E111.北茨城観光
(かかし祭り・袋田の滝・竜神大吊橋)

1.動 機
 常陸太田市北部の旧里美村でかかし祭りが行われているとの情報で、今年も見に行くことにした。紅葉の時期にかかし祭りだけではもったいないので、ついでに袋田の滝まで足を延ばし、帰りに竜神大吊橋も渡ってきた。

2.データ
a)山域:常陸太田市里美、大子町袋田、常陸太田市天下野
b)登山日:2017/11/09(木)
c)旅程:
    森山10:00 = 10:55かかし祭り11:20 = 11:40袋田の滝(昼食)14:05 = 14:55竜神大吊橋15:55 = スーパ = 森山
d)同行者:和子
(北茨城の観光ポイント)

3.山行記録
3.1 かかし祭り
 我家を10時に出発、R293で常陸太田市の市街入口まで走り、R349を延々と北上して、1時間でかかし祭りが行われている里美ふれあい館に到着して駐車場に車を入れた。会場には大小色々なかかしが並んでいて、大勢の人がこれを見ながら歩き回っていた。
(駐車場から)
 今年のグランプリは犬の里美号、大きかった去年のおんどりよりは小ぶりだが、優しげな目つきなのに、なかなか迫力のある面構えをしていた。
 ミニかかしグランプリは「元気な生産者の朝」という題で、農家の夫婦と娘さん(?)3人がベンチに座っていた。明るい笑顔が見る人を和ませてくれるようで、県知事賞の札もかかっていた。
(グランプリ・里美号)
(ミニグランプリ・元気な生産者の朝)
 大きく両手を高く上げている力士は「がんばっぺ稀勢の里」。準グランプリだ、今場所を期待したい。
 大きな円い顔のネコは「ネコバス2」。胴体がバスになっていて、中に乗り込んで記念写真を撮っているグループもあった。
(準グランプリ・がんばっぺ稀勢の里)
(準グランプリ・ネコバス2)
 も一つの準グランプリは「牛とカボチャの恋ものがたり」という題名が付いていた。雄牛が引いているのは乗物の様で、上部がカボチャの形をしているが、何が恋物語なのか判らない。
 特別賞に「ピコ太郎と世間話し」と題して、りんごを持ったピコ太郎なる男と、パイナップルを持った二人の農婦とが大口を開けて面白そうに何やら面白そうに話をしているかかし。恥ずかしながら、私はピコ太郎なるシンガーソングライタを知らなかった。
(準グランプリ・牛とカボチャの恋)
(特別賞・ピコ太郎と世間話し)
 茨城県のマスコットキャラクタのいばラッキーが特別賞で、真ん丸い顔で愛嬌を振りまいていた。
 茨城県があれば、勿論、常陸太田市のマスコット短い羽根の「じょうつるさん」もあちこちに立っていた。
(特別賞・いばラッキー)
(じょうつるさん)
 前回朝ドラひよっこの主人公矢田部みね子ちゃんもすずふり亭の女給をしており、あかね荘の大家さん富さんもつけ届けの催促をしていた。
(朝ドラひよっこ・矢田部みね子)
(朝ドラひよっこ・あかね荘大家富さん)
 今や寵児の中学生棋士藤井聡太、日本で初めて10秒の壁を破った桐生選手もいる。
(中学生棋士・藤井聡太くん)
(ついに10秒切った桐生祥秀)
 保育園や小学校、中学校の作品も多く、我が家近くの水木小学校も大きな「りんごちゃん」を出品していた。
(小中学生作品群)
(水木小学校・リンゴちゃん)
 これまたその名を知らなくて恥ずかしいのだが、「ミニオン」という名前のかかしが色々な形で数多く見られた。。
(ミニオン色々)
 私が気に入ったのは、荷車を引く老夫婦のかかし「ばあちゃん朝市に行くべえ」、怖い顔をした鬼のかかしを引っ張って歩いている可愛い坊や「僕のペット」だった。
(ばあちゃん朝市に行くべー)
(ぼくのペット)
 茨城県なら、私の好きな黄門さま、いわきのハワイアンズのフラガール達もいた。
(黄門さん)
(復興五輪フラガール)
 「私は誰でしょう」と題して、今の自民党の顔、アベちゃん、小泉老、麻生太郎3人が立っていたが、良く似ていてはいるが平板なのでかかしとしては?
 「どじょうすくい」の大きなかかしが突っ立ていた。中学校の同期会の宴席で友人がどじょうすくいの踊りを見事に演じて見せたくれた印象が強く残っていて、このかかしも少し腰をかがめてどじょうをすくっている格好だったら満点なのになあと残念だった。
(自民党)
(どじょうすくい)

3.2 袋田の滝
 沢山のかかしを見てから袋田の滝に向かってR349を北上、和子はすぐの猪鼻峠越えのくねくね道を敬遠し、明神峠近くまで走って左折した。
 袋田の滝へ展望の良い近道を走るとすぐに陸橋があり、生瀬富士から立神山、400m峰、袋田の滝展望所にかけての岩稜の眺めがいい。
(明神峠まで遠回りして遠回り)
(R461から袋田展望路へ)
 県道に出て左にX字に曲がり、町営の無料駐車場に車をいれると満車だったが、もう出ていく車もあって無事駐車、県道に出て滝方向に歩いて行く。
(町営駐車場)
(県道歩いて)
 展望道の合流点から少し歩いたところに、「袋田の滝へ近道」の案内板がある橋があり、この橋を渡ることにした。橋の上からは立神山から400m峰と袋田の滝の上の展望岩まで見えており、手前左の崖付近の木が色付き始めていて綺麗だった。
 右側には色付き始めた前山と月居山が並んで見え、なかなかいい眺めだった。
(近道の橋を渡って)
(前山と月居山)
 橋を渡ると駐車場が続き、その先に「いのしし」「スタミナがつく、山くじら食べてみな〜」の看板が付いた車に、いのししや鹿の剥製が飾られていた。
 その次の民家の庭先には、真っ赤な実をいっぱい付けたピラカンサスの木がとても綺麗で目立って見えた。
(いのししの店)
(ピラカンサスの赤い実)

 近道の橋の次の橋の袂に大きなケヤキの木があって紅葉して綺麗だった。この橋を渡ってくる人が多く、これから先に続く土産物店街の道は人でごった返していた。観光バスの観光団が来合わせたのかも。
 土産物店の前通りと滝側との間に遊歩道がある公園が延びていて、道沿いのカエデの葉が紅葉して綺麗だった。
(次の橋から大混雑)
(土産物店前の紅葉が盛り)
 このカエデの紅葉を写した和子の会心作です。
(盛りの紅葉by和子)
 袋田の滝トンネル入口の料金所まで歩くと、入場制限があったのかトンネル前に長蛇の列、待つのが嫌いな性分でここから入るのを諦めて、名所になっている四度滝不動を眺めて道向かいの道を歩いて袋田の滝に入ることにした。
(四度滝不動の紅葉)
(川向かいにも人集り)
 引き返した二つ目の橋からは滝展望岩が間近にみえ、周りの紅葉し始めた木々がさらに綺麗に見えるようになっていた。
(この橋まで引き返す)
 こちらの土産物店の前の道は広くて駐車場所も確保しており、大型バスも停まっていた。行く手は杉林に突き当たるが、杉林の中には袋田の滝にも行ける袋田自然研究路が伸びているので、多くの滝を堪能した観光客がぞろぞろと出てきていた。
 研究路を歩いて杉林を過ぎると展望が開け、岩だらけの河床や立神山や400m峰方向が綺麗に見えるようになった。袋田の滝の上流側の谷間には、目で見た時は気が付かなかったが写真には天狗岩がくっきりと写っていて驚いた。
(奥の杉林からも人の列)
(休憩所からの展望・天狗岩)
 一番奥の滝見茶屋を過ぎると袋田の滝トンネルに繋がる吊橋が見えてきて、観光客が袋田の滝を眺めながら往き来していた。
 この吊橋を渡ったところが袋田の滝の撮影絶好ポイント、また和子の作品です。
(吊橋と袋田の滝)
(撮影ポイントの吊橋ENDからby和子)
 こちらの出口にも料金所があって、入場券を買ってトンネルの中に入ることができる。すぐの展望台は昔からあるもので、袋田の滝が目の前に迫ってその迫力を実感できる。
(袋田の滝展望台から)
 9年前に新たにエレベータが設置され、上の2段のデッキからも滝を眺めることができるようになった。平日なのにエレベータ前には長蛇の列、エレベータが2台あるので思ったほど待つこともなく乗り込むことができた。
 降り場の階にあるデッキからは、袋田をバックにお日様に当たった紅葉の写真を撮ってみた。
 最上階からは一番上の滝まで見ることができ、黄門さまが四度の滝と名付けた理由を理解することができる。黄門さまは何処から眺めたのかなあ。
(エレベータ階からの滝)
(最上階からの四度の滝)
 帰りはトンネルを通って外に出た。途中には綺麗な光のモニュメントが飾られていた。
 トンネルの暗いところには、星の様な光が壁に映し出され、それがぐるぐる回って面白い光景になっていた。去年の県北アートの時の蛇のような芸術には及びもつかないが、単調なコンクリートの壁を見ながら歩くよりはずっと楽しく癒される。
(トンネルにモニュメント展示)
(回転する星)
 トンネルを出て上流の橋を渡り、土産物店の中の食堂でけんちんそばで昼食にした。そばは細くて物足りなかったが、けんちんは良く煮込んであっていい味が出ていた。

3.3竜神大吊橋
 帰りはR349より一つ西奥の県道沿いにある竜神大吊橋を渡ってみることにした。R461を引返して月居山トンネルを潜り、小生瀬十字路で曲って南下して竜神川に向かった。道沿いの木々は色付いていて、助手席に座って眺めている私にはこれも良い目の保養だった。
(目の前に月居山を見て)
(紅葉の山裾道R461)
 小生瀬十字路からR461と県道33に繋いで10kmも走ると竜神大吊橋入口に着き、ここから山道になる。山道に入ると車の列でき始めだんだんと遅くなり、遂には止まってしまった。遥か先の方で整理員らしき人が旗を振りながら指示を出している。11月中は竜神もみじ祭りだが平日なのでそんなには混まないだろうと思ったのが間違い、我が家の様な暇人が多いのだ。引返して竜神ダム入口から入って大吊橋を下から眺めようかとも思ったが、下ってくる車も結構いるので、そのうち駐車場に辿りつけるだろうと気長に待つことにした。20分ぐらい我慢の運転をしてやっと広場に入り、整理員の指示に従って奥の方に空いたスペースに車を入れることができた。
 早速渡橋券を買って大吊橋を渡った。
(大吊橋駐車場から)
(竜神大吊橋を渡る)
 有名なバンジージージャンプの飛び込み場所のある橋の中ほどからは、右下に治水と利水の双方で常陸太田市、日立市南部の暮らしに貢献しているという竜神ダムがよく見えていた。
 左には明山の山並みが見えるはずだが、夕日が眩しくてよく見えなく、かろうじてダム湖の上流部分をやっと見ることができた。
(右下に竜神ダム)
(上流側は逆光)
 対岸に近付くと、青いい橋脚の間に怖い顔をした竜神さまの顔がのぞいており、後ろには色付き始めた山があって綺麗だった。
(橋ENDの迫力ある竜神の絵)

 ヨタヨタ歩きの私と和子との間が大きく開いて、渡りおえた和子が私の姿を写真に撮って笑っている。
 竜神の絵の真下から上を向いて写真にすると、竜神さまの怖さがずっと強調された。でしょ!?。
(やっと渡りおえました)
(真下からの竜神の絵)
 対岸の一段高い展望台の左から大吊橋を写真にすると、夕日を受けて明るい吊橋が暗い谷間をバックに映えてとても綺麗。
(橋END左からの大吊橋)
 右側にあるもう一段高い展望台から見下ろして撮った写真は、観光客が多い下の展望台がつりはしの手前に写っていい観光写真になった?、
(上の展望台からの大吊橋by和子)
 改めて右下の展望台に下りてみると目の前に真っ赤に紅葉したカエデがあり、赤のカエデと青の大吊橋を組み合わせて写真にしたかったが、なかなかうまくいかなかった。
 展望台の端からは遊歩道らしい階段が降りていて、看板を見ると下のダム湖周りの遊歩道を歩いてダムまで行くと、ダム堰堤上を歩いて渡ることができ、向う岸の坂道を登って駐車場に戻れそうだ。下の遊歩道からも大吊橋を見上げてみたい。とは言え初めて歩く階段道、和子は「私が下りて確認してくるから貴方はここで待っていて。」と言って一人で下りていこうとする。気を遣われると癇に障る、「私も下りてみるよ」と先にたって下りはじめた。
(右展望台からの大吊橋)
(展望台から下り階段)
 そうは言ったが、一度小さく登ってまた下る。長い階段を下ってもまた先に長い階段が見え、そろそろ嫌になった頃、下から登ってくるお元気な女性の姿が見えた。女性が登ってくるのを待って聞くと「この先まで下ってはみたが、向う岸がだんだんと高く見えるようになってきて登る自信がなくなり、そこから登り返してきた」とのこと。
 元気な若い女性でも無理!これ幸いとここで引き返すことが出来たが、途中からでは吊橋は立木に遮られてよく見えない。立木の背が低いところで片手を上げたりしてシャッタを押してみたが、橋を下から眺めた写真にはならなかった。
(何度も続く階段の下から女性)
(樹間に大吊橋を見上げる)
 引返す途中から見た赤いカエデが逆光で綺麗だったのだが、写真では残念ながらその感じが出なかった。
 駐車場側の竜神の絵は漫画っぽくて神の字は上げられない。
(逆光の紅葉)
(駐車場側の竜神は漫画)
 今日は一日中天気が良く、紅葉も真っ盛りとはいかなかったが結構綺麗だったし、廻った三か所とも面白く見ることができて満足の県北観光だった。途中のスーパで買い込んだ材料で作ってもらった肴で美味いお酒を飲むことができました。


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