H103.スペイン満喫10日間の旅(2日目)

1.動 機 
 スペイン旅行の2日目、と言ってもスペインに入ったのは今朝の0時、初日と言った方がいい。到着したスペイン東端の海浜都市バルセロナは観光地として有名な所。観光バスで、グエル公園、サグラダファミリア教会、モンジュイックの丘、旧市街、モンセラットと案内してもらい、夕食時にはフラメンコデイナーショーを楽しんだ

2.データ
a)山域:バルセロナ
b)登山日:2000年4月16日

3.山行記録
 バルセロナ空港に到着したのが午前0時、ホテルに着いたのは1時過ぎだった。チェックインしてすぐに就寝、朝食はホテルの最終時間ぎりぎりに終わらせて、迎えに来た観光バスに乗って観光地巡りに出発。
 先ずはバルセロナを代表するメインストリートのランブラス通りを歩いた。プラタナスの並木道の中央が広い石畳の道になっていて、気持ちのいいウオーキングを楽しんだ。
(ランプラス通り)
 次はグエル公園
 グエル公園はガウディの大スポンサーでもあり、理解者でもあったグエル伯爵が計画した英国風の庭園式住宅地です。
当時ガウディは、今で言うゲーティッドコミュニティーのように、住宅地を外壁で囲み中へのアクセスを管理できるような宅地計画を作りました。ただ、ブルジョア向けの住宅販売にも関わらず公共の交通手段がない上、敷地面積の6分の1しか建物が建てられないとか、勝手に木の伐採が出来ないなどいろいろな規制があり、結局はグエル伯爵の家(今は学校)、ガウディの家(今はガウディ博物館)の他に実際に売れたのは1軒のみで、夢の宅地造成計画は1914年に断念されることとなりました。
 尚、その後1922年にバルセロナ市が取得し管理することになり、1984年にはアントニ・ガウディ作品群として世界遺産に登録され、現在サグラダファミリア、カンプノウスタジアムに次いでバルセロナでは3番目に入場者が多い人気スポットとなっています。
 一番の見物は、列柱ホールへ登るモニュメント階段。階段は45段のなだらかな石段だが4区画に分かれていて、それぞれの境に噴水がありました。手前の草が生い茂る部分が第1の噴水、和子の後ろに見える丸いモニュメントが第2の噴水で、蛇の頭から水が流れ出ていました。左右の壁面にある四画形の中にも細かい模様が施されていました。
(グエル公園入口のモニュメント階段と列柱ホール)
 左の写真で、モニュメント階段の前の広場に建っているのは門番の家、
 右の写真は列柱ホールの屋上テラスからの眺めです。
 上の写真で門番の家の右に見える、高い塔のある建物は管理人室の家です。
 下の写真の後ろの見える塔のある建物はガウデイの家博物館で、ガウデイが実際に住んでいた建物をバルセロナ市が博物館に転用したもの。

(門番の家)
(列柱ホール屋上テラスからの眺め)
 テラス横の階段を下りるとブガデラ(洗濯女)の回廊という斜めの柱が並んだ通路があった。この傾斜柱の列は内側の壁とで斜面を支える構造物を形成していて、工事の際に出た石をそのまま利用して造られた。
 外側から見てみると、回廊は垂直な柱と斜めの柱によって支えられていることが分かった。手前の柱は、洗濯ものを入れた駕籠を頭に載せた女性の像になっていて、「洗濯をする女性像=ブガデラ」で、この回廊の名前の由来になった。
(傾斜柱の回廊)
(ブガデラ(洗濯女)の回廊)
 グエル公園には、椰子の木をイメージした半円形の出っ張りが続く石壁があり、ブガデラの回廊とガウデイの作品でイメージが重なる。この石壁の前は、オープンテラスのカフェとなっていました。
(椰子の木をモチーフにした石壁)
 次はサグラダファミリア教会。
サグラダファミリアは、建築家アントニオ・ガウディが生涯をかけて取り組み、130年以上経った今でもなお建設が続いている未完成の教会ですが、その一部(生誕のファサードと地下聖堂)はユネスコの世界遺産に認定されており、毎年世界各国の観光客が押し寄せるスペインが誇る観光スポットです。
 教会の前では丁度集会が行われていて、物凄い数の群衆が集まっていて、なぜか歌えや踊れやの大騒ぎだった。

(サグラダファミリア教会)
(教会前広場)
 教会入口の外壁には多くの彫刻が彫られていて、東側の入口の壁「生誕のファサード」には日本人彫刻家の外尾悦郎作の15体の天使像があった。
 教会の中は撮影禁止だったようで、ステンドグラスなどの写真は残っていない。
(教会東側入口の彫刻)
 次はバルセロナ市西側にある小高い丘モンジュイックの丘に上がって、バルセロナの市街を展望した。残念ながら霞加減で遠望は利かなかった。
(モンジュイックの丘)
 ラモン・ベレンゲールの騎馬像見られるノバ広場やピカソの壁画などがある旧市街をお散歩。
(旧市街)
 バルセロナからバスで2時間少し北の山地に入ってモンセラットに入ると、とんがった頭を持つ岩壁が続く山並みが見えていた。モンセラットとは「のこぎり山=ギザギザな山」という意味とのこと。
 「モンセラート」とは「ギザギザな山(のこぎり山)」という意味があり、遠くからも見ることができる山肌の形状に由来している。ピンク色の礫岩などの堆積岩によって構成されている。これらは登山家にはよく知られている。
(ノコギリ山:モンセラット)
  モンセラット山の最高峰は1236mのセント・ジェローム、その中腹700mに上がったところにモンセラット修道院があった。この修道院を前にすると、モンセラット山の岩峰の迫力が圧巻だった。この時期にはまだ岩山に憧れがあったので、何枚も何枚も写真に収めた。
(ノコギリ山・モンセラットとモンセラット修道院)

(ノコギリ山・モンセラットとモンセラット修道院)
 修道院の中にも入って記念写真を何枚も撮ったが、有名な黒いマリア像の写真は一枚もなかった。

(モンセラット修道院)
 モンセラットからバルセロナのホテルに戻って、夜はフラメンコデイナーショーを楽しませてもらった。ワインを味わいながら、これまた何枚もシャッタを押した。

(フラメンコデイナーショー)

(フラメンコデイナーショー)
 次はスペイン10日間の旅日記の3,4日目のバレンシアです。


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