E53.宮島・岩国・萩・津和野ツアー(1)

1. 動 機
 「私の誕生日に合わせて二人で山歩き」とはいかないので、日程が合うこのツアーを見付けて、山口県まで出かけることにした。1日目羽田から山口宇部空港に飛んで広島の宮島を見学して岩国泊、2日目岩国錦帯橋から防府天満宮・瑠璃光寺・秋芳洞・秋吉台を見ながら萩に移動して萩城下町・松陰神社と数多くの観光ポイントを見て萩泊、三日目萩焼会館・蒲鉾店を見て西の京・津和野の町を巡って、石見空港から羽田に飛んで帰ってきた。

2.データ
a)山域:広島県、山口県、島根県
b)登山日:2017/5/28(日)〜30日(火)
c)コースタイム:
    1日目
    自宅5:05 = 5:15石名坂BS5:25 = 6:40水戸IC = 7:00千代田PA7:15 = 8:20羽田空港10:30(昼食) = 12:00山口宇部空港12:30 = 14:11宮島口14:35 = 14:45宮島17:00 = 17:10宮島口 = 17:45岩国錦帯橋温泉 = 18:00ホテル(泊)
    2日目
    ホテル8:05 = 8:25錦帯橋9:05 = 10:15防府天満宮11:00 = 11:35瑠璃光寺12:15 = 12:20長州苑(昼食)13:15 = 14:00秋芳洞15:00 ---- 15:05土産物店15:30 = 15:30秋吉台15:50 = 16:20萩城下町17:10 = 17:15松陰神社17:55 = 18:05ホテル
    3日目
    ホテル8:00 = 8:05萩焼会館8:30 = 8:35蒲鉾店9:05 = 10:00津和野町巡り = 10:30森鴎外旧宅10:45 ---- 10:45わさび・和紙店11:15 = 11:55石見空港(昼食)12:55 = 14:25羽田空港15:40 = 17:10友部SA17:25 = 17:30水戸IC = 18:50石名坂BS = 19:00自宅
(ツアー観光ポイント)
d)同行者:ツアー参加者41名、和子

3.山行記録
3.1一日目
 早朝近くの駐車場まで車で移動して、羽田まで送ってくれるバスを待った。我家の近くから羽田空港までバスで送り迎えしてくれる嬉しい旅行社なので、いつもこの旅行社のツアーを選んでいる。集まっていた同行者とおしゃべりしているうち5時半ごろやって来たバスに乗り込み、東海、勝田と参加者を乗せて水戸ICから常磐道に乗って、途中千代田PAで休憩しただけで筑波山にさよならしながら快調に走って羽田空港に予定より早く到着した。
 10時半発の飛行機に乗り込んで、添乗員から受け取った弁当を機中で頂いた。
(常磐道通って)
(羽田空港発)
 座席が反対側で富士山を眺めることは出来なかったが、瀬戸内海では海面に散りばめたような美しい島々を眺めることができた。
 1時間半ほど飛んで本州最西端の山口宇部空港に到着すると、小さな空港ビルの屋上に大勢の人が並んで大歓迎してくれていた。我々ツアーがこんな大歓迎を受けるわけはないが。
(瀬戸内海)
(山口宇部空港で大歓迎)
 荷物を受け取ってから空港の外に出ると広場は丁度お祭りの最中、テントが張られ多くの人で賑わっていた。屋上にいた人たちは、この祭りに来た人が、1時間ごとぐらいに着陸、離陸する飛行機を見物していたものらしい。
 集合してバスガイドさんに案内されてバスに乗って外に向かうと、車道沿いにバラの植え込みが続いており満開で綺麗だった。山口県はバラの花が多いのかなあ。
(お祭り中)
(バラの花列)
 バスは宇部から東に向かって防府、徳山、岩国と1時間半以上ドライブして広島県境を越えて宮島口の広い駐車場に入った。平日なのにバス駐車場には沢山のバスが整然と並んでいて、そろそろ帰ってき始める観光客を待っていた。私が帰って来た時はどのバスに乗るのか判らなくなりそうだ。
 往復乗船券を受け取り、フェリーが着いて乗船口から桟橋に向かうと、下船してくるお客さんと行き交う。みんな満足そうな笑顔だった。
(宮島口バス駐車場)
(フェリーに乗り込む)
 桟橋からフェリに乗ろうとしたとき、もう次のフェリーが到着する所だった。
 宮島の弥山の山並みを眺めていると、宮島からこちらに向かってくるフェリーがあった。こんなにいっぱいお客さんがいるのかなあ。
(宮島口フェリー乗り場)
(宮島の弥山山塊)
 宮島について陸に上がると、大勢の観光客で賑わっている。外人さんも多い。
 厳島神社に向かうと、しょっちゅう鹿の姿が見られる。一時餌を与えていたこともあったが、優しくて人に危害を与える心配はないので、今は野生のままにしているとのこと。そばによって手を出すと逃げようとはしないで近寄ってくる。子供と遊んでいる姿も見られた。
(宮島上陸)
(人馴れした鹿)
 松並木と土産物店の間の道を歩いていくと柵で通せんぼ、「日本三景 宮島」の石柱の脇を通って、そこから砂浜沿いの道を歩いていった。
 左の住居が尽きるところに対の狛犬さんがおり、その向こうに石鳥居が立っていた。
(日本三景の石柱)
(石鳥居)
 石鳥居を潜ると左右に石灯籠が立ち並ぶ浜沿いの気持のいい参道になった。
 浜の先端からは、赤い大鳥居が良く見える。干潮時の今は砂浜の上に立っていて、今まで何度か見た海に浮かんだ大鳥居とは随分違って見えた。
(気持のいい浜沿い)
(砂上の大鳥居)
 浜の先端を左に曲がっていくと、今度は厳島神社の社殿と回廊が現れ、赤い柱が綺麗に見えてきた。
 回廊に入るとすぐに客神社があり、真っ赤な祓殿でお参りした。
(砂上の社殿と赤回廊)
(客神社の祓殿)
 客神社の脇に「厳島八景の一 鏡の池」の立札が立っていて、そう言えば手鏡に見える。説明には
     清水が湧き出ており、潮が引くと手鏡のように見えることからこう呼ばれる。
     秋の月とともに詠まれた歌が多く伝わっている。
 回廊を歩いていくと鏡の池を眺めた回廊と客殿の向かい側に出て、赤い回廊の上に千畳閣の広い瓦屋根と五重塔を配した図はなかなかの絶景を作っていた。
(客神社と鏡の池)
(回廊・客殿・千畳閣・五重塔)
 本社の祓殿の前にでると、客殿の祓い殿と全く同じつくりになっていた。後で写真を見比べてみても違いが判らず、間違えて写真を入れ替えても気が付かなかった。
 本社の前を大鳥居を見ながら進んでいくと、高舞台の脇に大きな狛犬さんがいた。客神社、千畳閣、五重塔を入れてパチリ。
(本社の祓殿)
(狛犬と客神社・五重塔)
 立入禁止の高舞台を回り込んで平舞台に出てキョロキョロしているところを和子に撮られました。
 平舞台の先端に火焼前の灯籠があり、その向こうに干上がった砂浜に大鳥居が立っていて、周りに大勢の観光客の姿があった。添乗員さんから「大鳥居まで行ってきてもいいですよ」と薦められたが、自信がなくてやめにした。
(平舞台)
(火焼前と大鳥居)
 代わりに真っ赤な本社殿をバックにしてツーショットのシャッタを押してもらった。
 ゆっくり歩いて回廊に戻ると、ガイドさんが待ちくたびれた風情で立っておられた。
(本社殿をバックに)
(回廊に戻って)
 回廊を進んでいくと、右に能舞台があり、左前に反橋が見えてきた。
能舞台(のうぶたい)《重要文化財・江戸時代》
    国内でも唯一の海に浮かぶ能舞台。現在、重要文化財に指定されている国内5つの能舞台のうちの1つでもあります。厳島での演能は、永禄11年(1568年)の観世太夫の来演がその始まりとされ、慶長10年(1605年)には福島正則が常設の能舞台を寄進。現在の舞台と橋掛及び楽屋が建立されたのは藩主が浅野氏に代わった延宝8年(1680年)のことです。この能舞台は海上にあるため通常は能舞台の床下に置かれる共鳴用の甕(かめ)がなく、足拍子の響きをよくするため舞台の床が一枚の板のようになっているのが特徴。春の桃花祭神能がこの舞台で演じられるほか、茶道表千家と裏千家家元が隔年交互に執り行う献茶祭ではここでお茶が点てられ御神前に献じられます。
反橋(そりばし)《重要文化財》
    かつては重要な祭事の際、勅使がこの橋を渡って本社内に入ったことから別名・勅使橋(ちょくしばし)とも呼ばれました。現在の橋は、弘治3年(1557年)に毛利元就・隆元父子によって再建されたもので、擬宝珠の一つに刻銘が残っています。
(能舞台)
(反橋)
 回廊から外に出るとすぐ前に大願寺の立派な山門があり、その右奥の護摩堂の前の庭に何本もの松が纏まって見えた。ガイドさんの説明では「付け根は一本でそこから9本に分れている珍しい黒松で、廿日市市の天然記念物に指定されている」とのことだった。
 大願寺の九本松 (大願寺の黒松 樹高30m、幹周3.6m)
(大願寺)
(九本松)
 大願寺から厳島神社の裏手に回っていくと金網に守られた大木の洞が横たえてあった。直径はガイドさんの身長ぐらいありそうだったが、謂れについては聞き落とした。
 三童神社前の宮島ロープウエー乗場入口までくると、人力車が走ってきた。宮島でも人力車は多い様で、フェリー乗り場にも客待ちの人力車が何台も休んでいたっけ。
(空洞の大木)
(人力車)
 茶屋の脇を通って千畳閣の豊国神社も建つ五重塔の丘に上がると、宮島や大野の街が望めるところに「塔の岡」の説明板が立っていた。
    五重の塔が有るのでこの岡を塔の岡と言う。毛利元就が陶晴賢を襲撃した厳島合戦の古戦場である。弘治元年(1555)9月21日晴賢は大軍を率いて上陸し、ここに本陣を構え、毛利方の宮尾城を攻撃した。元就は主力をもって、同30日夜爆風雨をついて包みが浦に上陸し、翌朝未明博ち尾を超えて襲い掛かり陶軍は不意を突かれて大敗した。この合戦で内海地域の制海権は毛利に移った。
(五重塔)
(塔の岡)
 塔の岡から石段を下ってお土産店通りに入り、ガイドさんのお店に入ってもみじまんじゅうとお茶の接待を受けた。
(住宅街に下る)
(土産物店街)
 門前町を歩いていくと大きな木のしゃもじが展示してあって「世界一の大杓子」の説明板が付いていた。長さ7.7m、幅2.7m、重さ2.5tもあるとのこと。
 遊んでいる可愛い鹿さんを愛でながらフェリー乗り場に向かってゆっくり歩いていき、予定の時間になって改めて帰りに切符があることを確かめて安心した。。
(世界一の大杓子)
(フェリー乗り場)
 フェリーは10分ほどで宮島口に着き、すぐにバスに乗って岩国に向かい出発。
 20km30分ほど走って岩国に入り、錦帯橋の前の温泉ホテルに到着、ここで数人の人を下した。
(宮島口)
(岩国へ)
 更に15分走って我々一般人が泊るシティホテルに18時に到着した。
 キーと食事券を受け取って部屋に入り、すぐに1階のレストランでの夕食タイムになった。ビュッフェタイプで食べ放題、ビールも注文して腹いっぱい美味しく頂いた。
(ホテル着)
(ビュッフェレストランで夕食)

 2日目へ


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