D1a.あしかがイルミネーション

1.動 機
 お馴染みのスーパの抽選で、バス旅行の割引券が当たった。同伴者も参加費は同じとのこと。旅行の謳い文句は「日本夜景遺産認定 300万株のイルミネーション・あしかがフラワーパーク」とあり、1年前に同じバス旅行で見たドイツ村の素晴らかったイルミネーションが思い出され、すぐに参加申し込みした。当日はお天気も良くて、日暮れまでの時間つぶしで立ち寄った益子焼共販センタでの美味しい昼食、外池酒造で何杯も味わった利酒、関東三大師佐野厄除け大師の御利益ありそうな堂宇の数々、大麦工房ロアで貰った珍しい美味しい試供品、と面白いところが続き、本命のあしかがフラワーパークでは去年見たドイツ村のイルミネーションに負けないほど見事なイルミネーションを存分に楽しむことができ、一日を存分に楽しむことができた。

2.データ
a)山域:益子、佐野、足利
b)登山日:2016/1/25(月)晴
c)コースタイム:
    自宅9:40 = 9:55スーパ駐車場10:05 = 10:15日立南IC = 10:25水戸IC = 11:10益子焼共販センタ(昼食)12:50 = 13:00外池酒造13:30 = 13:50真岡IC = 14:20佐野藤岡IC = 14:35佐野厄除け大師15:20 = 15:45大麦工房ロア16:20 = 16:35あしかがフラワーパーク18:10 = 18:35佐野藤岡IC = 19:20笠間PA19:35 = 20:00日立南IC = 20:10スーパ駐車場20:20 = 20:30近所スーパ20:40 = 20:45自宅
(あしかがイルミネーション旅行の観光ポイント)
d)同行者:バス旅行参加者79名、和子
e)地形図:1/25000 「真岡」「佐野」

3.山行記録
 ゆっくりと朝食をとってから我家を出発し、お馴染みのスーパについたのは集合時間15分前だったが、待っていたバスの中に乗り込むと、参加者はもう殆ど揃っていた。今日は、高萩発の1号車に40名、日立からの2号車に41名、参加者は合計81名とのこと。定刻前に発車し、日立南ICから常磐道に乗り、高萩からの2号車と合流して水戸ICからR50に下り、一路益子に向かった。
 2号車の添乗員さんは去年高校を卒業したばかりの新人さん、一生懸命な姿勢が気持良く、説明も要領を得ていて今日一日を楽しいバス旅にしてくれた。
 数日前から寒い日が続いて、関東北部では大雪とのニュースも流れていたので心配していたが、雪は峠辺りで薄く積もっているだけで、平地には雪積全くなし。空は青空、参加者もみんな笑顔。
(新人添乗員さん)
(峠は雪景色)
@益子焼共販センタ 
 バスが順調に走ったので、益子焼共販センタに到着したのは11時を過ぎたばかりだったが、すぐに2階のレストランに案内された。牛すじ煮込み鍋がもう湯気を立てていて、まだ空腹感はなかったのだが、年甲斐もなくあたたかくて美味しい鍋料理を完食した。
(益子焼共販センタに到着)
(昼食)
 あしかがイルミネーションに明るいうちに着いてもしようがないので、昼食を早く終わっても出発時間は予定より早くはならない。1階の売店やギャラリーの棚一杯に並べられた益子焼や木工芸品を眺めながら歩き回り、外に出て日本一大きなたぬきとにらっめっこしていても時間は余る。
(陶器)
(たぬき)
 共販センタの前に「陶芸メッセ・陶芸美術館」の看板が立っていて、坂道が登っている。本日休館日の表示もあったが、少し高いところに登ってみよう。
 美術館は大きな藁屋根の古民家風の建物、中に入らなくても佇まいを見るだけでもgood!
(益子メッセ入口)
(陶芸美術館は休館日)
 坂を一番上まで登りつめると「遺跡広場」の標柱が立っていて、広い広場には雪が積もっていた。大きな説明板によれば、戦国時代に落城した益子氏の城だったところで、多くの建物跡が残っているとのこと。雪の中にポツポツ見えた物が城郭の基礎石らしい。
 日光の雪山が見えていたが、頭が雲の中に隠れていて、公開できるほどの写真にならなかった。
(遺跡広場へ)
(益子古城遺跡)
A外池酒造
 次はバスは10分ほど走って、同じ益子町内の老舗・外池酒造の駐車場に入った。広い駐車場から車道を渡って長屋門を潜って工場内に入る。
 年配の案内者は話し上手で、銘酒「益益繁盛」の2.5升の大きな酒瓶を掲げながら「升は一しょうます、升二杯と半分で(升升半升)です」などと余談も多く、聞いているみんなに笑いが絶えなかった。
(外池酒造)
(案内人さん)
 布に描いた酒造工程図が垂れていて、その前で「どぶろくと生酒」の違いを説明される。女性の中にお酒に詳しい人がいて、このあとも、案内者とのやり取りが何度もあった。
(酒造工程図)
 説明を聞きながら順路に従って歩いて行くと、お目当ての利酒ができる売店があり、吟醸酒や生酒、苺焼酎、米焼酎、梅酒など次々利酒していい気分になりました。
 売店にはお酒の他に、米を原料にした化粧水や石鹸なども並んでいて、和子は美容液を買っていた。
(工場見学)
(利き酒)
B佐野厄除け大師 
 バスは外池酒造の従業員全員の見送りを受けて出発し、次は真岡ICから高速に乗って46km先の佐野に向かう。この時間になると、雪の日光男体山が山頂まで見えるようになっていた。
 佐野藤岡ICで高速を下りて、佐野厄除け大師に向かった。境内の駐車場には車止めがあり、道向かいの駐車場に入ったバスを下り、交通整理の係員の指示に従って車道を渡って山門をくぐった。山門は総けやき造りといわれ堂々とした風格を持っていた。
(日光男体山、女峰山)
(佐野厄除け大師山門)
 山門のすぐ内側の右に、日本一大きな金の梵鐘がぶら下がっている金銅(きんづくり)大梵鐘の鐘楼があった。この大梵鐘は人間国宝香取正彦によって昭和59年に造られた。
 その奥左側には田中正造の墓が立っていた。日本の公害の原点・足尾鉱毒の惨状を明治天皇に直訴した田中翁の遺骨を分骨して大正9年に建てられたもの。
 墓の前に「夕川に 葦は枯れたり 血にまとう民の叫びの など悲しきや」という石川啄木の歌碑があった。直訴当時、盛岡中学校三年生だった啄木が感動して作った作とのこと。
(金銅(きんづくり)大梵鐘)
(田中正造の墓)
 境内道の突き当りには、銅鐘がぶら下がっている大きな屋根を頂いた二階建ての大きな鐘楼があった。銅鐘は江戸天明期における佐野市の天明鋳物の代表的な名作で、 当時105人の鋳物師が精進潔斉して造りあげた名作として、佐野市指定の 文化財となっている。
 その右に変わった形をしたパゴダ供養塔が建っていた。相輪と1つの塔身水煙(すいえん)をつけた 宝珠からなり、高さは8メートルもある。
(銅鐘)
(パコダ供養塔)
 右の参道の先には本堂があり、本堂左手にある厄除け祓いの受付所には行列ができていた。お祓い料は3000円、5000円、10000円とあるが、我家は、中でお祓いが行われている本堂前の大きな賽銭箱に5円玉を投じて元気な老後を祈願した。
 本堂の右が順路で、参道脇にはお守り売り場が並んでいた。
(本堂)
(南山展望台下)
 お守り受付の先には箒を持ったお地蔵さんがあり、立札には「お掃除小僧さん 掃けば散り 払えば又も散り積もる 庭の落ち葉も人の心も」の句が書いてあった。近くに子育て地蔵さんの立札が立っていたので探し回ったのに見つからなかったのだが、この掃除小僧さんが子育て地蔵さんだったらしい。
 その後ろに水子地蔵尊の赤いお堂が建っていた。
(子育て地蔵)
(水子地蔵尊)
 その右奥に仲の良さそうな男女二人の石造があり、良縁成就の立札が立っていた。その奥のトイレ前の目立たない所に、不老長寿の神としての菊慈童の石像も立っていた。
 参道を行くと左手におみくじ堂があり、入れ代わり立ち代わりおみくじを引いており、お堂の右左には夥しいおみくじの紙が結わえ付けられた針金柵が並んでいた。
(良縁成就)
(おみくじ堂)
C大麦工房ロア
 次は佐野から足利に向かって県道67を走る。右上には尖った山容の山があり、山頂脇に大きな「大小」の文字看板が見えた。HPを始める前に登った山なので記録がないが、標高313.8mの大小山には二度登ったことがある。
 バスが広い駐車場の中に入ると、菓子箱を抱えた女性が近付いてきて、足利の銘菓だという大麦ダグワーズが二個づつ入った包みを、バスから下りる参加者一人一人に手渡してくれた。
(大小山)
(大麦工房ロア)
 広いレストランに入って、無料飲み放題のコーヒや麦茶などを飲みながら、貰ったばかりの大麦ダグワーズを食べてみる。なかなか美味い。
 この工場では、タグワースの他にも、麦茶や麦こがしなどの製品を作っていて、その工程を説明するビデオも流れていた。売店では大麦ダグワーズがたくさん売れていた。
(レストラン)
(大麦各種製品の加工工程)
Dあしかがイルミネーション
 次は少し引返して、いよいよ本日本命のイルミネーションを見るために、あしかがフラワーパークの駐車場に入った。添乗員さんから入場券を受け取ってショッピングハウスの中に入り、裏に通り抜けると丁度西の空に太陽が沈むところだった。
(あしかがフラワーパーク)
(日没)
 山側にはレインボウやハート、電車などを形どった色とりどりのイルミネーションが始まっていたが、日没すぐではまだ迫力がない。
(山裾のイルミネーション)
(拡大)
 園内を一回りしようと、先ず山側の遊歩道を歩いて行くとトナカイがそりを引くイルミネーションがあり、幸せな王女様の写真を撮ってみた。
 下の広場を見下ろすと、ピラミッドや藤棚のイルミネーションがだんだんと綺麗に見えるようになっていた。
(トナカイのそりに乗って)
(池のイルミネーション俯瞰)
 遊歩道に一部には藁囲いが幾つも並んでいて、その中には大輪のボタンの花がLEDの光に照らし出されて綺麗に見えていた。
(寒ボタン)
 池の中には色とりどりのピラミッドのイルミネーションがあり、それがまた無風状態で静かな水面に写って、見事な情景になっていた。  
(ピラミッドのイルミネーション)
 ここの名物らしい奇跡の大藤の枝張り全体にLEDライトを張り巡らせたイルミネーションが綺麗で、実際の藤の花に負けないほど見事な見ものだった。
(大藤)
 イルミネーションを色々な方向から楽しみながら、園内を歩いて行った。
(イルミネーションいろいろ)
(ハッピネスベンチ)
 きばなふじの光のトンネルの中を歩いて行くと、何か嬉しい気持ちになってきた。
(きばな藤のトンネル)
 バラの花をイメージしたバラ園のイルミネーションは、花の色が時々刻々変化して綺麗だった。
(バラの色変わり)
 バラの花束とハートマークのあるトンネルのイルミネーションは、まさしくパッピネスガーデンそのものだった。
(ハッピネスガーデン)
 ショッピングハウス近くの屋上からは、藤棚のイルミネーションをバックにバラ園のイルミネーションを広く見渡すことが出来た。
(ローズガーデン俯瞰)
 大藤神社の赤く光る鳥居があり、その向こうにすだれのように垂れ下がった大藤の紫色鮮やかなスクリーン仕立てのイルミネーションがあり、そのコントラストが美しい。
(大藤神社)
(大藤)
 一回りして駐車場で待つバスに乗って振り返ると、綺麗だったイルミネーションの様々な情景が蘇ってきた。歩いたコースをポケナビの軌跡でチェックしたら2kmも歩いていた。
 帰途、立寄った笠間PAで空を見上げると、まん丸い満月が綺麗に見えていた。シャッタを押してみたが、三脚なしでは少々ボケ気味になっていた。
(駐車場のバスの中から)
(満月)
 満足して明るい雰囲気で満ちたバスは20時過ぎにスーパの駐車場に着き、車での帰途、近所のスーパで夕食の弁当を買い込んで我家に帰りました。満足いっぱいの一日に乾杯!

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