D82.常陸太田ヘルスロード216と219

1.動 機
 昨日歩いた「D81.ヘルスロード222(常陸太田蔵つくりの街)」のすぐ先にヘルスロードの二つのコース216と219があって、元気な頃なら一緒に纏めて歩いたことだろうが、今は無理なので今日に残した。

2.データ
a)山域:常陸太田
b)登山日:2016/08/08(月)曇
c)コースタイム:自宅11:30 = 11:50生涯学習センタ11:55 ---- 12:05休憩所 ---- 12:05市有地大木 ---- 12:10進徳幼稚園 ---- 太田小学校 ---- 12:15舞鶴城址碑 ---- 12:20欅銀杏の大木 ---- 12:25太田落雁12:30 ---- 12:35引返し点 ---- 12:45御茶ノ水井戸 ---- 12:55パルテイ―ホール横 ---- 13:05休憩所---- 13:20生涯学習センタ = 13:25レストラン(昼食)13:55 = 14:20自宅
d)同行者:和子
(常陸太田ヘルスロード216と219の歩経路)

3.山行記録
 今日も常陸太田のヘルスロードを歩く予定だったが、雨が降りそうな予報なので出かけるのを逡巡していたら、何とか降らないで済みそうな雲行きになったので、昼前に軽食を口に入れてから出発した。二つのコース216と219の出発&到着地点になっている生涯学習センタの駐車場に入ると、広い駐車場はガラガラだった。隣の図書館も道向かいのパルテイーホールも、月曜日は定休日で閉館、トイレを借りたかったが、そのまま12時直前に歩き始めた。
 学習センタ前の道を南に進むと、機初団地入口のR293終点から丘の上の商店街の西側を通る古いR293とを繋ぐ広い道に出る。ここで西に折れて歩いていくと、やがて車が滑らかに丘に上がれるように、道は陸橋になっている。カーブのところでは道路下にがっちりとした橋脚が見えていた。
(生涯学習センタ)
(陸橋)
 陸橋部分を過ぎて県道と交差する所には休憩所になる小公園があった。
 そのすぐ先には大きく枝を張った見事な巨木が聳えていたが、下には市有地の立札はがあるだけで、保存樹との表示はなかった。
(休憩所)
(市有地の巨木)
 コースはこの先の交差点で北に向かうようになっている。交差点向かいには時計台を持つ変わった形の建物が見えていた。後で地図を見ると市立太田進徳幼稚園とあった。
 横断歩道を渡って北に向かって歩いていくと、やがて左手に広い運動場が見えてきた。市立太田小学校の校庭だった。
(交差点向かいの進徳幼稚園)
(太田小学校の校庭)
 ヘルスロードのマップにはここに太田城跡があることになっているが、城跡らしいものは何も見えず、全体が小学校の敷地になっているようだった。校舎前に来て中に入ると、色々な学校の記念碑が立つており、その後ろにおむすび型をした舞鶴城址の城跡の石碑があった。これなら近くに城址の痕跡が残してあるかもと少し先まで歩いてみたが、それらしき物は見当たらなかった。
 小学校の前で東に曲がって歩いていくと、左手の広場の中に大きな木が二本立っているのが見えてきた。コース図にはけやきと銀杏の巨木となっており、手前の大樹の葉が銀杏のように見えた。
(舞鶴城址の石碑)
(銀杏とけやきの巨木)
 北に向かって銀杏の巨木の近くでまた曲りを繰り返していくと、石の鳥居に愛宕神社の神名板を持つこじんまりとした神社があった。
 愛宕神社のすぐ先に右手に下る歩道があり、この先に太田落雁があるらしい。
(愛宕神社)
(狭い道を下って)
 急坂の歩道を下っていくと、行く手左の丘が石の柵で囲まれていて、そこに大きな説明板と石碑が立っていた。
 丘に上がってみると、説明板の表には太田落雁の、裏には水戸八景の説明が書いてあった。
 説明板の後には太田落雁と変わった書体の文字が彫られた石碑が立っていた。「C53.第6回水戸八景(山寺晩鐘・太田落雁)」に載せた太田落雁の説明板によれば、この文字は烈公の書だとのこと。
(太田落雁の丘)
(太田落雁の石碑)
 石碑の前からは常陸太田の市街が広く見渡せ、その向こうに風神山から高鈴山にかけての山並みが見えていた。太田落雁という変わった名は雁が苅田に下りる情景を見て名付けられたらしいので、江戸時代には今の市街一帯には広い田園地帯があったのだろう。
(太田落雁からのパノラマ)
 太田落雁の丘から歩道に下りて、下に続く長い石段を下っていくと、狭い歩道の先で住宅の街路に出た。ヘルスロードのマップには、学習センタに向かう街路へ曲がる角辺りに御茶ノ水井戸があることになっている。どんな井戸だろうかと曲がり角あたりを探して歩いてみたが見つからず、諦めて学習センタに帰る積りでそのまま歩いていくと、一人のご婦人が丁度家から出てこられた。これ幸いと「御茶ノ水井戸というのはどこにあるのでしょうか」と尋ねると、角のところまで出て「太田落雁の下あたりだが目立たないから判りにくいです。脇に神社がありますよ。昔はみんなお茶の水を汲みに行っていたが、最近は誰もいかなくなりました。」と親切に教えて貰えた。
 太田落雁の方に引返していき、入口を探して悩んでいると、年配の男性が出てこられて「どこへ行くの?」と声をかけてくれた。「御茶ノ水井戸を探しています。」と答えると「口では判りにくい。連れて行ってあげるよ。」と言って歩き始められた。
(また細い道)
(案内されて引返し)
 付いて歩いていくと、小さな枝道に入った先に小さなお宮があり、その手前の小屋掛けの下に、コンクリートの吐出口を持った井戸があった。水は流れ出していない。
(御茶ノ水神社)
(御茶ノ水井戸)
 「昔は綺麗な水が出ていたのだが、目立たない泉だったので綺麗な井戸にしようと話し合って、皆で掘り直して今の形に改造したら、そのうち水が出なくなってしもうた。」と残念そう。
 引き返す途中にパイプから水が流れ出てるところがあり、「これが御茶ノ水と同じ水です。冷たいよ。震災のときにはみんな大助かりでした。」とのお話、手を付けてみると、本当に冷たい水だった。「家はすぐそこだから、お茶を飲んでいきなさいよ。」とのお誘いを頂いたが、これからランチにしますのでと辞退した。先ほどのご婦人といい、みんな親切な人が揃った部落のようだった。
(井戸は枯れていた)
(近くから流れ出る地下水)
 男性にお礼を言って別れて学習センタまで帰るとコース216はお終いになる。続いてコース219を歩こうと、学習センタ手前で右に曲がってパルテイ―ホールの横手を通ると、前庭には屋根に髭が生えている変わった造形が見らた。以前これが何かを事務所に入って聞いた覚えがあるが、はたして何だったかなあ。
 コース219は生涯学習センタとパルテイホールとの周りを一周するコースで、周りは住宅街で囲まれていて見るべきものは何もない変化のないコース、ウオーキング目的だけで歩くコースだった。お終い近くに二階建てのマンション二棟があり、壁にコーポ御茶ノ水とあった。この建物が出来たころはお茶の水井戸にはまだ水が湧き出ていたと思われ、唯一興味を惹いたところだった。
(パルテイ―ホール)
(コープ御茶ノ水)
 学習センタの駐車場に戻ったのは13時20分、歩き始めて1時間25分、ナビでの歩行距離は3.1km、私にとっては頂度いいウオーキングでした。
 車に乗って近くの行きつけのレストランに入り、日替わりランチを食べて満足して我家に帰りました。
    (学習センターに帰着)
    (街中でランチ)
    追記:パルテイーホールの像は龍神の像だった。「D23.ヘルスロード217&218」に書いてあり、今年の事なのに思い出せなかった。

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