F121.茨城BRTのJR跨線橋工事(5)

1.動 機 
 目の前で行われているBRT工事が気になって、去年から4回報告していて、今年7月の報告「F71.茨城BRTのJR跨線橋工事(4)」の動機欄では『我家のすぐ目の前でBRT道路がJR常磐線を跨ぐ跨線橋を造る工事が一昨年の9月から始まっていて、気になるものだから去年3回報告しました(4月の「E41.茨城BRTのJR跨線橋工事」、7月の「E75.茨城BRTのJR跨線橋工事(2)」、12月の「E124.茨城BRTのJR跨線橋工事(3)」)。その後も遅いようでも半年も過ぎると様子は大分変わってきて、跨線橋北部と大甕駅辺りは完成後の姿が見えてきた。ただし、跨線橋の南側はいまだ姿が見えてきていない。』と書いている。平成30年年末の現在は、跨線橋北部はBRT部分の舗装が完了し、跨線橋南部は土盛りが終わり、大甕駅の東西地下通路が完成してJRの地下営業も始まっている。毎日見ているとちっとも進まないように見える工事だが、5か月も経つと結構進展している。その現状を7月の写真と比較しながら報告します。

2.データ
a)山域:日立市森山町、大みか町、水木町
b)登山日:2018/12/19(月)、24(土)

3.山行記録
 写真撮影地点を示す下図は、F71の図に大甕駅の地点K,Lを書き足したものです。
(BRT工事中路線図と写真撮影場所)

跨線橋北部
 7月時点の上の写真では、跨線橋への取付き道路の路側は土盛りのまま、高さもそのまま延長すると橋本体には届かないように見える。
 下の現状写真でも路側は土盛りのままだが、高さは橋本体に繋がっている。

(跨線橋北側:Aから)
 その左、北側の洞門近くは手前の土の大きな山の陰になって見えないが、途中からコンクリートブロックのBRT道路の擁壁が見える。
 下の写真では、洞門から延びたコンクリートブロックの擁壁はもっと先まで延長されてはいるが、途中から土盛りのままになっている。
(洞門方向:Aから)
 跨線橋北の踏切を渡ったところから見ると、5か月間の進展がよくわかる。
 7月の写真では洞門からコンクリートブロックの擁壁は土の山の向こうでは土盛りのままになっており、橋との高さとの段差もよくわかる。
 12月にはこのBRT道路のコンクリート擁壁が橋までつながっているのがはきりと見える。A点から見た時、橋近くがまだ土盛りに見えたのは、手前の一般道の路側に遮られていたのだった。道路手前は土地区画整理事業用地で、7月には草も生えていた荒れ地が、今はその上に土盛りもされ、道路も作られている。
(洞門と跨線橋間:Hから)
 洞門の上から見ると、7月にはコンクリート擁壁に挟まれたBRT道路はまだ未舗装で、跨線橋本体の取付き道との接続部分が裸で白く見えている。
 12月にはBRT道路は跨線橋まで完全舗装され、右の一般車道も洞門路面まで舗装を松ばかりになだらかに整地され、空地の区画も整備されつつあり、綺麗な団地が出来そうだ。バス道路は復員3.0m、歩道は3.5mあってバス道路よりも広い。これは久慈浜おさかなセンタから多賀駅間全線に共通している。
(跨線橋北方向:洞門上Sから)
 BRTは洞門の北側も7月には未舗装だが、12月には完全舗装されている。
 左は山だったところを7月には切り開いて車道を作りつつあったが、12月には舗装され両側に歩道を持った立派な車道が出来上がっている。
(BRT:洞門Sから北方)
(一般車道新設:洞門Sから北方)
 跨線橋の東側にあるデイサービスセンタ前F点から見ると、BRT道路の側壁は7月にもコンクリートブロックになっている。こちら側には一般道などの構築物がないので、初めからコンクリート製になっている。ただ、12月には跨線橋まで上端がなだらかな線を描いているが、7月には上端がまだ橋の高さまで至らず段々になっている。
(跨線橋北側接続部分:Fから12/24)
跨線橋南部
 跨線橋の南側C点から見ると、7月には跨線橋までまだ盛土が終わっていなくて、橋との間に谷間がある。12月には綺麗に橋まで盛土され、バス道、歩道、一般車道の間の仕切りもできている。
(跨線橋南側:Cから12/24)
 このことはD点から撮った写真では明確にわかる。
 C点から南側を見ると、7月には整地中の道の右に大甕駅までの近道だった歩道があったが、12月にはこの歩道も削られてしまい、我が家から大甕駅まで歩いていくのに遠回りすることになってしまった。
(跨線橋南側:D点から)
(C点から南側を見る)
 国道の橋の上E点から跨線橋方向を見下ろすと、7月時点ではC点から南側には工事車両用の道が通っていて、線路わきの草地は手付かずのままになっている。これが12月になると、一般車道、歩道、バス道に区切られて整地されている。
(跨線橋南側:E点から)
 ところが、同じF点から大甕駅方向を見ると、12月の今でもまだまだの感じ、来年3月末の完成予定に間に合うのだろうか?
(大甕駅方向:E点から)
大甕駅西口広場
 キリスト教学園(茨キリ)前の道路を人道跨線橋J点に向かうと、跨線橋の階段が撤去されていて、「跨線人道橋は撤去するので、線路東側に行く人は大甕駅の地下自由通路を利用ください。」の立て看板が立っていた。
(Jから南下歩道12/19)
(歩道駅方向に12/19)
 係員が立っていて、案内に従って歩いていくと、線路際に柵脇にゴムシートを張った歩道があった。
 歩道はいったん茨キリ側に曲がって、線路から離れたところに作られていた。
(Jから南下歩道12/19)
(歩道駅方向に12/19)
 いくらか歩くと駐車場に突当たり、線路側に曲がって線路際を進む。
 駐車場の端まで進むと歩道はまた茨キリ側に曲がる。その道からは大甕駅西口広場の工事現場が見渡せ、自由通路の西入口の屋根が見えていた。
(プラットホームと平行な歩道12/19)
(自由通路の西入口12/19)
 茨キリ沿いに進むと、左手に自由通路入口への歩道があり、直進方向にも歩道が延びていて茨キリの11号館の高い建屋が見えていた。茨キリの学生たちはこの歩道を歩いていく。
(自由通路西入口への歩道12:24)
(茨キリ方向分岐歩道12:24)
大甕駅地下自由通路
 自由通路入口には「JR大甕駅」の表示が輝いていた。
 入口からは地下通路への広い階段になっていたが、右奥にエレベータ乗場があったのでボタンを押してみたら、(B1)から上がってきたエレベータの扉が開いて地下通路に下りることができた。
(自由通路西入口:Lから12/24)
(階段:Lから12/19)
 地下通路に降りると、広くすっきりとした通路が東口までまっすぐ伸びていた。エレベータ乗場は東口出口にもついていた。
(地下自由通路12/24)
(エレベータ12/24)
 通路脇にはコインロッカー、コンビニも並んでいた。
(コインロッカー12/24)
 (New Days店舗12/19)

 自動改札口があり、出入りする人の姿もあり、隣にはみどりの窓口、発券機も並んでいた。改札の奥には待合室も見え、これでJR駅の設備一式が揃っていた。
(自動改札口12/24)
(券売機とみどりの窓口12/24)
 東口にもエレベータで出ると、出口に西口と同じ「JR大甕駅」の表示が付いていて、この表示が地下通路自体が大甕駅になっているとの案内であることを理解した。東口広場もまだ工事中で安全柵で囲まれていたが、商店が入るコンクリートの囲いも出来ていた。
(自由通路東入口:Kから12/24)
(店舗開店スペース:Kから12/24)
 来年3月の完成時にその姿を見て、皆さんに紹介するのが楽しみだ。


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