56.雲取山(下山学校)

1.動 機
百名山の雲取山は我家の今年の登山計画に入っていたが、下山教室で登ることになり楽しく歩けると喜んだ。秩父側から登って山頂に一泊して奥多摩側に下りる縦走コースだった。和子も珍しくガイドブックを読みながら登山ルートの予習をしていたが、直前に風邪をひいて残念ながら断念した。私も5年前に痛めた膝がまた疼きはじめ、少し心配しながら登ったが、無事みんなについて歩くことが出来た。

2.データ
a)山域:白岩山(1921m)、雲取山(2017m)、七つ石山(1757m)
b)登山日:2004/05/27(木)曇、28(金)晴
c)コースタイム: 
27日:民宿神庭8:00 = 8:35三峰神社駐車場 8:40 ---- 9:00 一の鳥居 ---- 9:40二股檜 9:45---- 10:35地蔵峠 ---- 11:05お清平11:15 ---- 11:50前白岩の肩12:05 ---- 12:50白岩小屋13:15 ---- 13:50 白岩山 ---- 13:55 芋の木ドッケ14:00 ---- 14:45 大ダワ14:55 ---- 15:20 雲取山荘(泊)
28日:雲取山荘5:50 ---- 6:25 雲取山6:40 ---- 7:20 奥多摩小屋7:25 ---- 8:05 七つ石山 8:15 ---- 8:30 七つ石小屋 8:45 ---- 9:25 堂所9:30 ---- 10:00 廃屋10:10 ---- 11:00 鴨沢バス停11:05 ---- 11:40 奥多摩駅11:50 ---- 12:00 もえぎの湯(入浴、昼食)13:30 ---- 13:45 奥多摩駅14:13 = 18:23大甕駅
d)同行者:同期仲間12名(男9、女3)、和子は不参加
e)地形図:1/25000 「三峰」、「雲取山」、「丹波」

3.山行記録
a)1日目

お膳一杯に並んだ朝食を腹いっぱい頂いてから、8時発で民宿のバスで三峰神社駐車場まで標高600mを運び上げてもらった。駐車場から三峰神社の鳥居まで回り道をしてクリンソウの写真を撮ったりしている間に、先行した人もいて行方不明の騒ぎがあったが、9時に登山道を歩き始めた。最初に、小林さんからしんがりを勤めるよう頼まれて喜んで引き受けた。お陰でゆっくり歩けて膝に無理をかけることもなく、写真も好きなだけ撮ることが出来た。
奥宮分岐を通り過ぎ二股檜あたりまでは、手入れの行き届いた杉林の中の、木の根っこが露出して神秘的な雰囲気の登山道を歩いた。急登を登って地蔵峠を過ぎたところの岩壁に、霧藻ケ峰の名付け親秩父宮夫妻のレリーフが埋め込まれていた。急坂を下ってテーブルやベンチが揃ったお清平で小休止したが、ここからいよいよ急登が始まった。前白岩の肩、前白岩山ときつい急登が続いたが、ミツバツツジの鮮やかな紫色の花があちこちに咲いていて慰めてくれた。 次の白岩小屋で昼食をとったが、この小屋の主人は宿泊も出来ると言ってはいたが、大変なあばら家で主人の形相まで異様に見えたりして泊まるには勇気が要りそうだった。ここのベンチを無料で借用して昼食をとって行った一行も相当な心臓ではある。
昼食をとって元気をつけて13時15分に白岩山の急登を始めたが、途中数箇所で鹿が姿を現わし、若木の皮を噛み採る光景も見ることが出来た。白岩山まで登ると後は比較的楽な道になってきて、芋の木ドッケと大ダワで小休止をしながら15時20分に雲取山荘に到着した。途中珍しいホテイランやオサバグサがあったり、閉館中のヒュッテでは満開のシャクナゲも目を楽しませてくれた。

予定では雲取山まで往復することも考えていたが、視界は一向に晴れてこないので、そのまま山荘に入った。豊富に流れる水道の水で身体を拭いたりしてすっきりした気分になって、前庭のテーブルでビールやお酒で全員無事の登頂を祝った。夕食にはハンバーグやサラダがついており、トイレも水洗になっていて気持ちが良い山荘だった。
b)2日目
5時に朝食をとって5時50分に歩き始め、相当な急登だったが憧れの百名山雲取山頂に揃って到着できた。山頂には3つの三角点標石があり、一番大きな標石には「原三角測点」の名前が彫られていて明治15年12月の刻印があった。期待の富士山も見えないので集合写真を撮って6時40分に鴨沢への下山にかかった。曽野さんは愛しい奥様の待っている秩父の方に一人で引き返していった。


小雲取からは広い防火帯を気持ちよく下って行ったが、石尾根の高丸山や鷹ノ巣山などの山が並んで見えて、いつかこのコースも歩いてみたい気を掻き立てた。佐藤さんの探鳥講義を聴きながら奥多摩小屋で小休止して七つ石山頂に8時過ぎに到着、少し休んで集合写真を撮って七つ石小屋で軽食をとり、 後は2箇所で休みながら鴨沢バス停まで下っていった。登山道が整備されていて標高差で驚かされたほどの苦労はなく、膝を痛めることもなく楽しく下山できたのは幸いだった。
みんな元気に歩いたので予定よりも早いバスに乗ることが出来、奥多摩のもえぎの湯でゆっくりと汗を流した。この日5月28日は私の誕生日で、休憩室でハッピーバースデイを祝って貰った。14時13分奥多摩駅発の快速電車も空いていたので、ここでもハッピーバースデイを歌ってもらって、幸せな一日になりました。



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