I62 七ツ洞公園

1.動 機 
 今月1日に赤羽緑地に出かけて以来久しぶりにウオーキングしようと、9日に水戸の七ツ洞公園に出かけてきた。七ツ洞公園は水戸市北西部にある水戸市立の公園である。大小5つの池とその池を支える5つのダムや周辺の自然豊かな森からなり、イギリス式の自然風形式庭園が整備コンセプトの1999年(平成11年)に開園したまだ比較的新しい公園である。七ツ洞公園には7年前の2014年に「B57.バラの花を尋ねて」と「B71.七ツ洞公園」と2回出かけている。私にははっきりとした記憶は残っていなかったが、和子のリードで歩いて、こんなところだったなと思い出しながら楽しく歩くことができた。過去2回の記録はまだ元気だった頃なので、歩いた時の記憶がしっかりしていて丁寧に書いてある。今回書き足すことはなさそうだが、写真はいろいろ撮ったので載せておきたい。

2.データ
a)山域:水戸市下国井町
(七ツ洞公園の案内図と歩経路)

b)登山日:2021/06/09(水)

3.山行記録
 車のナビで見ると、常磐高速を使えば那珂ICで下りてすぐ見たいだが和子は高速は走らない。ナビも見ないで、R6を南下、笠松運動公園の先で県道に曲がってひたすら一般道を走って駐車場に到着した。2014年は私が運転したはずだが
 駐車場に着いてからも「先ずは秘密の花苑へ行こう」と云って、記憶は何処から出てくるのかマップも見ないで駐車場から芝生広場に入り、広い駐車場の一角から林の中の道に入り、枝分かれもある道も迷わず歩いていく。
(芝生広場へ)
(新林庭園を歩いて)
 秘密の花苑が見えてくると、ここの様子は思い出すことができた。
七ツ洞公園HPのリーフレットによれば「秘密の花苑」は
穏やかな園内に不思議な雰囲気をプラスしているのは、さまざまな積み石やレンガなどで造られたパビリオンやフォリー(装飾的建物)です。
フォリーとは、foolishが語源の「ばかばかしいほど役に立たないもの」という意味。本来、私たちを雨や風から守ってくれる建築物とは異なり、装飾の意味のみを持つ建造物です。
18世紀のイギリス式庭園では、特に人工的廃墟を作ることが流行したことから、七ツ洞公園でもこの手法が活かされています。
 レンガと生垣に囲まれた静かな空間に、イギリスの伝統的な造園技法を用いた植栽により、季節感とその色彩を色濃く映し出す。直径50mのイギリス式の円形庭園内は、四季を表した4つのエリアのそれぞれに、多彩な品種の草植物を植栽しています。さらに、ビクトリア調のパーゴラやクラシックなベンチ等を配しています。
 
 レンガと生垣に囲まれた円形の敷地を4区分して約100種類の植物を植栽したのだが風土に合わず、数年後には枯れてしまったものが多かった。しかし今年はその敷地の一部に約40種類、900株の秋の草花が植えられ、華やかな色彩で彩られている。これは前に述べたように水戸市植物公園の全面的な協力と一般ボランティアの尽力によって出来たものであり、来年は更に多くの草花を植える計画だそうで楽しみである。
(秘密の花苑入口)
 ABCD4つに分けられた花園、どの写真が何処だか分からないが、秘密の花苑に入ってからの写真を歩いた順番に並べました。
(パーゴラの柱にツキヌキニンドウ)
(花いっぱいの円い遊歩道)Cエリア
(花いっぱいの円い遊歩道)
(バラとアジサイ)
(出たり入ったり)Bエリア
(ストレッチア?)
(ラベンダー)
(タチアオイ)Aエリア
(バラ)
 秘密の花苑の反対側の出入口から外に出た。
(秘密の花苑を出る)

 秘密の花苑を出ると近くに小さな円形の花薗があり、その脇の遊歩道をを歩いてダム湖最下流のダムEに向かった。
 ダムEの入口まで来ると階段の下に見覚えのあるパビリオンが見えていた。
(秘密の花苑出口の円形花薗)
(ダムEへ)
 階段を下りてパビリオンを目の前にすると、英国調と云われる丸い建物は結構大きく迫力があった。
(ダムEのパビリオン)
 パビリオンを通過してダムEを渡って振り返ると、ダム堰堤が大きいからかパビリオンが小さく見え、その下だけがコンクリート製の放流部になっているのが判った。
 ダムE湖(ダムEで堰き止められてできる池)の左岸(上流側から見て左側)を上流に歩くと、次のダムDの階段状放流カスケードが見えてきた。その上は石の橋になっていた。
(左岸からダムEとパビリオン)
(下流側左岸からダムD)
 ダムD入口に「権現山古墳群と七ツ洞横穴墓群」七ツ洞公園の名前の由来が書かれた看板が立っていた。
なお七ツ洞公園の由来はダムDの池の右岸に権現山横穴群という横穴式古墳があり、現在5基存在するが以前は7基あったとされることから七ツ洞と名付けられた。今は池の水が多くて横穴は見られないが、渇水期には入口近くは見えるとのことである。
(七ツ洞公園の横穴説明板)
 カスケードの上の石橋を渡って、ダムDの右岸側に渡った。ダムの端には石柱が立っており、その上を真っ白いヤマボウシの花が覆っていて綺麗だった。
(ダムDを渡って右岸へ)
(ヤマボウシの花)
 ダムDの右端からダムD湖を振り返ると、「七ツ洞公園案内システム案内システム・NANARV」の看板が立っており、「アプリを起動してカメラをかざしてください」とある。この看板は各所に立っていたが、ボケ老人には近寄りがたく、一度もトライできなかった。
 ダムDを渡ったところに大きな横穴があったが、七ツ洞の謂れとは関係なさそうだった。
(ダムD湖を振り返る)
(洞窟)
 ダムD湖の右岸の遊歩道を歩いていくと橋が架かっており、その左に「みんなで守ろう大切な水」の看板が立っていた。橋の下を通る小川は、地図で見るとダムD湖と一つ上のダムC湖とを繋ぐ水路だった。
 ダムCの上を歩いて左岸側に渡ったが、途中に水路と思わるものはなく橋もなく、先ほどの小川が上下のダムを繋ぐ唯一の水路だったらしい。
(ダムD湖の右岸遊歩道の橋)
(ダムC)
 ダムCの上からは、上流側に四阿が立つ小島があり、両側に橋が懸かっているのが見えた。これがダB
 下流側にはダムDにかかる石橋が見えていた。
(ダムCからダムB)
(ダムCからダムD)
 ダムCを左岸に渡るとパーゴラ がありました。 パーゴラとはお庭や玄関先などに設置して日陰を作ったり、ガーデニングのコーディネートに使われるアイテムとのことですが、これは立派すぎてイメージが合わない。
(ダムC左岸のパーゴラ)
 パーゴラの奥に魚の口から水を吐き出す壁泉があたが、ここから道はなく右岸に引き返す。
(パーゴラの奥の壁泉)
 ダムCの右岸は雑草林になっていて、アジサイの花も見られた。
 道は一段高いところにあり、階段を登って行った。
(ダムC右岸のガクアジサイ)
(ダムC右岸の階段)
 階段の上に上がってダムC湖右岸沿いの遊歩道を歩いていくと、樹間からダムBが見えていた。この写真では四阿が立つ小島の左右に木の橋が架かっているのが良く見える。ダムBはダムと言っても上下流の貯水池に水位差はない。
 木橋のダムBを左岸に渡ると、またヤマボウシとアジサイの花が出迎えてくれた。
(C湖岸からダムBの四阿)
(木橋のダムBから左岸へ)
 ダムB湖の左岸の遊歩道を歩いていくと、ここにも石造りの門が現れた。この門も七ツ洞公園のパンフによればフォリーとある。
フォリーとは、foolishが語源の「ばかばかしいほど役に立たないもの」という意味。本来、私たちを雨や風から守ってくれる建築物とは異なり、装飾の意味のみを持つ建造物です。18世紀のイギリス式庭園では、特に人工的廃墟を作ることが流行したことから、七ツ洞公園でもこの手法が活かされています。
(ダムB湖左岸のフォリー)
 左の写真はダムB湖の左岸の遊歩道で、上の写真のフォリーはこの先に現れました。
 フォリーのすぐ先の左手には、ダムAに石積みが見えました。ダムA も写真の手前が小川を渡る飛石のようになっていて、水をせき止めるダムではない。
(ダムB湖左岸の遊歩道)
(ダムAの石積み)
 ダムAの上流のうねって流れる小川を見ながら石の道を登っていくと、終点のフォリーに登りつく。写真の左下に見えるところからダムAの小川が始まっている。
(最上流の北側駐車場展望台のフォリー)
 駐車場の下が広い洞窟のフォリーになっていて、石の柱で天井を支えている形になっている。まん中に丸い井戸があり、天井側にも丸い穴が開いている。
(展望台下の洞・柱・天井・壁・井戸)
 フォリーの前の草地は放置状態のようにハルジオンの小さな白い花が一面咲き誇っていた。
 フォリーの前を通り過ぎると、ダムAの右岸側を下る遊歩道は板張りになっていて、右が二アジサイの株が列を作っていた。
(展望台下にハルジオンの草地)
(アジサイ通り)
 まだ咲き始めだったが、丸いホンアジサイや外輪にだけ花びらが見えるガクアジサイなど色々見られて、嬉しい通りだった。
(ホンアジサイ)
(ガクアジサイ)
 ダムAの下には一面ドクダミだけが蔓延っていて、白い花を咲かせていた。どこにでも一般には毛嫌いされる雑草だと思うが、これだけ広く咲いていると結構見ごたえがある。わざと蔓延こせているのかも。
 ダムAからダムB湖面まで流れ下る小川沿いの遊歩道を歩いていくと、子供連れの家族が水面を覗き込んで何か騒いでいた。脇から覗き込むと一匹の大きな大きな蛇が泳いでいた。蛇は間もなく対岸の草叢に這いこんでしまったが、ギリギリシャッタが間に合った。
(ドクダミ)
(青大将?)
 その先もダムB湖右岸の木道の上を歩いていくと、白い花をつけた木が覆いかぶさっていた。またヤマボウシの花だろうと思っていたが、拡大してみると細長い花で、栗の花らしい。
(Bダム湖右岸の遊歩道)
(遊歩道上の樹の花)
 ダムBの端まで下ってくると、右上の森の中に上がる階段があり、これを登って行った。
 森の中には広い道があり、鉄骨やレンガの小屋もあった。

(長い階段を上って)
(森林庭園を通って)
 その先には木造のお休み何処も立っていた。
 芝生広場まで帰り着くと、入口脇に屋根付きのレンガ造りのパーゴラがあり、その下で歌声教室が開かれていた。昭和歌謡なら仲間に入りたいなと思ったが、先生のリードで発声練習をしているグループだった。
(休憩舎)
(歌声教室)
 やむなくそのまま芝生広場を横断して駐車場に戻った。
(芝生広場から駐車場へ)
 駐車場入り口の両側にはヤマボウシの樹が並んできて、真っ白い花を満開に咲かせていた。
(芝生広場・駐車場周りのヤマボウシ)
 駐車場から車道に出るとすぐのJA茨城教育センタのビルの前を通ると、道の両側に黄色い花が咲いていて見送りをしてくれた。スマホで調べるとキンロバイの花だった。
(JA茨城教育センタ前のキンロバイ)
 精神集中ができなくなり、6月17日に赤羽緑地を仕上げてから10日以上もかかってやっとアップすることができました。次は昨日出かけた奥日立きららの里のアジサイの花園の様子を報告します。できるだけ早く!


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