B56.シロヤシオ求めて再び八溝山へ

1.動 機
 先月の末水戸アルパインクラブの例会で、カタクリやイワウチワの花を愛でながら八溝山の福島県側遊歩道を歩いた時に、その途上でシロヤシオの群生地も案内してもらった。見上げるような大木の群生を見ながら、この大木に白い花が咲く頃に又来てみようと話しあっていた。NETで「5月20日に満開のシロヤシオを独り占めして来た」というgomayamaさんの報告を見て、早速出かけようとしたが次の日からお天気が崩れた。登り下りで変わった視線でシロヤシオを眺めようと山頂から2ヶ所の群生地まで往復することにして、実際に出かけたのは4日後だった。少し盛りは過ぎているだろうことを覚悟して出掛けたのだが、足元にシロヤシオの白い花びらが絨毯のように散り敷いていても、上にはまだまだ新鮮な花がいっぱい咲いていて充分に見応えがあった。
 
2.データ
a)山域:八溝山(1022)
b)登山日:2014/05/24(土)
c)日程:自宅9:20 = 11:03八溝山頂駐車場11:15 ---- 11:41引返し ---- 11:45尾根入口
---- 12:20ヤシオ群生地 ---- 12:35高笹分岐(昼食)13:05 ---- 13:30八溝山山頂駐車場14:00 = 14:10真名畑分岐駐車場 ---- 14:27ヤシオ群生地 ---- 14:47真名畑分岐駐車場 = 16:30自宅
(滝倉・男体神社コース)
(滝倉・男体神社コースの高低差)

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「八溝山」

3.山行記録
 いつものようにゆっくりと我家を出発、県道28から蛇穴で林道に入って、くねくね道を登って行く。土曜日なので対向車も多いだろうと心配したが一台の車にも出会うことはなく、途中の駐車場にも車はほとんどなかった。山頂直下の駐車場にも停まっている車は5台だけ、それも展望台目当ての家族連れが多いようで、展望台方向から数人が下りてきてすぐに帰っ行く車もあった。
 身支度をして棚倉大梅に向かうハイキング道に入って行く。4月の山の会で帰ってきた道で、その時には笹の煩い道だったと記憶するが、今日は綺麗に刈り払いされていて気持ちがいい。
(山頂駐車場)
(刈り払い済み)

 100mほど下ってから小さなアップダウンをくり返しながら歩き、高笹山への分岐点に着く。ポケナビの軌跡を誤操作でルート図を消してしまっていたので、今日は朧な記憶と地図で歩くしかない(みんながやっていることだが私には冒険)。4月にはこの先の尾根からシロヤシオ群生地を通って沢に下り、大きく周回して高笹山の道に登ってここに出てきた。そのシロヤシオ群落への分岐点を探しながら直進する。
 少し登るとすぐに茗荷への分岐札があったが、4月に分岐したのはピークの所だった様な気がしてこれを無視してそのまま進む。右への分岐道を探しながら歩いて行ったが、ピークを過ぎても一向に見つからない。少し下ってから引き返し、ピーク辺りでやみくもに樹林の中に入り込んだ。踏み跡はないが、尾根筋を右往左往しながら進んでいく。赤いツツジは咲いていたが、シロヤシオの木は見つかっても花は全く咲いていない。なおも白い花を探しながら歩いて行くと登山道に出た。立木に木の名札が付いている見覚えのある道で一安心。
 少し歩くと花の咲いているシロヤシオの大木がどんどんと現れてきた。4日前に満開だったのは本当らしく、足元には白い花びらが散り敷いていていた。
(緑の尾根道)
(シロヤシオの絨毯)

 上を見上げると、緑の葉の間に白い花がびっしりと咲いていて見事、とても綺麗だった。真っ盛りは過ぎているのかもしれないが、いう事なし。歩いて行くと次から次と大きなシロヤシオの木が現れて、高いところに満開の花をつけている。
 見上げながら歩いていると首は痛くなる。道の下の方にもシロヤシオが咲いており、これを上から見下ろす時は楽ちんだ。近くから見てみようと斜面を下ってみたり登ってみたり、充分に運動もできた。
(上にもシロヤシオ)
(上見て歩く)

 シロヤシオの大木を見上げ、緑の葉と白い花のカーテンを撮ったもの。
(緑の葉とシロヤシオ)

 青空をバックに撮ってみました。
(青空とシロヤシオ)

 満開のシロヤシオの花に充分に満足して、道が下りになる辺りで引き返すことにした。反対側からのシロヤシオを眺めながら登山道を歩いて行くと、棚倉大梅へのハイキング道に茗荷への分岐札のところで合流した。始めにこの立札の所でこの分岐道に入っていれば良かったのだ。
 200mほど下った高笹山分岐の所で弁当を広げて一休みしてから八溝山方向に歩いて行くが、4月には何とか見えていた八溝山頂が樹木の葉っぱが茂ってきてほとんど見えない。足元を見るとユキザサなど、駐車場脇にはムラサキケマンやラショウモンカズラの可愛い野の花が咲いて目を楽しませてくれた。
(ユキザザ)
(ムラサキケマン)

 山頂駐車場まで引返してから展望台に登ってみたが、今日は霞がかかっていて山並みはほとんど見えなかった。真っ赤なヤマツツジを見ながら山頂部を歩き回って、次のシロヤシオ群生地に向かう真名畑分岐のところへ直接下る遊歩道1を探したが、はっきりとした道は見つからなかった。遊歩道1は距離が350mもあるので藪漕ぎでは大変なので、車で真名畑分岐のところまで移動した。
(八溝山山頂)
(ヤマツツジ:クリックで大きな写真に)

 真名畑分岐(真名畑林道入口)の所が広くなっていて一台の車が停まっていた。隣に車を停めて通行止めの真名畑林道に少し入ると左手に遊歩道2へ下る入口がある。
 急坂をロープで挟まれた丸太階段道を下って行くと、シロヤシオの白い花が見えてきた。やがて笹のなだらかなトラバース道になりシロヤシオの木が多いところに到着した。
(真名畑林道入口:4月の情景)
(遊歩道2:帰りの写真)

 ここのシロヤシオの木も大木だったが、午前中の所ほど大きくはない。同じように白い花の絨毯があったが、上の白い花を少し近いところから見ることが出来た。
(シロヤシオいっぱい)

 より近い所からシャッタを押すことが出来て嬉しかった。
(シロヤシオ近景)

 遊歩道2の下りが急になる辺りで引き返し、同じシロヤシオの木を別の方向からゆっくりと眺めながら歩いて駐車場に戻った。期待以上に綺麗なシロヤシオの花を見ることが出来て、機嫌のいい車で我が家に帰ってきた。




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