G101.ヨーロッパ出張

 1984年8月末、イギリスのグラスゴーでIEC/TC4ミーテイングとエジンバラ、スターリングでのレセプション、シンポジウムが続き、サヨナラパーテイーに送られてチェスター見物後ロンドン経由、スイスのジュネーブに飛んだ。スイスのレマン湖湖畔を観光後、ハイデンハイムとグラーツの水車メーカの工場見学をさせてもらって帰国した。

旅程
    =ロンドン8/19=8/19グラスゴー(IEC-TC4-WG19)8/24=8/24エジンバラ・グラスゴー(IEC レセプション)8/25=8/26スターリング(IECシンポジウム)8/29=8/30チェスター8/31=9/1ストラトフォード アポン エイボン・ロンドン9/2=9/2ジュネーブ・ローザンヌ9/3=9/3シュツットガルト=9/4ハイデンハイム(フォイト社)9/5=9/6グラーツ(アストレア社)9/8=ウイーン発9/8=
記録
 アルバムには、日本の成田空港を出発してロンドンに到着し1984年9月19日にグラスゴー空港に到着したところから写真が貼られている。
 20日月曜日から24日金曜日までの5日間、IECのTE4(水車部門)の討論会に出席したメンバーの記念写真。メンバの名前は一人も覚えていない。
(ロンドン〜グラスゴー:British airline)
(IEC-TC4-WG19:8/20〜24)
 日曜日には参加者全員で電車とバスを乗り継いでのレセプション。
(電車でエジンバラへ)
(2階建てバス)
 先ずはエディンバラのシンボル・エジンバラ城。プリンセス ストリート ガーデンから見上げると、岩山・キャッスル ロックの上に古代から続く要塞が格好いい。
(高台のエジンバラ城)
 入場門には衛兵が立って雰囲気を出している。
(衛兵の立つ入場門)
 入場門から入って登っていった広場には、城壁の上に古い砲台が6門並んでいた、
(城壁上に並んだ砲列)
 エジンバラ城の崖下にはプリンセス ストリート ガーデンズがあり、聖カスバート教会側には4人の女性像と人魚が あしらわれた格好のいい噴水ロック スプリングがあり、エジンバラ城との組み合わせが絶好だが、三つ前の写真とダブるので、ここには聖カスバート教会との組み合わせを載せます。
 公園の中ほどの花園には、色々な花を整然と植えて作られた大きなフローラル クロックが見事。
(ロス ファウンテンと聖カスバート教会)
(フローラル クロック)
(プリンセス・ストリート・ガーデンズ)
 駅側にはスコット モニュメントが聳えていた。各階ごとの四隅に小塔を尖らせた刺々しい塔だった。NETのエイビーロードによれば、
 スコット・モニュメントは、スコットランドを代表する詩人であり作家のウォルター・スコット卿の功績を讃えた記念塔です。スコットランドのスコットさんなのでややこしいですが、スコットランドそのものを記念しているわけではないのでお間違いなく。1846年に建立されました。高さ61メートルで、個人の記念碑としては世界最大というのもうなずけます。すっかり黒ずんだ砂岩でできているゴシック様式の華麗な姿は、他の新しい建築物とは歴史の深さがちがうことを表しています。砂岩は大気中の埃やすすを吸着するので、長い年月の間にこのように黒ずんでいったのですね。287段の階段を登りきる自信のある人は行ってみましょう!
 287段の長い階段を上った最上階の展望台からは、四方にエジンバラ市の市街が見渡せ、公園の名前になっているプリンセス ストリートのエジンバラ駅方向への延長上を見ると、バルモラル ホテルの時計台の尖塔が目立って見え、プリンセス ストリートと直角方向のサウス セント デイビット通りを見ると、 セント アンドリュー スクエア公園のメルヴィル記念塔が突っ立っていた。イギリスでは尖った建物が好きな国柄のようだ。

 (展望台からプリンセス通り駅方向)バルモラル ホテル
(スコット モニュメント)
(展望台から正面の通り)メルヴィル記念塔
 国立美術館前ではカナダの管弦打楽器楽団 ONTARIO MASSED LEGION の賑やかな行進が行われていた。思わぬ収穫。
(国立美術館前でのカーニバル)
 グラスゴーに引き返してグラスゴー教会に案内され、教会の内部まで入らせてもらい荘厳な雰囲気を感じ取ることができた。
(グラスゴー教会外観)
(グラスゴー教会内部)
 グラスゴーの市庁舎にも案内される。
(グラスゴー市庁舎)
 グラスゴーから北のスターリングに向かう途中、郊外の住宅街の民家を眺めてスコットランドらしい雰囲気を感じた。スターリングに付いてNETには
 かつてのスコットランド王国の首都であり、スターリングは1975年まで自治都市の地位にあり、2002年にはエリザベス2世の即位50周年の一環として「都市(City)」の地位を与えられた。街はスターリング城と中世の市街(オールド・タウン)の周囲に居住区が集まる形で構成されている。2011年の国勢調査によれば人口は45,750人で、スコットランドにおける最も小さな「都市(City)」であり、スターリング(カウンシル・エリア)の中心地である。
(スコットランドの民家)
 スターリングに着いて、8/25〜27と三日間スターリング大学でシンポジウムがあった。シンポの内容は記憶にないが、スターリング大学は湖畔の美しい環境にある大学だった。
(スターリング大学にてシンポジウム8/25〜27)
 続いて8/27夕方からはスターリング城でレセプションが開かれた。
(スターリング城にてレセプション8/27)
(スターリング城から市内展望)
 レセプションでは大きな帽子をかぶった衛兵姿の楽師が20人ほど、スコットランドのバグパイプを吹いたりドラムを叩いたり、スコットランド民謡を奏でながら賑やかな行進をしてくれた。
(スターリング城のタツー)
 次の8/28にはエジンバラに戻って、エジンバラ城でエスプラナード広場で行われたエジンバラミリタリー タトゥーを見物した。このイヴェントは現在でも評判の大パレードで、英国軍や英連邦、海外からの数多くの軍楽隊が参加するバグパイプ行進です。
(エジンバラ城にてミリタリー タトゥー フェステイバル)
 最終日には私も講演をした写真があるが、何を発表したのでしょうか? 
(講演No.6)
(ミリタリー タトゥー)
 IECの行事予定は全部終わって、ミリタリータトウー、ダンスパーテイーでサヨナラ。
(サヨナラ パーテイー)
 後は私の単独旅行、次はエジンバラとロンドンの中間にある観光都市チェスターで一泊。エジンバラからチェスターまでの移動をどうやったか不明だが、途中のローランドで撮った写真から見ると、飛行機ではなくて鉄道だったようです。
(ローランド)
 チェスター一番の見ものは城壁。NETの旅行ガイドによれば、
 チェスター(Chester)は、イギリス北西部にあるチェシャー州の州都で、ウェールズとの境に位置しています。街の中心部には中世の雰囲気漂う城壁や円形劇場があり、白と黒のチューダー様式の建物が並ぶ街並みは、ヴィクトリア朝を彷彿とさせます。そんな魅力に引き寄せられ、チェスターには国内外から多くの観光客が訪れています。
 チェスターにはたくさんの歴史的遺産が残っていますが、中でも一番有名なのは、国内で最も良い状態で現存する城壁です。現存する城壁は、西暦79年頃、日本では弥生時代の頃に誕生した防御壁です。ウェールズとの戦争に備えるローマ人が軍の本営を築き、侵略から身を守るために周囲に木製の囲いを作ったのが始まりです。以降、木製の囲いは砂石に変えられ、徐々に強度を増しながら、全長約3キロの城壁へと姿を変えました。

1750年頃になると、イギリス国内では徐々に平安が保たれるようになり、国内に点在する城壁の必要性は薄れていきました。人々の生活や活動も活発になり、街の商業が栄えて人口が増加すると、城壁は逆に邪魔な存在に。そして、人々の移動や移住の妨げになってしまった城壁は、次々に取り壊されていったのです。そんな中、チェスターの城壁は壊されずに残りました。
(チェスターの城壁)
 ザ・ロウズは、チェスターで最も人気の高い観光スポットの1つです。街の中心部には白と黒のチューダー様式の木組みの建物が軒を連ね、2階部分が歩道で繋がりアーケードのようになっています。その部分がザ・ロウズと呼ばれます。
 イーストゲート時計台は、城壁東部にある門の上部に見られる時計台です。1897年に、ダイヤモンドジュビリーと呼ばれるヴィクトリア女王の即位60年記念で建設されました。
(チェスター市:ザ・ロウズ)
(イーストゲート時計台)
 街の中心にあったチェスター大聖堂の中に入ると荘厳な雰囲気、その中で正面の大窓のステンドグラスの色使いがとても美しく見えた。
(チェスター大聖堂)
(チェスター大聖堂内部)
 チェスター観光を済ませてストラトフォード・アポン・エイヴォンに向かう。途中見えた尖った山は、イングランドとウェールズでの最高峰スノードン山。
 デノービック揚水発電所の下池も見えた。ここの水車は日立納入ではなく、ポンプ水車初期の大容量機で研究開発の参考にさせてもらった記憶がある。
(スノードン山)
(デノービック発電所の下池)
 ストラトフォード=アポン=エイヴォン(英: Stratford-upon-Avon)は、イングランド中部のウォリックシャーにあるタウンかつ行政教区。エイヴォン川に面している。 文豪ウィリアム・シェイクスピアの故郷として世界的に知られており、多くの観光客が訪れる。
 ストラトフォード アポン エイボンにはシェイクスピアの生家の他、シェイクスピア像やロイヤルシェイクスピア劇場があった。
(ストラトフォード アポン エイボン:シェイクスピアー生家)
(エイヴォン河畔のシェイクスピア像とロイヤルシェイクスピア劇場)
 シエイクスピアーゆかりの地を出てロンドンに向かい、ロンドン空港からスイスのジュネーブ空港に飛んで美しいレマン湖湖畔を少し観光。
(ロンドン=ジュネーブ)
(レマン湖)
(レマン湖)
 ジュネーブからスイス鉄道でローザンヌへ移動して一泊、
(ジュネーブからローザンヌへ 9/2)
(ローザンヌ 9/3)
 ローザンヌ大学で打ち合わせ?後、ローザンヌ大聖堂など市内観光をゆっくり楽しんでからまた一泊。ジュネーブに引き返してジュネーブ空港からドイツのシュツットガルトに飛んで
(ローザンヌ大聖堂 9/3)
(ジュネーブからシュツットガルトへ)
 近くのハイデンハイム市へ電車で移動して、フォイト社で水車工場を見学させてもらった。

(ハイデンハイム駅)
(ハイデンハイム)
(ヘレンスタイン城美術館)
(フォイト社)
 次はオーストリーのグラーツ市に電車で移動し、水車メーカASTRO社の工場見学をした。
(オーストリー:グラーツ市)
 ASTRO(Oの上にツードット:アストレア?)社の名前はNETで検索できない。今は会社がなくなったのかも。
(SASTRO社)
 9/8にウイーン空港から帰国の途の付いた。空港近くのウイーンの森の写真が最後のお土産でした。
(ウイーン空港)
(ウイーンの森)
 各地で何をしたか思い出そうと無駄なことを考えたりして、筆が進まないうちに日数ばかり過ぎてしまいました。次は台湾出張報告です。


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