C111.愛宕山ハイキングと笠間焼見学

1.動 機
 和子の友達から「水木交流センタの山歩きの人から人数が揃わないので参加してと言われているの。貴方も参加しない」と誘われた。「愛宕山ハイキングと笠間工芸の森見学」と題する山行で、歩くのは愛宕山から南山展望台までを往復する初心者コース、何度か歩いたことのあるコース(下記4山行)のほんの一部を歩くものだったが、久し振りに賑やかな山歩きもしたくなり、早速交流センタに出掛けて参加申込みした。当日バスに乗ると満席に近い盛況、ペースは思いがけずのゆっくりペース、少し物足りない感じはしたが、絶好の秋晴れにも恵まれて賑やかに楽しく歩くことができた。
   @S35.加賀田山ー難台山ー愛宕山U型縦走
   AT23.愛宕山から難台山、吾国山縦走
   BV15.加賀田山・難台山U字山行
   CW42.弘昌さんを偲ぶ同期会ハイク

2.データ
a)山域:愛宕神社(290m)、南山展望台(382m)
b)登山日:2015/11/1(日)晴
c)コースタイム:
    自宅5:50 ---- 6:05計算センタ前BS6:10 = 7:00水戸ドライブイン7:15 = 8:00愛宕神社大駐車場8:10 ---- 8:20愛宕神社8:30 ---- 8:40大駐車場8:50 ---- 9:00乗越峠 ---- 9:10見晴らしの丘9:25 ---- 9:40すすきヶ原9:45 ---- 9:55南山展望台(昼食)10:30 ---- 11:00乗越峠 ---- 11:10大駐車場11:25 = 12:00笠間工芸の森13:00 = 13:10向山窯13:30 = 13:55水戸ドライブイン14:20 = 15:10計算センタ前BS ---- 15:25自宅
(愛宕山ハイキングの歩行軌跡)
d)同行者:ウオーク参加者25名、水木学区体育部員11名、和子
e)地形図:1/25000 「加波山」「岩間」

3.山行記録
 朝早く朝食をとらないでバス停まで歩き、やって来たバスに乗るとバスの中は思いがけず殆ど満席状態。我家が水木交流センタに申込みした時にはまだ20名に満たないと言っていたのが嘘のような賑やかさだった。次のバス停で最後の一人が乗ってから、幹事の水木学区コミュニテイ推進会の体育部員の説明が始まった。配布された参加者名簿を見ると、参加者は総勢38名で、そのうち体育部員が11名。体育部員の多くは駆り出されたのかもしれないが、それでも盛況である。
 バスは日立南ICから高速に乗るのかと思ったら、そのまま一般道を走って行く。我家は最近笠間に行くには運転が楽な高速道を使うが、一般道の方が高速料金もいらないし距離も短くて経済的だ。プロの運転手さんなら当然か。水戸市街を抜けて水戸ドライブインの駐車場に入ってトイレ休憩、の筈だったが、話の行き違いがあったようでトイレ入口は開いていないハプニング。外から声をかけて何んとか扉を開けて貰って事なきを得た。
 その後R50を走って岩間にはいると、目の前に愛宕山が見えてくる。山頂近くには愛宕神社も見える。
(バスはほぼ満車)
(愛宕山を見上げながら)
 バスはくねくね道を登って行って、愛宕神社への石段下を通り過ぎて広い駐車場に入った。時間はまだ8時、この時間だと駐車場はまだガラガラ、下の広場にも人影はない。
 綺麗なトイレを使って、リーダの号令でしっかりと準備運動をして歩き始めたが、以前岩間駅から登ったことを思えば高度差200m、距離3kmをバスが稼いでくれている。随分とらくちん気分である。
(大駐車場)
(駐車場下広場)
 駐車場からすぐに大鳥居をくぐる。紅葉を期待していたが、サクラは落葉してしまっており、イチョウやカエデの葉はまだ青いままだった。
 大鳥居からすぐのところに小ぶりな第二鳥居があり、その脇には大きな石灯籠と、餅つき道祖神という変わった石碑が立っていた。石碑の土台には「餅つき道祖神の臼は女性、杵は男性を象徴し、夫婦和合を祝う意味がある」と意味深な記述があった。
(大鳥居)
(第二鳥居)
 その鳥居の先から石段道が始まり、のんびりの人は左の巻道に案内されて行った。和子がお隣と一緒に石段を一段ずつ数えながら登っていたが、20段ずつぐらいの石段を合計して全部で203段あったと皆に知らせていた。
 まっすぐの石段を203段登って小広場に出ると、手水鉢の先の左に広い石段道が登っていて、その上に拝殿が見えていた。この石段が23段あって、合計226段の石段登りだった。
(石段登り)
(最後にもう一つ石段)
 最後の石段を登って境内に上がると、拝殿前には立派な造りの対の狛犬様がおられ、その間を通って、健康とボケ進行防止を願って拝殿にお参りする。
 参拝の後、色々な石碑、石塔が並ぶ境内を裏まで回って奥ノ院の姿も拝む。参拝が終わったら、前の石段に全員整列して記念写真が撮られた。
(愛宕神社拝殿)
(本殿)
 記念写真が終わってからは、全員左に進んで巻道を下って行った。途中「霊井の碑」の立つ小さな池があり、その前には霞ヶ浦方面、水戸方面を見渡せる展望台があったが、少し霞加減だが左に風神山の山並みが見えていた。
(愛宕神社展望台から)
 駐車場まで下って、トイレを使って再出発。駐車場から5分も歩くと「スカイロッジ」への入口が左に別れている。このロッジには、6年前に私も幹事の一人として「弘昌さんを偲ぶ同期会ハイク」を実施した時に、ここに泊って大勢で自炊しながら賑やかな夕べを持ったことが思い出される。
 その先の乗越峠のところにも広場があったが、そのまま通過、ゆっくり歩いて行くと車道が二股に別れ、その間に登山道が登っていた。ここからは少し山旅らしくなる。
(スカイロッジ入口)
(ハイキングコース入口)
 登り坂は大して続かず、すぐになだらかな尾根道になり、雑木林の中をゆっくりと進んでいく。
 10分足らず歩くと「鐘転山に至る」の分岐標が立っていて、「かねころばしやま」と変わった名前の山なので印象が強く、7年前にこの山へ反対方向から登ったのを覚えている。
(緩やかな登り)
(鐘転山分岐)
 鐘転山分岐のところから「見晴らしの丘」への別れがあり、この分かれ道を登って行く。その先に展望台があったが、周りの樹が茂っていて展望は狭かった。ベンチもある広場で一休みする。
(見晴らしの丘)
(展望)
 見晴らしの丘から入口に戻ると、なだらかで単調な山道が続いた。
 途中に分岐があり、どちらにも「難台山」の道標があったが、ここも坂道でないなだらかな道が選ばれた。
(どんどん歩く)
(巻道へゆく)
 少し登ったところに小広場があり「すすきヶ原」の表示板が立っていて、ここでちょっと一休み。
 すすきヶ原から10分も歩くと、目の前の丘にい南山展望台が立っているのが見えてきた。坂道がこの丘に登っているが、リーダはここでも右の巻道を案内していく。
 坂道は少し急ではあるが、危ない道ではない。目に前に展望台が見えているのに、わざわざ遠回りすることはあるまいと、幹事さんに断って数人で急坂を登って行った。
(すすきヶ原)
(南山展望台下)
 息が切れるほどのこともなく登りつめて、早速展望台の上に上がってみた。周りの木々が育って視界が大分制限されていて、筑波山が木の葉越しにやっと見えていた。
(南山展望台:2005年撮影)
(筑波山)
 反対方向には今歩いて来た愛宕山がスッキリと見えていて、平地を挟んだ左には難台山からU字山行をした加賀田山や舘岸山が見えていた。一緒に登って来た小学生に愛宕山を指さして「あそこから歩いてきたんだよ」と教えるとにっこりと笑っていた。
(加賀田連山と愛宕山)
 南山に登りついたのは10時前、幹事が予定していた時間よりも1時間も早かったが、予定通りに昼食タイムになった。展望台の下の広場に座り込んで、各自持参の弁当を食べて10時半に下山にかかった。飛び交う色々な話を聞いているうちに、南山での写真を撮るのを失念してしまったので、展望台の写真も昔の写真を使うことにした。
 復路は急坂を下るのは足が滑って危ないとの判断で、全員リーダの後に従って一旦階段道を下ってから、展望台への急坂登りの分岐まで、なだらかな道を歩いて行った。
(下りは階段道)
(往路を歩いて)
 分岐から駐車場まで往路をそのまま歩いた。南山展望台から引返し始めたのが、幹事の予定よりも1時間も早かったので、リーダは往路よりもゆっくりペース、復路は説明を聞くこともなかったのだが、所要時間は往路よりむしろ長くかかっていた。
(乗越峠を通過)
(大駐車場に戻った)
 駐車場に戻ったのは11時過ぎ、この時間になると駐車場は殆ど満車状態になっており、下の広場には家族連れなどの遊ぶ姿が見えていた。視界も少し良くなっていて、水戸で目立って高い県庁が黒くはっきりと見え、涸沼の湖面も輝いていた。
(大駐車場からの展望)
 愛宕神社の駐車場を予定よりも1時間半も早く出て、予定の笠間工芸の丘に向かう。広い国道から公園周りの道に入る交差点で大渋滞、ここから右の駐車場まで長い車列が繋がっているようだ。今日は日曜日、公園ではイベントが行われていて駐車場が満車になり、車が出て行って空が出来るまで待つしかなさそうに思ったが、驚いたことにバスは突然右折して右車線に入り、そのまま長いこと反対車線を走って駐車場に入ってしまった。バス駐車場は空いていたので、係員が出ていく車を止めておいて、バスを優先的に駐車場に案内してくれたらしい。
 集合時間まで公園内を各自好きなところを見て回ることになった。公園のところどころには、愛宕山では見られなかった黄葉や紅葉が見られて目を慰めてくれた。
(イチョウの黄葉と渋滞車列)
(ツツジの紅葉)
 イベント広場では、笠間の伝統技術を展示販売するストーンフェスティバルや、出演希望者が自慢の演芸を披露している演芸場などがあって大変な賑わいだった。
(ストーンフェスティバル)
(演芸)
 森の中の遊歩道を歩いて工芸の丘に上がって、展示館内の笠間焼作家の展示室や、笠間焼を展示販売している屋外のブース等をゆっくりと見て回った。
(森の中の遊歩道)
(陶芸展示販売)
 工芸の丘を見て回っても、日立に帰る予定の時間よりも随分と早い。参加者の希望もあって、笠間焼の窯元向山窯の展示場に立寄ることになった。
(向山窯)
(展示場)
 帰りにも水戸ドライブインに立寄ってトイレ休憩、幹事は朝早くにトイレを開けて貰ったことに気を遣って、皆に買い物をするように話してたっぷりと買物時間を取った。それでも道路は空いていて予定よりも2時間近く早く日立に帰ってきた。楽ちんハイクだったが、色々変化もあって、賑やかで楽しい一日でした。


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