D118.ヘルスロード028、011
(久慈川せせらぎコースと那珂川夕映えコース)

1.動 機
 一月の間、歩くことが少なくて楽ちんな県北アートフェステイバルを廻っていたが、その会期が終わったので、さて次はどこに出かけようかとなり、思いつくのは8月までせっせと歩いていた「いばらぎヘルスロード」だった。その中で近くて歩行距離の短いものを選んで歩くことにし、再開最初に選んだのは「久慈川せせらぎコース1.32km」と「那珂川夕映えコース3.74km」。正午から田舎道をゆっくりと歩き始めて予定コースを無事歩き切り、最後に綺麗な日没風景を眺めていい締め括りをした。

2.データ
a)山域:山方神奉地児童公園近辺、御前山総合支所近辺
b)登山日:2016/11/29(火)
c)コースタイム:森山11:30 = 12:05神奉地児童公園12:10 ---- 12:15サイクリングロード入口 ---- 12:25R118合流点 ---- 12:40神奉地児童公園 = 12:45山方物産店 = 道の駅かつら(昼食)14:15 = 14:25御前山総合支所:点@14:30 ---- 14:35点A ---- 14:45分岐点B ---- 15:10分岐C ---- 15:20分岐D ---- 15:30寿命寺 ---- 15:40分岐E ---- 15:50御前山総合支所16:15 = 17:05森山
d)同行者:和子
(No.028 久慈川せせらぎコース)
(No.010 那珂川夕映えコース)

3.山行記録
3.1 久慈川ささらぎコース
 昼前に我家を出て、常陸太田を抜けて、雷神山、要害山の麓を通って久慈川を岩井橋で渡って、R118沿いにあった駐車場に入った。駐車場の脇は遊園地になっていて、「神奉地児童公園」の看板が立っていた。
 駐車場を出て左に向かって進むと、すぐに淡水魚館があって入ってみたい誘惑に誘われたが、今日は先を急ぎましょう。
(神奉地児童公園駐車場)
(湛水水族館)
 淡水魚館の先は久慈川の堤防で、堤防の上には舗装された道があり、車止めがしてあってサイクリングロードになっていた。このサイクリングロードがヘルスロードのコースになっているので、この道に入っていった。
 少し歩くと、真っ赤に紅葉したカエデ(?)の木が綺麗だった。
(サイクリングロード入口)
(紅葉)
 久慈川の対岸の山は色々に色付いていて、これまた綺麗だった。
(久慈川向こうの紅葉山)
 ススキが茂るサイクリングロードの先には、それほど高くはないが先のとがった格好のいい山が見えていた。盛金富士だったかなあ。
 気持良く歩いていくと、町道とR118との十字路のところでサイクリングロードはお終いになり、こちら側にも車止めが立っていた。
(ススキの道から見る盛金富士)
(サイクリングロード出口)
 サイクリングロードを出て、R118脇の歩道を歩いて舟納豆の売店を過ぎると、歩道の上に青緑色をした鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいた。晴れた青空のもと、いい眺めだった。
 鯉のぼりの列の先まで歩くと、脇の電柱に「あゆのぼり」と書いた板が取り付けてあった。この山方宿辺りの久慈川は鮎の好漁地、「鯉のぼり」ならぬ「鮎のぼり」とはナイスアイデア!
(R118沿いの歩道)
(あゆのぼりと舟納豆売店)
 道沿いに広場があり、その隅に四本柱の屋根に覆われて、竃の上に乗った真っ黒いでっかい鍋があった。約5000食分を一気に作ることができる直径3、5mの関東一のジャンボ大鍋で、先月末に盛大に芋煮会が行われたばかり。
 神奉地児童公園の駐車場に入る交差点の向かいには、長楕円形をした外枠に覆われた大きな建物があった。長楕円形は舟納豆の容器の形をもじったもので、あゆのぼりの向こうにあった老舗舟納豆の新工場だった。
(芋煮会用の関東一の大鍋)
(舟納豆新工場)
 神奉地の駐車場に着いてヘルスロード028は終わり、時間は12時40分、お腹が空いた。歩いてくるとき道向かいに見えた山方物産店の食堂に入ろうと思って車に乗って移動したが、残念、食堂は「本日休業」! 売店の人にこの近くにレストランはないかと聞いたが、「平日やっているところはこの近くにはありませんよ」とつれないご返事。それでは次の011の出発点・常陸大宮市御前山総合支所に向かって出発し、途中、どこかに食堂を見付けて入ることにした。車のナビに御前山支所を目的地にして入れ、指示通り走っていくと間もなく山越えになり、食べるところがないままR123に出た。そこは野口交差点で、すぐ先の那珂川大橋を渡ったところにある道の駅かつらがあったことをお思いだし、やっとここで昼食がとれそうだと一安心。
 土産物店の奥にある蕎麦屋に入って、けんちんそばを注文すると、出てきたどんぶりには山盛りに具が乗っていた。そばもたっぷり入っていて、食べても食べても下から出てくる。それでも腰があって味もよく、熱くてふうふうしながら美味しく完食した。
(道の駅かつら)
(山盛りけんちんそば)
3.2 那珂川夕映えコース 
 道の駅かつらを出てからR123に出て左折すると、すぐに右の山側に向かう道に入ることになり、一段高いところに広い駐車場があった。総合支所と総合が付くだけに、駐車場の周りに多くの建物が建っていた。
(常陸大宮市御前山総合支所)
 すぐ脇には御前山小学校の校舎が立ち、その前には広い運動場があってその下に、さっき上がって来たとは別の道が上ってきていた。この入口にヘルスロード011@の表示が立っていて、ここを出発点であることを確認して坂を下りはじめた。
 御前山小学校の校庭下の広い下り坂を下っていくと、左手の土手にすすきの原があって、白い穂が夕日を受けて光っていた。。
(コースNo1の標識@)
(御前山小下の道を下る)
 広い曲がりくねった下り坂を下っていくと、部落道との交差点になって「御前山総合支所入口」の大きな標識が立っていた。
 ここにAの道標があり、これに従って右に曲がって気持ちの良い部落道を歩くことになった。
(総合支所入口の標識A)
(A〜Bの部落道)
 道の途中には、多くの寄進者の名前が書かれた守り神様があったり、さとやま体験交流館があったり、この辺りの部落の交流の深さが覗えた。
(守り神様)
(さとやま体験交流館)
 その先にBの道標があり、左に曲がって行くとすぐに国道R123に出た。
(分岐Bを曲がって)
(R123に出る)
 国道沿いには広い歩道があって気持ち良く歩いていける。
 右の那珂川の向こうの山並みの上に夕日があり、もうすぐ落日の時間だ。ガイドマップには「那珂川沿い国道から見える夕陽は、それはそれは美しい。」とあるので、シャッタを押してみる。向こう側の歩道に渡って、那珂川の水面を入れれば綺麗な写真になったのかも。 
(R118の向こうに那珂川)
(夕日)
 も少し歩くと、分岐道の手前には大きな「御前山小学校入口」の標識が立っており、その脇にカワセミを描いた絵が取り付けられた支柱が立っていて、「御前山総合支所」「御前山市民センタ」「保健福祉センタ」「総合運動公園」の標識が取り付けてあった。上の駐車場の周りの建物群は総合支所だけではなかったらしい。
 ここから左に曲がっていけばゴールは近いが、マップではまだ国道沿いをまっすぐ歩いていくことになっている。分岐道を渡った角に「御前山総合支所入口」の大きな標石があって、その上に立派な鮭の像が飾ってあった。那珂川は、鮭の遡上が多い川らしい。
(小学校入口・総合支所ほか)
(鮭の石碑)
 支所入口から更に歩いていくと、Vの字に折り返す分岐道にCの道標が立っていた。
 Vの字に折り返した広い道を歩いていくのだろうと思ったら、すぐに三叉路があって少し右の折れる道に向かう道標が立っていた。
(分岐C)
(二岐)
 右の道に入って、紅葉の山に向かって歩いていくと、マンホールの蓋に「ごぜんやま しゅうはい」の文字と鮭が泳ぐ川にかかる那珂川大橋と思われる橋が掘り込まれていた。
(紅葉山に向かって)
(ごぜんやまの集配管マンホール)
 梅の古木など見ながら歩いていくと、Dの道標が左に曲がるよう指示している。
 この辺りは田圃の間を通る道で、田圃には刈り取った後の切り株から緑の芽が一斉に伸び出して美しい緑の田園みたいになったところもあった。
(分岐D)
(田圃の間の道)
 田圃道を歩いて行くと、右に分岐道があって「寿命寺」の標識が立っていた。
 分岐道の突き当りの右に朽ち果てた井桁の門があり、入口標識は「寿命寺」となっていたが、門をくぐって中を伺うと、行く手は大藪で行止り。寿命寺跡ということかと早合点して引返したが、後からNETの地図で調べると、門の前を通る道がぐるりと裏に回ったところに寿命寺があるようだった。少し歩く距離を短縮してらくちんした訳だ。 
(寿命寺分岐)
(寿命寺入口?)
 田圃道に戻って歩いていくと、和子が「ここのサネカズラには実がいっぱい付いていてすごいわ。」と手招きする。追いついて見ると、住宅の垣根に鈴なりの真っ赤なピラカンサスの実が付いていて、なるほど綺麗。と思ったら、「それではないよ。こっちの実」と言う。すぐ先にも赤い実が付いていて、これが「サネカズラ」だとのこと。そう言えば、我が家の塀にも同じ蔓があり、赤い実が数個づつ付いていて、和子が「今年やっと実ったのよ」と言って喜んでいたっけ。それに比べると随分実が多い。
(ピラカンサス)
(サネカズラ)
 その先の三叉路にEの分岐標が立っていて、左に折れていくと、ぐるりと曲って行く部落道になり、車で上がっていった分岐道に出会ったが、ガイドマップに従ってここを通り過ぎていくと、総合支所入口の分岐Aに着いた。
(分岐E)
(総合支所入口A)
 段々と陽が傾いて、分岐Aから坂道を登っていく頃には、シャッタを押す私の影も長く伸びて写っていた。
 すすきの原のところでは、白い穂の向こうに今にも沈みそうな夕日があった。 
(高台に支所へ、影が長い)
(夕日とすすき)
 駐車場に戻ると、資料を貰いに支所の事務所に入っていき、その間に小学校の下校時間になり、集団下校の生徒達が歩いて出てきた。ほとんどは右の総合支所の方に曲がっていき、目の前を通って坂道を下っていく生徒はボランテアに連れられた数人のグループだけだった。右に行った生徒の中には駐車場で保護者の車に乗る生徒もいたが、他の生徒はどこから帰るのか?
 やがて、スクールバスが続々と出てきた。10台はいただろう。広い御前山の中で高台にポツンとある小学校、スクールバスに頼る外ない部落が多いようだ。
(下校時間)
(続々スクールバス)
 和子がなかなか支所から出てこないので、一人運動場の近くまで出てみると、夕焼け空の下に蛇行する那珂川の水面が光って一幅の絵のようになっていた。
(日没寸前の那珂川の水面)
 その左をじっと睨んでいて、夕日が半分山に隠れた写真を撮って満足して駐車場に戻った。
(日没)
 支所から出てきた和子に、日没の夕日が綺麗だったよと伝えると、和子も運動場近くまで行って、綺麗な夕焼け空を眺めて満足して引返してきた。撮った写真には、近景にすすきの穂がボケ加減に入っていて綺麗な写真になっていた。
(日没直後の夕焼け空)
 那珂川の夕映えの光景を堪能して、満足して車に乗った時はもう夜の気配、1時間近くライトをつけた運転をして我が家に帰ってきた。


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