B64.アジサイ探訪

1.動 機
 アジサイが綺麗だよと言う新聞記事に誘われて近在のアジサイ園に出かけることにし、4月に風神山のニリンソウに付きあってもらった近所のKさんとOさんに声をかけたところ快諾を得られ、賑やかで楽しいアジサイ巡りをすることが出来た。特にOさんは前日仲間と水戸のアジサイ園を見に出かけたばかりだったのに、快く参加して水戸の案内役を務めて貰った。

2.データ
a)山域:水戸八幡宮、保和苑、辰ノ口親水公園、西山公園、長松院
b)登山日:2014/06/27(金)
c)日程:森山町 9:00 = 9:40 水戸八幡宮 10:30 = 10:35 保和苑 11:35 = 12:15 辰ノ口親水公園 13:30 = 13:50 西山公園 14:50 = 15:15 長松院 15:35 = 15:40 石神城址公園 15:45 = 16:00 森山町
(アジサイ探訪地点)

d)同行者:町内のKさんとOさん、和子
e)地形図:1/25000 「水戸」「山方」「常陸太田」「常陸久慈」

3.山行記録
3.1 水戸八幡宮
 朝9時に森山を出発して水戸に向かう。駐車場が不確かだが、Oさんの案内で無事無料駐車場に到着した。平日の朝のこと、駐車場はまだ空いていた。駐車場脇もアジサイが賑やかに咲いており、森の中に遊歩道も伸びていたが、鳥居のある参道に案内された。
 あじさいまつりの幟が立つ鳥居をくぐり、アジサイの花が咲く道を歩いて行くと、本殿への参道に出た。参道の左には「夏越大祓式」、右には「茅の輪くぐり」と書いたあじさいまつりのぼんぼりが立ち並んでいた。
(八幡宮鳥居)
(本殿参道)

 拝殿前には茅で作られた大きな輪が立ててあり、その脇に「夏越の大祓式 六月三十日午後一時より」の立札があり、次のように祓式の趣旨が書かれていた。
    私達が日常知らず知らずに犯した罪・けがれを祓う神事です。
    和歌を唱えながら、左足から茅の輪をくぐり、御参拝下さい。
    (水無月の夏越の祓する人は 千年の命延ぶといふなり)
 30日でなくてもよさそうなので、立札の指示に従ってお参りすることにした。和歌を書いたお札も置いてあり、これを読みながら茅の輪を回ってから拝殿にお参りした。

 お札に書かれていた和歌
    水無月の夏越の祓する人は 千年の命延ぶといふなり 思う事みなつきねとて麻の葉を きりにきりても祓ひつるかな 蘇民将来 蘇民将来(くりかえして唱ふ)
    (拾遺集 巻五)
(夏越しの大祓い)

 境内には干支の石像があちこちに祀ってあり、兎の頭を撫でてお参りした。和子は馬。
 境内には御神木の樹令700年の御葉付公孫樹(おはつきいちょう)や、徳川斉昭公御手植えの右近の桜など巨大な古木が多く見られた。
(干支(兎年)の像)
(烈公御涼所入口)

 荒魂社や青麻神社、石尊神社、松尾神社、稲荷神社などの境内社にお参りして奥に進むと石門があり、この中は「烈公御涼所」とのこと。
 中には三本の大木が立っていた。一本は樹令400年のケヤキ、一本は樹令300年のモミジで、いずれも指定保存樹になっていた。お嬢さんたちは木肌に耳を付けて水を吸い上げる音を聞こうとしていた。
(オハツキイチョウ:樹令700年)
(ケヤキ:樹令400年)

 「烈公御涼所」からはアジサイ越しに市街が眺められ、斉昭公はここから眺めて庶民の暮らしぶりを慮っていたのだろうか。
(烈公御涼所からの眺め)

 モミジの木を下から見上げると、お日様を受けて青葉の緑がとても綺麗だった。秋の紅葉はいかばかりかと思いを馳せる。
(モミジの新緑)

 森の中のアジサイを外から眺めてながら駐車場に戻った。
(森の中のアジサイ)
(駐車場へ)

3.2 保和苑
 次はすぐ近くの保和苑へ向かう。仁王門を潜ると左手に駐車場がある。10時半にもなると駐車場は込み合ってきていて、元気なお嬢さんの指示に従って駐車した。
 料金所に車のキーを預けて園内に入り、まずは正面の二十三夜尊にお参りする。
(保和苑案内図)
(二十三夜尊)

 二十三夜尊の前には黄門さまと角さん助さんの像が立っていて黄門様大好きな私を喜ばせてくれた。
 左手にはぴんころ地蔵と延命地蔵が並んでいた。ぴんころ地蔵に、ぴんぴんころりと行くようにとOさんにしきたりを教わりながらお参りし、延命地蔵には、ぼけ除け地蔵の別名も付いていたので、予防でなければまだ間に合うと思って丁寧にお参りした。
(黄門様ご一行)
(ぼけ除け地蔵)

 片側に屋台が並ぶアジサイ道を進んでいくと「保和苑」の石碑があってアジサイ園に入る。アジサイが更に賑やかになった遊歩道を歩いて行くと展望台があったが、多くの人がお休みしていたので後回しにしてそのままお散歩を続けた。
(遊歩道)
(展望台)

 展望台の下に下りて池の周りを歩きながらアジサイの群落を見上げたり、登り返して大きな檻の中で見事に羽を広げた孔雀を眺めて喜んだりしながら歩き、
(階段を登ったり下ったり)
(孔雀を見たり)

(展望台の下からアジサイの斜面)

 明星ヶ池の裏の小さな滝のある築山を一回りして明星ヶ池の畔に戻ると、ここからの噴水と弁天島とアジサイと緑色の水面との組み合わせが綺麗だった。
(明星ヶ池)

 俳句の作品が展示してある広場で一休みした。作品を読むと、同じアジサイを見ても色々な感じ方があるものと教えられる。投稿も出る様だったが、八幡宮と保和苑のアジサイを満喫しても句にする才能は持ち合わせていない。
 展望台前に戻って、展望台から下のアジサイを見渡したが、下の池から見上げた方が綺麗だった。
(俳句)

3.3 辰ノ口親水公園
 保和苑の駐車場に戻って\400と引き換えに車のキーを受け取って、次の常陸大宮の辰ノ口親水公園に向かう。途中、R118を走っている時七つ洞公園の案内板を見て寄り道したいという話も出たが、またの機会に一日かけて歩こうという事になり、そのまま直進した。
 親水公園に着いて、そこのふるさと館で名物の美味しい蕎麦を頂いてからお花見物に出かけた。ふるさと館すぐの前、久慈川沿いのバラはとっくに盛りを過ぎていたが、道向かいのアジサイ園は丁度花盛りで見事だった。

(辰ノ口親水公園)
(アジサイ園)

(咲き残りのバラ園)

(満開のアジサイ園)

 池には白い蓮の花が咲いていて、これまでアジサイの色とりどりの花ばかり見てきた目には新鮮でとても綺麗に見えた。三人のお嬢さん池の畔で手を叩いて、たくさんの鯉が寄ってくるのを見て喜んだりして童心に戻っていた。
 ゆっくりと一回りし、上の展望台まで登るのは止めにしてふるさと館に戻り、館内のさけ展示館で淡水魚の色々を眺めてから、次の常陸太田の西山公園に向かった。
(ハスの花)

3.4 西山公園
 公園の駐車場に車を入れて、桃園の店内を通過して菖蒲園に出た。ここにも鯉がたくさん泳いでいて、餌を播く人もいて緋鯉が集まっていた。
 花ショウブは今が盛りで木道で作られた遊歩道をゆっくりと歩きながら飛び切りの眺めを楽しんだ。
(ヒゴイ)
(菖蒲園)

(花ショウブ)

 奥の方に一面に蓮の葉が茂っている池があったが、ここの蓮は花が開いていなかった。「ここのは蓮ではなくて睡蓮ですよ。睡蓮は朝早くに開花してすぐに閉じてしまう。睡蓮を見たければ朝早くに来てみる事」と教えられた。蓮の花と睡蓮とに違いがあるとは知らず、今までの山行記でもごっちゃ混ぜに書いていた。恥ずかしき限り。
(睡蓮の花)

 西山荘近くまで歩いて入り、西山荘が改修中だと知らされ引返して、今度は助さんの住居跡を見に不老池の畔の遊歩道を歩いて行った。新緑が綺麗で、ここも秋に来てみたいものだと思わされた。
(助さん住居跡へ)
(カエデの緑)

3.4 長松院
 西山公園のお散歩が終わったのはまだ15時前、ここから直接森山に帰るにはまだ早いので、東海村のアジサイを眺めて帰ろうという事になった。長松院にアジサイ園があることをKさんがご存じで案内してもらう。
 長松院の駐車場に車を入れると、すぐ脇に寂光苑の入口があり手書きの「あじさい苑」の看板が立ち、期間6月15日〜7月15日 色鮮やかに咲き競う浄土花絵巻きをご自由にご覧下さいとあった。
(長松院寂光院入口)

 大輪のアジサイが多く見栄えがする。アジサイを眺めながら寂光苑の遊歩道を奥に入って行くと北向不動尊があり、「臥牛石」や「伏虎石」と名前を付けられた岩も見られた。
(アジサイ道)
(臥牛石)

 長松院のすぐ裏に石神城址公園があるので、お二人を案内した。ここは先日23日にひたちなかで映画「春を背負って」を見た帰りに立ち寄った時は綺麗だったが、ショウブの盛りが過ぎていたので、車の中から眺めただけで森山に帰ってきた。
(石神城址の花ショウブ:23日撮影)
(石神城址のアジサイ:23日撮影)

 久し振りに賑やかなお散歩が出来て嬉しい一日になりました。
 



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