I815 ヨーロッパアルプス横断ハイク14日間(5)

5.チェルマット〜ゴルナグラート8月21日(土)
 今日はゴルナグラートの山上ホテルまでの移動日。8時過ぎにチャータバスでチェルマットに向かう。フランスからスイスへの国境を越えた峠では、深い渓谷の美しさを見、

一面ブドウ畑のローヌ谷へ下り、休憩所ではブドウ棚のブドウを失敬したりしながら、フィスプから谷筋に入ってテーシュまで走った。


 ここから一般車は乗入れ禁止、電車に乗換えてチェルマットに11時過ぎに到着した。街のレストランで昼食をとり、美しい教会を眺めたり雲間に頭を出しそうなマッターホルンを眺めたりしながら鼠返しもある旧市街を一回りしてから、ゴルナグラートへの登山電車に乗った。




 だんだんと空は晴れ渡ってきて、登山電車の中からは丸裸のマッターホルンが見え始め、急遽、ローテンボーデンで途中下車し、モンテローザやリスカムの雪山を眺めながらリッフェルゼーまで歩いた。




 一瞬湖面が静かになり、素晴らしい逆さマッターホルンを見ることが出来た。


 再び登山電車に乗ってゴルナグラートについて山上のホテルに入る。

 ホテルの近くには、長い角を持ったアイベックスの姿を見ることもできた。

 ホテルに入ると、早速、3135mの展望台にあがって、360°の展望を楽しんだ。マッターホルン4478m、ヴァイスホルン4505m、ドーム4545m、モンテローザ4634m、リスカム4527m、ブライトホルン4159mと4000m超の山々がずらり並び、

 足下にはゴルナグラート氷河やグレンチェ氷河が光っている。

 夕食後も展望台に上がると、雪を頂いた山々が夕日に赤く燃えていた。登山電車が下りた後の夕暮れのこの光景は、山上のホテルに泊まらない事には見ることが出来ない贈り物である。嬉しくて何度もシャッターを押した。



 夜中、目覚めて空を見上げると、満天の星空が澄み切った空気の中に眩いばかりに輝いていた。明日の日の出が楽しみになった。

 今日は景色に見とれて、花の写真は少なかった。
(エリシムムジュジコラ)
(ウスベニアオイ)
(サポナリアオフィシナリス)
(アラビスアラビナ)






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