d)同行者:和子
3.山行記録
3.1 No.170 清流源氏川とかわせみのロード
森山11:40 = 12:05山吹運動公園駐車場12:20 ---- 12:20やまふき橋 ---- (源氏川右岸)---- 12:50桃源橋12:55 (---- 和子のみ 3.03km折返し地点12:45) ---- (源氏川左岸)---- 13:30山吹運動公園駐車場 = 13:35常陸太田レストラン(昼食)14:15 = 14:45次のNo.021
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(No.021 清流源氏川とかわせみのロードの歩行コース) |
昼過ぎに我家を出て、常陸太田の商店街のある丘を越え、山吹運動公園の野球場脇にある広い駐車場に昼過ぎに着いた。テニスの練習に励む姿など眺めて歩き始め、すぐ先の源氏川沿いの道に出ると、右に恰好のいいアーチ式吊橋が見えていた。近づいてみると橋桁に「やまぶき橋」の名板が付けてあった。
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(山吹運動公園駐車場) | (やまぶき橋) |
ヘルスロードはこのやまぶき橋を渡って、源氏川の上流に向かって歩く。橋の上から源氏川を見ると、清流の両岸に草が茂っていて自然いっぱい、気持ちがいい。
対岸の遊歩道は整備されていて、私にも気持良く歩くことができそうだ。私はゆっくりとマイペースで歩きたくて、途中の桃源橋まで歩いたら引き返すことにして、和子には私に構わず歩いてコースの折返し点まで行ってもらうことにした。
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(源氏川上流を望む) | (整備された遊歩道) |
両岸の堤防の間の幅が随分広いが、遊歩道脇に立っていた河川敷の構造図によると、平常時の今は小さい川だが、洪水時には堤防いっぱいまで水位が上がる計算になるらしい。
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(源氏川の堤防構造図) |
歩き始めの遊歩道の路面には0.78kmと表示されていた。どこがスタート地点なのか、運動公園の駐車場からは100mぐらいしかないので、ヘルスロードの距離表示ではなさそうだ。
遊歩道沿いには「ごみをすてないでネ」と、漫画のさかなクンが話しかける可愛い注意札が立っていた。きつい感じの「不法投棄禁止」の看板より効果がありそう。
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(スタート地点での距離表示) | (可愛い注意表示板) |
道中には木の橋や石の橋など、多くの橋が架かっていて、これも良い風情になっていた。
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(木の橋) | (石の橋) |
車道と交差する所には車止めがあり、その手前に距離表示がしてあった。曼荼羅橋を通る車道の手前には1.68km、車道向こうには1.69kmの表示がしてあった。
西山荘や桃源に続くR293に架かる桃源橋が私の折返し予定の橋、ここには2.35kmの表示があり、歩き始めのやまぶき橋からの往復距離は(2.35-0.78)*2=3.14kmとなる。ヘルスロードマップの歩行距離は3.1kmとなっているので、私がここで引き返してもマップ表示の距離は歩いたことになる。和子に連絡すると、すでに折返しているとのこと。
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(1.68kmの曼荼羅橋) | (2.35kmの桃源橋) |
和子の到着を待って、ここから一緒に歩いて帰ることにし、桃源橋の上から歩いてきた下流側を眺める。歩いてきた堤防とは反対側、右の堤防上を見ると、なんとか歩いていけそうな踏み跡も見えたので、復路は右の岸を歩いて帰ることにした。
橋を渡ったところにはいかにも古そうな石碑が立っていて、刻まれた文字は風化して判読不能だったが、脇の説明板には「常州西山碑」とあり、ずらずらと漢字が書かれていた。刻まれた文字は全部漢文だったらしく、付記された現代文には、宝暦7年(1757)に守山藩藩主松平頼寛による撰文建立とあり、松平頼寛は黄門さんの弟の孫で、漢文には頼寛が黄門さんを尊敬し心酔していたことが書かれているとのこと。
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(桃源橋から振り返る) | (常州西山碑) |
桃源橋の先まで歩いた和子の撮った写真を見ると、目の前に高鈴山を眺めながら歩いた様子がうかがえる。
折り返し地点の橋が写っている下の写真には3.0kmの表示があるが、橋の近くの路面を撮った別の写真には3.03kmの表示が写っていた。3.03kmで折り返したとすると、往復距離は4.5kmとなり、和子はヘルスロードマップの距離表示より1.4km余分に歩いたことになる。
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(和子は更に歩く) | (3.03kmの橋で折り返す) |
和子が着いてから対岸の踏み跡を歩き始めると、見かけよりもでこぼこが多くて私の腰にはきつい。それでも自然ウオーキングを楽しむつもりで頑張る。
その踏み跡も少し歩くと、分岐する小川で堤防が途絶え、車道沿いの歩道を歩くことになった。車はほとんど通らないので、左の源氏川を見ながら気持良く歩くことができた。
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(対岸の岸辺) | (車道沿いの歩道) |
車道沿いを歩いていき、曼荼羅橋を過ぎたところの右手に太田二高の正門があり、その奥に白亜の校舎が立ち並んでいた。
二高前から先の源氏川沿いには民家が並んでいたが、やがてしだれ桜が続く公園のようになった。右手を指して「山寺晩鐘、雪村の墓、旧久昌寺跡、永田円水の墓」の案内板が立っていて、今年7月に一人で歩いた「
D75.ヘルスロード221(常陸太田の歴史散歩道)」の時にこんな名前の旧蹟群を見たなあと思い出した。
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(太田二高) | (山寺晩鐘の碑などが近い) |
案内板のところから駐車場はすぐ、車に乗って次のコース、ヘルスロード021両宮水系遊歩道のスタート地点である那珂市の保健福祉センタをナビの目的地に入れて発車した。
3.1 両宮水系遊歩道
14:45ひだまり駐車場 ---- ひだまり15:10 ---- 15:15両宮水系遊歩道 ---- 15:30折返し点 ---- 15:40鹿島神社15:45 ---- 15:50両宮遊歩道 ---- 15:55新遊歩道 ---- 16:00図書館16:05 ---- 16:10宮の池16:15 ---- 16:20図書館前 ---- 16:30ひだまり駐車場 = 17:05森山
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(No.170 雨宮水系遊歩道の歩行コース ) |
次はナビに従ってR349に南下し、総合保健福祉センタの周りを走って駐車場を見付けて車を入れた。「ヘルスロード021雨宮水系遊歩道」はどっちだろう?
和子が教えて貰いにセンタの事務所に入っている間に、私は、前に「ひだまり」の標識が立っている格好の良い正面玄関辺りの写真を撮ったりして遊んでいた。
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(ひだまりの北駐車場) | (保健福祉センタひだまり) |
和子が、事務所の人はヘルスロードの事をご存じなかったと言ってむなしく引き返してきたので、方向は定かでないが、マップ上の道筋の形から見て、目の前に見える県道31号の方向かもと歩いていってみた。県道近くには「大望の像」という男女二人の子供が大きな球を支えている銅像があり、その下には、この像は那珂町(市になる前)が平成3年に作ったモニュメントで、行政と町民が協力して福祉の町を作り上げようという福祉の町宣言が書かれていた。
どう見ても、県道側ではなさそうなので、反対方向に歩き始めたら、丁度来客の見送りから事務所に引返す女性があり、マップを出して「雨宮水系遊歩道」をご存じないか聞いてみた。「このヘルスロードの遊歩道かどうかは判らないが、住宅街の中に整備された遊歩道がある。案内するので行って見て下さい。」と言って先に立って歩きはじめられた。役所の中を通りぬけてセンタの反対側に出ると、ここにも広い駐車場があり、「駐車場を出たところの道の少し右に住宅街に入る道があるので、住宅街を歩いていくと舗装された遊歩道と交差します。」と案内された。
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(大望の像) | (案内していただく) |
広い駐車場を抜けて道に出ると、いばらきヘルスロード雨宮遊歩道コースの案内板が立っていた。こちら南側の駐車場に車を入れていれば、雨宮水系遊歩道はすぐに分かったのにと悔やまれるが後の祭り。
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(広い南駐車場) | (ヘルスロード案内板) |
女性に教えてもらった住宅街の道に入って歩いていくと、マンホールの蓋に大きなヒマワリの花が描いてあった。この古さだと那珂市がまだ町だった時代のものと思われた。
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(住宅街) | (ひまわりマークのマンホール蓋) |
歩いていくと、この狭い道には不必要と思われる横断歩道の縞模様が見えてきた。
横断歩道の両側に、住宅街の間に整備されたタイル貼りの遊歩道が伸びていた。マップには左は短く、右が長いとなっているので、先に長い右手を歩いてみることにし、マップでは脇に鹿島神社がある様なので、ついでにお参りして来ようと歩き始めた。遊歩道入口に「バイクの乗り入れを禁止します」との立札があったので、自転車は許されるらしい。
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(狭い道に横断歩道) | (タイル貼りの遊歩道) |
遊歩道を少し歩くと、左に鳥の絵を描いたレリーフがあり「那珂町白河内古墳の水鳥の漫画」とあった。
その右側には網目に組んだすわり心地の良さそうなベンチが並んでいた。
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(白河内古墳の水鳥レリーフ) | (ベンチ) |
その先の左には二つの池と、水道栓のある水飲み場もあった。
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(観察池と修影池) | (水飲み場) |
その先の路面には、手前を向いて「宮の池まで1000m」の表示があって、宮の池という名前はヘルスロードのマップにはなかったので戸惑った。宮の池まで歩くとすれば、歩いた方向にここから1000m歩けなければならないことになる。
その先には広い車道を横断する横断歩道があり、信号機もついていた。
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(宮の池まで1000m!) | (車道横断) |
信号が青くなるのを待って車道を渡ると、すぐの右手に遊歩道の詳細な案内図が立っていた。これを見ると、この先でもいろいろと面白いものが見られそうだ。
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(両宮水系遊歩道の案内板) |
案内板のすぐ先に、大勢が囲む中で、燃え盛る炎を太刀で切っている「菅谷鹿島神社大助祭火切りの儀」というレリーフがあった。鹿島神社には行ってみなければならないようだ。
テーブルとベンチのある屋根つきのコンクリート製の休憩所もあって、屋根の一部はガラス張の天窓になっていた。実用よりモニュメントと思われた。
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(鹿島神社の火切のレリーフ) | (休憩所シェルタ−) |
その先で右手の住宅地は尽きて、稲を刈り取ったあとの広い田圃が広がっていた。
左手には、ナとカの字を組み合わせた那珂町シンボルマークのレリーフがあり、それに町の木「スギ」と町の花「ヒマワリ」、町の鳥「キジ」の説明が付け加えられていた。
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(水田) | (那珂町シンボルのレリーフ) |
左手に三つの落ちる滝を模した石の段差と水の枯れた修景池があり、その上に立木のある緑のアイランドがあった。
その突き当りに車道があって遊歩道は終わり、横断歩道を渡ったところには石垣で囲われた懸念碑アイランドがあり、記念碑が立ち二本の松が植えられていた。周りにベンチが置かれて休憩所になっていた。
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(修景池と緑のアイランド) | (記念碑アイランド) |
記念碑アイランドの脇を通り抜けて、また車道を渡ると、その先に水路が真直ぐに伸びていた。これが雨宮水路だろうか。
次に鹿島神社方向に歩いていくと、車道は住宅街の道になった。左に鹿島神社の森と思われる大きな茂みがあり、その方向に何本もの分かれ道があったが、道は途中で途切れているように見えたので先に進んだ。
後でNETの地図を拡大して調べると、その中の一本は神社の裏に入っているようだった。良く調べて出かければ遠回りしないで済んだものを。
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(両宮水系の水路?) | (住宅街) |
左にどこまでも続いていそうな道にやっと出て、左に曲っていくと神社の森の脇を歩くようになった。 神社方向の道を探したが見つからず、そのまま歩いていく。幸いご婦人に出会ったので、鹿島神社への行き方を尋ねると、この道を県道31号まで一緒に歩いていって、「この県道を左手に歩いていくと大鳥居の前に出ます」と親切に案内して頂いた。ひだまりの女性といい、このご婦人といい、親切な土地柄のように思えた。
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(鹿島神社樹叢) | (県道31) |
県道を歩いていくと左手奥に鹿島神社の大鳥居があり、古木の並ぶ参道の奥に鹿島神社の拝殿があった。拝殿の前が広場になっていて、ここで火切りの儀式が行われるものと思われた。
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(鹿島神社大鳥居) | (鹿島神社拝殿) |
大鳥居前に説明板があり、大助祭、火切りの儀の詳細が書かれていた。
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(菅谷鹿島神社の由来書) |
県道に出て左に歩いていくと、雨宮水系遊歩道の入口が見えてきた。赤い旗が立っていて、青信号を待ったところだと分かる。
車止めの間を通って遊歩道に入り、改めて「宮の池まで1000m」の表示を確認して歩いていくと、ひだまりから歩いてきた道の横断歩道があった。ここからは初めて歩く道。
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(遊歩道に戻る) | (歩き始めた地点) |
すぐに次の車道を渡ることになり、ヘルスロードのマップに出ている雨宮水系遊歩道コースはここでお終い。
横断歩道の先にも車止めがあって、舗装された遊歩道が続いていた。新しく雨宮水系遊歩道を延伸しているものと思われ、路面は一面空色に塗られていて、左にとびとびにスペースは用意されていたがまだモニュメントなどはなかった。「バイクの乗り入れを禁止します」の立札も立っていた。
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(両宮水系遊歩道終端) | (新遊歩道) |
空色の遊歩道を歩いていくと左に大きな建物が見えてきて、広い車道に出合った。この車道には遊歩道の正面に横断歩道がなく、柵に「横断禁止」の注意札が付いていて、50m脇にある横断歩道を渡らされた。
大きな建物は市立図書館と分かったので、玄関を入ってトイレを使わせていただく。図書室内部を伺うと、壁や天井が暖色系で明るい感じ、受付上の壁にはヒマワリと思われるモニュメントが飾られていた。
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(左に市立図書館) | (図書館内部) |
図書館を出ると、向かいに夕日が明るく輝き、日没が近いことを示していた。
ここから駐車場に戻れば日暮れ前に着けるが、一旦宮の池まで歩くことにしたのだから、そのまま空色の遊歩道を急いだ。
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(夕日) | (新遊歩道が続く) |
空色の遊歩道は宮の池まで続いていて、広い公園の中に水草が繁茂する宮の池があった。宮の池を含めて公園内を一回りするのが面白そうで、このコースの一部になっているのだろうが、今日はもう日が暮れそうで時間がない。
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(宮の池公園) | (宮の池) |
新遊歩道を図書館のところまで引き返してから車道に出て、2度角を曲がってひだまりの駐車場に戻った。周りは既に薄暗くなっていて天空に三日月がくっきりと見えていた。
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(駐車場に戻る) | (天空に三日月) |
16時半に車に乗ってすぐに出発、寄道しないで我が家に向かったら、まだ退勤渋滞には巻き込まれないで快調に走ることができ、17時過ぎに我家に到着できました。