55.武甲山(下山学校)

1.動 機
62会ハイク(通称下山学校)の5月例会は、雲取山を2日間で縦走するのがメインだったが、その前の1日目に秩父の「御岳山」と「武甲山」との二つの計画が組まれ、各人選択することになった。私は5年前に痛めた膝がまた疼きはじめ、「武甲山」に登ると「雲取山」に耐えられなくなる懸念があった。それでも4月に羊山公園から芝桜越しに眺め、その痛々しく傷ついた山容がとても印象的だったので「武甲山」を選んだ。同行者は下山夫妻と三澤さん、案内役の秩父の所沢さんの4人、和子は出発直前に風邪をひいて泣く泣く参加を諦めた。宿泊の民宿神庭には総勢17名が集まり盛大な宴会となり、交通も初めての電車でこれも賑やかな会話が弾み、自家用車と違った楽しみがあった。

2.データ
a)山域:武甲山(1295m)
b)登山日:2004/05/026(水)晴
c)コースタイム: 
大甕駅5:38 = 7:24日暮里駅 7:30 = 7:45池袋駅 7:47= 8:40飯能駅 8:55= 9:43横瀬駅 9:50= 10:00生川登山口10:10 ---- 10:50不動滝10:55 ---- 11:25大杉の広場11:30 ---- 12:00分岐巻道 ---- 12:20 御嶽神社12:25 ---- 12:30第2展望所---- 12:35 第1展望所(昼食)13:15 ---- 13:40 長者屋敷の頭 ---- 14:00 尾根先端14:05 ---- 14:20橋立川14:30 ---- 15:20橋立鍾乳洞 15:25 = 15:40浦山口駅15:55 = 16:08三峰口駅16:12 = 16:28岡本バス停= 16:35民宿神庭
d)同行者:下山夫妻、三澤さん、所沢さん、和子は欠席
e)地形図:1/25000 「秩父」

3.山行記録
a)登山口まで
前日まで熱心に登山ルートの勉強をしていた和子が、急に咳き込み始めて泣く泣く参加を諦めた。気が咎めたがこんな和子に車で送ってもらって、大甕駅を5時38分発で電車の人になった。車中で朝食をとってから、大矢夫妻、三澤さん、下山夫妻が集まっていた席に移り、いろいろ情報交換に花を咲かせた。日暮里経由池袋で西武線に乗り換え、飯能で西村さん、佐藤夫妻と合流し、「武甲山」組の4名は9時43分に横瀬駅で下りて所沢夫妻のにこやかな出迎えを受けた。ここで、所沢さんの愛車とタクシに分乗し、途中「武甲山」の好展望地で写真を撮りながら、10時過ぎに生川登山口に入った。
b)武甲山
膝にサポータを付け身支度を整えて、所沢夫人の見送りを受けながら、10時10分に一丁目の鳥居をくぐって登山を開始した。ここから山頂の52丁目まで1丁目ごとに立派な丁目石が立っていた。ひっきりなしに丁目石が出てくるので、1丁とは何米かとの問題が出されたが、誰も知らなかった。8丁目には鱒養殖場があり、15丁目から登山道になった。綺麗に手入れされた杉林を登って18丁目の小さな不動滝の水場に40分で着いて小休止し、つづら折の急坂を30分歩いて31丁目の朽ちた大杉のところでまた休んだ。32丁目には道のど真ん中に生きた大杉があった。丁度12時に分岐に着き、一方は階段道の旧道、他方は新しくできた迂回路だったが、迷わずらくちんの新道を進んで御嶽神社にお参りし、目に入った釣鐘を叩いて第2展望台に12時25分に着いた。
広い砕石広場を感慨深く見下ろしていると、いきなり頭の上のスピーカからけたたましいサイレンの音が流れてきて驚かされた。発破の注意信号だ。鈍い発破音が聞こえたので、物凄い光景を期待して下を覗いたが、何も見ることは出来なかった。地中で爆発させて石灰石を砕いて重機で掘り出しやすいようにしているだけなので、地表には埃も出ないのだとは後で教えてもらった。
すぐ近くの第1展望台に移ると、展望は更に広がり、広大な採石場の向こうに秩父の町が広がっていた。所沢さんに羊山公園の場所を教えてもらって、2月に綺麗だった芝桜越しに武甲山を眺めたのを思い起こした。残念ながら霞が濃くて遠望は利かず、小林さんが歩いているだろう両神山は山容すら見ることが出来なかった。
所沢夫人お手製の漬物や空揚げを頂きながらゆっくり弁当を食べて、山頂の証拠写真を撮って13時15分に下山にかかった。初めはカラマツ林の気持ちのいい下りだったが、標高差1000mの下りなので、膝を気遣ってゆっくり歩いた。ところどころの休憩場所で待ってもらいながら後を付いて行った。特に橋立川へ下りるところの標高差200mの急坂はきつかった。
渓流の冷たい流れで顔を洗って気分一新し、4kmばかりの林道をハクウンボクなどの花や28番札所の絶壁を眺めながら歩いて、15時40分浦山口駅に着いた。
c)民宿「神庭」
電車とバスを乗り継いで、美しい中津川渓谷沿いの民宿「神庭」に入った。早速風呂に入って汗を流し、さっぱりして大広間で夕食をとった。翌日のハードな雲取山登山を慮って、アルコールは控えめだったが、山菜や川魚がいっぱいの料理に、曽野夫人と所沢夫人の特別参加もあり、大矢さんのお誕生日と重なって賑やかな宴会になった。



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