A64.東海村の文化財(9)

1.動 機
 前々報のA62で東海村の文化財マップに載っている名所旧跡は一応歩き通したが、No29のケヤキとNo31のエゾヤマザクラはどこにあるか分からずじまいだった。和子は床張り工事の大工さんへのお茶出しで外出ならず、私一人整形外科に行くついでに、もう一度この2か所の探索に出かけた。No29のケヤキは今回も見つけることが出来なかったが、No31のエゾヤマザクラはその堂々とした樹形を見ることが出来、帰途には、常磐線沿線に見える大きなマンモス像の探索も行ってその見事な手作りの像を間近に見ることもできて、結構嬉しい一日になった。

2.データ
a)山域:
b)登山日:2013/06/20(木)
c)コースタイム:日立自宅10:45 = 11:00 No29ケヤキ11:10 = 11:20 No31村松小上11:30 = 11:35東海村役場11:50 = 11:55整形外科12:15 = 12:25No31エゾヤマザクラ12:30 = 12:40カインズホーム13:30 = 13:40赤羽緑地入口13:55 = 14:00マンモス像14:10 = 14:25日立自宅
d)同行者:単独
3.山行記録
A)東海村文化財
(No29ケヤキとNo31エゾヤマザクラ探索map)
No29 ケヤキ
 我が家を昼前に出発、まずはNo29のケヤキの木を探索する。前々回「A56.東海村の文化財(7)」の時に見つからず「以前この先に大きなケヤキの木が聳えていたが、2、3年前に切り倒されました。文化財を切り倒してはいけませんよねえ。」という青年の話を村役場に報告したが、「届が出ていないので今でもあるはずだ。よく探してみてください」との回答だったので、今回はその再調査である。中央公民館で頂戴した「新ぶらら東海さんぽみち」のマップを見ると、樹木の位置がもっと明確に表示されていたので、今回はそのマップを頼りにして探索してみる。このマップに記載されている地点は前回よりも一つ北の道に近いので、その道を歩いてみた。文化財マップの説明では「樹高17mの二本寄りそう夫婦ケヤキ」とあるので見えないわけはないが、見渡す限りそんな大きな木は見当たらない。マップ記載地点近くにはブロック塀に囲まれた広い庭のある家があったが、塀の穴から覗いてみると庭は殆ど更地のようになっていた。「A56」の時の青年の話は真相を伝えていたことにして、No29のケヤキの木を見つけるのは諦めて次のNo31ヤマザクラの探索に向かった。

No31 エゾヤマザクラ
(文化財No31の標柱)

 文化財マップでは所在が明確ではなかったが、「新ぶらら東海さんぽみち」のマップによれば、村松小学校への階段道の東にあることがはっきりと表示されていた。この辺りは前回の「A61.東海村の文化財(8)」でも隈なく歩いた積りだが、念のためもう一度道の東側を入念に確認しながら村松小学校のビオトープまで下ってみたが、やはりエゾヤマザクラを見つけることはできなかった。
 すぐに村役場に行ってこれまでの経過を報告すると、担当者は不在だったが代理の女性が「No31のサクラの木は村松小学校への道のもう一つ南側の道に入った先の宅地開発中のところにあるそうですよ。森の中にあって他の木と混ざり合って花のない時期は分かりにくいかもしれないけど。」とのことだった。整形外科の診察を受け薬をもらってから、教示の通りに一つ先の枝道を探していくと、それは住宅地の北端の道で左側が工事中なのか道に沿ってずっと緑色のシートで遮蔽されていた。
 この道に入っていくと、住宅地の2〜3筋目のT字路のすぐ左に大きく枝を張ったヤマサクラの木が聳えており、道路側に文化財を示す白い標柱が立っていて、すぐにNo31エゾヤマザクラと確認することが出来た。嬉しくなって行ったり来たり、住宅地に入ったりしながら何枚もシャッタを押したのでした。
(No31エゾヤマザクラ)

マンモスの像
 目出度くエゾヤマザクラを見つけ出しての帰り、カインズホームに立ち寄って買い物がてら簡単な昼食を食べてから、常磐線沿線にあるはずのマンモス像の探索を行った。過日、同期会が東京で行われた時、常磐線の電車に乗って東京に向かう途中、茂宮川の鉄橋を渡る手前の山際に大きなマンモスの像を見かけてびっくりした。それ以後、このマンモス像が気になっていて、前号の赤羽緑地を歩いた時にも気にしながら歩いたのだが見つけることが出来なかったのだ。
(マンモス像探索map)

 カインズホームから県道358号の出て茂宮川を渡ってから金井戸団地の取付け道路に入っていくと、常磐線の手前の左に「赤羽緑地」の道標が立っていた。その道に入るとすぐに小さな駐車場があり、その先に赤羽緑地への道が続いていた。これを歩いて行って常磐線近くを探索すればマンモス像が見つかるかもと期待して歩き始めたが、すぐに前回歩いた古井戸のところに出てしまった。
 駐車場に引き返し、常磐線方向に歩いて行くとすぐに車両通行止めの踏切があり、しばらく線路沿いを左右に歩いて一帯の斜面を見渡してみたが、ここにもマンモス像は見当たらなかった。踏切すぐ先に富士神社があり、境内を清掃中のご婦人がおられたので「この近くにマンモスの像はありませんか」と尋ねたが「申し訳ないが、マンモスなんて見たことも聞いたこともありませんよ」とのこと。こりゃダメかと諦めかけた時、向こうから小さい子供の手を引いた男性がやって来た。子供連れなら知ってるかもと訊いてみると「マンモス像は向こうに見えるも一つ向こうの踏切のところにありますよ。線路近くに駐車場があり、線路沿いに少し歩くとすぐに見つかりますよ。個人で作った像だけど、なかなか良くできていますよ。」と嬉しい情報をいただけた。
(左が赤羽緑地入口)
(富士神社)

 早速車に乗って県道に引き返し、茂宮川手前の久慈町に至る車道を走っていくと、踏切手前にバラスを敷いた駐車場があった。車を停めて期待に胸を膨らませて線路沿いの歩道を歩いて行く。余り正規の道のようには見えないが、綺麗に下草刈りをしてあって歩きやすい道だ。
 200mも歩くと森の樹木に覆われるように立っているマンモス像が見つかった。
(線路沿いの道)
(マンモスがいた!)

 近くに寄ってみると、高さは2mもありそうで、何万本ものビニル紐を植えつけてマンモスの肌の感触を出しており、長い牙や背中の凹凸も苦労して入念に作ってあるなかなかの秀作だ。夜中に降った雨で濡れていて、電車から見た時よりも少し赤の色彩が強くなっているが、まさに見た通りのマンモス像で、藤蔓を跳ね上げて何枚もシャッタを押した。
(マンモス近景)

 この日はマンモスを見ただけで大満足で帰宅したが、23日に孫娘の水戸一校の学園祭を見に行った帰り、和子をマンモス像に案内したのだが、その時、そのマンモス像の更に奥に恐竜の像が2体あるのに気が付いた。これらの恐竜像はフェンスよりも低いところに作ってあるので、常磐線の電車からは見えないのだった。
 どちらの恐竜も絵本で見たことはあったが、名前は覚えていない。帰宅後NETで調べたら、怖い面構えの恐竜はテイラノザウルス。表情と言い、口の牙や舌の格好といい、見事な出来と言うしかない。
(テイラノザウルス)

 一番奥にあったゴツゴツとした大きな棘を持った恐竜はトウオジャンゴサウルスというらしい。まだ白い布を纏っていて製作途中なのかもしれない。
(トウオジャンゴサウルス)

 



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