アルバムを見ると、私の初めての海外出張は、入社後11年目の1973年にアメリカからイギリスに回って日本に帰ってきた世界一周の旅だったようです。当時私は水車試験規格の国内委員会の委員をしていて、イギリスで行われるIEC改訂委員会への日本代表委員を押し付けられ、会社に帰って報告すると、「折角イギリスまでに行くなら、アメリカの発電所のキーマンがいるデンバー研究所とヨークに立ち寄ってきなさい」と指示され、世界一周することになったものと記憶する。
初めての海外なので、時間の余裕があったとしても名所を歩き回る勇気はなかったようで面白い写真はありません。それにアルバムには、写真を一冊に順序良く並べられただけで説明は日付さえもなく、あやふやな記憶だけでの編集になりました。
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(地球一周日程図) |
アルバムの中で日付があるのは、上の「地球一周日程図」だけ。
東京9/26発=日付変更線=9/26(サンフランシスコ)9/26=車走=9/26デンバー9/29=ニューヨーク9/29=9/29ヨーク10/01=10/01ニューヨーク10/02=10/02ロンドン=車走=10/02グラスゴー10/04=ロンドン10/04=10/04(モスクワ)10/04=10/05東京
旅程
成田空港を昼頃出発すると、サンフランシスコに朝方到着する(時差ー11時間)。空港から予約の車に乗って一路デンバーに向かう(全行程旅行社で手配してもらった)。サンフランシスコの東側には樹木の茂ったヨセミテとかエルドラドとかの国立森林公園があった。
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(国立森林公園) |
森林公園を超えて広い道路を走っていくと、やがて行く手に岩の突き出た山や雪をかぶった山並みが見えてきた。
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(ロッキー山脈へ) |
上り下りを繰り返しながら走っていくと、ロッキー山脈らしい高い雪山連山が見えてきて嬉しくなってきた。
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(ロッキー山脈) |
1.デンバー
ロッキー山脈の最高部を超えたところにデンバー市があった。背後の尖った頭を持つ雪山三山が格好いい。
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(デンバー到着) |
仕事と関係のありそうな写真はこれだけ、研究所の所長さんだと思われるが親切に対応してもらった記憶がある。
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(デンバー所長と) |
白や黒の牛が草を食んでいる牧場、そのつながりと思われる山地の写真があるが、所長の案内だったか、自分で勝手に歩き回ったのか分からない。三日間逗留してデンバーを出発した。
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(牧場) | (牧場の上にも雪山) |
飛行場への車中から撮った日の出の写真があるので、デンバーの出発は早朝だったようだ。飛行機に乗って一旦海の上に出たようで海岸線の写真を撮っている。
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(日の出前に発車) | (一旦海岸線に出て) |
次の写真には海岸沿いのビル群の写真がある。ニューヨークかどうかは分からない。次には巨大な原子力(?)発電所の排気塔の写真がある。
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(市街) | (原子力発電所) |
2.ニューヨーク
仕事はありそうにないニューヨークに2泊とは信じられないので、その前に水車メーカのあるヨークに立ち寄ったのかもしれない。
ニューヨーク観光に何に乗って移動したかはっきりしないが、地下鉄に乗った記憶もある。
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( 広い車道) | (市街 の車道) |
( ニューヨーク市街) |
市内を歩いているとニューヨークのシンボル・エンパイアステートビルが見えてきて、86階にある展望台に上がってニューヨークの展望を楽しんだ。
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(市街から) | (86階展望台からビル先端 ) |
(エンパイアステートビル) |
展望台で遊んでいる人を撮った写真があり、展望写真も3枚あるが、どちらを向いて撮った写真かは分からない。
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(展望台) | (展望台から市街@) |
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(展望台から市街A) |
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(展望台から市街B) |
3. ロンドン
IEC国際会議が行われたのはロンドンから600km離れたグラスゴーだったはず。しかし、日程図によれば、ニューヨークを出発してロンドンに着き、それからグラスゴーに移動して会議に参加し、またロンドンに引き返してロンドン空港から日本に向かって出発するまでの滞在日数はたった3日間、これは無理でグラスゴーは勘違いだったかもと思い始めた時、気付いたのはニューヨークとロンドンには時差が5時間あることだった。飛行時間は殆ど打ち消されるので、ニューヨークを早朝に出発すれば、ロンドンに着いてから市内観光をしてからグラスゴーにその日に着くことができたのだと思い至った。
ロンドン市内は車で回ったようで、フロントガラス通しの写真を撮っている。最初の写真はロンドン一の観光名所バッキングガム宮殿。
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(バッキンガム宮殿) |
ロンドン市街を走っている時撮った写真に、ロンドンの時計台ビッグベンが写っている。手前のギル群も格好いいからこれを撮る積りだったのか、ビッグベンを狙ったのか? ビッグベンはイギリスの象徴ウェストミンスター宮殿に付属する時計台。
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(ビッグベン) |
バッキンガム宮殿の正面の道を走っていってアドミラルティ・アーチを潜って、トラファルガー広場の前に出た。アドミラルティ・アーチもロンドンの名所で、美しい曲線を持った歴史的建造物。
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(アドミラルティ・アーチ) |
トラファルガー広場は、1805年のトラファルガーの海戦における勝利を記念して造られた広場で、今では周りが大きな英国風のビルで囲まれていおり、広い噴水など被写体は多かったはずだが、残っているのは広場の中央に立つ高い塔だけ。この塔は長くイギリス海軍の総督としてイギリスの繁栄のために活躍した提督が、トラファルガー海戦の勝利を目前にして戦死したのを記念して建てられたという。
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(トラファルガー広場) |
ロンドン市内見物をした車でそのまま走ってグラスゴーに向かった。牧場を眺めながら郊外から市街に向かうと、立ち並ぶ英国風の住宅の造りが変わってきた。
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(牧場) |
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(住宅街) |
グラスゴーに泊まってIEC改訂委員会に出席して連泊、10月4日にロンドン空港に引き返して無事予定の飛行機に乗ることができた。ロンドンを出てから、途中モスクワ空港で中継して無事成田空港に帰着した。ご苦労様でした。
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(機内から見る夕焼け) | (日本帰着) |
次はカナダのマイカ発電所、メキシコのアミスタッド発電所へ出張した時の現地の写真を提示します。