D116.バードカービングと紅葉の県植物園

1.動 機
 ろうきん友の会のスポーツ吹矢定例練習日に、掲示板の下の机に、何時もはないオオルリの剥製が置いてあった。これは剥製ではなくて、木から彫りだした彫刻だと聞いて驚いた。幹事役をしているOさんが、長年趣味でやっているバードカービングという芸で、一つの木片から手作業で野鳥を削り出して色付けしたものだとのこと。バードカービングの展示会が県植物園で行われると聞いて早速出かけてきた。天気が良くて紅葉もバラも綺麗だった。
バードカービングとは、日本バードカービング協会のHPによれば、
 一つの木片から鳥を彫り出して彩色する…  簡単に言えば、それがバードカービング(野鳥彫刻)です。
 バードカービングを作る素材は 日本産の木材ではシナ、ホオ、カツラ、ヒバなどがよく使われます。外国産ではマレーシアやインドネシアで産出するジェルトン, アメリカ大陸で取れるチペロが有名ですが、最近では南アフリカ原産のアユース等も使われています。
 工具は、切り出しナイフと彫刻刀があれば誰でも作ることができます。また、細部の表現をするためにグラインダーや バーニングペン(焼きごて)も使用されます。
 彩色には、アクリル絵の具が好適です。この絵の具は水性なので扱いやすい上に乾燥が速く、完全に乾燥すると油絵の具ほど丈夫で退色もしません。
 出来上がった「鳥」がメジロであったら、梅や椿の小枝に止めて台座に固定します。時間と根気のいる作業ですが、完成した時の喜びはまた格別です。

2.データ
a)山域:茨城県植物園
b)登山日:2016/11/18(金)
c)コースタイム:森山= 11:45植物園駐車場 ---- 12:00展示室12:20 ---- 12:40大温室(昼食)13:25 ---- 13:35バラ園13:40 ---- 13:50駐車場 =(スーパ)= 15:40森山
d)同行者:和子

3.山行記録
 植物園の駐車場に昼前に着いて、高齢者無料で園内に入って沈床園の入口に立つと、向かいの木々が綺麗に色付き始めていた。早速、バードカービング作品展が行われている右の展示室に向かうと、綺麗なカエデなどが出迎えてくれた。
(沈床庭園を通ってって)
(カエデのお出迎え)
 展示室に入ると、100点以上の作品が展示されていて、一人のカメラマンがシャッタを押しながら歩いている。案内者は不在だったが、中に入って見せて貰うことにした。
(展示室には沢山出品作品が展示されていた)
 見て廻っていると、Oさんの作品が二つ見つかった。一羽はヒバリ、背中の大きな羽根、腹部の羽毛のような毛、材木とは思えない質感だ。爪だけは針金細工だが、後は全部木から作るのだとおっしゃっていた。もう一羽はアメリカチョウゲンボウという大きな野鳥、知らない鳥だが、今にも飛び立ちそうな姿勢が見事だった。
(Oさんの作品:ヒバリ)
(Oさんの作品:アメリカチョウゲンボウ)
 講習会の先生の作品を見ると流石だなと思ったが、一般の人の作品もこれに劣らない出来ばえだった。
(コイサギ:先生作)
(スズメの親子)
(カワセミとソミ)
(ウミウとユリカモメ)
 バードカービングの作品をゆっくりと見て回ってから外に出ると、横手の園内は黄色く色付いた広葉樹の葉と、下に敷き詰めた落葉と組み合わさってとても綺麗だった。
(資料室前の園内)
 資料室裏手あたりに回り込むと、遊歩道脇のカエデが真っ赤に紅葉して綺麗だった。お天気の良い日に来てよかった。
(展示室裏のカエデの森)
 素晴らしい情景になってきた。岩石園の周りの樹は黄葉しているものも多く、赤色黄色で綺麗だった。
(岩石園の周りは色とりどり)
 その先には背の高いメタセコイヤの樹が黄葉してお日様を受けていて、下のカエデの紅葉といい組み合わせになっていた。
(カエデの紅葉とメタセコイヤの黄葉)
 昼時なので暖かい植物園で昼食にすることにし、玄関に入ると水槽にネオンテトラが青い光をひらひらさせており、展示室にはいつものように数多く並んだ西洋ランの鉢が色とりどりの花を咲き競っていた。
(ネオンテトラ)
(色とりどりに咲くラン)
 温室に入ると、ミズレンゲやコレンジなど南洋の樹が赤や黄色の実を付けていた。 
(ミズレンブ:インド,マレーシア)
(ゴレンジ:インド,マレーシア,マレー)
 大温室の4階休憩室で弁当を広げて一休みして、温室を出て出入り口に向かうと、途中のバラ園に、赤、白、黄色、いろいろなバラが花開いていてあちこち見て、園内を出た。
(沈床園の噴水をバックに)
(赤色)
(薄紅)
 珍しいバードカービングの作品を見て勉強し、好天気のもとで紅葉とバラも楽しんで嬉しい一日になり、明るい気分で帰りの車の運転も楽しかった。


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