B54.土岳

1.動 機
 近くて面白い山はないかなと探していて、かってはしばしば登っていた土岳に登ってみることにした。コースは2006年に歩いた周回コースを提案したが、2日後に山の会の禅頂行者道を控えて少しきつすぎると反対に会い、小滝沢登山口からの往復登山にした。それでも、急登の登り下りあり、緊張のトラバースがあったり、結構歩いた気分になりました。

2.データ
a)山域:土岳(600)
b)登山日:2014/05/16(金)
c)日程:自宅10:05 = 11:10小滝沢キャンプ場P11:25 ---- 12:00蛇分岐 ---- 12:20土岳山頂(昼食)13:10 ---- 13:25蛇分岐 ---- 13:40奥ノ院 ---- 13:55蛇分岐 ---- 14:25小滝沢キャンプ場14:30 = 15:35自宅
(土岳小滝沢コース)
(土岳小滝沢コースの高低差)

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「竪破山」

3.山行記録
 ゆっくり我が家を出発して一般道を走り、花貫渓谷の小滝沢登山口の駐車場に11時過ぎに到着した。10台ほどの先客があり、脇のキャンプ場で昼食を作っているグループもある。
 花貫渓谷の流れを眺めてから身支度を整え、「土岳山登山口」の大きな看板の横に丸太階段の登山道からゆっくりと登り始めた。
(花貫渓谷)
(小滝沢登山口)

 初めはスギの植林の中を登って行く。枝払いも間伐も綺麗にされており、植林でもこれだけ手入れが行き届いていると歩いていても気持がいい。
 斜面が急になると植林は雑木林に代わる。新緑のシャワーを浴びながら、気分はもっとよくなる。それでも、大石がゴロゴロする道なので足元注意。何人もの下ってくる人と出合い、「いいお天気ですねえ」と挨拶を交わす。もうみんな下ってくる時間である。
(杉の植林の中)
(岩の道)

 大岩には「子宝の岩」とか「大黒岩」とかの名札が取り付けてあったが、どう見たらこの姿に見えるのかよく判らなかった。
(子宝の岩)
(大黒岩)

 岩の道が終わったところに「ヘビに注意」の立札があり、その下の草に隠れるように小さな「土岳神社奥ノ院」の道標が立っていた。
 「ヘビに注意」から少し頑張ると尾根に上がり、小さなアップダウンをくり返しながら歩いていくと、道の真中に「ヘビ」が横たわっていた。近づくとにょろにょろと脇に逃げて行ったが、蛇嫌いの和子が先頭を歩いていなくて騒ぎにならなくてよかった。
 山頂部に到着すると、以前よりも広く刈り払われて草原のよう、もう人っ子一人残っておらず静かである。もっと広く展望を楽しもうと大きな展望台に上がってみたが、今日は生憎曇り加減、遠くの山は全く見えない。
(ヘビに注意!)
(山頂の展望台)

 すぐ目の前に竪破山の大きな大きな山塊があり、そのずうっと左に通信鉄塔が目立つ高鈴山が見えている。その左にどっしりとして貫録のある神峰山、さらにその左に見える小高いピークは石尊山か。下に山名方位盤があって確認する。
 その脇に「関東の富士見百景」の表示板があり、2006年の4月にここに登って来た時に、ここから思いがけず富士山が見えて感激したことを思い出す。
(石尊山・神峰山・高鈴山)
(富士山)

 ベンチに座って弁当を食べて、広い山頂部を一回りした。あちこちにヤマツツジの赤い花が咲き乱れ、足元には紫色のスミレが咲いていた。
(山頂標)
(ヤマツツジ)

 往路を下って、「ヘビに注意」のところから奥ノ院に向かった。道は急斜面の狭いトラバース道だとの記憶はあったが、思ったよりも急斜面だし道幅も狭い。震災のためか大雨のためかその道も消えていて、木の根っこを踏みながら渡ったり、苔むした岩を乗り越えるところなどトリッキーなところもある。それでも前に通った道なので意を決し、引返すことはしないで慎重に慎重に歩き通した。
(綱渡り)
(岩も遮る)

 奥ノ院の祠が祀ってある岩の洞のところに来たが、あったはずの石祠がない。石祠は大震災で谷底に落下したのだろうか、代わりに四角い木の箱が祀ってあった。
 久し振りの土岳、3時間程の山歩きだったが、結構変化があって面白かった。
(奥ノ院の洞)
(石祠がない奥ノ院)

 車を走らせて間もなく、雨がポツリポツリとフロントガラスを濡らし始め「危機一髪だったね」と話しているうちに雷雨になり、すさまじい雨音が車全体を打ち始めた。家には洗濯物が干してある。南下する雨雲と競争するように走るが、前の車が意地悪するようにノロノロ運転、R245に出ると雨雲を追い越してやっと快調運転、我が家に着いて洗濯物を片付けるとザーッと雨が降り始めた。雨雲に勝った!




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