D31.MAC・上高塚山から熊野山へ

1.動 機
 水戸アルパインクラブ(MAC)の3月例会は、水郡線の西金駅から上高塚山、下高塚山、熊野山と歩いて下小川駅まで縦走する軽い山歩きだった。一週間前に幹事の平野さんから参加確認の電話あり「今回は下小川駅に集合して西金駅まで電車で移動してから歩き始めることにした。参加者は18名ですよ。」とのこと。その後私の足のしびれが出てきて参加できる状態ではなくなったが、久し振りに仲間の皆さんと顔を合わせるのが楽しみで、和子と一緒に車で下小川駅まで出掛けた。

2.データ
a)山域:上高塚山(370)、熊野山(300)
b)登山日:2016/03/2(水)晴後曇
c)コースタイム:日立自宅 7:05 = 8:10下小川駅8:31 = 8:36西金駅8:42 ---- 9:00登山道入口9:05 ---- 9:40道標9:45 ---- 10:00上高塚山10:20 ---- 10:35下高塚山 ---- 11:15熊野山11:55 ---- 12:35下小川橋 ---- 12:50下小川駅13:05 = 13:20常陸大宮市道の駅13:30 = 13:45水府直販店13:50 = 14:20日立自宅
(上高塚山から熊野山の歩行コース)
(上高塚山から熊野山の歩行コースの高度差)

d)同行者:水戸アルパインクラブ会員15名(男性8名、女性7名)、和子、一俊は別行動
e)地形図:「大中宿」

3.山行記録
 早起きして朝食を済ませて7時過ぎに我家を出発、通勤渋滞にも遭わず快調に走って下小川駅前に集合時間の10分前に到着したが、すでに殆どの参加者は到着済みだった。一年以上も顔を合せなかった会員もいて、お互いに笑顔で挨拶を交わした。
 会費の他に西金駅までの乗車賃が集められ、簡単な説明があってプラットフォームに入って電車を待つ。無人駅の下小川駅はプラットフォームに自由に入ることができ、乗車賃は電車内で徴収されるので、幹事さんが纏めて払うよう前もって集金されたのだ。電車に乗らない私もプラットフォームに入って、やってきた電車に乗って西金駅に向かう皆さんを見送った。
(下小川駅前で打合せ)
(電車に乗って)

 皆さんを見送ったのは8時30分過ぎ、まだ寒いので車の中で暖かくなるのを待って、10時頃歩き始めた。皆さんがやってくる熊野山に短縮コースで登る手もあるが、大事をとって山登りは止めにして、東側の盛金富士の麓を歩くことにした。富士神社の鳥居が立つ盛金富士登山口まで歩いて、盛金富士には登らないで部落道を南に向かい、寄道してはフキノトウを探しながらゆっくりと歩いていった。
 左下に下る部落道と交差するところからは、水郡線とR118が通る久慈川沿いに広がる部落が見え、その上に皆さんが歩いている高塚山や熊野山の山々が連なっていた。賑やかに歩いているのだろうなあ。
 この道を下って、一旦、平山橋がかかる久慈川の沿いまで下り、久慈川の流れの上に見える熊野山を眺めてから11時ごろ下小川駅に戻った。1時間、4000歩ほどのウオーキングでした。
 車の中で本を読みながら待つうちに、予定よりも随分早く和子から電話があり13時前に皆さんが賑やかに到着してきた。
(盛金富士登山口)
(熊野山方面)

(和子の記録)
 電車に乗って数分で西金駅に到着し、駅前で各自準備運動してから歩き始め、少し歩くと国道R118の湯沢入口交差点に出ました。
(西金駅で下りて)
(R118を横断して)

 交差点を渡って少し右に歩いたところから部落道に入り、ゆっくりと歩を進めると広い林檎園があり、その向こうに上高塚山が見えていました。
(部落道に入って)
(林檎園と上高塚山)

 しばらく部落道を歩いて行くと、右に別れる山道があり、入口でしばらく休憩しました。ここからやっと山歩きらしくなってきました。
(登山道入口)
(山道)

 ちょっと視界の開けたところがあって、下に民家の瓦屋根があり、その上に上高塚山が見え、通信鉄塔が目立っていました。
 その右手には、久慈川の向こうの盛金富士が格好良く見えていました。今年もイワウチワを見に行きたいですね。
(上高塚山と通信鉄塔)
(盛金富士)

 民家の上に大きな梅の木があり、綺麗に咲いた満開の花を愛でて、どんどん歩いて行きました。
(梅の花)
(何を見つけた?)

 民家のところから20分も歩くと、道傍の斜面にイワウチワの大きな群落がありました。10年前の12月に同期の会「T124 62会忘年ハイキング(高鈴山・熊の山)」で歩いた時、この群落を紹介されているが、7年前の花の時期に二人で歩いた「W36.上高塚山・熊ノ山・盛金富士」でもこの辺りを歩いているのに、この場所でイワウチワの花を見たという記述は残っていない。こんな大群落を見落とす筈はないから、少し違う道があったのかなあ。
 なだらかで歩きやすい道を登っていくと、右に「上高塚山」の道標が立っていて、尾根筋に踏み跡が上がっていました。一息入れて急坂を登っていきました。
(イワウチワの大群落)
(上高塚山への道標)

 藪っぽい急登を15分ほど頑張ると上高塚山の山頂に到着、立木に「上高塚山369.9m」の山名板が取り付けられており、足元には4等三角点の標石がありました。展望は余りよくありませんでしたが、最初のお山なので座り込んでのお休みになりました。おしゃべりが楽しかったです。
(上高塚山)
(四等三角点)

 上高塚山山頂でゆっくり休んでから急坂を少し下ると、山頂からも見えていた通信鉄塔の脇に降り立ちました。
 ここからはしばらく広い林道歩きになりましたが、すぐに「下高塚山」の道標が立っていて山道登りになり、ちょっと急坂を頑張ると二番目の下高塚山の山頂に着きました。 
(通信鉄塔)
(下塚山)

 樹間に奥久慈男体山の岩峰などが眺められましたが、立ち休み後すぐに次に向かいました。
 急坂を下りきったあたりに、大きな岩が重なって岩屋のようになった謂れがありそうなところがありました。
(男体山)
(雨宿り石)

 尾根道を歩いて一つ小さなピークを越えて三番目の熊野山に到着です。山頂には、前に対の石灯籠のある熊野大権現が鎮座し、岩場の上には{熊野山」と刻んだ立派な石柱が立っています。熊野山に着き、私は石柱の後側に腰を下して、県庁やひたちなかのエレベータ塔を眺めながら風もなく暖かい所でお弁当を広げました。いろいろなおかずが廻ってきて賑やかなおしゃべりも加わり楽しいひとときでした。
 目の前に加波山の山並みが見え、日光方向には尺丈山が見えていました。今年1月末に尺丈山ハイキングの予定があり、町内のKOさんとOmさんと一緒に参加するのを楽しみにしていたのに、前日雪が降って中止になった心残りのある山でした。
(熊野大明神)
(熊野山)

 ゆっくりおしゃべりと展望を楽しんでから、200段もある長い狭い石段を下りました。
 石段を下ってから、はじめしばらくはなだらかな道でしたが、ついに急坂のジグザグ下りになり、広い登山道でしたが、しばらく山道を歩いていない脚には長いきつい下り坂でした。皆さんに励まされながら下っていくと、国道の向かいに「そば道場」の大きな広告塔が立っていて、広い駐車場を持つレストランが見えていました。
(石段下り)
(そば道場)

 R118近くまで下ると右に分岐があり、これを下って国道の橋の下を潜ると、後在所への道に出ました。入口には「熊野山」の看板が立っていました。
 ここからは各自勝手なペースで歩いて、おしゃべりもしながら下小川駅までゆっくりと帰りました。
(石段下り)
(国道の橋を潜って)

 下小川駅前に全員到着してから、会長さん、リーダさんの挨拶があって解散になった。我家は帰りにR118沿いに3月末に開場する「道の駅常陸大宮」に立寄ってみた。開場間近い施設は想像以上に大きな建物で、ガラス張りの近代的な姿を見せていた。イワウチワの時期に入るのが楽しみだ。
 次に立ち寄った水府直販店の店頭には、早くも雪割草が可愛い花を開いていました。
(開場間近い常陸大宮道の駅)
(雪割草)

 帰宅後、私の採ったフキノトウが天ぷらにして出てきて、久し振りに味わう春の香りと苦みがとても美味しかったです。




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