B52.シロヤシオ求めて久し振りの男体山

1.動 機
 ここのところ楽ちん登山ばかりしていて、このままでは山の会の厳しい登山道で仲間の皆さんに付いて歩けるかどうかが心配になってきた。そろそろ奥久慈男体山のシロヤシオが咲く頃になり、体力チェックと鍛錬を兼ねて滝倉登山口から健脚コースの岩場を登って男体神社に下るコースを歩いてみることにした。長い岩場を無事攀じ登ることができて、尾根道には予想通りに満開のシロヤシオが待ってくれていて嬉しい山行になった。朧気になっていたコースを覚えなおすために、コースの状況を少し詳細に記録保存しておくことにした。

2.データ
a)山域:男体山(654)
b)登山日:2014/05/08(木)
c)日程:自宅9:25 = 10:30滝倉登山口10:45 ---- 11:15大円地分岐 ---- 11:30展望台11:35 ---- 12:15四阿12:20 ---- 12:25男体山山頂(昼食)13:05 ---- 13:35袋田分岐 ---- 14:10男体神社14:20 ---- 14:25林道出合 ---- 14:55滝倉登山口15:00 = 16:10自宅
(滝倉・男体神社コース)
(滝倉・男体神社コースの高低差)

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「大中宿」

3.山行記録
 ゆっくり我が家を出発して滝倉登山口の駐車場に10時半到着、身支度を整えて歩き始める。真っ赤なヤマツツジの向こうに男体山の山頂が見えていた。
(滝倉登山口)
(男体山山頂)

 初めは緩やかな登りだと思い込んでいた身にはのっけからの急登がこたえる。和子の後をぶつぶつ言いながら登って行った。10分近く頑張るとやっと緩やかな尾根道になり、気持ちの良い新緑のプロムナード。
(急坂)
(新緑の尾根道)

 間もなく大円地からの健脚コースと合流し、そこからは岩がゴロゴロする道になり、鎖のついた岩登りも始まった。
(大円地分岐を過ぎると岩場)
(攀じ登り)

 急登を登り切ると展望台の分岐に登り着き、左の高みに少し登ると展望の良い岩頭に出る。遠くの山は全く見えないが、前に奥久慈の山並み、後には男体山の山頂がすぐ近くに見えている。もう一つ前の岩の上に上がってみたいが、和子の目が光っていて自重せざるを得ない。
(展望台から)

 展望台で一休みして登山道に戻ると、ここからいよいよ健脚コースの核心部が始まる。次々と現れる鎖場を慎重に登って行く。何度もこれで急登はお終いだと思って登って行くが、次から次へと岩場が現れてくる。
(健脚コースの岩場)

 やっと四阿のある袋田縦走路に出るとホッとする。ベンチで一休みして右手の尾根道を登ると5分ほどで山頂部に登りつくと、山頂に二組の先客があり、我が家は山頂神社の脇で弁当を広げた。
 昼食を終えた時には先客はすでに下山済み、誰もいない山頂でポーズを作らされて証拠写真を撮る。
(四阿)
(男体山山頂)

 シロヤシオが咲いていないかと思って、山頂のNHK通信小屋の裏に廻ってみたが、緑一色で白い花は見えない。諦めてそこで引き返したが、シロヤシオが見えるのはもっと先だったか?
 四阿まで下って袋田コースに進むと、期待通りにシロヤシオの花が咲いていた!あっちやこっちに向いてシャッタを押しまくる。
(シロヤシオ群生)
(撮影)

(拡大写真)

 ヤマツツジやミツバツツジも咲いていて目を喜ばせてくれる。
(ヤマツツジ)
(ミツバツツジ)

 持方への分岐を過ぎたところに「至上小川駅・滝倉」の道標があり、震災の翌年に男体山袋田間を縦走した時には崩落のため通行止めとなっていたが、今日は開通していてよかった。男体神社へむかって下っていくと思いがけず急な下り道が続いて、どこでもコースをよく覚えている和子も「こんな急坂ではなかったんじゃない。」とぶつぶつ言いながら下っている。帰宅後、3年前にシモンさんのオープン山行で歩いた時のポケナビの軌跡を見直してみると、今回と同じ軌跡になっていた。ナビはボケを進行させるらしいが、記憶だけで歩くのはもう危険な段階になっているのかも。
(袋田分岐)
(急坂下り)

 男体神社まで下ってやっとホッとする。歩き始めて3時間半、神社に「お蔭様でまだ元気に歩けています」とお礼のお参りをして、後はスーパ林道のパノラマラインに出てのんびりと歩いて滝倉登山口に戻った。行程5.3km標高差400m程だが、急坂の登り下りがあり可愛い花も沢山あってまずまず充実感のある山歩きでした。
(男体神社)
(スーパ林道:パノラマライン)

(花写真集)
 ツツジの他にも、色々な野の花たちがコースの間中あちこちに咲いていて目を楽しませてくれた。休憩がてらシャッタを押しながら歩いたそれらの写真を残しておきましょう。

(滝倉登山口近くにて)
(ホウチャクソウ)滝倉
(ハコベ)滝倉

(男体山頂部にて)
(スミレ)山頂
(チゴユリ)山頂

(ウツギ)山頂
(ヤマブキ)山頂

(縦走路にて)
山頂から男体神社まで、笹薮にはずうっと”竹の花”が咲き乱れていた。竹は寿命が尽きてくると花を咲かせると聞いたことがあるが、この辺りの自然は大丈夫なのだろうか。
(竹の花)山頂〜神社
(キジムシロ)山頂

(男体神社への下山道にて)
(マルバウツギ)下山道
(ウグイスカグラ)下山道

(男体神社付近にて)
(ハルリンドウ)神社
(ヤブジラミ)神社

(クサイチゴ)神社
(ニリンソウ)神社

(スーパ林道:パノラマラインにて)
ホオノキの白く清楚な花がとても印象的でした。
(ホウノキ)林道
(八重のヤマブキ)林道





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