F37.パワースポット御岩神社と桜の平和通り
1.動 機
町内のKoさんが「パワースポットの御岩神社にお参りして元気を貰いたいの」と話しを出し、Koさんの近所のOmさんと我家の4人で出かけることにしていた。Koさんは参加できなかったが、Omさんと三人で出かけ、御岩神社の奥ノ院(賀毘礼神社)まで周回して元気をもらい、帰途、平和通りの満開の桜並木を満喫して帰ってきた。
2.データ
a)山域:御岩神社、平和通り
b)登山日:2018/3/30(金)
c)コースタイム:森山9:30 = 10:20御岩神社12:50 = 13:15レストラン13:30 = 13:30平和通り15:00 = 15:40森山
d)同行者:Omさん、和子
3.山行記録
3.1 御岩神社
当日朝、予定の時間にKoさん宅の前に車を着けると、Omさんが一人で立っていて「Koさんは今朝眩暈がし気分が悪いので、3人で行って来て頂戴と言って寝ている」とのこと。思い立ったことなので三人で出発し、常陸太田周りで50分走って御岩神社の駐車場に着いた。駐車場は空数台の空きがあり、すぐに歩き始めることができました。
駐車場の脇に水芭蕉畑があり、白い花が咲いていて、早速撮影会。
畑の中ほどに赤いザゼンソウが一株だけ生えて目立っていて、これも被写体。
| |
(駐車場近くの水芭蕉畑) | (1株だけのザゼンソウ) |
その少し先に手洗舎の下には、苔の中にショウジョウバカマの小さな群落があり、お二人はその中にカタクリの蕾を見付けて「もう少しね」と言っている。私の目ではなかなか見つからなかったが、指差してもらってやっとシャッタを押すことができた。拡大した右の写真の左端にカタクリの蕾が二輪写っている。
| |
(ショウジョウバカマの中にカタクリ) | (帰りにはカタクリ開花) |
すぐ先に大鳥居があって杉の木立の中の参道が始まり、私は常に二人の後を着いて歩いて行くことになった。鳥居はコンクリート製で古いものではないようだが、左に立っている自然石の社号標石が歴史を感じさせた。
|
(御岩神社大鳥居) |
大鳥居を潜ったすぐ左に祓戸神社の参拝所があり、その一寸先には愛宕神社の扁額がかかった鳥居があり、その奥に小さなお宮があった。パワースポットと言われるように、神社にたくさんのお宮が見られます。
| |
(祓戸神社) | (愛宕神社) |
杉の参道を歩いていくと三本杉が立っている。一つの根っ子から3本の幹が別れて、真直ぐ並んでく伸びている美しい樹形、神社のHPには
| |
(参道) | (三本杉) |
参道の脇には倒れた杉の古木の根っ子だけが数株残っていた。一株には上部全体から杉の若木が密集して生えていて古株のパワーを感じられ、根回りに注連縄が撒かれていた。
別の古株の周りにはショウジョウバカマが全周に咲いて、注連縄代わりになっていた。
| |
(古株に新芽びっしり) | (ショウジョウバカマ) |
参道の突き当りに朱色の楼門(仁王門)があり、「あ」「ん」の仁王様が守っている。仁王門は通常お寺の入口に建っているもの、御岩神社のHPによれば
御岩神社の境内から主な社殿をご紹介します。まず最初は、入口の大鳥居を抜けた先に建つ、立派な朱塗りの楼門。この楼門は、寺院の様式である仁王像(阿形・吽形)が配された仁王門。しかし、神社の楼門では、守護神像(矢大神・左大神)が配された随神門が通例。これは、中世から山岳修験の信仰と共に、神仏習合の霊場であったためです
とあり、元禄元年に建てられたが明治維新の神仏分離でこわされ、平成3年に120年ぶりに再建されたもの、そろそろ朱の塗が剥がれはじめていた。
|
(楼門・仁王門) |
欄間には長い竜の陶芸(?)が飾られていて、天井には岩礁に打ち寄せる波間に朝日が昇る風景が描かれていた。
|
(楼門・仁王門) |
左に真新しい鳥居が立つ脇道があったが、門を直進した先の参道の方が有り難そうで門を潜った。
| |
(脇道に賀毘礼神社新鳥居) | (参道直進) |
参道を直進すると「木造大日如来坐像」の木柱の立つ石段の上に斎神社がありお参りした。大日如来さんも仏様、これも明治時代に壊されたのかなあ。
神社の左右には多くのお地蔵さんや石のお犬さんが並んでいた。
| |
(斎神社回向殿) | (左右にお地蔵さん) |
斎神社拝殿の天井には、爪を立て牙をむき怖い目で睨みつける怖い雲龍の絵が描かれていた。2年前のブログ「 D104.県北アートフェステイバル日立1」には、県北芸術祭の案内の一つ次の説明がついている。
A-14:御岩山雲龍図
パワースポットとされる日立市の御岩神社は、700年以上の歴史を持ち、信仰の対象と推測される縄文時代の遺跡も発見された、非常に古くからある場所です。その社の1つである斎神社の新たな天井画を手がけたのが、画家の岡村美紀です。天井を見上げると、御岩山の上空を飛行する龍が、雲の間からこちらを見ています。それはこれまでの天井画に描かれることのなかった、上空からの視点です。宇宙開発が進み、衛星や宇宙船から地球を見ることができるようになった現代において変化した世界観を描きながら、人々のうちに消えることのない自然や神秘的な存在への信仰を、迫力ある龍の眼差しのなかに描いています。
|
(回向殿の天井絵・雲龍図) |
斎神社の左の石段を登り直して鳥居を潜ると、朱塗りの神橋の先の手水舎、石段の上に御岩神社と参集殿とが並んで見えていた。
手を洗って御岩神社の拝殿に鈴を鳴らして神妙にお参りした。
| |
(神橋) | (御岩神社) |
御岩神社までは私にも楽ちんだったが、ここから奥ノ院の賀毘礼神社までは山道、苦難の始まり。
| |
(表参道) | (丸木橋) |
何度か滑りそうな丸太橋を渡り、今にも崩れそうな急斜面の道、急坂を登っていく。お二人が私に気を遣って、談笑しながらゆっくりペースで歩いてくれたので何とか付いて歩いていけた。Omさんが一緒してくれたお蔭。
| |
(ぐずれた参道) | (急登) |
崩れそうな石を並べた石段の上に鳥居が見えたので、この石段で最後かと思ったら、鳥居の先にも結構長い石段が見えてガックリ。
| |
(石段) | (賀毘礼神社鳥居) |
石段の奥の大岩の頭(上)をイワウチワの群落が覆っていて、可愛い花も咲き始めているのを見て急に元気が出てきて、ぐるぐる回りながら何度もシャッタを押した。
|
(岩の頭にイワウチワの群落) |
カメラのオートや少し細工したもの。
| |
(イワウチワの花@) | (イワウチワの花A) |
賀毘礼神社にお参りして下山にかかる。初めだけ少し登りになり、最高点の広場では樹間から茨城の山が見えていた。長いこと山には登ってないし、物忘れもあって、残念ながらどれが何と言う山なのか名前が出てこなかった。
| |
(もう一登り) | (展望所) |
その先で山道と合流すると、左への上りは御岩山山頂、右の下りは裏参道・御岩神社方面とした案内標識が立っていた。
裏参道は表参道ほどの急坂や段差がなく楽に下れそう。急坂や段差を下るのは登るよりも大変だ、表参道を登ってきてよかった。
| |
(裏参道を下る) |
アブラチャンやキブシなどの野の花を楽しむゆとりも出てきた。
| |
(アブラチャン) | (キブシ) |
なだらかに下っていくとお地蔵さんと、灯籠の尖塔のようなものが祀ってあった。大地震で土台が壊れたのか、お地蔵さんの下は小石を詰めてだけの応急処置、尖塔の下はセメントで固めてあった。
| |
(下り) | (お地蔵さん) |
途中で左にお宮が見えたので、私だけ勝手に草地の斜面を登って寄道した。
下に鳥居があって、二人は行儀よく鳥居を潜って登ってきた。鳥居には「薩戸神社」の扁額が懸けてあった。
| |
(薩戸神社) | (薩戸神社の鳥居) |
少し下ると御岩神社に下り着き、横に赤い鳥居と多くの稲荷大明神の幟が立っていた。
そのまま斎神社のところまで下るとお地蔵さんの社(?)があり、水子などと書かれた木札が祀ってあったので水子地蔵かも。
| |
(御岩神社横) | (水子地蔵?) |
仁王門の脇まで下ると、ここにも水芭蕉畑があった。駐車場脇の畑よりも狭かったが、自然な感じがして水芭蕉も新鮮に見えた。ここでも撮影会。
| |
(奥の水芭蕉畑) | (水芭蕉拡大) |
駐車場近くで登る時にはまだ蕾だったカタクリの花が綺麗に開いていた。今年はサクラだけでなく他の花も開花するスピードが速いこと!
御岩神社の案内板があり、常陸国最古霊山となっていて、次の細目について詳しい説明が書いてあった。
御岩神社のHPの御由緒に同じ記述がある。
| |
(カタクリ開花) | (常陸の国最古霊山御岩神社) |
3.2 平和通り
帰りどこかの食堂で昼食をとってから日立の桜見物をしようと言う事で、本山トンネルを抜け一本杉を見ながら県道36を下っていくと、左手の山の上に大煙突が見えてきた。大煙突本体は1993年5月に上から2/3が倒壊したが、下の斜面を蛇のように這う煙道は健在、ここから見上げるのが絶景だ。
その先の旧山手工場沿いの桜並木が満開で綺麗、すぐ近くの桜の名所熊野神社に寄ってみたかったが、途中どこにも食堂は見当たらなかった。
| |
(日立鉱山の大煙突) | (山手工場脇のサクラ並木) |
食堂が見つからないまま、神峰公園もパスしてR6に出て右折、平和通り交差点まで来て、桜並木の平和通りに入っていった。
| |
(R6から平和通りに曲がる) | (あんず通り交差点) |
好天気で明るかったお蔭で、走行中にシャッタを押してもブレ少なく、大きくしても耐えられる写真になったでしょう。
|
(車中から) |
窓ガラスを開けて、カメラを上に向けてメクラで撮った写真。
|
(車中から盲撮り) |
裏通りの駐車場に車を停めて、昔は行ったことがある小さなレストランに入った。注文してから窓の外を見るとローズマリーの花が綺麗に見えていて、外に出て撮ってきた。
室内奥にはデンファレの紅の花が満開、の端にも可愛い花が咲いていて、女主人に訊くと「どちらも造花ですよ」との事、それはそれはそれで見事な出来栄えだった。
| |
(レストラン窓際の花) | (レストラン室内の花) |
歩いて平和通りに出て桜見物の始まり。始めは見事な老木の上に咲く桜の花を歩道から眺めてシャッタを押すだけで満足していたが、
|
(歩道から) |
時にはサクラのトンネルを見たくなり、駐車場狙いの車が走る側道を横切って、時々車道ギリギリまで出っ張ってシャッタを押した。お二人が怖い顔をして睨みつけている。二倍の迫力。
|
(車道ギリギリから) |
けやき通りの立体交差点まで来て高架歩道に上がると、桜並木を上から眺めることができる。先ずは山側を向いてシャッターを押す。桜のトンネルの右上に神峰山も見えていていい眺めだった。
|
(高架歩道から山側向き) |
高架歩道をぐるっと廻って海側の駅方向を向くと、桜並木がまっすぐ伸びていて、これまた絶景。
|
(高架歩道から海側向き) |
この立体交差点の下には路上を歩く平面横断歩道も付いている。信号待ちの間に歩道上から何回もシャッタを押した。
|
(海側横断歩道から海側向き) |
山側の横断歩道も歩いて、山側を向いてもシャッタを押した。
御岩神社でたっぷり歩いたので、駅前まで足を延ばすのは止めにして、ここけやき通りまで歩いたところで引返すことにした。
|
(山側横断歩道から山側向き) |
サクラ並木を逆方向から眺めながら駐車場に引き返し、桜並木が見られる通勤道路で帰ることにした。多賀駅手前の多賀中学校のグランド沿いの桜並木が逆光だったが見事。
多賀駅前を通過して、大沼小学校の前を通るとグランド沿いの桜並木がお日様を受けて綺麗に見えていた。
| |
(多賀中学校グラウンド脇) | (大沼小学校グラウンド脇) |
町内に帰り着き、Omさん宅前での別れ際、二人の間で明るい話題を振りまいて楽しい花見ドライブにして貰ったお礼を言って、二人で我家に帰ってきた。。
|