B105.キノコオフと妙義相馬岳(関東百名山)

1.動 機
 だるまさんから9月初めにキノコオフの誘いが来て、オフの楽しい仲間との語らいを楽しみに二つ返事で参加申し込みした。キノコオフには'09,9に参加して以来ご無沙汰していたが、今年1月に山百合さん纏めの房総水仙オフに参加して会っていた。今回は一日目はだるまさんが見つけた白樺高原近くのシロできのこ狩りを楽しみ、車山高原の富士見台に案内されて八ヶ岳から富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプスまでの大パノラマを展望してから姫木平自然の家に入り、楽しい語らいの夜を過ごした。二日目は早起きして富士見台まで出かけて日の出を拝んでから朝食後解散、我家だけで妙義の相馬岳に登ってきた。

2.データ
a)山域:白樺高原、車山高原、相馬岳(1104)
b)登山日:2014/10/24(金)晴、25(土)晴
c)コースタイム:
10月24日:日立自宅 6:00 = 6:15日立南IC = 7:40波志江PA7:55 = 8:15甘楽PA(朝食)8:45 = 9:15佐久IC = 9:25佐久平駅(集合)9:40 = 10:30第一きのこ山11:00 = 11:15女神湖11:25 = 11:45林道分岐(昼食)12:40 = 12:45第二きのこ山14:55 = 15:00林道分岐 = 15:10自然の家15:30 = 15:50車山高原富士見台16:05 = 16:30自然の家(泊)
10月23日:自然の家5:10 = 5:40車山高原富士見台6:30 = 6:50自然の家(朝食)9:10 = 10:05湯の丸IC = 10:35松井田妙義IC = 10:40道の駅妙義11:00 = 11:05登山口駐車場11:10 ---- 11:15妙義神社 ---- 11:35大黒の滝 ---- 11:55第二見晴 ---- 12:05中間道タルワキ沢分岐 ---- 12:50鎖場 ---- 13:25尾根タルワキ沢分岐(昼食)13:45 ---- 14:00相馬岳14:25 ---- 14:30迷い尾根14:40 ---- 14:50尾根タルワキ沢分岐 ---- 15:15鎖場 ---- 15:50中間道タルワキ沢分岐 ---- 16:10大黒の滝 ---- 16:15第一見晴 ---- 16:30妙義神社16:35 ---- 16:40登山口駐車場16:45 = 17:15松井田妙義IC = 18:30壬生PA19:10 = 20:00日立南IC = 20:10日立自宅
d)同行者:だるまさん夫妻、とらべえさん夫妻、山百合さん、和子
e)地形図:「蓼科山」「霧ヶ峰」「松井田」

3.山行記録
3.1 一日目キノコ採りと富士見台
 朝食をとらないで6時に我家を出発、ガソリンを満タンにして日立南ICから高速に乗り、波志江PAで昼食用におにぎりを購入、甘楽PAで朝食をとってから佐久ICで高速を降りた。だるまさん指定の集合場所は佐久平駅の東口の駐車場、土地勘がないのでナビに従って走って行っていると、信号待ちで前の車の人が手を振っている。トラベエさんウシコさんご夫妻だ。ここからは気を楽にして後ろをついて行くと、ナビ指定よりも一つ早い交差点で曲って入ったところは浅間口で東口の反対側だった。「土地勘のない我々が東口に廻っていては何時着けるかわからない。だるまさんにこっちに来てもらおう」と携帯連絡。駐車場に車を入れてトイレを使い綺麗な紅葉を眺めていると、すぐにだるまさんマダム和子さん夫妻の車が、千葉から電車でやってきた山百合さんを乗せてやって来た。久し振りの顔合わせの挨拶を交わしてから、きのこのシロの場所を示した地図が手渡されて、今日の予定を説明が始まった。
 女神湖近くの一番目のシロできのこ探しをして女神湖観光、今夜の宿「姫木平自然の家」を通過してから二番目のシロに向かう。その入口でキノコ汁の昼食を食べてから、キノコ採りして宿に入る。夕食前に時間があったら車山高原の富士見台まで登って展望を楽しみましょう。
(佐久平駅前)

 近くの路側の空地に車を停めてきのこ狩りに向かった。どこかの峠ポケナビを持たなかったので、場所の特定が定かでない。
 入ったところは雑木林の中で、足元がふかふかしていていかにもキノコが生えそうな雰囲気があったが、ニガクリなど少し目に入ったが、今日は残念ながらほとんど収穫なしだった。
(第一きのこ山)

 女神湖に下りて湖岸の道を入って行くと、紅葉が真っ盛りで路側に車を停めて紅葉鑑賞会。 
(女神湖湖畔)
(紅葉)

 湖畔に出ると目の前に蓼科山が聳え、その左に伸びる長い山裾が色付いてとても綺麗だった。 
(女神湖からのパノラマ)

 国道から脇道に入って宿の前を通過し、どんどん奥に入って林まで入ると分岐があり、左手にゲートがあった。シロはゲートの向こうにあるらしいが、その前にランチタイム。ゲート手前の広場に場所を取って、だるまさんとマダム和子さんが収穫してきたキノコを使っていい匂いを漂わせながらキノコ汁を調理し始めた。色々なものがいっぱい入ったキノコ汁、山百合さんからの魚雷サンドやマダム和子さんからのサンダギーもあって、おにぎりは無くても充分、美味しい昼食をお腹いっぱい頂いて満足、満足。
(きのこ汁)

 賑やかな昼食を終わって、すぐ近くのゲート脇を通って林道に入り、目の前に蓼科山を見上げながら歩いて行く。
(ゲートを通過して)
(林道歩いてきのこ山へ)

 林道を歩きながら眺める紅葉が綺麗、古木も面白い形に変形したりして脇見しながら歩いて行く。
(紅葉)
(人面)

 まもなくシロに到着、朝手渡された地図に示されているところで「この辺りを一回り歩いてみましょう」とだるまさんが先導してくれる。我家もキノコの目になって後に続くが、なかなかキノコは目に入らない。トラベエさん夫妻と山百合さんはキノコ狩りでもベテラン、ときどき「あった!」の声が聞こえる。我家も何ヶ所かでキノコを見つけたが、いちいち「これ食べられますか?」と伺いをたてなければならない。それでもクリタケのほかにチャナメツムタケ、ハナイグチを収穫できた。
 我家にとっては面白いキノコ採りだったが、採りきれないほどのキノコを見せてびっくりさせてやろうと目論んでいた主催者のだるまさんにはこれぐらいの収穫ではご不満だったようだった。直前に雨が降ったが、まだ日が経っていないので菌が動いておらず、丁度端境期になったらしい。前もって日取りを決めるのだから運任せのようなものかも。
(きのこ探し)
(くりたけ)

 歩き回っている林床には、あちこちに細長い穂を伸ばした苔のようなものの群落があり、踏みつけると花粉が煙のように飛びだし、靴からズボンまで真っ白になってしまった。なんという植物なのだろう。
 下ばっかり見ながら歩いていて、休憩時間にやっと上を見上げると、雲一つない青空にカラマツの黄葉がクッキリと見えていてとても綺麗だった。
(花粉を飛ばす)
(からまつ)

 2時間ほどキノコ採りを楽しんでから宿の駐車場に入ってチェックインだけ済ませて、次に車山高原の富士見台からの展望を楽しもうとビーナスラインを上って行った。
 車を走らせると、上下の草原が一面のすすきの原になっていて、逆光になるときらきらと光って素晴らしい光景になり感動ものだった。これほど広いすすき原を見るのは初めて。仙石原のすすき原が印象に残っているが、それよりも何倍も広い見渡す限りのすすき原だった。
(ビーナスラインのすすき)

 車を運転しながらも、車窓からすすき原、白樺湖、蓼科山、八ヶ岳、富士山、と次々と目に入ってきて脇見したくなってしようがない。和子にせっせとシャッタを押して貰っておいて、あとでゆっくりと楽しませてもらうことにする。
(白樺湖と蓼科山)
(八ヶ岳)

富士見台の広い駐車場に車を入れると、目の前に今まで見たこともない広い展望が広がっていた。八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス、乗鞍、北アルプスの山々がぜーんぶ見えている。
(富士見台からのパノラマ:15時53分)

 なかでも富士山がスッキリ見えているのが嬉しく、御嶽山が煙を上げているのも目を惹いた。
(富士山:15時53分)
(御嶽山:16時03分)

 素晴らしい展望を楽しんでから、今夜の宿「姫木平自然の家」に入った。この宿は八王子市市営の公共の宿で、宿泊費は2食付で\3700ぽっきり、ほとんどセルフサービスだが綺麗で清潔言うことなし。いい宿を見付けてもらったものだ。
 夕食前にお風呂に入って一杯飲みながらおしゃべり会、皆さんの口からは固有名詞が次々に飛び出してきて話しが止めどもなく続く。ボケて固有名詞が出てこない私は、ただ相打ちを打ちながら聞いているだけ、それでも雰囲気が楽しい。
 夕食も鍋までついていて品数もあり言うことなし。お腹いっぱいいただいて満足、満足。
(姫木平自然の家)
(夕食)


3.2 二日目富士見台と相馬岳
 二日目は7時半からの食事前に昨日の富士見台まで上がって日の出を拝もうと話が纏まり、5時55分の日の出前の情景の変化も楽しもうと宿を5時に出発することになった。駐車場に行くと、三台の車ともフロントガラスなど氷が張りついていて何も見えなくなっていた。水をかけたりタオルでこすったり、何とか視界を確保して出発し、富士見台に到着するとすでに十台ぐらいの車があって、車外に出て日の出を今か今かと待ち受けている人が柵沿いに並んでいた。眼下に雲海が一面に広がり、雲海に浮かぶ富士山やアルプスの山並みがまた一層美しい。
 お元気なトラベエさんとウシコさんご夫婦は、もっと良い展望を求めて上の展望所まで上がって見ようと斜面にある登山道を登り始めた。我家も真似してあとに続き、こんなところで良かろうと途中で止ってシャッタを押すことにした。特に北アルプスの展望が下の駐車場で見るよりも良くなっていた。
 日の出前から東の八ヶ岳の上の空が赤くなり始め、シャッタを押す。ついでに八ヶ岳から反対側の北アルプスまでの180°の展望写真を時間を置いて撮ることにした。
(富士見台からのパノラマ:5時44分)

 日の出時間の5時55分になってもお日様は姿を見せない。日の出時間は地平線から太陽が頭を出し始める時間で、八ヶ岳の上まで登ってくるには時間がかかるんだった。
(富士見台からのパノラマ:5時59分)

 赤い空をバックにした富士山や御嶽山も綺麗でアップの写真も撮ってみる。
(富士山:6時02分)
(御嶽山:6時03分)

(富士見台からのパノラマ:6時07分)

(富士見台からのパノラマ:6時13分)

 日の出時間から20分経った6時14分、麦草峠のあたりからポッと太陽が頭を出し始めた。
(富士山:6時10分)
(日の出拡大:6時14分)

一旦頭を出すとどんどん明るくなって、まともに見ていると眩しくなってくる。
(日の出:6時14分)
(日の出:6時16分)

 日の出が始まると、何故か写真のパノラマ合成に少しずれが出るようになってきた。
(富士見台からのパノラマ:6時17分)

(富士見台からのパノラマ:6時25分、駐車場から撮影)

(富士山:6時24分)
(御嶽山:6時24分)

 日が昇ってくると富士山は逆光で黒くなってきたが、北アルプスの方は赤く燃えて綺麗になってきた。
(北アルプス:6時24分)

 日の出とパノラマに大満足して宿に帰り、食堂に入って朝食を頂く。広い食堂にお客はオフの仲間7人の外は、一組のご夫婦がいるだけ、こんなに安くていい宿が勿体ないことだ。
 夕食を終わって部屋に戻ってコーヒで賑やかに解散会。トラベエさんは女神湖からお元気に蓼科山に登る予定、だるまさん夫妻と山百合さんは紅葉狩りときのこ探しに遠く瑞牆山に向かうとのこと。蓼科山に登るのは我家にはきつ過ぎ、瑞牆山に行くと帰りが少し遅くなりそう。予定通りに妙義の相馬岳に登ることにして、またお会いすることを約してここでお別れした。
(客は2グループだけ)
(コーヒで解散式)

 関東百名山のリストに妙義山が載っていて、標高が表妙義最高峰相馬岳の1104mになっている。妙義の山の山頂に登るのは危険なところが多いらしいから我家にはとても無理だと判断して、表妙義中間道裏妙義丁須岩に何度か歩いているのだからもういいやと妙義山は登頂済みにしていた。しかし、今回帰りにこのすぐ近くを通過するのであれば何とかならないかと思い直してNETを調べてみた。
 色々調べていくと、危険な山ばかりの妙義山の中にあって、相馬岳はタルナキ沢から登れば簡単な鎖場が2ヶ所あるだけで唯一中級で登ることが出来る山だとあった。時間もコースタイム4時間から4時間半で往復できるとのことなので何とかなりそうだ。関東百名山登頂済み表をスッキリさせるために、キノコオフの帰りはこの相馬岳に登ってみることに決めた。
相馬岳登山コース(日本アルプス登山ルートガイドに一部加筆)

 駐車場で皆さんと分かれてナビの指示に従って佐久ICに向かった積りだったが、途中でナビの指示と違う方向に曲がったようで、そのためにナビの指示はいつの間にか湯の丸ICから高速に乗ることように変化していた。40分ばかり時間をロスし、出発が少し遅くなったことも重なって、松井田妙義ICで高速を降り、道の駅妙義で休憩、神社下の駐車場に着いたのは11時を過ぎていて、思惑よりも1時間も遅くなっていた。下山が暗くなっては危ないが、タルナキ沢を登って尾根分岐に着いたところの時間で諦めるかどうか判断することにして、とにかく相馬岳に登ることにして歩き始めた。
 舗装された道を登って妙義神社脇の登山口に着き、神社へのお参りは無事下山した時にお礼のお参りをすることにして、登山届を出して関東ふれあいの道・中間道を歩き始めた。
(駐車場から出発)
(関東ふれあいの道・中間道)

 忙しいので第一見晴は通過して大黒の滝で記念写真、第二見晴では休憩をかねて立ち寄ってみる。
(大黒の滝)
(第二見晴へ寄道)

 相馬岳が見えることを期待したが普通のところからは見えず、危なっかしいところを渡った脇の岩まで行けば見えそうだが、危ないことは止めにしておこう。
(第二見晴からの妙義の奇岩群)

 第二見晴から中間道を下って行ったところに「タルワキ沢」の小さな標識があり、谷筋に登山道が別れていた。
 登り初めのところに「ここから先は上級コースです」の注意札があったが、相馬岳で引き返せば中級だろうとそのまま登って行った。
(中間道からタルワキ沢分岐)
(登山注意!)

 雑木の中のなだらかなところもあったが、沢筋には大きな石を乗り越えたり、へつったり、しばらく山登りをしなかった脚には結構きつい登りだった。
(岩の乗越え)

 沢筋の歩きにくい道と格闘すること45分でやっと鎖場に到着。落ちれば危ない所だが、足場もしっかりしていて鎖があるだけ気分は楽ちん、なんなく通過。 
(鎖場2ヶ所)

 岩場をこなしたらあとは楽ちん道だろうと思っていたが、なかなかそうは問屋が卸さない、ガレ場や岩場が続いていた。
(鎖場の上にも岩場、ガレ場)

 岩場から30分強で尾根道に登りついた。向かいには黄葉した雑木林が見えており、そちら側に向かう白雲山への道には通行止めのロープが張られていて、道標の白雲山の文字はペンキで上塗りして消されていた。
 時計を見ると13時25分、何とか暗くなる前に下山できそうだ。さっさとおにぎりとサンダギーの昼食を食べて相馬岳に向かって登り始めた。戸隠の蟻の戸渡りのような険しい尾根道を覚悟していたのだが、歩いてみるとそれほど危なさは感じさせない尾根道だった。
(尾根分岐)
(相馬岳への尾根登り)

 山頂近くまで登りつくと真っ赤な紅葉が繁っていて良い感じ、宿で今回は紅葉には早すぎると言われていて諦めていたので嬉しい。
 山頂に登り切ると視界は霞加減だったが、目の前の浅間山は綺麗に見えていた。
(山頂は紅葉)
(相馬岳から浅間山)

 山頂には、茨城から来たという二人連れの男性が写真の撮りっこをしていたので、お願いしてツウショットの写真の撮りあいをした。
(相馬岳山頂)

 男性が下って行き、下山に2時間あれば充分と見て14時半まで休んでから下り始めた。ところが、山頂すぐのところにあった分岐を見過ごして、間違えた尾根道を下って行って目の前に天狗岳の岩峰が見えないことに気が付いて慌てて引き返す失態をやって10分ばかり時間ロス。たった10分でも、日没が近いこの状況では大きい。
(天狗岳)
(紅葉を下る)

 それでも慌てず焦らず慎重に下って中間道に15時50分に着いて、これから先は何度も歩いた道、もう大丈夫と一安心。
 帰りの中間道には、逆方向から見るとまた変わった風景に見え、ムーミンにそっくりの木の瘤も目にとまったり、面白い道だった。
(帰りの中間道)
(ムーミン)

 時間にも気分にもゆとりが出来て、第一見晴にも立ち寄ってみた。
(泰一見晴から)

 妙義神社に16時半に到着し、国の重要文化財の本社と唐門を拝み、無事に相馬岳に登ることが出来た御礼を申し上げた。
(妙義神社唐門)
(妙義神社本社)

 妙義の街中でガソリンスタンドを探して給油してから高速に乗り、途中、壬生PAで夕食を食べてから帰途に付き、日立南ICを20時に降りて無事我が家に帰り着くことが出来た。面白かった二日間、満足いっぱいでお風呂に入って早々に床に入った。 




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