A97.塩原ハイキング下見
(新湯富士−須巻富士縦走と滝巡り)

1.動 機
 水戸アルパインクラブの11月例会として塩原渓谷の日帰りハイキングを行うことになり、幹事として指名されたOGさん、KIさんと私の三人で5月に歩行コースを立案した。メインは新湯富士と荒巻富士の二つの富士山を縦走するというのを売りとし、縦走後、竜化の滝を眺めてからやしおコースを歩いて森のいで湯で入浴して帰る計画にしていた。随分前の自分達の経験から計画を作ったので、今の会員の皆さんの脚力にあっているかどうかに心配があり、他に塩原の道が狭いのでバスの乗り降りが出来るかどうかも心配、竜化の滝コースが通行止めになっていることや塩原出口の千本松牧場にも日帰り温泉があることなどの情報が入り、この辺を調査のために下見をすることにした。一泊してしっかり調査することにしたが、老舗温泉旅館に泊まって温泉三昧、美味しい料理を腹いっぱい頂いて、下見とは名目ばかりで、山の会の山行では味わえないような贅沢な山行になった。

2.データ
a)山域:新湯富士(1180m)、須巻富士(715m)
b)登山日:2013/9/24(火)25(水)、曇時々小雨
d)同行者:OGさん
e)地形図:1/25000 「塩原」

3.1 西吾妻山山行記録
c)コースタイム:(1日目)
日立自宅6:40 = 7:25水戸7:30 = 8:40馬頭道の駅8:45 = 9:50塩原旅館10:10 =(タクシ)= 10:30新湯温泉10:40 ---- 11:25鞍部11:30 ---- 11:45新湯富士12:00 ---- 12:35大沼園地(昼食)13:10 ---- 13:35大沼東端 ---- 14:40十字路 ---- 14:50須巻富士14:55 ---- 15:00十字路 ---- 15:15小太郎茶屋15:25 ---- 15:50 仙人岩吊橋 ---- 16:10ビジタセンタ16:20 ---- 16:25七つ岩吊橋16:35 =(迎車)= 16:50塩原旅館(泊)
(新湯富士・須巻富士縦走マップ)

(新湯富士・須巻富士縦走の高低差)

 KIさんは直前に自宅を離れられない事情が発生して、OGさんと私の二人での下見山行になった。二人とも骨折の後遺症を抱えていて、二人で歩くことが出来れば水戸アルパインの皆さんには楽に歩けるだろう。
 水戸のOGさんのマンションに7時半集合の約束で我家を6時40分に出発したが、国道6号ではもう渋滞が始まっていて間に合いそうにない。日立南ICから那珂ICの間を高速に乗ったらぎりぎり間に合った。水戸からはOGさんの車に乗り換えて塩原に向かい、これから先全部OGさんに運転してもらえたので、私は助手席でゆっくりのんびりしていればよかった。
 一般道を走って馬頭道の駅でトイレ休憩して、OGさんが予約してくれていた塩原の旅館に10時前に到着した。新湯富士の登山口である新湯温泉までのバス路線は今は廃止、山靴に履き替えザックだけ背負ってタクシーに乗って移動した。塩原近くまでは空は晴れていたのに、塩原に入ると曇り空、日塩もみじラインに入ると山々はすっかり雲に隠れて姿が見えない。運転手さんに今日の天気はと聞くと「今日は一日雨模様でしょうね」とのご宣託。更に「スズメバチが出るらしいから気を付けて」と怖いご注意もあった。
 登山口の新湯温泉神社の石段前までタクシーで入ると、近くのホテルは窓が取り払われて廃墟になっていた。バスも入らなくなって商売あがったりになったのだろう。駐車場の上の斜面からは噴煙が上がっていて硫黄の匂いが立ち込める。「有毒ガスのため立入禁止」の立札が立っている。噴煙や廃墟の写真を撮って、ポケナビの準備をし、柔軟運動をしたりしてから温泉神社の石段を登って行く。
 神社の鳥居のところから山道になり、10分ほど登って爆裂火口噴煙展望所に着くと、先ほどの噴煙を上から見下ろす格好になった。
(新湯温泉神社参道)
(奥塩原温泉の噴気孔)

 噴煙展望所を過ぎるとミズナラなどの広葉樹の林になり、緑のカーテンが気持ちいい。これが紅葉するとすごいことになりそうだ。とはいえ、良く見ると、すでにところどころ色づき始めたところもあるようだ。皆さんを案内する11月10日まで1月以上あるので、盛りを過ぎないか少々心配。「それでもコースの高度差は500mもあるので、どこかでは真っ盛りの紅葉に出会えるだろうな」と言いあいながら歩いて行った。
 塩原自然研究路の道標に従って登って行くと、始めの1130mのピークを巻いてなだらかに歩き、次の1184.1mの三角点峰との間の鞍部までくると「新湯富士まで0.4km」の道標があり、道は直角に曲って三角点峰の斜面を登って行く。
(広葉樹林帯)
(苔むす登山道)

 やがて周りの石がコケで覆われ、シダが茂る原生林の様相になってくる。これはこれで気持ちの良い情景だった。
 途中から粉糠雨が降ってきたがカッパを着るほどでもなさそう、外から濡れるより内から汗で濡れる方が問題だ。鞍部の道標から15分で「新湯富士山頂 標高1180m」の山頂標が立つところに登りついた。この標高は三角点の標高値とは違っている。近くに4mぐらい高そうなピークがあったので登ってみたが三角点の標石はない。後でポケナビの軌跡を見直してみると、自然研究路は途中から三角点峰も巻いていたのだった。(10年前のことを思い出しながら書いた PA1.塩原自然研究路(新湯富士・須巻富士)の歩経路は地形図の破線の道を歩いて三角点を通っていることになっているが、間違いだったようである)
(鞍部の導標)
(新湯富士山頂)

 山頂でしばらく休んでから、「大沼まで1.2km」の道標に従って大沼に向かって自然研究路を下り始める。ここからは急斜面のジグザグ下りの連続、苔むした岩がゴロゴロしていて歩きにくい。時々降ってくる粉糠雨に岩が濡れていて滑りそうで怖い。慎重に一歩一歩下って行った。周りが紅葉真っ盛りだったら、紅葉を楽しむためには時々立ち止まりながら下っていくようだ。本番当日もし雨天だったら、この岩だらけの急坂を下るのはやばい。雨の時にはこの新湯富士はパスすることにしようとすぐに話が纏まった。
 「大沼まで0.4km」の道標が出てくると、道はなだらかになって歩きやすくなる。周りの広葉樹の緑も美しくて気持ちがいい。
(下山路は滑りそうな急坂)
(麓は緑の広葉樹林)

 気持ちよく下って行くと広い車道に出る。「塩原自然研究路 環境省」や「レクレーションの森 富士山・大沼自然観察教育林」という立派な看板の脇に「スズメバチ注意」の注意札もがあった。その脇に地図付の大きな案内板が立っていて、それによると車道を150m行ったところに大沼園地があって駐車場マークとトイレマークがある。雨の場合はここまでバスが入ってくれれば、新湯富士をパスできる。
 園地まで歩くと駐車場の奥に立派な建物があり、休憩部屋を覗くと作業者が一人昼寝していたが、遠慮しないで中に入ってゆっくりと昼食をとった。
 昼食の間に雨が少し多く降ってきて、カッパを着て歩き始めた。大沼への道標を見て奥に進んでいくと休憩舎があり、その先の広い葦原の中に木道の遊歩道が伸びていた。
(大沼園地で昼休み)
(大沼葦原の木道)

 葦原を見渡しながら、時折りガマズミの真っ赤な実などを愛でながら木道を歩いて行くと、後に新湯富士が見えてきた。そのポッコリとした山容が、さっきまで汗をかきながら登り下りした急坂を思い出させた。
 葦原の先に沼が現れたが、湖面が随分上がっているようで、沼の中に出て大沼を眺める木道が水没して進入不可になっていた。ここから先、南側湖畔の遊歩道は気持ちよく歩くことができ、湖面に倒れ込むように伸びている樹木の姿が美しかった。
(新湯富士)
(大沼湖畔)

 大沼の端まで歩くと、沼の東端の遊歩道は完全に水没していて、その先の原っぱに踏み跡が出来ていた。
 大沼を離れて少し歩くと、沼の北側を歩く道と合流して小太郎ヶ淵に向かう。道標には小太郎ヶ淵まで3.5kmとある。新湯富士の登り下りで充分に疲れていた二人には、まだまだ先は遠いなあの感慨。
(水位上昇で遊歩道水没)
(小太郎ヶ淵導標)

 始めはその昔貴い人が歩いたような石畳を敷き詰めた道が続き、やがて杉の植林帯になった。植林地も杉の下枝が綺麗に落とされていて気持ちがいい。
(石畳)
(植林帯)

 丸太の階段を上り下りすると、綺麗な水が流れる沢が何度か現れてその度に木の橋で渡る。水槽やホースがあって那須塩原市水道の水源になっているとの表示があった。
 展望の良いところもあって、富士山のような形の山もあったが、須巻富士にしては方向がおかしい。大沼を離れてから1時間ほど歩くとベンチのある十字路に出た。道標には直進が須巻富士、右折が小太郎ヶ淵、左折すると県営駐車場があるらしい。この駐車場にバスが入ると良いなと、疲れてくるとコースを短くすることばかり思いつく。
(塩原水道の水源)
(ベンチのある十字路)

 十字路から須巻富士には、山頂を左に巻くように登って行き、山頂近くなって直登する。
 山頂には、見上げるほど大きくて立派な恐ろしい顔をした川崎大師厄除不動尊の立像があり、そばに不動堂と幟や由来書があった。由来書を転記する。
    今から千年以上も前のことです。弘法大師空海は日本各地を巡り、人々の救済の旅に出られていた時のことです。その度の途中、弘法大師が山深い下野の国塩原の里を通りかかった時のことです。このあたり一帯には飢饉や天災が続き、塩原の里の人々は苦しい生活をしておりました。弘法大師はこの塩原の里に草庵をむすび、不動堂をお祀りし、里の人々に救いの手を差しのべました。それ以来塩原の里人はもちろんのこと、近郷近在の人々はこの不動堂を深く信仰してきました。
    江戸時代の末期、戊辰戦争の舞台となった塩原は兵火によって村中が焼失し、この不動堂も類焼してしまいました。のちに塩原の人々はこの不動堂をおしみ、皆相計ってその再興を発願、その努力によりここにその淨願は達成されました。
     昭和五十二年七月二十八日
      大本山川崎大師平門寺
      塩原温泉川崎大師厄除不動尊護持会
     厄除大護摩供修業
      四月二十八日 例祭 午前十一時
      七月二十八日 大祭 午前十一時
      十月二十八日 例祭午前十一時
(須巻富士登山道)
(川崎大師の不動尊像)

 十字路に下って「小太郎ヶ淵まで0.6km」の道標に従って緩やかに下って行くと車道に出て、少し歩いて一軒家を過ぎると小太郎ヶ淵を渡る橋があった。橋の上からの淵の眺めはなかなかのものだった。
(小太郎ヶ淵の橋)
(小太郎ヶ淵の茶屋)

 当初予定の小太郎茶屋の上から畑下に出る道は通行止めになっていた。この駐車場には色々な案内板が立っていて、ここから車道を歩かないでビジタセンタに近道できる道を破線で示してあった。この道を探して行ったり来たりしたが見つからず、やむなく車道をそのまま歩いて行ったが、そこからの10分間の舗装道歩きは長くて二人とも嫌気がさしてきた。皆さんからもブーイングが出そうだが我慢してもらうしかない。
 何回もUターンをくり返した最後のカーブのところにお堂の屋根が見え、その下には赤いちゃんちゃんこを着せて貰った4体のお地蔵さんが並び、その両側には庚申塚と馬頭観音が祀ってあった。
(長い林道歩き)
(地蔵堂)

 お堂のカーブを回るとすぐに「前山八方ヶ原遊歩道入口」の道標があり、その先に大きな石碑が立っていた。石碑の文字は読み取れr無かったが、脇に立っていた塩の湯温泉の案内板には、次のような説明があった。
    この石碑は君島家の子孫カネが、ふるさとの塩の湯への道を開いたことを記念して、大正四年に建てられたものです。
(地蔵堂)
(石碑)

 石碑の脇を通って丸太の階段道を下ると鹿股川の清流の畔に出て、少し川沿いを下ると記憶にある仙人岩吊橋があった。このあたり、紅葉と清流の組み合わせが綺麗なところである。
 橋の袂には仙人岩の謂れが書いてあって、仙人岩の写真も出ていたが、ゴロゴロしている岩のどれが仙人岩なのか特定する自信が持てなかった。大きな岩がゴロゴロする凄い暴れ川のようだから、仙人岩はとっくに流されていたのかもしれない。
(鹿股川)
(仙人岩吊橋)

 仙人岩吊橋を渡ってからビジタセンタまで、かんぽの宿を迂回してひと山越えることになる。ここまで来て丸太の階段道がキツイ! 何度か階段を登ってなだらかな道になるとホッとして、周りの広葉樹が綺麗に見える。
(丸太の階段道)
(やっとなだらかに)

 ビジタセンタの周回遊歩道の一部に入って、少し下ると広い駐車場に到着して長かった縦走がやっと終わった。
 ビジタセンタは今日は連休明けでお休み、宿に帰ろうとすぐ前の国道に出てみたが、最終バスはすでに出た後だった。
 下の街中を通る旧道のバスはまだあるかと、急坂を下って箒川にかかる七つ岩吊橋を渡った。吊橋を渡ったところが広い駐車場で、トイレや足湯の設備もある。国道のバス停に行くと、こちらのバスは次の便まで30分もあった。バスを降りるバス停を確認しようと宿に電話すると、宿の車で迎えに行きますとの嬉しいご返事。
(塩原ビジタセンタ)
(七つ岩吊橋)

 宿に着くと三連休明けなので宿は空いているようで、係員の対応はサービス満点。川沿いの部屋に入って一休みしていると、川向うの露天風呂(岩の湯)に入る人の姿が丸見えだった。この宿はやしおコースの出口にあったのだ。
 この岩風呂にも入りたいが、ここは人目の少ない明朝にして、今日は大浴場と露天風呂とでゆっくりと汗を流した。夕食は部屋に運ばれる。まずは湯上りの生ビールで乾杯して品数一杯の料理を腹いっぱいいただいて大満足。寝る前に、今日一日の行程をゆっくりと思い出しながらデータを整理して、明日の行動の予定を話し合った。

(2日目)
塩原旅館9:25 = 9:35須巻富士P9:40 = 9:50大沼駐車場9:55 = 10:20森のいで湯10:25 = 10:30竜化ノ滝P ---- 10:45風挙ノ滝 ---- 11:00竜化ノ滝P = 11:10春留の滝P ---- 11:20春留の滝11:25 ---- 11:35春留の滝P = 11:45千本松牧場12:05 = 13:00馬頭道の駅(昼食)13:30 = 14:50水戸 = 15:30 日立自宅

 7時半から始まる朝食の前に、川沿いの露天風呂に入りに出かけた。浴衣と宿の下駄でいける。岩の湯は湯温が高くて長湯できなかったが、川沿いに掘られた小さな風呂の方は丁度いい湯加減で気持ちが良かった。露天ぶろを堪能してから、浴衣姿のままで不動の湯まで少しやしおコースを散歩してみた。不動の湯は記憶よりもこじんまりとした露天風呂だった。
(宿から見た岩の湯)
(河原の温泉風呂)

 お食事処で和食の朝食をいただいて、宿の笑顔で見送られて、まずは須巻富士登山口への道を調べる。国道から富士山園地の二つ目の案内標を見て左折して枝道に入る。道は途中まで広かったが、途中からバスには難しそうな道になった。富士山園地の駐車場からは須巻富士に向かう道は二つあり、須巻富士を周回することはできそうだ。入って来た道とは反対方向に進んで一つ目の案内標のところに出たが、こちらの道も狭くてバスには不向きと判断された。
 次に大沼園地の駐車場への道を走ってみる。OGさんは経験済みのようだったが、私のために走ってくれた。国道から日塩もみじラインに入って新湯温泉との中間あたりまで登ってから小沼園地の道標に従って左の道に入る。分岐からもどんどん高度を稼ぎながらくねくね走っていく。道の広さは十分あるが、両側から立木の枝が覆いかぶさっていて、大きなバスでは車体に触りそうだった。
 雨の場合には新湯富士をパスするだけではなくて、須巻富士への縦走全体を止めにして、代わりに回顧滝コースとやしおコースを繋いで歩くことにした。

 次は本番で入浴する第一候補にしている森のいで湯に向かう。国道でバスを降りて歩こうと思っていたが、バスでも温泉まで入れそうだ。浴室を覗かせてもらうと、浴槽は広く、洗い場も7人分あり充分とみた。食事のできる休憩所もあり、外には露天風呂もあった。
 フロントに確認すると、紅葉の季節には混雑するので団体さんは予約を入れておいてくれとのこと。
(森のいで湯・福のゆ)
(福のゆの内湯)

 森のいで湯から国道に戻って、少し国道を下ったところに竜化ノ滝の広い駐車場があった。滝入口には「6月の大雨により遊歩道が被災して26年3月まで風挙の滝から奥は通行止め」との立札があった。風挙ノ滝まで歩いてみようと階段を登った。
 国道沿いの遊歩道を歩いて行くと、箒川本流の布滝をしっかりと見ることが出来る地点があった。すこし遠いので轟音が聞こえないのが残念だが、豪快さは十分うかがえ、やしおコースを歩く代役にはなりそうだ。
(竜化ノ滝入口)
(布滝)

遊歩道は200m歩くと竜化渓谷の入口になり、ここから国道に出入りすることは出来るが、この部分では国道が広くなっていないので、バスは先ほどの駐車場で乗り降りするしかない。
 ここから竜化渓谷を橋で右左に渡りながら遡上する。ゴツゴツした岸壁が迫り広葉樹の緑とマッチングして気持ちがいい。三つ目の橋から眺める風挙ノ滝はそれほど迫力のあるものではなかったが、途中の渓谷が美しかった。紅葉の時期にもう一度見てみたいものだ。
(竜化渓谷)
(風挙の滝)

渓谷美を楽しみながら渓谷を下り、国道に出て一番下の滝を眺めてみた。車がひっきりなしに走る狭い車道から眺めるので落ち着かないし、樹木の枝が邪魔して見ずらいが、立札には抛雪(ホウセツ)の滝となっていた。
 駐車場へ戻るのに、遊歩道に戻らないで国道の端を歩いていったが、大型のトラックが来たりして少々怖い思いをした。大勢で歩くのはよした方が良さそうだ。
(竜化吊橋)
(抛雪の滝)

竜化の滝駐車場から国道を少し下ったところに春留の滝の駐車場がある。ここから急坂を高度差50mを下ったところに吊橋があり、これを渡ったところに春留の滝展望台があった。
(急坂下り)
(箒川吊橋)

 展望台から見る春留の滝は、樹木が邪魔し加減だったがなかなか美しい。本流の箒川も、この辺りは両岸に岩が迫っていて美しく、対岸には名の判らない小さな滝も流れ落ちていたりして、なかなかお奨めのビューポイントだった。。
(春留の滝)
(箒川)

 最後に新たに見つかった千本松牧場の温泉設備の下見。広い牧場に入って案内図を見てNo4駐車場に移動して温泉建屋に向かった。内湯はこじんまりとしていて洗い場は4ヶ所だけ、露天風呂には広い洗い場があるが11月では寒いかなあ。休憩所はあるが今は食事は出していないとのことで、食事は牧場内の外のレストランに入ることになるが、ジンギスカン鍋などでは山歩きの食事らしくない。森のいで湯の方がいいなということになった。
(千本松牧場)
(千本松温泉の露天風呂)

 12時過ぎに千本松牧場を出て、途中、馬頭道の駅で昼食を食べて15時前に水戸に帰り着いた。全行程を運転して頂いたOGさんにお礼を言って別れ、マイカーに乗りかえて我が家に帰った。下見とは名ばかりで、温泉宿の豪華な食事をいただいて温泉三昧し、ゆっくりと歩いたハイキングと滝巡りが嬉しい贅沢な山旅でした。


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