C47.三ツ岩岳(MAC)

1.動 機
 水戸アルパインクラブの今年度の最初の山行として群馬県の「三ツ岩岳」が案内された。三ツ岩岳には7年前にパソコン通信仲間の集まり「アカヤシオオフ」で烏帽子岳などと一緒に登ったことがあるが、久し振りにアカヤシオを眺めるのを楽しみに参加した。コースは短かいのに急坂の登り下りが多くて、腰痛が続く私には少々きつい山行だったが、いつもの賑やか仲間と一緒に歩いて可愛いアカヤシオ(土地ではヒトツバナとも呼ぶ)も眺めることができ、楽しい山行になりました。

2.データ
a)山域:三ツ岩岳(1032)
b)登山日:2015/04/24(金)
c)日程:自宅 4:45 = 5:00 日立電鉄南営業所 5:05 = 5:15 東海駅 5:20 = 5:35 勝田駅 5:40 = 5:55 水戸駅 = 6:15 水戸IC = 6:35 笠間PA 6:45 = 8:10 波志江PA 8:20 = 8:55 下仁田IC = 9:00 道の駅しもにた 9:10 = 9:50 大仁田ダム(竜王里宮登山口) 10:02 ---- 10:11分岐(沢コースへ)10:14 ---- 10:43南西鞍部10:50 ---- 11:00第二鞍部 ---- 11:16大岩U11:20 ---- 11:34分岐 ---- 11:40三ツ岩岳山頂(昼食)12:15 ---- 12:21分岐 ---- 12:46竜王大権現12:49 ---- 13:10分岐13:12 ---- 13:20登山口13:30 = 14:25妙義さくらの里14:50 = 15:05道の駅みょうぎ15:30 = 15:35松井田妙義IC = 16:20波志江PA16:26 = 17:50笠間PA(夕食)18:20 = 18:35水戸IC = 19:01水戸駅 = 19:21勝田駅 = 19:43東海駅 = 19:55日立電鉄南営業所 = 20:10 自宅
(三ツ岩岳歩行ルート)
(三ツ岩歩行ルートの標高差)

d)同行者:水戸アルパインクラブ会員11名、和子
e)地形図:1/25000 「十石峠」

3.山行記録
 日帰りで群馬県の山に登るのは大変だ。早起きして我が家を5時前に発車し、日立電鉄南営業所に車を置いて、待っていたバスに一番乗り、東海、勝田、水戸と仲間11名が乗り込んできて水戸ICで高速に乗って群馬に向かう。笠間、波志江のPAで休憩しながら高速道を走り、下仁田ICで下りて何度かお世話になったことのある「道の駅しもにた」で休憩後、R254、県道45をつないで、南牧村役場から更に狭い沢沿いの道に入っていく。運転手さんご苦労さん。
(道の駅しもにた)
(沢沿いの道を行く)
 今は丁度アカヤシオの最盛期、バスが登山口の大仁田ダムに近づくと、道沿いに駐車場から溢れた車が路側駐車の列を作っていた。
 バスはかまわずダムサイトの駐車場に入り、みんなバスから降りて小広場で準備運動。
(大仁田ダム)
(竜宮の里宮前で準備運動)
 すぐ後にバスでやってきた20人以上の大グループが、準備運動をしている私たちの脇を通りすぎて沢の左の踏み跡を辿って尾根筋へ登って行った。我がグループは、竜宮の里宮に無事の登山をお祈りしてから、沢の右の登山道を登って行く。まもなく丸太の橋を渡って沢の左側を歩いて行くと、件の大グループが左の斜面から下ってきて足取りが速く追いついてきたので先に行ってもらう。
 すぐに竜王大権現への分岐があり、これを右に見送って沢コース(尾根コースと呼ぶガイドブックもある)を登っていく。ハシリドコロやネコノメソウが慰めてはくれるが、いきなりの急登で汗ばんできた。荒れた沢を何度か渡り返しながらの急登を登り切ると、なだらかな林道に出てホッと一息。
(沢沿いの道)
(荒れた登山道)
 林道をしばらく歩くと林道終点になり、小さな標識がある「南西鞍部」に到着。
(林道歩き)
(南西鞍部)
 南西鞍部あたりからミツバツツジの赤紫の花があちこちに見られ、右手に進むと、正面に絶壁のような岩山が見えてきた。岩には一寸だけだがアカヤシオの花が見えていたようだったが、この岩山には登らないで右手の樹林の中の道を辿った。
(ミツバツツジ)
(第二鞍部へ)
 登りきったところが第二鞍部で、ここからはなだらかな尾根道になり、ところどころで期待していたアカヤシオの花も見られる様になってきた。登山道脇にはこの山では珍しいカタクリの花も現れてシャッタを押すことになる。
(アカヤシオ)
(カタクリ)
 行く手にまた大岩が現れ、いところにちらほらと咲いているアカヤシオの花を見上げながら一休み。
 岩を巻いていくとロープも張られているガレた急坂を攀じ登ることになり、脇にはヒカゲツツジの花も見られた。
(ロープ場)
(ヒカゲツツジ)
 ロープ場を登りきって竜王大権現からのコースと合流するとアカヤシオの木が多くなってくる。 今年は花数が少ないようで、7年前より少し寂しい感じではある。
(山頂手前の展望所から烏帽子岳方向)
 お日様の向きがいい所では、薄紅色の花が綺麗に見えて何度もシャッタを押すことになる。花がいっぱい咲いていたがお日様が当たっていなかった7年前の情景とどっちがいいかなあ。
(アカヤシオ拡大)
(2008年のアカヤシオ)
 山頂手前でアカヤシオを眺めて楽しんでいると、山頂に先に登っていた大グループのリーダが下りてきて、席を譲るから早く登ってこいとのこと。有り難く山頂を譲っていただいて、狭い山頂にそれぞれに座る場所を確保して、展望を楽しみながら昼食休憩。
 7年前には山頂部からもアカヤシオの花がいっぱい見られたはずだが、今回はほんのちらほら、代わりに展望は良くなっていた。西上州の山々がずらりと並んでいて、色々説明があったが、同じような山が並んでいてぴんと来ない。登ったことのある山のいくつかだけを辛うじて同定することができて満足する。
(鹿岳・四ツ又山・小沢岳方向)
(ミドリ岩・立岩・荒船山方向:手前に三ツ岩岳の中岩)
 そのうち3人の女性グループが上がってきて、お互いに集合写真のシャッタの押し合いをして下山にかかる。その時一人の男性が登ってきて、山頂から先の崖を下って行った。その先には三ツ岩の一つ中岩があり、男性はそこまでの難所を難なくこなして間もなくその中岩の上に立っていた。5年前なら私もと思ったかもしれないが、今はただ呆れて見るばかり。
(三ツ岩岳山頂)
(その先に中岳)
 下りは竜王大権現コースを下る。こっちのコースの方がアカヤシオの花が多いような気がした。
(竜王大権現コースへ)
(アカヤシオ=ヒトツバナ)
 分岐からすぐのところの岩の上に上がって三ツ岩岳の山頂を見返す。花付きの多い時には、この山頂部がピンクに染まるらしいが、今回は崖の途中にちらほら。贅沢は考えないで、手前のヒトツバナを見て満足しましょう。
(途中の展望岩から三ツ岩岳)
 展望岩からも急坂の下りが続き、慎重に下って行くと絶壁の下に竜王大権現の祠が祀ってあってお参りする。
(富士見ヶ丘)
(竜王大権現の大岩)
 ここから沢コースとの分岐地点まで、まだまだ急斜面の下りが続いて、ジグザクに下ったり、ロープを頼りに真直ぐ下ったり、バスの待つ里宮登山口まで大変でした。
(急坂下り)
 はるばる群馬まで来て三ツ岩岳登山だけで帰るのでは勿体ない、次にさくらの里公園が用意されていた。バスは上毛三山パノラマラインのくねくね道を走って行く。私たちにとっては、途中、西上州の山を教えて貰ったり、妙義の岩峰群を眺めたりしながらの道中はとっても面白かったが、運転手さんはご苦労様でした。
 さくらの里公園の駐車場に着くと、まわりに立ち並ぶさくらの木は既に葉桜になっている。中にはまだこれからの木もあるようだが、いずれにしても花見を楽しみに来た我々は少々がっかり。
(さくらの里から妙義奇石群と金洞山)
(さくらの里から筆頭岩)
 缶ビールを飲んで良い気分になり、花をつけているボタンザクラやギョイコウサクラ等を見つけ出してシャッタを押しながら駐車場近くを歩いたが、発車予定にはまだたっぷり時間があった。
(ボタンザクラ)
(ギョイコウサクラ)
 三ツ岩岳の急坂の登り下りで私の足は充分に疲れていたのだが、時間つぶしに一人で少し下まで下ってみることにした。九十九折を二まがりすると満開のミツバツツジの大木があり、今日一番の見どころ、何人ものカメラマンがカメラを構えていた。
(少し下ってみましょう)
(ミツバツツジと妙義山)
 道の駅みょうぎでお土産物を物色し、松井田妙義ICで高速に乗り、最初に休憩した波志江PAの少し先で、左手に見えてきた太田市北部運動公園の丘がピンクのシバザクラや青色のネモフィラで彩られていて綺麗、その隣にはおびただしい数の鯉のぼりが泳いでいて見事だった。
(おおた芝桜まつり )
 笠間PAで夕食をとってから水戸に帰り、皆さんと機嫌よく別れて電鉄営業所までバスで送ってもらい、我家に着いたのは20時ちょっと過ぎ、賑やかで楽しい一日でした。

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