C75.日立港まつり

1.動 機
 学校が夏休みになると、日立のあちこちで花火大会が行われるとの情報が入る。暑い日が続いて、夕涼みを兼ねて花火を見に出かけたいと思っていた時、我家から一番近い日立港で下記のようなお祭があり、夜には花火が打ち上げられるとのこと。お祭りの一部として田楽鼻の日立灯台が一般公開されるとの情報もあり、田楽鼻経由なぎさ公園まで歩くことも考えられたが、灯台の公開は16時まで、この暑さでは歩くのは無理、車で往復して、涼しくなってからBRTバスで花火見物に出かけてきた。
    日立港まつり: 日立市の海の玄関口として開港した日立港、地域に密着した日立港の年に一度の祭典として、また日立市の真夏の風物詩として市内外からも人気。なぎさ公園を会場にして行われる陸のイベント(13〜21時)では、露天商約100店、神輿、山車などが出される。花火大会(19時30分〜20時15分(予定))はスターマインなど約2000発が上げられる。
     JR大みか駅からは、大みか駅〜おさかなセンターまでの『ひたちBRT』バスのご利用が便利です。※『ひたちBRT』とは、日立電鉄線跡地を活用し、定時性、速達性に優れたバス高速輸送システム(Bus Rapid Transit:略してBRT)の愛称です。
    日立灯台: 日立港まつり当日、「日立灯台」が一般公開されます。是非、この機会に灯台の中を覗いてみませんか。
    【日  時】2015年7月26日(日)10:00〜16:00 

 2.データ
a)山域:古房地鼻、なぎさ公園
b)登山日:2015/7/26(日)晴
c)コースタイム:
    日立自宅11:50 = 12:00日立灯台13:20 = 13:30レストラン14:00 = 14:05自宅
    自宅18:35 ---- 18:50大甕駅 =(BRT)= 19:00おさかなセンタ19:05 ---- 19:15なぎさ公園20:15 ---- 20:30おさかなセンタ20:35 =(BRT)= 20:50大甕駅 ---- 21:05スーパ 21:15 ---- 21:20自宅
(日立港まつり関連地図)
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「日立南部」「常陸久慈」

3.山行記録
3.1 日立灯台
 昼前に我家を車で出発、駐車場所を探しながら古房地鼻公園沿いの道を走って行くと、公園の南端に小さな駐車場があった。空いているスペースに車を停めて灯台まで芝生の広場を歩いて行く。
 公園には滑り台などの遊具もあり、その先の白亜の灯台にはロープが張られて万国旗がはためている。見学者の行列が出来ているだろうと心配していたが、茨城海上保安部のテント前には係員が立っているだけだった。
(駐車場から灯台へ)
(日立灯台)
 受付をして灯台に入っていくと、入口にも係員がいて「階段が急ですから気を付けて登ってください」と老夫婦をねぎらってくれる。小さな子供連れの親子と出会ったりしながら螺旋階段を登っていく。
 何段あるかと数えながら登って行くと、途中に「ここで中間点、あと35段です」の表示があり、息を切らせながら登って行くと「70段目!お疲れ様でした」の表示があって展望回廊に出る。
(螺旋階段を上る)
(70段目:ご苦労さま!)
 扉を押して回廊に出ると、目の前に田楽鼻への海岸線が見え、その更に向こうには河原子漁港から川尻海岸まで見渡せ、その左に鞍掛山・神峰山・高鈴山・風神山にかけての日立アルプスの山並みが広がっている。
(北方向)
 東には古房地の岬の先には白波がたち、水上スキーに興じる姿もあり、南の久慈浜海水浴場には大勢の海水浴客がごった返しており、その沖には足漕ぎボートや猛スピードでモータボートに引かれるボートが見えた。
 ウオータジェットで空中に飛び上がっているように見える姿も見えて、ビックリして「こんな遊びもあるの?」と隣にいた若者に聞いたが「自分もやったことがある」とのことだった。
(レジャーボート群)
(ジャンプ!)
 海水浴場の先には、今お祭りが始まっているだろうなぎさ公園から風神山にかけての日立南部一帯が眺められた。
(南方向)
 扉の中には灯台の燈火を回転させる装置があり、土台は縦横に滑る免震構造になっていることを係員が実際に滑らせて見せてくれた。
 泣きべそをかきながらの子供を引っ張り上げるご夫婦や、元気な子供に先導されるママに出合ったりしながら入口まで下ると、一階の回廊には停電時でも灯台の灯を絶やさないための畜電池が並んでいた。
(免震装置)
(停電時用電池)
 一階の回廊は展示場になっていて、日本周辺3D海底地形図があり、色眼鏡を貸して貰って眺めると、海底が物凄く急峻な崖のような地形になっていて、巨大地震になったら酷いことになりそうに見えた。
 茨城県の沿岸灯台(大津岬灯台・川尻灯台・日立灯台・磯崎灯台・鹿島灯台)の地図付きの説明板や、御前崎灯台・大王埼灯台・潮岬灯台など全国の灯台の21もの写真が展示してあった。
(免震装置)
(停電時用電池)

3.2 なぎさ公園
 BRTの時刻表を見て我が家を出発、万一満員でバスに乗れなくてなぎさ公園まで歩くことになっても花火には間に合うだろうと話し合いながら大甕駅前に到着すると、案の定満員の客を乗せたバスが発車するところだった。すぐに次のバスがやってきて積み残しの客を乗せてくれた。臨時バスもすぐに満員になって発車、係員は「帰りも臨時バスがどんどん出ますよ」とのこと。
 終点のおさかなセンタに到着すると、ここにもたくさんの屋台が店を開いていた。
(満員のBRT)
(おさかなセンタの屋台)
 おさかなセンタの屋台を一回り見て回ってからお祭り会場のなぎさ公園に向かう。打ち上げ花火の時間が近付いていたので、歩く人もぞろぞろ賑やか、R245沿い歩いて、係員に誘導されながら横断歩道を渡って、瀬川沿いに会場に向かって歩いて行くと、目の前に明るい屋台群が見えてきた。
(R245沿い))
(瀬川沿い)
 会場の臨港道路沿いにはびっしりと屋台が立ち並び、大勢の観光客やはっぴを着た祭囃子の人でごった返していた。
 やがて威勢のいい部落の人たちに背負われた御神輿がやってきた。
(なぎさ公園のお祭り会場)
(御神輿)
 その先には、賑やかな太鼓を響かせながら行く山車が見えた。人を掻き分けながら山車の前まで出て、謡い踊る祭人の姿の写真を撮った。
(山車)
 広い臨海道路沿いにも椅子を並べたり、花火見物の体制に入っている人も多かったが、海岸近くには時計台が立つ小さな丘があり、この斜面にもブルーシートを広げて陣取りしている家族連れ等のグループが一杯いた。
 我が家も丘の上まで上がり、三脚を構えた多くのカメラマンの邪魔にならない場所に陣取って花火の始まりを待った。
(小さな丘)
(丘の上から)
 やがて、ドドーンと音が響いてきた。定刻より5分前なのでおかしいなと思ったら、花火は見えず音だけ、近くの人の話では南の方の那珂湊でも今日花火が上がるらしい。
 三脚を構えたカメラマンたちは、画面いっぱいに花火が入るように色々と大声で情報交換しながら苦労していたが、こっちはあとで何とでもトリミングすればいいやと、花火を眺めながら適当にシャッタを押しまくる。あとで数えたら130回も押していた。
(打ち上げ花火)
 帰りの混雑を避けたいからか、途中から席を立つ賢明な人も多かったが、我家は20時30分の終わりの空砲を聞いてから帰りに向かう。ぞろぞろ、ぞろぞろ大変な行列。それでもみんな満足した笑顔、笑い声も聞こえてきて苦にはならない。
 屋台での夕食は和子の好みに合わず、もうこれ以上は乗れませんと言う満車状態のBRTバスに一台待ちで乗って発車、一般道では帰りの自家用車と一緒の渋滞にはまり込んだが、南部図書館からのBRT専用路線はノンストップで快調、21時前に大甕駅に到着した。
(帰りは大混雑)
(BRTも満員)
 大甕駅近くで夕食を済ませて帰ろうと思ったが、この時間になると開いているのは飲み屋ばかり、スーパに立ち寄って夕食を買い込んで我が家で一杯飲みながらの夕食になった。


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