E44.桜巡り(2)(阿漕ヶ浦・日研坂・熊野神社・神峰公園

1.動 機
 今年の日立の桜は満開時期になっており、13日午前中の来客の用件が済んで、「車にガソリンを補給するなら、ついでに我が家のすぐ近くの日研坂の桜を見たい」と和子に頼んだ。歩いていける距離だが、最近頓に腰痛が酷くなり、車で行きたかったのだ。東海まで出かけて馴染みのレストランで食事をとり、阿漕ヶ浦運動公園の桜を楽しんでから引返して日研坂の桜を楽しんだ。翌14日は、午前中に持病の原因調査の検診を受けて、午後、日立の桜の名所・熊野神社と神峰公園の桜を楽しんできた。


2.データ
a)山域:東海村阿漕ヶ浦、日研坂、熊野神社、神峰公園
b)登山日:2017/04/13(木)、14(金)
c)日程:13日・自宅 13:50 = 14:10 東海村レストラン 14:45 = 14:50 東海村阿漕ヶ浦 15:35 = 15:55 日研坂 16:05 = 16:10 GS 16:20 = 16:25 自宅
14日・自宅 7:30 = 8:30 日立病院 11:45 = 12:00 熊野神社 12:15 = 12:25 神峰公園 12:55 = 13:10 ショッピングモール 14:10 = 14:20 自宅
d)同行者:和子

3.山行記録
13日
 昼食を終わって東海村の桜の名所・阿漕ヶ浦に向かった。R245から入口すぐの駐車場も満車に近く「ここから歩いて大丈夫?」と和子が心配するが、入口近くの桜並木も結構見応えがありそうなのでこの駐車場に入る。駐車場から出ると期待通りに見事な桜並木、何回もシャッタを押した。一寸車道に出ると、すぐに「危ないよ」と和子の声が飛んでくる。
(入口駐車場前の大通りの桜並木)
 「東海村さくらまつり」の幟やぼんぼりが続く歩道を歩いていくと、紅色の枝垂桜が何本か続いて、右側の白い桜とのマッチングが素晴らしい。下では介護付きの老人ホームの団体さんがいて、お年寄りの嬉しそうな笑顔が明るくて気持ちいい。

(紅の枝垂桜もあり)
 その先には例年通り
(屋台のからいい匂い:写真は帰りの撮影)
 グラウンドに着くと、右側の通りに桜並木が続く。逆光で綺麗に見えないので、グラウンド脇に出て右側からシャッタを押した。
(グラウンド手前の桜並木)
 グラウンドの向こう側にも長い桜並木が見えていた。こちら側より長く密に続いているので、グラウンド脇の道を歩いてそっちに向かう。
(グラウンド向うの桜並木)
 グラウンドの左側の道に着くと、見えていた桜並木の向かいあって同じような桜並木があって、桜のトンネルになっていて大勢の人が桜のトンネルを歩いていた。
(グラウンド向うは長い桜のトンネル)
 長い桜のトンネルの下をグラウンドの向こうまで歩くのが楽しそうだが、ここは歩いたことがあるからいいということにして、すぐのグラウンド出入口からこの先の桜並木を眺めて引返すことにした。
(グラウンド中側から眺める桜並木)
 同じ道を引返したが、引返す時の方が桜の花に陽が当たって来る時よりもずっときれいに見えた。
(白と紅の桜の間にぼんぼり)
(入口駐車場近くの桜並木)

日研坂
 阿漕ヶ浦を出てR245を北上し、日立港入口で左折してR6の交差点まで西走すると日研入口は右折してすぐ、交差点の左が日研入口の守衛所までの長い坂に桜並木が続いていて、日研坂と呼んでいる。
 日研の専用道路だが、広い道なので構わず入って途中の路側の駐車、和子は車の中で待つと言うので、私一人坂道を上へ下へと歩いて桜並木を楽しんだ。
(日研坂の桜並木、国道方向)
 大きく湾曲しながら続く坂道を登っていき、目の前に長い直線坂が見えてきたところで嫌気がさしてきて引返す。
(日研坂の桜並木、研究所方向)
 下りで見る桜の花は順光で陽を受けて綺麗。何回もシャッタを押した。
(日研坂の桜並木、)
(和子車日研坂の桜並木、)
 右には桜の花越しに太平洋が広がっており、日立港の右はるかには那珂火力発電所の大煙突も見えている。横切る電線が視界の邪魔をする。
(日研坂の桜と太平洋・日立港・那珂火力)
 2ヶ所の桜見物ですっかり満足して、すぐ下のガソリンスタンドで給油して我が家に帰った。

14日
 一ヶ月も日立病院で私の持病の原因究明のための検査が続いており、最終日、今日も午前中かかって検査検診を受けたが結局原因不明、何に気を付けながら生活すればいいのか分からずじまい。私が「車の運転は自粛した方が良いですかね」と問いかけると、お医者さんは「車の運転なんてとんでもない」とこれだけははっきりと断言されてしまった。
 午後は、10日の平和通りの桜見物の後行きたかったのに時間切れになった熊野神社と神峰公園に行こうよと和子に話すと、気は進まないようだが私の話は大体聞いてくれる。
 日立病院を出て国道を北上すると、市役所の先の交差点から目の前に観覧車のある遊園地とその右下に桜の花に染められた公園が見えていた。
熊野神社
 熊野神社へはここで左に曲がって間もなく工場の手前で右折して狭い道を進む。熊野神社の入口はすぐにあるが、参道には入口から駐車している車の列が見えた。この先に駐車できる場所はないかとぐるぐる廻ったが、結局熊野神社参道入口に舞い戻って入ってみると、幸いにも何とか車列の間に駐車することができた。
(R6の正面に神峰公園)
 参道を歩いて社務所の奥に入ると、目の前に満開の桜が出迎えてくれた。熊野神社は慶長7年(1602)に佐藤家が祀ったものを、大正7年(1918)日立製作所創業社長が譲り受け社殿として造営したものとある。それだけ、桜の木も100年を超すように見える古木が立ち並び、満開になった情景は目を見張るものがある。
(熊野神社の桜園入口)
 社殿前の広場には満開の桜の下でくつろぐ家族連れなどで賑わっていた。
(熊野神社広場の桜)
 社殿前を向くと、咲き誇る桜の花が眩しいほどだ。
(熊野神社入口)
 鳥居を潜って境内に入ると、右の鳥居の奥に拝殿があり、和子が何かを一生懸命祈っているように見えた。私の回復を祈ってくれたのかな。
(お参り)
 私も自分の元気で長生きを祈ってお参りして引き返すと、熊野神社の桜は反対側から見ても見事だった。
(そろそろ出ましょう)
 帰りに広場の桜の樹を見ると、そのぼこぼこと凹凸が目立つ幹がいかにも古木さ感じさせていた。団欒を少しお邪魔して広場の中からも写真を撮らせてもらった。
(熊野神社の桜の広場の古木)
(桜の広場から)
神峰公園
 熊野神社の満開の素晴らしい桜を見ただけで大満足だったが、予定していた神峰公園にも寄って帰ることにした。R6入口から入った駐車場は満車状態に見え、駄目かなと思いながら奥に入っていくと、一番奥に丁度出ていく車があって急いで開いたところに車を入れた。
(満車状態)
 駐車場の奥の方にも公園へ出る踏み跡があり、駐車場の上に上がると大きな桜の木が一本立っており、満開になっていた。
(駐車場上の桜)
 谷の向うに何度か食事したことがあるホリゾン神峰の前に綺麗に咲いた桜が見え、そこまでの道沿いにも綺麗な桜並木が見えていた。和子はあのレストランで昼食にしようと言うが、私にはあそこまで往復するのは難儀に思えてNOを出した。
(ホリゾン神峰の前の桜・拡大)
 駐車場沿いにも桜の木が並んでいるが、どれも遅咲きの桜らしくまだ堅い蕾のままで殺風景な感じだった。幹には一本一本に「ウコン」とか「フゲンゾウ」「カンザン」「イチヨウ」などの桜の木の名前を書いた札が付けられていた。
(遅咲きの桜各種)
 その下には少し小ぶりだが満開の花をつけた桜の木が並んでいて、太平洋の青色をバックに綺麗に見えていた。
(太平洋と神峰公園の桜)
 駐車場の入口に出ると、車道沿いにも満開の桜の木が何本もあって賑やかだった。
(神峰公園車道沿いの桜)
 車道の向かいが神峰公園の中央広場、家族連れが桜の木の下のあちこちに座って桜見物しながら楽しそうに食事していた。
(車道の向かいは中央広場)
 頂上展望台の前にギリシャ神話の像バルカンが天を指さして立っているのが目を惹く。
 英語と日本語で書いた鋳物で出来た説明碑が取付けてあった。
     アメリカ合衆国アラパマ州バーミングハム市と日立市は、昭和57年4月23日に姉妹都市となりました。
     この両市の友情の証として、昭和60年4月に日立市は、バーミングハム市へ石灯ろうを贈りました。そして、昭和60年10月バーミングハム市から日立市に、このバルカン像が、贈られてきました。
     バルカンとは、ローマ神話の火・鍛冶の神ウルカヌスのことです。
     このバルカン像と同じデザインのものがバーミングハム市にもあり、日立市と同じように鉱業から発展し、製鉄の歴史をもつバーミングハム市のシンボルとなっています。
           昭和61年3月 日立市 
(バルカン像)
 展望台に登って周囲を見渡す。広場の周りを桜の花が彩り、広場の中のあちこちに二人で休んでいるカップルが多い。下には日立北部の街並みがあり、その向こうに太平洋が広がっている。
(展望台から海側展望)
 目を左に向けると日立中心部から南部にかけての市街地が広がり、真ん中海寄りに古巣の日立工場が見え、その向こうに日立港、更にその左には風神山の山並みも見える。その間に我家もあるのだが、望遠鏡なしでは判別できない。
(展望台から日立市街展望)
 山側を見ると遊園地・神峰レジャーランドのジェットコースターのレールが目立ち、その上に今は折れて短くなってしまった大煙突が見え、その奥に神峰山が尖っている。昔は大煙突が神峰山よりも上に飛び出していたのにちょっと淋しい。
(神峰山と遊園地)
 展望台を下りて駐車場に戻ると、駐車場出入り口の三角地帯に花壇が作られていた。桜の花見を楽しんだ後、彩り多い花壇を見せられるのも嬉しい。
(花壇)
 帰りはレジャーランドの脇を通って大雄院通り側の出口に向かう。大観覧車に手を振ろうと思っていたが残念ながら乗っている人は見えなかった。
(遊園地脇を通って下山)
 R6に出て南に向かい、平和通りの前を通るとここの桜も満開で見事だった。4日前に見た時は曇空で今一つ迫力に欠けていたので、この見事の咲き誇っている桜並木の下を車で通って欲しかったが手遅れ、見送って通り過ぎる。
(桜満開の平和通り通過)
 日立二高歩道橋近くの助川小学校の桜の木も満開状態に見えたが、逆光で写真の出来は今一つ。
(助川小学校と日立二高の間の歩道橋)
 住宅の間から小平会館前広場の桜が見えていた。午前中日立病院に付き合わされて和子は機嫌があまり良くなさそうなので、小平会館まで寄り道は話に出さなかった。
(小平会館の桜)
 R6沿いのショッピングモールのレストランで昼食をとり、多賀で馴染みのスーパに立寄るのに油縄子小学校の角で曲がると、校庭の桜が満開で出迎えてくれた。気持良く桜見物しながら走っていくと、なんとこの道は行止りだった。この先に出ると前号E43の最初に載せた写真の桜並木が見える道だった。
(油縄子小学校の桜1)
 和子は車をUターンさせて、油縄子小学校の桜をもう一度見せてくれる大サービス。今日も半日嬉しい桜巡りのドライブでした。
(油縄子小学校の桜2)
 

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