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(「筑波山の春を歩こう」の歩経路) |
d)同行者:参加者+役員16名(不確か)、和子
3.山行記録
朝食後我家を出発して、日立南ICから常磐道に乗って友部JCTで北関東道に曲がって筑西ICで高速を下りた。ICに予定通りの時間に着いたので桜川ロードパークでトイレ休憩をしてから再出発、R50から県道41に入ると車が混んでいてなかなか進まず、集合時間の8時45分を過ぎてしまった。幹事さんに携帯を入れたが繋がらず、山道のくねくね道を気を遣いながら走って、裏筑波キャンプ場の駐車場に出発時間ぎりぎりに到着した。他にも遅れる人がいて、みんな揃ってからミーテイング開始、参加者は20名近くいて参加費が集められ(私は当初キャンプ場周りをお花を眺めながら待っていると連絡していたので不参加者扱い)、次いで森林インストラクター会員の役員の人が6人も紹介された。今日のコースに沿っての樹木、草本など分布を書いた詳細な表や写真などが入った資料が配られ、途中、役員の人になんでも訊いてくださいとのこと。二班に分けられて歩き始めたのは9時半になっていた。
私は和子が入った第二グループに混じって、サブリーダの女性インストラクターの説明を聞きながら皆さんに付いて歩いて行った。めぼしい植物の前で立ち止まっては詳しい説明がされるので、歩行ペースは極めてゆっくり、私にとっては嬉しいペースだった。
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(裏筑波キャンプ場駐車場で顔合せ) | (第二班のリーダ) |
初め平らな仙郷林道を歩いて多くの野の花の説明をされたが、聞いた内容はメモしていなかったので、植物の写真だけ並べておきます。
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(キブシ) | (ネコノメソウ) |
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(ミミガタテンナンショウ) | (アブラチャン) |
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(タチツボスミレ) | (モミジイチゴ) |
筑波山への登り口に着いても、そこにあったユリワサビの説明があって通り過ぎ、途中ちょっとだけ山の方向に入ってエンレイソウやツクバネソウ、ミヤマシキミを見て林道を歩いて行った。
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(登り口近く) | (ユリワサビ) |
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(エンレイソウ) | (ツクバネソウ) |
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(ムラサキケマン) | (白のキクザキイチゲ) |
土俵場に着いてから登り口まで引き返した。
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(ミヤマシキミ) | (土俵場) |
登り口に着いてから、チーフリーダから「ここからキャンプ場への下り道の三本松線との合流点までは楽ちんコースなので一緒に登ってもいいのでは」と有り難いお奨めを頂いて後に続いた。このなだらかな登山道も良く整備されていて気持ちいい。
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(登り口)) | (緩い登り坂) |
歩き始めは曇っていた空も、やがてきれいに晴れ渡ってきて、ポイント毎に説明が入りながらのゆっくりペースが続いた。
下の方のカタクリの花は盛りを過ぎて散り始めていて、実を見せているものも見られた。カタクリは盛りしか見たことなく、実を見るのは初めてのような気がする。
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(植物教室) | (ナガバノスミレサイシン) |
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(盛り過ぎたカタクリ) | (カタクリの実) |
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(ミヤマカタバミ) | (ユキザサ) |
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(ウズラ) | (アオキの赤い実) |
登って行くにしたがってまだ元気なカタクリが見られる様になったが、朝のうち曇り空だった所為かまだ殆どは花を閉じたままだった。
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(閉じたカタクリ) | (開いたカタクリ) |
三本松線との合流点に着いて、ここまで登って腰の具合も問題ないので、このペースなら山頂まで歩けそうなので、「ここから三本松線を一人でキャンプ場まで下るよりも、全コース一緒に歩きたい」とチーフリーダに申し出て笑顔で受け入れられた。これから先、チーフリーダには要所要所で私の体調について随分と気を遣っていただき、問題を起こして迷惑をかけないよう気を引き締めて歩いた。
三本松線にはブナの木が沢山あって説明があった。森林インストラクタ茨城で調査を県から委託されて、ブナの木の一本一本に印を付けて調査した。大勢で何日もかけて幹の直径を計りながら調査した結果、筑波山には4000本のブナの木があることが分かったとのこと。筑波山はブナの南限に近いと思い込んでいたので、そんなに多くのブナの木があると聞いて驚いた。
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(分岐点) | (アカシデの芽吹き) |
三本松線に入ってもゆっくりペースが続き、途中の小広場で小休止、周りのカタクリがお日様を受けてそっくり返っていて綺麗だった。
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(一休み) | (カタクリ) |
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(フモトスミレ) | (ブナシメジ) |
女体神社がすぐ上に見える尾根に登りつき、一休みしてから御幸ヶ原方向に下っていった。
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(女体神社) | (道標) |
尾根に登ったところは御幸ヶ原と同じぐらいの高さだと思い込んでいたが、結構の下りが続く。途中のガマ石やセキレイ石に付いては植物ではないからか特に説明はなかった。
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(ガマ石) | (セキレイ石) |
御幸ヶ原手前の小広場で丸太や岩のベンチに座って昼食休憩。
楽しい情報を聞きながらゆっくり休憩してから御幸ヶ原に下ってトイレ休憩。
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(昼食時間) | (御幸ヶ原) |
御幸ヶ原端にある「紫峰杉」の道標が立つ道を下っていく。途中に樹令数百年になるという直径1.3mのブナの古木が立っていて説明あり。
終点に紫峰杉が聳えていて、詳しい説明がなされた。すぐ下に男女川源流の表示があり、ちろちろ滲み出る水源を眺めて引返した。
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(ブナの古木) | (紫峰杉) |
御幸ヶ原に登りかえしてから、女体山方向に少し登ったところからカタクリ園の道に入った。広いカタクリ園には全面にカタクリの花が咲いているが、以前裏筑波の登山道で見たカタクリの花がびっしり咲いていた情景の印象が強く残っているので少々淋しい気がいななめなかった。それでも一株一株を見ると、そっくり返って咲いていてなかなか可愛い。
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(カタクリ園) |
白いカタクリの花が咲いてるところを下見で見付けてあったようで案内してもらえた。珍しい白いカタクリの花、みんな嬉しくなってシャッタを押す。
引返そうと思っていると、すぐ近くで「ここに緑色のカタクリが咲いているよ」と通りかかる人に声をかけている男性がいた。確かに花の色は緑色で目立たない花なのに良く見付けられたものだと感じ入ったが、その人は県内の町の花観察グループのリーダとのことだった。
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(白のカタクリ) | (緑のカタクリ) |
昼食をとった小広場に上がってから尾根道を女体神社に向かうと、この登りが思ったよりも長く感じられてきつくて少々参った。
神社下まで登りついて、希望者は女体山山頂まで登ってくることになったが、多くは待機、十分に休憩を取って元気を取り戻した。
女体山に登った人が引き返して来たらすぐにキャンプ場へ向かって下りはじめた。下り坂は登りとは打って変わって凄い快速、植物については全部登りで説明済みなので立ち止まることもなく下り続けた。土俵場への分岐を過ぎても余り説明ポイントもなく快速が続き、
去年暮れの天城山からの下りの事を思い出して心配にもなったが、今回は幸いにも何事もなく済んだ。
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(登り返し) | (降りは快速) |
日当たりが良くなってから時間が経っていたので、登りでは閉じていたカタクリの花が、下りでは全部そっくり返って綺麗に咲いていた。
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(下り時間にはそっくり返っていたカタクリ) |
キャンプ場近くまで下ると目の前の視界が広くなって、近くのきのこ山や加波山の向こうの左遥かに日光連山などが眺められた。
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(裏筑波キャンプ場からの展望) |
展望を楽しんでから、近くに面白いものを見せたいと言って案内された。それはバッコヤマギという面白い名前の樹で、白い花のようなものが綺麗に付いている。
下に落ちているのはバッコヤナギの雌花でネコヤナギの実に似ていて、別名をヤマネコヤナギとも呼ばれるとのこと。
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(バッコヤナギ) | (バッコヤナギの雌花) |
キャンプ場周りには色々な野の花が咲いていて、説明を聞きながらシャッタを押すのが忙しい。
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(ニリンソウ) | (ヒトリシズカ) |
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(ニワトコとキブシ) | (コブシ) |
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(紫のキクザキイチゲ) | (エイザンスミレ) |
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(オトメスミレ) | (ヒナスミレ) |
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(ナガバノスミレサイシン白) | (マルバノタチツボスミレ) |
脇の広場には何本ものサクラの木が満開の花を付けていて青空に映えて美しい。どれも同じサクラのように見えたが、ヨシノザクラの他にもオオシマザクラやヤマザクラ等夫々違う種類のサクラとのことだった。
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(色々なサクラの咲く広場) |
その他にも多くの花を見せられながら歩いて、15時15分に駐車場に戻って解散となった。歩行距離7.5kmで最近ではなかった距離だが、5時間半かけてのゆっくりペースだったので、沢山の花などを観察しながら楽しく歩き通すことが出来た。次は御前山の自然観察のハイキングを紹介されたが、また参加したいものだ。
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(ワチガイソウ) | (駐車場に戻って解散) |