B117.三登谷山・雨巻山・足尾山

1.動 機
 今月7日の鶏足山・焼森山登山を一緒したTaさんから「いつものようにOsさんHoさんと一緒に27日に雨巻山に行くことになったけど、川本家も一緒しませんか」と嬉しいお誘いがあり、即参加の返事をした。前日まで雨の日が続いて直前まで心配していたが、さすが晴女三人組、当日だけいいお天気になって、大川戸登山口から三登谷山−雨巻山−足尾山と周回コースを賑やかに楽しく歩くことが出来た。

2.データ
a)山域:三登谷山(433)、雨巻山(533.3)、御嶽山(433)、足尾山(413)
b)登山日:2014/11/27(木)晴
c)コースタイム:日立自宅8:10 = 8:30Taさん宅 = 8:40東海IC = 8:50水戸IC = 9:10笠間イオン(集合)9:30 = 10:05大川戸登山口PA10:20 ---- 10:40分岐--- 10:50西小丸山 ---- 11:15三登谷山11:25 ---- 11:35岩稜コース分岐 ---- 12:05栗生分岐 ---- 12:30雨巻山(昼食)13:10 ---- 13:30 460m峰 ---- 13:35猪転げ坂上端 ---- 14:00大峠 ---- 14:30東小丸山 ---- 14:30分岐 ---- 14:35御嶽山 ---- 14:50足尾山 ---- 15:15清滝分岐 ---- 15:20清滝 ---- 15:25清滝分岐 ---- 15:30地蔵院分岐 ---- 15:40大川戸登山口PA15:50 = 16:35水戸IC = 16:45東海IC = 16:55Taさん宅 = 17:10スーパ17:40 = 17:50日立自宅
(三登谷山−雨巻山−足尾山周回コース)

(三登谷山−雨巻山−足尾山周回コースの標高差)

d)同行者:山仲間4名、和子
e)地形図:「中飯」

3.山行記録
 我家の愛車でTaさん宅に寄って、常磐道、R50を走り、集合場所の笠間イオンの駐車場に入った。すぐにやって来たHoさん、Osさんと合流し、Hoさんの先導で登山口の大川戸に向かった。
 駐車場は広いので10台以上の車が停まっていたが、がらーんとした感じ、仮設トイレを使って身支度をして林道を歩き始めた。 
(大川戸登山口駐車場)
(林道歩き)

 三登谷山の道標を見て右の植林の中の広い登山道に入ると、やがて広葉樹との混合林になり、尾根に上がるとT字路にでた。左方向が三登谷山だが、右方向はロープで通行止めになっていて、道標の行き先も白ペンキで消されていた。
 三登谷山に向かうと傾斜がだんだんと急になり、材木をくの字に並べて作ったジグザグ登山道を登るようになった。今日の周回コースではこのジグザグ道が標準仕様のようで、急坂と言う急坂に作られていた。
(植林)
(急登)

 ジグザグ坂を登り切って三登谷山に登りついたと思ったら、その先にもっと高いピークが見えており、ここには立木に「西小丸山」という表示板がくっつけてあった。
 西小丸山から一下りして紅葉した急坂を登り返し、右に折れると「三登谷山433m」の山名板がある展望の良い山頂に出た。展望板によれば浅間山や赤城山、日光連山、那須連山まで見られるらしいが、残念ながら今日は昨日までの雨が霞になっていて何も見えなかった。
(西小丸山から三登谷山)
(三登谷山山頂)

 近くの芳賀富士が格好のいい山容を見せており、筑波山の双耳峰が薄青く見えていることに満足する。
(芳賀富士)
(筑波山)

 急坂を下って岩場を登り返すと、右の栗生から登ってくる岩稜コースとの合流点になり、展望が広くなった。
(下ったり)
(登ったり)

 右に岩稜コースの岩肌が見え、左にはこれから歩く雨巻山から足尾山への稜線が見え、その間に、筑波山の双耳峰や前回歩いた焼森山と鶏足山、更に花香月山の鉄塔群も見えていてなかなかいい眺めだった。
(岩稜コース分岐からの展望)
(雨巻山、足尾山への稜線・右に岩稜コース・間に筑波山、焼森山)

 展望を楽しんでからは雨巻山に向かう尾根歩きが続く。右や左への分岐標を見送りながら、何度も何度も小さなアップダウンをくり返しながら歩いていく。三人娘は「登り一辺倒よりも変化があって、慰められて疲れないで歩けるので好きだ」とおっしゃるが、どっちもどっちですねえ。
(栗生分岐)
(登り)

 最後の急登をジグザグに登って行くと、大きな岩が行く手を塞いでいた。この岩を攀じ登るのかと思ったら、登山道がこの岩を巻くように作られていた。岩のすぐ先で「岩の道」と「階段の道」に分かれ、右手の「岩の道」に入ったが、「岩の道」といっても小さな段差を越えるとすぐに大岩の上に上がることが出来た。
 岩の上からなだらかに歩いて階段道と合流するとすぐに雨巻山の山頂部になり、上から仲の良さそうなご夫婦が下ってきて挨拶を交わした。
(唯一の岩場)
(雨巻山頂へ)

 山頂は余り展望は良くないが、テーブルとベンチがあって、山頂標の前で記念写真を撮ってからゆっくりと弁当を広げた。例によっていろいろと持ち寄り品が並べられて楽しい食事が始まった。
 山頂部には行儀のいい一匹の柴犬がいて、食事を始めようとするとすり寄ってきたが、何か与えると切りがないよと話し合って知らん顔していると、おとなしく諦めて近くで昼寝を始めた。先に登ってきた登山者にたっぷり御馳走になっていたのだろう。それでも、Hoさんが食後残ったおにぎり与えると、嬉しそうに一気に平らげてしまった。
(雨巻山頂)
(ワンちゃん)

 しばらくおしゃべりしてから足尾山方向に下りはじめると、例のワンちゃんが我々を追い越して先を歩き始めた。ゆっくり下っていると、待ちかねたのか姿が見えなくなったが、少し先のところで待っているという事を何度か繰り返した。そのうち姿を出さなくなったが---。
 ひとしきり下って登り返し、「460m」と「453m」の表示板があるピークを越えると「猪転び坂」の表示板があり、そこから名の通り猪が転がり落ちるような急坂になった。例のジグザグ道にしてあったが、どこまで下ればいいのか先が見えない辛さがあった。慎重に下ったので、所要時間も下り切るのに13分もかかっていた。
(ワンちゃんの案内)
(猪転び坂)

 その先の登山道にはミヤマシキミの灌木が多く、真っ赤な実を付けたものと、まだ赤っぽい蕾をつけたものが並んであって不思議だった。
(ミヤマシキミの実)
(ミヤマシキミの蕾)

 大峠まで下ってからずんずん登り返したピークに「東小丸山」があり、ここから少し下ったところに「大川戸」への分岐標があった。
 Hoさんはこの先の御岳山からの急坂下りが嫌だといい、Osさんと一緒に大川戸への近道を下って行ったが、我が家は足尾山に登ったことがなかったので、Taさんにも付き合ってもらって直進することにした。
(東小丸山)
(大川戸分岐)

 大川戸分岐から羽根つきの玉のようなツクバネの実を見ながら少し登るとすぐに御嶽山の山頂だった。
(ツクバネ)
(御嶽山頂からの展望)

 御嶽山の展望は広くて気持ちがいい。日光連山や那須連山が見えていれば申し分ないが、芳賀富士だけで我慢しよう。八溝山や奥久慈男体山、高鈴山が何とか見えていたが、写真では判らない。
(御嶽山山頂からの展望)

 御嶽山からはものすごい急坂の下りになった。ガラガラの急坂なので例のジグザグの材木道も作ってない。岩場が嫌いなHoさんが敬遠したわけが分かった。幸い、岩角や木の根っ子が適当にあったので、これを手掛かりにしてなんとか無事下り切ることが出来た。
(御嶽山からは急坂下り@)
(御嶽山からは急坂下りA)

 急坂を下りきってから少し登り返すと足尾山山頂に到着、ここで和子はもう記念写真のモデルは嫌だと言うのでTaさん一人にモデルをお願いした。私も並んだツーショットにしたかったが遠慮しておいた。
 足尾山山頂のすぐ先に「大川戸」への分岐があり、初めトラバース状のなだらかな道だったが、そのうち谷間を下る涸れ沢のような道になった。
(足尾山山頂)
(沢道下り)

 やがて涸れ沢に滑滝のように細い流れが見えるようになってくると、上には黄葉が陽の光を受けてきらきらと真黄色に光ってとても綺麗に見えていた。
 その先の枝沢入口に「清滝」の道標が立っていて、どんな滝が見られるのか無性に見たくなって私一人で入り込んだ。二人はHoさんOsさんと合流するよう先を急いだ。
(黄葉)
(清滝分岐)

 何カ所にも倒木が横切るガレた狭い沢道を5分も登って行くと「清滝・行止り」の表示板があり、その先の倒木のすぐ向こうに大岩の狭い隙間を流れ落ちる細い滝が見えた。高さは6,7mぐらいあろうか、もう少し水が欲しいが、倒木の間からカメラを覗かせてシャッタを押してみた。
(清滝へ)
(清滝)

 清滝からすぐに分岐に引き返し、大川戸への道を急いだ。やがて何か叫んでいる和子の声が聞こえてきた。その先に地蔵院と大川戸との分岐があり、私が間違えてまっすぐの地蔵院の方向に行っては大変だと二人は待ってくれていた。単独行動は致しませんと誓ったはずなのにいけませんねえ。
 分岐から少し登ると、HoさんとOsさんが歩いてきただろう広い道に出て、やがて板の橋で二つの小沢を渡る。
(大川戸へ)
(平地に出て)

 小沢を渡ると間もなくclose中の茶屋雨巻の建物があり、これを過ぎると車道になり、すぐに駐車場が見えてきた。駐車場に着いて、待っていたHoさんから美味しいケーキを頂いてから解散になった。お蔭様で楽しい山歩きが出来ました。有難うございました。
 車を出すと、駐車場のすぐ先の民家の前に、雨巻山山頂にいたワンちゃんが小さな子犬と仲よく遊んでいた。家の人は「時々、人に付いて山に登るようなんですよ」とニコニコしていた。ここでは犬は放し飼いが普通の様だった。
(駐車場に到着)
(ワンちゃんに再会)

 車で往路を走ってTaさんと別れ、スーパに寄って夕食など買い込んで我が家に帰ってビールで乾杯! 今回も面白い山歩きができました。




inserted by FC2 system