65.船形山

1.動 機
梅雨の合間に素晴らしい好天気が続くとの天気予報に、かねて歩きたいと思っていた東北の3山(船形山、焼石岳、屏風岳)に2泊3日で登ることにした。2日目は一番遠い花の百名山「焼石岳」とし、初日を船形山にした。登山道は一番山頂に近い大滝野営場から登って船形山−蛇ケ岳と歩く周回路を歩いた。展望は素晴らしく、少ないと言われていた花も、山頂付近のお花畑が満開で十分に楽しめた。

2.データ
a)山域:船形山(1500m)蛇ケ岳(1400m)
b)登山日:2004/06/15(火)晴
c)コースタイム: 
日立自宅4:40 = 4:55日立南IC ---- 5:30 いわきJCT ---- 6:20安達太良SA(朝食) 6:50---- 8:00鶴巣PA 8:10---- 8:20大和IC---- 9:35大滝野営場9:55 ---- 10:45小野田分岐 ---- 11:25 御来光岩 16:45 ---- 11:40 船形山山頂---- 12:00 避難小屋(昼食)12:30 ---- 12:50 千畳敷----13:35蛇ケ岳----14:20瓶石----15:00三光ノ宮15:10----15:30大滝野営場15:40=古川IC=平泉前沢IC=胆沢町ひめかゆやけいし館
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「升沢」「船形山」

3.山行記録
a)ドライブ
思いっきり早起きして5時前に我家を出発し、常磐道、磐越道、東北道とつないで走り、安達太良SAで朝食をとった。大和ICで下りて、R457を北に向かう。ナビでは大滝野営場へ入る道を案内してくれないので、インターネットで調べた色摩町HPの案内図にしたがって走った。道すがら見える船形山は船を逆さにした形で、雪渓も残っていてなかなか格好がいい。要所に道標が立てられていたが、色摩町の町並みを過ぎた辺りから道はダートになり、くぼみや石ころを気にしながら走る。道の両側は柔らかそうな蕗がいっぱい生えており、収穫した蕗を満載した軽トラにも出会った。

b)登り
大滝野営場に到着すると車は10台ぐらい駐車している。駐車場脇には人命水という霊泉があり、大きなパイプからとうとうと水が流れ出している。飲むと長生きできると効能が書いてあるが、冷たくて美味しい水だった。
歩き始めてすぐの三光ノ宮の分岐を過ぎると、ぶなの木が茂る気持ちのいい登山道になった。急坂になったところに眺望所の看板があったが、生憎霞んでいてどこが見えているのか定かでなかった。足元にシラネアオイもさりげなく咲いている緩やかな坂道を登ると小野田分岐に着いた。この先から急登になったが、40分頑張ると尾根に出て、尾花沢からの登山道と合わさった。近くの御来光岩に上がって展望を楽しんだが、風が強くなって吹き飛ばされそうなので、すぐに山頂に向かう。船形山の山頂も邪魔物がないので風がまともに当たり、山名同定もままならないほどだった。鳥海山は霞んでいたが、雪の残っている蔵王連峰、神室山、栗駒山が遠くに見え、近くには黒伏岳の大きな絶壁が見えていた。吹き飛ばされないように気を使いながら標高1500mの一等三角点と立派な山名標柱の前で証拠写真を撮って、早々にすぐ近くの避難小屋に入る。


真新しい避難小屋の中には先客が10人ほどおり、層雲峡コースから登ってきた人、観音寺コースを登ってきた人、色々だった。皆さんから情報を聞きながら、昼のおにぎりを食べた。どのコースで下るか決めていなかったが、度々ここに登っているという人から、「下りは蛇ケ岳を通るのがいい。今時ならトキソウにも出会えるかも知れないよ」と教えられる。
風が少し凪いできたので、山頂のお花畑を散策しに出てみた。余り広くはないお花畑だったが、黄色いミヤマキンバイやピンクのミヤマシオガマが今を盛りと咲き誇っていてなかなか見ごたえがあった。三脚をかまえる人があり、携帯で「ミヤマキンバイが満開だよー」と連絡している人がいた。






c)下り
ミネウスユキソウ、イワベンケイ、タカネスミレなどの花を愛でながら千畳敷に着き、升沢コースを左に分けて後白髪方向に向かって気持ちよく稜線歩きを続けると、1400mの蛇ケ岳の山名表示板が立っていた。 振返ると、船形山の姿が大きく見え、歩いてきた稜線が延々と続いていた。山頂を少し過ぎたところに、「草原を経て升沢へ」の指標があり、これにしたがって下ると池塘が現れたが、トキソウは残念ながら見つけられなかった。雪渓が残っている谷沿いを歩いて瓶石の分岐をすぎて更に下ったところに三光ノ宮の案内板が現れた。三光ノ宮は少し急坂を登ったところにある岩場で、小さな祠のある展望台のようなところだった。案内板のところに引き返し、大滝野営場の方向に下ると川にでて、石伝いに渡って登り返したところが朝通過した分岐点だった。


d)焼石へ
駐車場から林道を三叉路まで出るとここが色麻大滝の展望台。車から降りて覗きに行ったが、流量も落差もあり立派な滝だった。延々とラフロードを走って色摩町に戻り古川ICで東北道に乗り、平泉前沢ICで下りて胆沢町に向かう。宿泊予定のやけいし館の場所がわからず、道を尋ねながら着いてみると立派な日帰り入浴施設だった。食堂が休業中、コンビニもないので、夕食は近くの本館ひめかゆ館で済ませたが、安くて美味しくサービスも満点で大満足だった。早出なので、朝と昼のおにぎりもここで作ってもらった。



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