p212

3.山行記録
a)ドライブ
我家を5時20分に出発し、日光宇都宮道路の日光口PAで用意したおにぎりを食べて、集合場所の折場口登山口に8時50分に到着した。ツツジの季節の休日ということで多くの車が入っていて、路側帯には登山口のはるか前方から駐車している車があった。峠に着いたときシモン夫人の姿が見え、峠を越えたところに駐車しているとのこと。100mほど先に進んで駐車場所を確保した。
遠方の茨城からの仲間は既に駐車していたが、近場の人は出発時間の9時30分近くに集まってきた。千葉の人が見えず(高速道の事故渋滞だったとのこと)、携帯電話も圏外だったので二人が残って待ち、他の9名は9時50分に登り始めた。
b)登り
標識の脇から丸太の階段が始まり、ミツバツツジを愛でながら30分登って左の視界が開けてきたところで休憩をした。袈裟丸山がはるか彼方に見え、あそこまで登るのは大変だなあと思う。20分登ってまた展望いい岩場に寄り道して休憩した。このあたりから咲き残りのアカヤシオがちらほらと見え始めて喜ばしてくれた。賽の河原の展望台に登って、赤城山の意外と大きな山容を眺めたり、前袈裟丸、後袈裟丸山、中袈裟丸山、奥袈裟丸山と続く山々を楽しむ。下りてくる人たちから、「子丸山辺りは満開だよ!」と励まされて更に元気が出てくる。お言葉通りに小丸山の巻き道分岐辺りで満開のアカヤシオの群落に出会い、藪を漕いだりしながら夢中でシャッタを切った。さらに進んだところでは、シャクナゲの咲き始めもあり、アカヤシオの向こうに男体山や奥白根が見えて被写体には事欠かなかった。

昼食パーテイ会場の避難小屋鞍部に12時30分に着くと後続隊は既に到着していた。アカヤシオの写真を撮るのに夢中になっている間に追い越されたようだった。豚汁を作る人、焼きそばを作る人、食後のコーヒを沸かす人、自慢の燻製を持参した人など、たくさんのご馳走が出てきて、ゆっくり1時間ほどの団欒を楽しんで腹いっぱいになった。我家からは、鯵のマリネとバナナレーズンケーキが提供された。傍に大きなコシアブラの木があり、茨城以外の人にはなじみがなく、シモンさんが木登りをして若芽を採取して提供した。今晩も車中泊してもう一日楽しむ人たちの夕食の材料だ。
半分の人数がここからさらに袈裟丸山の山頂に登った。初めはなだらかな笹原を歩いたが、ミネザクラが咲いていた。袈裟丸の南に見える山頂近くがアカヤシオで真っ赤に彩られていて、時間があればそこまで足を伸ばしたいところだが今日は無理と諦めた。山頂に近づくとロープも張られている急登もあったが、40分で一等三角点のある山頂についた。証拠写真を撮って、少し先に行くと後袈裟丸の向こうには、右に皇海山−鋸山−奥白根山−庚申山−日光男体山、左に至仏山の白い峰や武尊の峰が雲の上に見え隠れしていた。有名なシャクナゲの群落はまだ蕾が多かったが、数輪が花開いていた。
c)下山
景色を十分に堪能してから山頂を後にし、鞍部で待っていた人たちと合流して下山にかかった。途中、シモンさんに案内されて4人で子丸山へ急斜面を登り、咲き乱れるアカヤシオとシャクナゲの写真を撮るために山頂から北の急斜面をうろついた。
巻き道を下りた人と合流して歩き始めると、賽の河原あたりで何本かのコシアブラの木が見つかり、その都度木登りの人が現われた。新緑が美しいカラマツ林の脇の、気持ちのいい笹原の斜面を下り、展望のいい尾根にみんなで座り込んで袈裟丸山に名残を惜しんだ。私は撮り忘れていたシロヤシオの写真を撮るのに忙しかった。
登山口には5時20分ごろに着き、お別れの挨拶をして発車したが、皆さんはサンレイク草木で汗を流そうとR122を南下していった。私達二人だけ用事があり、北上して日光宇都宮道路を通って、途中ラーメン屋で夕食をとって9時過ぎに帰宅した。途中、日光口PAで休憩したとき、暗くなり始めた駐車場脇の植え込みの中にニッコウキスゲが綺麗に咲いているのが見えた。



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