d)同行者:和子
3.山行記録
我家では昼食を食べないで、途中の常陸太田のレストランでお手軽ランチを頂いて県植物園に向かった。レストラン前には狭い植え込みがあり色とりどりのバラが咲いていた。
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(レストランのバラ園) |
植物園の駐車場に着いて、高齢者無料で園内に入って、早速、バードカービング作品展が行われている右の展示室に向かう。手前のレストハウスの前に真っ赤に紅葉したカエデがあり、展示室前には黄葉した??の大木があった。
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(レストハウス前) | (展示室前) |
展示室の入口前にはバードカービング展の看板が立っていて「木を彫り出して精巧に作られた鳥の作品を約100点を展示します」とあり、中に入ると色々な鳥の作品が飾られていた。
バードカービングとは、日本バードカービング協会のHPによれば、
一つの木片から鳥を彫り出して彩色する… 簡単に言えば、それがバードカービング(野鳥彫刻)です。
1800年頃、アメリカではカモ猟の「おとり」として鳥の木型(デコイ)が使われていました。1940年頃、「おとり」としての実用品から、野鳥の姿がリアルに彫刻された工芸品が作られ、バードカービング(野鳥彫刻)という言葉が誕生しました
日本では1979年に バードカービング が始めて紹介されました。その後、公民館やカルチャーセンター等で講座が開かれ多くの教室・クラブが誕生しました。 |
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(展示室入口の案内板) | (展示室には沢山出品作品が展示されていた) |
入口窓側には、県北にある10ヶ所のバードカービング教室で講師を務めている先生の見事な作品が並んでいて、中でも水道の蛇口から流れ出る「水を飲むヒヨドリ」が着想も奇抜で面白い作品だった。
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(先生の作品) | (水を飲むヒヨドリ) |
中央側テーブルの角の目立つところに、看板の絵になっている大きなコミミズクのカービングが展示してあった。
木の枝にとまっていっぱい付いた木の実を啄ばんでいるシジュウガラが二羽、その右に長い尾が美しいヤマドリ、赤いくちばしのアカショウビンと並んでいた。
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(コミミズク) | (シジュウカラ・ヤマドリ・アカショウビン) |
入口近くにお目当てのスポーツ吹矢仲間Oさんの三作品、モズ、ミソサザイ、カケスが展示されていた。去年のヒバリやアメリカチョウゲンボウのような派手さはないが、いかにも野鳥らしい可愛い表情の野鳥だった。
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(Oさんの三作品:モズ・ミソサザイ・カケス) |
子育てを二羽で仲良くやっているサンコウチョウ夫婦、卵を温めている雌鳥に採ってきた芋虫を与えている雄鳥ホオジロ、と微笑ましい野鳥カップルが私には一番気に入った。ただ、このホオジロカップルが温めている卵は、実はホトトギスがすり替えた卵だという「托卵」の表題が付いていて痛ましかった。
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(サンコウチョウ?) | (ホオジロ・ホトトギスの托卵) |
三羽の子どもを連れて歩いているコジュケイも微笑ましい。巣の中の卵を抱えているらしいジャメメドリがいて拡げている羽根が綺麗だったが、抱卵中に羽ばたくことがあるのかなあ。
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(コジュケイの親子) | (ジャノメドリ) |
木の実を咥えているホシガラス、
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(ホシガラス) | (エゾライチョウ) |
三羽のスズメ、他にも木の枝で遊んでいる三羽のスズメは前回見られ、今回も1作品あったが、地面の上で餌を啄ばんでいる姿は珍しいのでは。
二羽のスズメがいると思ったが、これにはベニマシコと言う名板が付いていた。2種を並べてみれば違うことは分かるが、ベニマシコだけ見せられた時これはスズメではないという自信は出来そうにない。
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(スズメ) | (ベニマシコ) |
外に出ると、展示室の前は黄色く色付いた木々が立ち並んでいて綺麗。
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(展示室前広場の黄葉) |
展示室横のカエデ園ではカエデの葉が今が盛りと真っ赤に色付いており、下の地面も落葉が散り敷いて赤く染まっていて、上と下で赤の競演、素晴らしい眺めになっていた。
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(展示室裏のカエデ園:地面も真っ赤) |
逆光で透かして見るカエデの赤も綺麗だった。
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(逆光を受けた紅葉) |
岩石園辺りから見返すと、緑葉、黄葉、紅葉の競演。
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(岩石園の周りは色とりどり) |
遊歩道から園の中ほどに上がると、少女像の向うの沈床園に噴水が噴き出しているのが見えていい眺めだった。入場してこの沈床園に降りた時には噴水に水がなくて寂しく思ったのだがーーー。
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(裸婦立像と噴水) |
メタセコイヤの林も、上と下との黄葉の競演で綺麗だった。
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(メタセコイヤの黄葉) |
熱帯植物館の近くには、ボケが咲き始めの桃色の花を咲かせていた。こんな可愛い花になんでボケなんて嫌な名前をつけたのかなあ。
近くにはシャクナゲの木々にも何輪かの花を見つけることができた。
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(ボケ) | (シャクナゲ) |
大温室の玄関に入ると、水槽の中にたくさんのネオンテトラが青い背中をキラキラさせながら泳いでいて、その中に目立たないがグッピーも泳いでいた。
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(熱帯植物館) | (グッピーとネオンテトラ) |
も一つ扉を開いて展示室に入ると、何時ものようにコチョウランなどの西洋ランが所狭しと飾ってあってとても華やか、ここにも水槽があって赤い縞模様の小さな可愛いエビがいっぱい砂の上を歩き回っており、元気のいいのは泳いでもいた。砂から這い出すものもいて、なんというエビかと検索したら、レッドビーシュリンプという種類だった。
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(コチョウラン) | (レッドビーシュリンプ) |
畑地ゾーンに入ると、ライムやミズレンブ等が実を付けており、パイナップルにも小さな実が育ち始めていて可愛かった。
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(ライム) | (パイナップル) |
バンダの花が三輪だけ咲いていて、畑地ゾーンの端に目立たないように咲いていた綺麗な花の写真も撮ったのだが、名札の写真を撮り忘れNETでも名前は不明。
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(バンダ) | (???) |
蔦で作った門を潜ってジャングルゾーンに入ると、ヤシなど大小の植物が茂っており、その中で白い長いひげの様なウスネオイデスという寄生植物が、木の枝からぶら下がっているのが目立って綺麗だった。
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(ジャングルゾーンへ) | (ウスネオイデス) |
次は丘ゾーン、入ったところに咲いていたネリネという薄いピンク色の花が可愛かった。
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(丘ゾーンへ) | (ネリネ) |
次にはサンタンカが茂っていて、赤い小さな花を今が盛りと咲かせていて華やか、その隣のツンベルギアには咲残りの青い花がポチポチとみられれた。
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(サンタンカ) | (ツンベルギア) |
和名七変化のランタナ・カマラはオレンジと赤の混じった花を咲かせていた。華やかな色合いだが、時期が遅いのか花が小さく少し淋しい。
2階エレベータ乗場の前にはアンスリウムの赤い花が綺麗。
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(ランタナ・カマラ) | (アンスリウム) |
ここにも大きな熱帯植物館の看板があり、その後に満開のカトレアの花が並べられて華やかだった。
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(熱帯植物館看板とカトレア) |
2階からエレベータに乗って最上階の展望室まで上がってコーヒタイム、ガラス窓越しに北側の色付き始めの県民の森を眺めて楽しんだ。
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(最上階の展望室から) |
小休憩後、エレベータで一階まで下がって展示ホールの花々とゆっくりと眺めた。中央にある洋ラン鉢の展示台には表と裏の両面に色々な綺麗な洋ランが飾ってあった。
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(洋ラン鉢の展示台を表と裏から) |
近くに紫色のパフィオの花が咲いており、その隣に長い白い花房が垂れ下がっている珍しいランがあり、花の写真は撮ったが、これまた花名を記録し忘れた。
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(パフィオ) | (???) |
近くに薄緑色のパフィオがあり、隣に長い横花弁を尻尾のように垂れ下がらせたフラグミペデイウムという珍しいパフィオの鉢があった。
壁際の棚に長い茎に空色のひらひらとした小さな花を沢山付けたステノグロッチスといランの鉢が並んでいた。
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(パフィオ・フラグミペデイウム) | (ステノグロッチス) |
温室を出てバラ園の方の遊歩道を行くと、目の前に赤く紅葉した大きな木が聳えていた。大きなカエデの木だなあと思ったが、近くで見ると葉の形がカエデとは違っていて、幹にモミジバフウの名板が取り付けてあった。
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(カエデの紅葉?) | (モミジバフウでした) |
バラ園の隣に大きなカリンの木がたわわに実をつけ、陽射しを受けて綺麗だった。
バラ園の入口には休憩舎近くに大きな白いバラの花が咲いていた。
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(カリンの大木) | (白いバラ) |
バラ園には他にも黄色い花、赤い花など色々と咲いていて綺麗だった。
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(黄色いバラ) | (赤いバラ) |
噴水近くに小さな花をいっぱい付けた白いバラがあり、名板には緑光とあった。
沈床園の噴水が吹き上げているのを間近に見て満足し、駐車場に戻って帰途についた。
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(小型の白いバラ:緑光) | (帰りには噴水を見られた) |
帰りに和子が花の鉢を探してみたいと芳野農産物直販所に立寄り、私は直販所前の文洞溜の大きな池を伺うと、多くのカモが泳いでいた。岸に上がって休んでいるカモがいたので、近くから写真を撮ろうとそっと近づいていったら気づかれて逃げられた。
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(文洞溜の水鳥) |
今日のバードカービング展では素晴らしい作品を見ることができ、外では今が盛りの綺麗な紅葉を眺めることができて嬉しい一日でした。