D117.小木津山自然公園で紅葉探勝ウオーキング

1.動 機
 歩くことに自信がなくなり、県北アート全ポイント制覇を名目に歩くことを避けている間に、歩く力はますます弱くなってきた。紅葉狩りを兼ねて少しウオーキングをしてみたくなり、今まで歩いた近場の紅葉場を振り返ってみて、6年前に歩いた「X119.小木津山自然公園」を参考に小木津山自然公園に出掛けることにした。最短距離で南展望台まで登って、歩程3km高度差100mに過ぎなかったが、杖を突きながらも真っ盛りの紅葉を眺めながら無事歩き通すことができて、嬉しい紅葉探勝ウオーキングになった。

2.データ
a)山域:小木津山自然公園
b)登山日:2016/11/22(火)
c)コースタイム:森山11:55 = 12:30レストラン13:15 = 13:25小木津山自然公園駐車場 ---- 13:35中央池 ---- 13:45いしくぼの滝 ---- 13:50南展望台分岐A ---- 14:00階段道へ ---- 14:10分岐B ---- 14:20南展望台14:30 ---- 14:40分岐B ---- 14:50中央園地分岐C ---- 15:00中央園地 ---- 15:15駐車場 =(スーパ)= 16:15森山
d)同行者:和子
(小木津山自然公園南展望台コース歩経路)

3.山行記録
 昼前に我家を出て、小木津手前の中華レストランで昼食をとって、自然公園の駐車場に1時半ごろ到着した。平日なのに満車に近いので、紅葉は真っ盛りなのだろうと期待が膨らむ。
 駐車場を出ると、すぐに常磐道の下を通る。この辺りの木はすでに葉を落としていて、路側には落葉が積もっていた。
(自然公園駐車場)
(常磐道の下を潜って)
 まもなく、一回りして南展望台からここへ下ってくる積りの分岐道が左にあり、中央園地の領域に入る。この辺りからい木の上にも紅葉が残っていて綺麗になってきた。
(南展望台分岐(D)から紅葉始まる)
 その先で路側は紅葉した針葉樹並木になり、路面も一面赤い落葉で覆われていて、上、下ともに真っ赤な風景になっていた。
(カラマツの紅葉)
 右に広い中央池が見えてきて、静かな水面に向かいの松の木林が綺麗に写っていた。
 その先の道にはカエデの木が並び、路面にはカエデの落葉がびっしりと敷き詰められていた。
(中央園地の池)
(路面の落葉)
 木の上にもまだ紅葉の葉が結構残っていて、上下が真っ赤な綺麗なトンネルになっていた。
(中央池辺りの紅葉))
 その先の左に休憩舎があり、その前には黄色く色付いた木もあって、一味違う明るい眺めになっていた。
(いしぐぼの滝入口休憩舎辺りの黄葉)
 すぐ先に「いしくぼの滝」があって、小さな滝が黒い岩肌をちょろちょろと流れていた。
(いしくぼの滝)
 いしくぼの滝を見てから引返し、今までと反対側から見る紅葉を楽しみながら歩いていって、少し戻ったところにある「南展望台」の道標が立つ広い分かれ道に入った。
(紅葉を見ながら引返し)
(分岐Aから南展望台へ)
 この南展望台への道はなだらかな登りで私にも歩きやすく、脇の木々も色付いていて気持良く歩いていった。
 紅葉を眺めながら、山裾をぐるりと廻って広い道を10分も歩いていくと、右に南展望台の道標が立つ階段道があってこれを登っていく。この階段道、ずいぶん長かった。
(緩やかな道が続き)
(階段道に入る)
(階段道前の紅葉)
 長い階段道を頑張って登りきると、また周りの紅葉を見るゆとりが出てきた。 
(階段道後の紅葉)
 最後の階段を登ると目の前に青空が広がり、南展望台に登り着いた。
 展望台からは海側の視界が広く、真ん中に台があって、小貝ヶ浜から日立駅までの円い展望図が描いてあった。
(南展望台到着)
(展望図)
 飲み物を飲みながら一休みして展望を楽しむ。左の山肌には黄葉した樹が混じってなかなかの秋景色、正面に広く太平洋が見えていた。今朝大騒ぎした福島沖で起きたM7.4の地震では、何事もなかったように見える静かな海だった。残念ながら周りの樹々が育っていて、日立駅方向は隠れて見えず、海岸近くを走る常磐線も見えなくなっていた。
 それでも小貝ヶ浜緑地の断崖岬がしっかり見えていて、茨城から日立北部を歩いた県北アート巡りの時のアート「A-01:朝日立つ浜の産土神の御座」等の思い出を話し合った。
(紅葉の山肌から小貝ヶ浜までの展望)
(太平洋側展望)
 展望を楽しんでから、登ったとは別方向の遊歩道を下り、階段をよたよた下っていると、足元に可愛いオヤマリンドウが目に入った。声を掛けると、先を下っていた和子が引き返してきてシャッタを押した。
 階段を下りきると狭いが歩きやすい遊歩道に出た。

(下り階段にオヤマリンドウ)
(山道)
 遊歩道脇にはクマザサの繁る笹原があり、その中に青いひらひらするものがあった。良く見ると、クマザサの中のところどころに小さな苗木があり、青いビニルテープがそれに結び付けてあったのだった。苗木を見ただけでは何の木か判らなかったが、一本の幼木に赤い葉がまだくっ付いていて、カエデの幼木であることが分かった。周りに大きなカエデの木は見られず、人の手で植え付けられたものと思われたが、こんな密集したクマザサの中に植え付けられて生き延びられるのか、可愛そうな幼木だ。
 ススキの群落もあって、白いすすきの穂が陽を受けて綺麗だった。
(クマザサの中に青いテープ)
(ススキの白い穂)
 歩いていくと、登りで歩いてきた道の延長上に合流して広い林道になって、ところどころに赤いカエデの紅葉が見られる様になってきた。これが6年前に歩いたX119.小木津山自然公園に書いてあるカエデの道だと記憶が蘇ってきて嬉しくなった。 
(林道に出るとカエデの紅葉)
(林道に出るとカエデの紅葉)
 広い林道を気持良く歩いていくと、右に「中央園地」の道標が立っていて、遊歩道が別れていた。この道に入るとだんだんと急坂になってきたが、なんとか和子の後を追って下っていった。
(中央園地への分岐)
(急坂の山道を下る)
 先を歩いていた和子が立ち止ってカメラのシャッタを押していた。脇のサザンカの木に赤い花が沢山綺麗に咲いているのだった。
 サザンカの花を過ぎるとすぐに、登りに歩いた中央園地のへの道が見えてきて、小さな橋を渡った。
(サザンカの花)
(中央園地の道に出る)
 広い道に出て駐車場に向かって歩いていくと、登りでは見過ごした「日本最古(5億年前)の地層の小さい滝」の説明板を立ち止まって読んでみた。写真をクリックすると、大きな写真になって読むことができます。
 道すぐ脇の沢に黒い岩を流れ下る流れがあり、小さな滝に見える。いしくぼの滝に似ているので、いしくぼの滝のところの黒い岩も5億年前の地層が露出したものだったのかも。 
(日本最古の地層説明板)
(古代地層を流れる小滝)
 道のわきに見られた大きな切り株のいくつかから、小さな幼木が伸びていた。看板には「シラカシ」とあった。生きるすべもなさそうな古い切り株がまだ生命力を持っていることに驚いた。私も負けないで頑張らなくっちゃ。
 歩き始めて1時間40分で駐車場にゴールインした。6年前に、南展望台よりもっと高いツツジ園まで登って同じ時間で一回りしているのに比べて、体力の衰えは酷いものだ。それでも、歩き終わって身体のどこにも異常なく、無事歩き通せたことがなんとも嬉しかった。
(シラカシの切株に新芽)
(ゴールイン)
 綺麗な紅葉を眺められて、帰りの車も元気に運転、途中のスーパの買い物にも付き合って我が家に帰ってきた。


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