６７．屏風岳

１．動　機

南蔵王の不忘山には以前白石スキー場からピストンして登ったことがある。ここから屏風岳を通って刈田峠に抜けるルートは、途中に芝草平があって花が綺麗そうで魅力だったが、いままで果たせなかった。今回、焼石岳からの帰りに、刈田峠から南屏風岳まで往復して、素晴らしい展望とお花畑を満喫してきた

２．データ
ａ）山域：屏風岳（1817m）南屏風岳（1810m）杉ケ峰（1745ｍ）
ｂ）登山日：2004/06/17（木）晴
ｃ）コースタイム：　
青根温泉7:50 ＝ 8:40刈田峠登山口9:00 ---- 9:35 前山 ---- 10:00杉ケ峰 10:15---- 10:35芝草平 10:50---- 11:25屏風岳11:40---- 12:20南屏風岳13:00 ---- 13:30屏風岳---- 14:00 芝草平 ---- 14:20 杉ケ峰 ---- 14:35 前山 ---- 15:10 刈田峠登山口15:25　＝　白石IC＝18：00日立南IC
ｄ）同行者：和子
ｅ）地形図：1/25000 「蔵王」

３．山行記録
ａ）ドライブ
青根温泉の宿で７時に朝食を準備してもらい、８時前に出発して、途中久しぶりに刈田岳熊野岳の蔵王連峰を眺めて写真を撮りたくなり駒草平に寄り道した。下の雲海も綺麗だった。９時前に刈田峠に着いたが、もう峠道路側の駐車場所はあらかた埋まっていた。大型バスもハイラインへと上がって行っており、さすが有名観光地の朝は早い。

ｂ）南屏風岳まで
９時に峠を出発して階段を下りるとすぐにオオシラビソの中を歩く木道の散歩道になる。回りにヒナザクラも咲いていて気持ちがいい。避難小屋への道を左に分けるとすぐに前山への急登になった。高度が上がるに連れて視界が開けてきて、後方の刈田岳、その右に雲海、前方に安達太良吾妻連峰、右手に飯豊連峰と大朝日連峰の雪山となかなか展望がいい。山名板だけがある山頂らしくない前山山頂まで登ると、刈田岳の左に月山も姿をあらわしてきた。

前山から少し下るとすぐに次の杉ケ峰への急登になる。ほぼ直登で辛かったが、コイワカガミを見ながら登った杉ケ峰からの展望は前山以上に視界が開けて素晴らしかった。ここは１７４５ｍ、三等三角点もあり証拠写真を撮る。この山の下り口から眺めた芝草平は、無数の池塘を散りばめて、向こうに屏風岳を従えてなかなかの風景になった。
芝草平は３段になった湿原で、最初の湿原では木道の修理中だった。一番下の湿原が一番花が多くて、チングルマ、ハクサンイチゲ、ワタスゲと白い花が多かった。木道が一本湿原の中に伸びていたので歩いてみたが、ハクサンチドリ、ミネズオウ、ミツガシワ、ヒナザクラなどが見られたが、時期がずれたのか余り花の数は多くなかった。

ここから屏風岳への登山道は、雨水でえぐられたごろ石だらけの道、石のないところは滑りやすく、石は大きくて一歩では上がれない、歩きにくいことこの上なしという悪路だった。それでもところどころにチングルマやハクサンチドリの群生があって慰めてくれるのが救いだった。登りきると広い山頂を持った屏風岳で、最高地点は1825ｍだが一等三角点は1817ｍだ。証拠写真を撮る。
次の南屏風岳へは、ハイマツ帯の稜線歩きが続く。シャクナゲの木がハイマツのなかにたくさん見られるが、ほとんど花をつけていない。蕾もない。ところどころで花を見つけてはシャッタを押したが、豪華な写真にはならなかった。道端にはミツバオウレンやハクサンイチゲの白い可愛い花があちこちに群生して咲いていた。南屏風岳には三角点と山名標柱があったが、そのまま進んで、先の不忘山が見えるところまで歩いて、不忘山を北側から見た写真を撮って引き返してきた。
ｃ）下山

1810mの南屏風岳山頂では、岩の上で遅い昼ごはんを食べて、下山にかかった。下山は常時、目の前に、熊野岳や月山、大朝日連峰を眺めながらの気持ちのいい稜線歩きだった。
前山の中腹から見る蔵王エコーラインには大型バスが行き来していたが、これが随分と高いところを走っているように見え、あそこまで登り返すのかとがっかりするほどの高さに見えた。
ｄ）帰りのハプニング
刈田峠を15時半ごろ発車して、あとは我家に帰るだけと県道12号の直線路を気持ちよく走っていると、交差点から赤い×のマークの旗を振りかざした人が飛び出してきて、左に入れと言う。駐車場所を指定されて、下車すると、とにかくこの車に乗れという。「ここが40ｋｍ規制ということ知っていましたか？20km/hrオーバでしたよ」「知るもんか。こんなところがなんで40ｋｍなの？」こちらの話には応ずる気配もなく、訓戒する姿勢もなく、免許証を取り上げて「この書類に住所と氏名を書いてサインして頂戴」、サインすると「銀行で振り込んでください」と極めて事務的である。うーん、15ｋ\の罰金はやはり応える。銀行の窓口嬢は「20kmですんでよかったですね。私は35ｋｍオーバで○万円取られました」と慰めてくれた。詰まらん取締り方法だとは思うが、私の平均時速を５ｋｍぐらいダウンさせる効果はあったかな。

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