62.ネマガリオフ(厩岳山)

1.動 機
シモンさんのパソコン通信仲間が、ネマガリタケのタケノコを採ることを名目に、雄国沼の周りを厩岳山と猫石と周回する山行を計画したので参加したらと誘ってもらった。太くて美味しいネマガリタケが採れるというのも嬉しかったが、このグループの楽しい昼食パーテイーと絶えない語らいとが最大の魅力で、二つ返事で参加した。

2.データ
a)山域:厩岳山(1261m)猫石(1335m)
b)登山日:2004/06/05(土)晴
c)コースタイム: 
日立自宅6:55 = 7:00日立南IC ---- 7:36 いわきJCT ---- 8:35磐梯山SA 8:50---- 9:50金沢峠 10:00---- 10:10登山口---- 12:05厩岳山頂14:00 ---- 14:45猫石15:15 ---- 16:20 雄国沼畔 16:45 ---- 17:20 雄国沼湿原散策路17:40 ---- 17:50 金沢峠18:10 ---- 19:10 喜多の郷
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「喜多方東部」「磐梯山」

3.山行記録
a)ドライブ
7時前に我家を出発して常磐道と磐越道を走って、集合場所の磐梯山SAには約束の9時よりも25分早く着いた。すでに半数は到着していて、予定よりも10分早くここを出発した。雄国沼には金沢峠から入ったことがなく、くねくねとした林道を先導の車の後を懸命に追いかけて走った。
金沢峠の駐車場は既に満車の状態だったが、10時にはもう下りてゆく車がありタイミングよく正規の駐車場に駐車できた。休日とはいえ、名物のニッコウキスゲにはまだ早い今、この車の量では、満開の時期にはいかばかりかと思いやられた。
b)ネマガリタケ採取と昼食パーテイ
厩岳山への登山道は金沢峠駐車場の近くにあり、山菜取りの篭を腰に取り付けて歩き始めたら、「魚とりの漁師だね」とか「安来節をおどるのかな」とか、あまり評判が良くなかった。10時過ぎに登り始めた早々「トリアシショウマ」の若葉が食べられるという話がでて、まずこの採取から始まった。(持ち帰っておひたしにして食べてみたが余り魅力的なものではなかった)
磐梯山の山頂が見え始めたあたりから、登山道の左右がネマガリタケの藪になってきた。潜り込んでタケノコを見つけては折り曲げて採取する。いままで採ったことがないような太くて立派なタケノコがたくさんあった。皮を剥いて生で齧ってみると、なんとも言えない良い味がする。普通ならごめんこうむりたい藪だが、収穫があるとなると覚悟が違ってきて、夢中になって採取に励むので、腰につけた篭もすぐ重くなってきた。収穫物をビニル袋に入れなおしてまた潜り込んでいった。一番熱心なのは我家の夫婦だとの、もっぱらの評判だった。
少し急登をこなすと、12時過ぎに厩岳山の山頂に着いた。山頂には先着のグループが既にパーテイを始めており、「ご苦労様」と言いながら、ネマガリの天婦羅を一つづつご馳走してくれた。なかなか美味かった。
山頂からの展望は抜群で、雄国沼越えの白い雪をかぶった飯豊連峰が綺麗だった。団体の記念写真を撮ったり、個人の証拠写真を撮ったりしてから、早速、場所を確保して昼食パーテイの準備に取り掛かった。みんなのリュックから色々なご馳走が出てくる。魚雷サンド、卵の燻製、烏賊サラダ、タケノコ煮物、湯がいたソラマメ、キャラブキ、トマト、バナナケーキ、などなど、これだけで食卓はいっぱいになったが、名シェフのBさんがフライパンで料理を始めた。採ったばかりのネマガリタケの油炒め、ベーコン巻、卵とじ、とプロ顔負けの料理が出てきた。供出されたたくさんの缶ビールでいただく暖かいネマガリの味は忘れられない味だった。
b)山行
食事の後の愉快な語らいの後、急坂を下って猫石に登り返した。途中でまた道端に頭を出しているネマガリが目に入ると、また採取に精出した。大きな岩の塊である猫石からの展望はなかなかのもの、猪苗代湖も見えていた。ここから猫魔岳を越えて八方台に向かう人があり、サヨナラの乾杯とメロンのデザートとまだ出てきた。
雄国沼に下って湖畔を巡って避難小屋の近くで休憩。ミズバショウの盛りは終わっていたが、レンゲツツジが満開、ズミ、イヌザクラ、アケビなど色々な花が咲いていた。湿原の木道は、ニッコウキスゲは咲いていなかったので、まだ人出はなく静かに歩けた。 コバイケイソウが開きかけており、リュウキンカの大きな株が湖面に黄色い花を映していた。夕日が湖面の葦を黄色く光らせ始めており、時刻はもう5時40分。今夜の車中泊の夕食準備が真っ暗になってしまいそうで金沢峠の車に急いで戻った。
ここから喜多方の道の駅「喜多の郷」に走って、併設の日帰り温泉の「蔵の湯」で汗を流して解散となった。半数はここで車中泊して、夕食はホームレスパーテイ、楽しい夕餉をいただいた。



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