H113.奥久慈紅葉狩りドライブ

1.動 機 
 前報「H112 名馬里ヶ淵の紅葉狩り」をアップして、次のスペイン旅行記の最終版に取り掛かって写真の勉強をしていると、娘から「今度の木曜日、年休を取ったから、またどこか紅葉狩りにでも出かけよう」と嬉しいメール。折角車を出すのだから運転しがいのある少し遠いところがいいとの申し出、少し福島県に入った紅葉の名所矢祭山まで出かけることになった。帰りにはGOTOイートでゆばの里の美味しい昼食をとって、袋田の滝もゆっくり楽しんで日立まで帰ってきた。

2.データ
a)山域:矢祭山、大子、袋田の滝
b)登山日:2000年4月26日
c)行程:日立9:25〜10:10里美かかし祭り10:30〜10:55矢祭山11:45〜12:10袋田の滝13:25〜14:00湯葉の里14:45〜14:55道の駅大子15:10〜16:10日立

3.山行記録
里美かかし祭り
 娘の車は水戸から我家に9時過ぎに来て、二人を乗せてすぐに出発、常陸太田まで県道61、常陸太田から矢祭山に国道349で北上した。
(日立市森山町から常陸太田市里美へ)
 国道わきに里美かかし祭りの会場が見えてきた。かかし祭りには二人は2週間ばかり前に見に来たが、娘は私のHP(H111.第33回里美かかし祭り)を見ただけなので、実物を見てみようと車はかかし祭りの駐車場に入った。
 色々な表情をしているかかしは何度見ても面白い。娘と一緒に回っていると、「二人一緒の写真を撮るよ。どのかかしがいい?」と云われ、高いところで面白い顔をして目立って見えていた「ケンちゃん」を選んで、その前で夫婦二人仲良しの写真を撮ってもらった。この前は二人での写真は撮れなかっただろうと、娘が気を利かせてくれたのだろう。

(里美のかかし祭りに立ち寄り)

矢祭山
 かかし祭りを20分ほど楽しんでから矢祭山に向かうと、雲が段々と厚くなってきて周りの山は霧に包まれてきた。
 矢祭山町について国道118に突き当たって久慈川を渡り、11時に駅の無料駐車場に車を入れて歩き始めた。。
(霧が出てきた)
(矢祭山町の国道 )
 駅前から国道を渡って、見覚えのある道を登っていくと、「矢祭山登山道」の小さな道標があり、その先の茂みの間の道に入ると、足元は紅葉の落葉が折り重なった美しい道になった。
(矢祭山登山道道標))
(紅葉の落葉))
 坂を登った曲がり角に赤い太鼓橋「月見橋」が現れ、回りの紅葉と良く調和した綺麗な景色を作っていた。
(矢祭山公園・月見橋)
 月見橋のところでも二人の写真を撮ってもらって、橋の反対方向の道に向かうと、県立自然公園の立派な看板や、矢祭山イラストマップと題した大きな公園案内図が現れた。

(矢祭山案内板)
(矢祭山案内板)
 真っ赤に色付いた紅葉の木や、紅葉と見紛うツツジの真っ赤な花が咲いていたり、紅葉の遊歩道になっていた。
(紅葉)
(ツツジの花)
 その先に西行法師の歌碑もあったが、木製の看板は朽ち果て文字も読みにくかったが、石碑を文字を合わせ判読すると、矢祭山の紅葉を称えた和歌を読み取ることができた。
  「心ある人に見せばや陸奥の矢祭山の秋の景色を」西行法師
 一つ上の道に登って元の方向に向かうと、左斜面の松の茂み越しに数個の尖った岩頭が見えていて、この岩の全容を見てみたいと思って先に進んだが、段々と見えにくくなってきた。
(西行法師の歌碑)
(連なる岩の頭)
 岩頭が全く見えなくなって遊歩道の突当りを下るとまた月見橋の前に出たが、月見橋は渡らないでそのまままっすぐ下って国道のすぐ上までくると、その先は、上から見ると怖いような急な細かい石段になっていた。私の普段の体調を知っていて心配する和子から「ここは止めよう。」と云われ、私は「大丈夫」と見栄を張って先頭で下り始めた。心底少々怖かったが、杖を突きながら一歩一歩慎重に足を進めて下りきった。私が下りきると二人は安心して下り始めた。下から二人の写真を撮ることができた。
 国道を渡って踏切を渡って河原の歩道に下りると、下流側に赤いつり橋が綺麗に見えていた。

(急な石段)
(鮎のつり橋)
 階段を上って上下流の久慈川の流れを見ながら鮎のつり橋を渡ると、階段を下りたところに大きな岩に彫られた水戸光圀の歌碑が立っていた。
 見ぬ人に なにを語らむ みちのくの 矢祭山の 秋の夕暮れ
(鮎のつり橋を渡る)
(水戸光圀の歌碑)
  水戸光圀の歌碑の前から下流側に向かうと夢想滝への分岐の階段があり、この滝にも行ってみたかったのだが、小川を流れる水量が極端に少なく、苦労して登っても見応えなしと判断して諦めた。
(鮎のつり橋の下流)
(夢想滝への分岐)
 下流にある大岩壁の下まで行ってみたいと河畔の歩道を歩いていったが、途中に「橋が破損しているため、これより先の立ち入りを禁止します。」の説明付きで立ち入り禁止になっていた。残念ながらここで引き返した。
 帰りで気が付いたのだが、山側の崖の草地の中の人より高いところにビニル袋が引っ掛かっているのが目に入った。去年秋の台風19号による久慈川大洪水があったことが思い出され、洪水水位はここまで上がってきていたのだと、その時の住民の方々の怖さに想いを馳せた。

(頭より高いところにビニルごみ)
(行き止まり!)
(ビニルごみ)拡大図
 目の前の鮎のつり橋が見えているが、すれすれセーフだったのだろう。この上流の一般道の橋や鉄橋が被害を受けて長いこと不便な生活を強いられていたと聞いていた。
 つり橋の向こうに見える矢祭山公園の山を眺めると、山の斜面に三つの岩がハッキリと見えていた。岩頭は山頂近くにに聳えていると思っていたが、こんな凹んだところにあるのでは、近付くほど段々と見えなくなったというわけだ。
(鮎のつり橋と矢祭山公園の岩頭)

袋田の滝
 矢祭山からの帰りは、袋田の滝に立ち寄るために国道118号を南下していると、次々現れるリンゴ園にはまだ真っ赤な実を付けているのが見えていた。今が食べ時のようだった。
 袋田の滝への分岐に入って、少し滝からは離れているが無料の駐車場に車を入れて、時間はもう12時過ぎ、GOTOイートだと思ってホテルのレストランに入ってみたが、コロナのために今はレストランは休んでいます」とのこと。昼食は袋田の滝を見てからにしようと歩き始め、滝川の橋を渡って四度の滝に向かった。
(袋田のリンゴ園)
(滝川)
 滝川沿いの道の川側には紅葉盛りの木が立ち並んでいて綺麗、反対側には土産物店が立ち並び、店頭でいい匂いをさせながらアユの塩焼きをしているお店があり、一匹づつ買うと「歩きながら食べるのは禁止です」と云われて店内に案内されお茶を供された。すき腹にとても美味しかった。
 土産物店街を過ぎて折り返し点に来ると、いつも上る石段には「大子」の字やハートマークに花鉢を綺麗に並べてあって立入禁止。
(滝川沿いの土産物屋街)
(階段は通行不可)
 上の山の楓の木が今ちょうど紅葉の真っ盛り、綺麗な写真を撮ることができた。
(紅葉最高潮!)
 Uターンする角のある広い花壇には千日紅の花が真っ盛り、ここも赤一色で綺麗だった。
 滝へのトンネルに入るとライトアップの飾りを保護するためか、天井にはビニルカバーの列が続いた。休日にはこのカバーを取って、中に隠れている綺麗な装飾が出てくるのだろう。
(千日紅の花畑)
(袋田の滝トンネル)
 エレベータに乗る前に下の第一展望台からパチリ。
 エレベータに乗って第二展望台に上がり、さらに階段を第三展望台まで上がって四度の滝全容を展望した。
(第一観瀑台からの四度の滝)
(第三観瀑台からの四度の滝)
 第二展望台に下りて、奥のベンチに座ってゆっくり。前で写真を撮る人が絶えなかったが、誰もいなくなったチャンスを狙ってシャッタを押した。
(第二観瀑台からの四度の滝)
 帰りはトンネルに入ってすぐのところから分かれて滝川をつり橋で渡り、トンネルの対岸の遊歩道を下って駐車場に戻ることにした。橋を渡る手前で眺める四度の滝も格好いい。
 橋の下の河床には岩がごろごろ転がっていて、それが皆苔むしていて壮観。

(滝の下流のつり橋を渡る)
(つり橋入口からの四度の滝)
(つり橋からの滝川岩群)
 橋を渡った歩き始めは、大岩の下を通るところに苦労して造られた鉄の歩道、この辺りからも紅葉越しに四度の滝を見ることができた。
(渓流散策コース)
(渓流散策コースからの四度の滝)
 狭い散策路を歩いて行くと、途中から広い舗装道路になり、杉林の中をゆっくり下って駐車場まで歩いた。
(渓流散策コースで駐車場へ戻る)
 駐車場に着いたのは13時半近く、食事処を「ゆばの里」と決めてスマホで予約を取って出発して着いたのは14時。この時間、お客さんは少なく、案内されたのは一部屋貸し切りだった。三人それぞれ違うメニューを注文したが、三人とも揚げゆば、生ゆば、出来立て豆腐など共通の料理もあって、賑やかに美味しくいただいた。お腹が空いていて、食べる前に料理の写真を撮るのを忘れていたので、下の写真はお店のHPから借用しました。
(奥久慈ゆばの里:HPから)
 ゆばの里からの帰り道、途中、道の駅大子に立ち寄って野菜を買い込んで、1時間走って我が家に帰り着いたのは16時過ぎ、退勤時間になって道が渋滞してくるといって、娘はすぐに水戸に帰って行った。ご苦労様でした。
 次は、今度こそスペイン最終日の様子を報告します。
 

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