I32.県植物園

1.動 機 
 先日の赤羽緑地でのフクジュソウが少し淋しかったので、今度は県植物園に行ってみることにした。期待したフクジュソウは見ることができなかったが、展示室で開催日前日のシュンラン展を静かに観賞することができ、公園内でもマンサクやサンシュユなど早春の花を楽しむことができた。

2.データ
a)山域、茨城県植物園(那珂市)
b)登山日:2021/03/04(木)
c)時間記録
 自宅発車12:00=12:30植物園駐車場ー12:40展示室12:55ー13:00水生植物園ー13:40熱帯植物館(昼食)ー14:20植物園駐車場=14:50東海JA=15:30自宅

3.山行記録:
 家にこもりっきりの生活に飽きが来て、「二人でどこかに出かけようか」との話になり、去年は行っていない県植物園までドライブすることになった。2月に行った赤羽緑地で期待倒れだったフクジュソウも見られるだろうという期待もあった。距離は我家から20kmほど、運転免許証を返上して久しい私の頭には道順の記憶もほとんど残っていない。和子はナビの情報を見ないでもすいすい走って行く、どんどん頭が上がらなくなる。
(県植物園園内案内図)
 植物園に着くと駐車場はガラガラ、平日の事もあるのだろうがコロナの影響か。券売機で入場券を買って入場すると、久しぶりに眺める沈荘園の大噴水がひときわ綺麗に見えた。
(沈床園)
 沈荘園の右手にある梅並木の奥に広がる野草園で、和子が今までフクジュソウが咲いていたというところまで歩いてみたが、「フクジュソウ」の名板が立っているだけでその後ろには小笹が生えているだけだった。
(梅並木と野草園)

 野草園の奥の展示室の入口には「シュンラン展」の案内板が立っていて、開催日は3月5日(金)から7日(日)の間でこの日は開催前日だったが、扉が開いたので入らせていただいた。
 最初の部屋には3台の大きな机が置かれ、机の上に針金で作った鉢台の中にシュンランの鉢が並べられていて、年配の方数人が一鉢一鉢じっくり眺めておられた。
(シュンラン即売会値踏み中)
 夫々の鉢にはシュンランの名前と値段が書き込まれた札が付いていて、まだ札の付いていない鉢もあったので、年配の人は同好会の役員の方々で、作品の鉢の値踏みをされていたのだろう。多くは一鉢7千円程度だったが、2万円の値札が付いている鉢もあった。
(花の名札にお値段付)
(値踏み未完)
(2万円もあり)
 入口の部屋は即売会の部屋だったようで、その奥の部屋に入ると大きな「シュンラン展」の壁幕がはってあり、四方の壁際に展示棚が作られていて、綺麗なシュンランの鉢がずらりと並べられていた。まだ空きスペースも見られたので、これから持ち込まれる愛好家の方もおられるのだろう。
(シュンラン展展示室)
 この部屋の鉢は茨城県愛蘭会のメンバーの出品もので、鉢も凝った意匠のものが並んでいた。鉢にはナンバーを書いた紙が付いているだけで、シュンランの種類、名前は分からないが、どれも見事に花を咲かせているものばかりだった。撮った写真を展示しておきます。
(マニアの作品)

 シュンラン展を見てから、カエデ園を横切って、急坂を下った谷間にある水生植物園に向かった。
(カエデ園から)
(水生植物園に下って)

 ミズバショウにはところどころで若葉が芽吹き始めていた。
(ミズバショウ畑)
 お目当てのザゼンソウは、何時ものところに咲いている立派な花は一輪だけで少々淋しかったが、色々角度を変えて撮ってみた。
(ザゼンソウ)
 水生植物園から登り返していくと、ツバキ園に出た。登坂の途中からもツバキの花が見られて、何度もシャッタを押した。ツバキにもいろいろ種類があって、夫々の木に名板が付いていたのだが、そちらを撮り損ねたのでツバキの種類名は分からない。
(ツバキ園)
 展望台の辺りまで来ると、マンサクの木などが黄色い花を咲かせていた。
(展望台とマンサク)
 展望台のところから、循環遊歩道をミツマタの並木を見ながら少し引き返し、
(ミツマタ)
 少し下って岩石園にも立ち寄ってみた。
(マンサク)
(アカバナマンサク)
 岩石園には黄色いマンサクや、赤いアカバナマンサクなどの花が咲いていた。
(マンサク)
(アカバナマンサク)
 ロウバイやサンシュユの花を愛でながら循環道に戻った。
(ロウバイ)
(サンシュユ)
(サンシュユ)
 芝生広場では幼稚園生みたいな小さな子供たちが引率の先生に連れられてボールをけりながら遊んでいた。
(幼稚園児の集団)
 熱帯植物園に向かって歩いていくと、途中で折れ曲がったような変わった樹木が一本見られた。何の木かと思って名板を見ると「シダレアカマツ」とあった。全ての枝が付け根から枝垂れる変わったアカマツ、強く目を惹くが、去年もあったのだろうか。
(シダレアカマツ)

 熱帯の綺麗な花を見たくて熱帯植物館に入った。窓口に人はいなくて、自由にご覧になってくださいとあった。
(熱帯植物館)
 入口にはカトレア、セロジネなどの綺麗な花の鉢がずらりに並んで出迎えてくれている。
(入口にランのお迎え)
 中の展示室にも綺麗なランの花がいっぱい並んでいた。
(展示室のラン)
 展示室には展示台だけでなく衝立に飾られているランの鉢もあった。
 我家の目に付いたのは、カトレアの花の奥に鈴なりになっているセイロンベンケイソウ釣鐘のような花だった。和子が近所の友人から貰った数枚の木の葉を水に浮かべていたら、その葉から数個の芽が出てきて今では一人前の若木になっている。この花を付けるのは2年ぐらいかかるらしい。
(壁掛けのラン)
(ランの後にセイロンベンケイソウ)
(セイロンベンケイの葉から発芽)
(育ったセイロンベンケイの木)
 展示場の奥にある蘭展示台の後ろには東南アジアの彫刻みたいな飾り物が飾られていた。
(展示室奥のラン)
 時間も午後1時半を過ぎてお腹が空いたので、一旦熱帯植物館を出て、その前広場あったベンチに座って持参した昼食を食べた。
 その間に幼稚園生が前を通り過ぎて熱帯植物簡に入って行った。昼食をしてから熱帯ゾーンを見て回る積りだったが、幼稚園生の騒々しさを敬遠して、このまま植物園を出ることにした。右側の道を歩いていくと、大きな木の枝先に毛羽だってほっこりとした若芽がいっぱいでていて、先日赤羽緑地で見たネコヤナギの芽だと思ったが、近くの芽を見ると様子が少し違っていて、コブシの芽だった。
(ネコヤナギ?)
(コブシの芽)

 県植物園から帰途につき、途中、買物をするために東海のJAマーケットに立ち寄った。駐車場から道の反対側を見ると梅の花が綺麗に咲いていた。和子が買い物をしている間、私は別行動、梅の花撮影に励んだ。
 道を渡ったところで、畑地越しに同じ梅の花群を眺めると、纏まった感じでいい眺めに見えた。
(JA東海向かい右の梅園)
(道路を渡ってから見た右の梅園)
 畑地のこちら側にも見事な梅の花が咲いているのだが、高い植え込みの囲いの中にあって写真には撮れない。柵の中に入るところを探しに周りを歩いていくと、この庭の主らしい家の前に出た。家の脇を通してもらうのは恐れ多いので反対側に回ると、植え込みの隙間があった。中に入ると、見事な梅の園、広い庭の中に何本もの梅の古木が植わっていて花を咲かせていた。
(左側に広い桜の園)
 次は、久しぶりに和子が精出している我家の庭の花を紹介したいと思っています。



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