D51.近所の道端の花

1.動 機
 失神の原因がつかめず、医者に一人での外歩きは禁止と告げられ、夫婦二人の山歩きの素材にも困るようになってきた。和子にもよたよた歩きに付いて歩くのを敬遠されたが、「顔見知りが多い町内近くなら一人歩きもOK」との許可をやっと貰ったので、毎日少しでも歩こうと努めている。今回は、写真名目に休み休み撮った近所の野の花でも紹介しましょう。
 
2.データ
a)山域:日立市自宅近く
b)登山日:2017/5月
c)コースタイム:
d)同行者:単独

3.山行記録
 我家のすぐ前のご主人が小まめな人で、線路沿いの空地に「ツツジ」などの花を育てておられる。ツツジの向こうには延々と続くBRT道路のJR跨線橋が見えている。
 細長い花びらのツツジもあり、NETで調べたら平戸ツツジの一種「花車」と言う花らしい。
(ツツジとBRT跨線橋工事)
(平戸ツツジ花車)

 町内の住宅街を過ぎたところの空地にポピーの花が賑やかに咲いている。野草にしておくには勿体ないように綺麗でかわいい花だが、生命力の強い植物らしく種が何処にでも飛んで行ってあちこちで咲いているのが見られる。
(ポピー)
(ポピー拡大)

 ぐるっと回ってスーパの休憩室で無料の給湯器からお茶を頂きながら一休みしてから周回。帰り道には長い草ぼうぼうの道があり、色々な野の花を見ることができる。
 「スズメノエンドウ」が対の葉を付けた枝が何本も繁らせ、ところどころに豆の花の様なピンクの花を咲かせている。
 どこにでも見られる白い雑草の花「ヒメジオン」、抜いても抜いても生えてくるので「貧乏草」と呼んでいたかな。
スズメノエンドウ
(ハルジオン)

 もう花時期は終わったが、「ヒメオドリコソウ」も見られる。町工場の陰には大きな株がまだ少しだけ花を残していた。
(ヒメオドリコソウ)
(ヒメオドリコソウ拡大)

 「タンポポ」はもう花時期は終わって種になり、白いふわふわの毛を丸く出して花の様。この種の花は町内でもあちこちで見られたが、ここでは黄色い花を一株だけ見ることができた。
(タンポポ)
(タンポポ花)

 「シロツメクサ」が見られ、子供の頃、幸運の印五つ葉を探したり、白い花を集めて冠を作ってたのを思い出す。
 春の七草のひとつ(おぎょう)の「ハハコグサ」も見られた。
(シロツメクサ)
(ハハコグサ)

 我家の庭でも見られる薄紫の可愛い花「フウロソウ」もあった。
(フウロソウ)
(フウロソウ拡大)

 三つ葉に黄色い花をポチポチと付けた「カタバミ」があちこちに見られ、珍しい紫色の葉のものも見られた。
(カタバミ)
(カタバミ)

 普通のカタバミより一回り大きな葉っぱに薄紫の花を纏めて咲かせているのは「ムラサキカタバミ」といい、上に伸びた三叉の枝先に黄色い花を咲かせているのは「オッタチカタバミ」という変わった名前が付けられているらしい。
(ムラサキカタバミ)
(オッタチカタバミ)

 草地を歩いていくと、行止まりの道と交わる。脇を通って道に出た家は、何時も庭先に綺麗な花を咲かせている。角の藪に「ムラサキハナナ」(正式名はオオアラセイトウというらしい)の紫色の可愛い花がいっぱい咲いていて綺麗。以前はもっと整然と並んでいて栽培されていたと記憶するが、いつの間にか野生化したようだ。
(ムラサキナハナ)
(ムラサキナハナ拡大)

 道に出ると塀際に「カラー」や「ノースポール」、「ガザニア」など我家の庭でも見られる花が綺麗に植えられていた。
(カラー)
(ノースポール)
(カザニア)
(ガザニア)

 行止り道は我家の前を通る市道に出る。角に建つマンションの塀際に赤い「ツツジ」が綺麗に咲いており、入口には「ユキヤナギ」が長い枝が真っ白い花を付けてしだれていた。
(ツツジ)
(ユキヤナギ)

 突き当りの家の塀際には大きな「シャクナゲ」の木が白い花を咲かせ満開状態だった。
(シャクナゲ)
(シャクナゲ拡大)

 我家に向かうと、玄関脇の塀から白や紫の「クレマチス」の花が顔を出して綺麗だった。
(クレマチス白)
(クレマチス紫)

 この辺りの家には白い「モッコウバラ」を塀一面に這わせたり、玄関上まで昇らせたりとしているのが見られる。
 我が家に辿りつくと、我家の塀の上を這う黄色い「モッコウバラ」が満開で綺麗だった。
(塀一面を覆うモッコウバラ白)
(我家の塀にもモッコウバラ黄)

 町内歩きのコースを見て、和子は「少し坂道を加えた方が良いのでは」と、スーパからの草地の道の途中で交差する道を左に下ってJR線路際まで歩いて引返し、別の道を登ってマンションの建つ三叉路のところまで坂道を登ってコースに戻る分を足すことを提案してきた。坂道の上り下りに不安はあったが、頑張って歩いてみることにした。
 翌日早速坂道の上り下りを加えてみた。坂道を下った最初の家の庭に「シバザクラ」が綺麗に咲いていた。こじんまりしているが密に咲いているのでなかなか綺麗、市貝の芝桜公園を思い出す。
(シバザクラ)
(シバザクラ拡大)

 その下の家の入口には「モッコウバラ」で作ったアーチがあり、黄色い花を咲かしていて見事だった。下った先の家の入口には白い「バラ」の花を咲かせたアーチをもあった。
(モッコウバラ黄の門)
(バラの門)

 下ったところの分岐の角の家の塀の上には粘土で作った手作りの人形がいっぱい並んでいた。人形の家と呼びたい。
 JR線路に向かうと、塀際に「シラン」が紫色の花を咲かせている家もあった。
(人形の家)
(シラン)

 その先には一重の赤い「バラ」が咲いていたり、真っ赤な「クルメツツジ(?)」があったり、それぞれ花を楽しんでおられるご様子。
(バラ)
(クルメツツジ)

 突き当りの家の奥にJR線路の土手が通っており、家の脇道を通り抜けてみるととて一面に黄色い花が一面に咲いていて綺麗、近づいてみると「キンポウゲ」の花だった。
(キンポウゲ)
(キンポウゲ拡大)

 引返していくと、左の駐車場になっている草地の奥の住宅の土手に青い花がポチポチと見える。「ツルニチニチソウ」だった。
(ツルニチニチソウ)
(ツルニチニチソウ拡大)

 分岐まで戻って先ほど横を通った人形の家の玄関を見ると、多くの面白い造形が飾られていた。
 門柱の上には大きな靴を履いた人形、前に子犬、脇にミミズク、奥の庭には大きな亀さんもうずくまっていた。
(人形の家の玄関)
(門柱の上の人形)

 門柱の前にはお面が飾ってあり、それぞれ見たこともない鬼のような怪物が大きな口を開いていて、ご主人は相当芸術家風な方と思われる。
(玄関右側のお面)
(玄関左側のお面)

 向かいの家並みの土地は少し高くなって、その庭からイベリスの花が塀から溢れる様にせり出して白い花を咲かせていて綺麗だった。
 その上に空地があって、ヒメジオンなどの雑草の中にスイバの花が混じっていた。スイバの若葉は子供の頃のいいお八つだった
(イベリス)
(スイバ)

 少し坂道を登るとすぐにマンション前の三叉分岐、左に曲がれば我が家に辿りつく。一寸だけ歩く距離が伸びました。
  



inserted by FC2 system