H31.米国ロッキーマウンテン発電所(1/3)

 アメリカのロッキーマウンテン発電所に納めた32万kW3台の受け入れ性能試験をするために出張した。最初は試験方法の打ち合わせ、試験準備のための緒元測定などのため、1995年6月29日〜7月9日、2回目は性能試験実施と報告書作成報告のために7月31日〜9月9日に出張した。長い出張期間の休日には観光に出かけていて、沢山の写真が残っている。今回の報告は1回目の出張時の写真を報告します。

 ロッキーマウンテン揚水発電所は、米国ジョージア州ロームの北西16kmにあるロッキー山(Rocky Mt.)の山頂に上ダムがあるのでこの名が付いたとのこと。
(ロッキーマウンテン発電所の位置)
 ポンプ水車とは、上ダムから水を流すとランナが正回転して直結した発電機が発電し、発電機に電気を供給してモータとしてランナーを逆回転するとポンプになって上ダムに水を揚げることができるのもです。揚水発電所はこのポンプ水車を使って、電力需要が余る夜間にポンプ水車をポンプ運転して水を上ダムに揚げて貯蔵しておき、電力需要の高い昼間にこの水を下ダムに落としながら発電するものです。
 ロッキーマウンテンの上ダムは山頂に掘られた巨大なダム湖で流れ込む川がないので、下のピース川を堰き止めた下ダムの水だけがこの発電所運転の要です。乾期でピース川の流れ少なくなった時のために、予備ダムも作られており、野生生物の維持とレクリエーションの提供にも使用されます。
 下の写真はNETにあったロッキーマウンテン発電所完成後の写真です。
(発電所全景)
(発電所建屋)

 6月28日の朝、近所の団地に住む制御関係の技術者Kuさんと一緒にタクシーで成田に向かい、アトランタ空港まで飛行機に乗り、アトランタ空港からタクシーに乗ってロームの宿舎についた。宿舎には現地で水車、発電機の据付に苦労してきた技術者2名と合流、夕食をとりながら情報交換した。
 翌朝、発電所に出て顧客現地管理事務所に挨拶に向かい、その後の予定を打ち合わせしたことだろう。発電所の内部を見学して歩いただろうが、内部の写真は一切残っていない。
 発電所脇から下ダムを撮った写真。同行者と現地指導員二人が写っている。これだけの広さのあるダムは日本ではなかなか見られないと思うが、これに更に予備ダム二つを造っておくという、アメリカの桁違いのスケールを感じさせる。
(下ダム全景)
 帰国前日に撮った発電所の写真。外観は上に載せたNETからの写真とほとんど変わりがない。
(発電所)
 上ダムにも案内してもらっている。上ダム周りの巨大な土盛りの土手が迫ってくる。
(上ダムへ)
 上ダムの2枚の写真を無理やりつないだパノラマ合成写真。上ダムの周りは土を掘り出した残りの壁がそのまま残っているように見える。地震のない国ならこのままで持つのか。掘り出した土は外に運び出すのではなく、低い方の岩壁造りに使われたのだろう。
 ダムには少し水が入っているようだが、制御の技術者が来たので、早速ポンプ方向の試運転をして揚水したものか?雨水か?
(工事中の上池)
 7月5日の日曜日はアトランタ観光に出かけている。先ずはアトランタ歴史センター、NETには
アトランタ歴史センターは、ジョージア州アトランタのバックヘッド地区にある歴史博物館および研究センターです。博物館は1926年に設立され、現在6つの常設展示といくつかの一時的な展示で構成されています。
(アトランタ歴史博物館)
 先住民の昔の家が並んだ区域もあった。
(先住民の家々)

 次は石の山ストーンマウンテン公園へ向かった。世界最大の花崗岩の一枚岩で、周囲からの高さは251m、面積は35ku(6km角)ある。
(ストーンマウンテンパーク駐車場)
 ストーン・マウンテンには馬に乗った三人の勇士の姿が大きく彫ったレリーフがあった。このレリーフは、高さ27m、幅58mの巨大なもので、世界最大とされ、3人の勇士は南北戦争の南軍の司令官・将軍3名、ジェファーソン・デイヴィス、ロバート・E・リー、ストーンウォール・ジャクソンのとのこと。
 ストーンマウンテンの山腹まで車道が通じており、山腹から山頂まではロープウェイが通じている。また、一枚岩の周りをぐるりと回る蒸気機関車で曳かれる観光列車も あった。

(3勇士のレリーフ)
(乗用車と蒸気機関車)
 ストーンマウンテン山腹の公園では、多くの家族が休日を楽しんでいた。
(ストーンマウンテンパークの家族団欒)

 次のサイクロラマはアトランタにある南北戦争博物館の一つで、アトランタの戦いの円筒形のパノラマ絵画を見ることができたらしい。
(アトランタサイクロラマ)
 最後はアトランタフルトン球場。アルバムにあったチケットを見ると、アトランタブレーブスとロスアンジェルスドジャーズの試合を観戦したらしい。1日で随分あちこちで遊んだらしい。
(アトランタフルトン球場)
(ブレーブス対ドジャーズ戦)
 試運転も滞りなく行われ、性能試験の準備も終わったので、日本でも仕事が待っていたので7月9日ひとまず帰国した。
 次は7月31日から9月5日まで、またこの発電所に出張してきた記録です。和子同伴での1か月以上の長期出張だったので写真が多く、その前半後半に分けて報告するつもりです。
 

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