I104 2001年4月の山歩き(3)
二ツ箭山

1.動 機 
 和子が介護に付いていた義母が、介護付きの病院に転院することになって、久しぶりに夫婦二人の山歩ができることになった。行先は茨城新聞社版「茨城と近県の山」45コースの全山制覇の一つとして、No.36の福島県いわき市にある二ツ箭山にした。この本によれば、「二ツ箭山は矢のように立つ二つの岩峰、急峻な岩場が連増する上級者向けコース」とある。久しぶりの二人での山歩きがよっぽど嬉しかったのか、和子をモデルさんにした写真ばかり残っている。

2.登山日、山域
 2001年4月26日(木)二ツ箭山

3.山行記録
 9時半我家を出発、日立南ICから常磐道に乗って北上して、いわき湯本ICで高速を下り、R399で小川村の根本部落まで走って11時10分二ツ箭山登山者用の無料駐車場に到着した。
    我家9:30=11:10根本駐車場11:20〜11:55御神体滝12:00〜12:35〆張場〜12:50男体山13:00〜13:15女体山(昼食)13:40〜13:55二ツ箭山三角点〜14:10月山14:15〜14:30〆張場〜15:35根本駐車場=18:10我家
(二ツ箭山ウオーキングコース)
 駐車場から山に向かって歩くと沢と出会い、登山道らしくなると、小さな祠が祀られ「御滝」の名板のある滝が見えてきた。前に注連縄が渡されている「御神体滝」という有難い名前が付いた滝だった。
(御神体滝)
 滝の脇の岸壁を2度鎖で越えると沢筋の道になり、苔むした岩や飛石を渡ったり、沢登りの醍醐味を味わいながら登って行った。
(左の男体山目指して左の谷へ)
(段々急登になる)
(岩の上)
(石ごろごろの道)
 沢道を登り詰めたところが〆張場の分岐点、ここから左の山道に入って男体山に向かった。男体山の下まで入ると50mもありそうな断崖が聳えており、鎖がぶら下がっていた。お元気で岩登りの経験も多い和子、怖がる様子も見せず足場を確認しながら一歩一歩登っていった。、
(鎖場@)
(鎖場A)
(鎖場B)
(鎖場C)
(鎖場D)
(鎖場E)
 絶壁を登って男体山に上がると、山頂は小広い岩場になっていて、石の祠が祀られていた。
 後には男体山より一段高い女体山の絶壁が屹立している。女体山の山頂はその向こうで、周りをアカヤシオの花が彩を添えていた。
(男体山)
(男体山からの女体山)
 女体山の右には月山のなだらかな山容も見えている。
(男体山から女体山・月山展望)
 男体山と女体山の間は岩壁で挟まれた谷になっていて、鎖で上り下りする。
(男体山と女体山の間の谷間)
 私が谷間に下りた時には、和子は女体山の鎖場を登り切っていた。
(女体山の岩碧)
 女体山の鎖場を登り切ったら、岩を伝って横にトラバースする。下の写真では絶壁が強調されているので、いかにも怖いところを登っているように見えるが、結構足場の幅は広い。
 谷間からはアカヤシオの花が見えていた。
(女体山の絶壁を攀じる)
(アカヤシオ)
 女体山はアカヤシオの群落地、あちこちに咲いていて綺麗だった。
(アカヤシオ)
 女体山の上では私がモデル役。
 広い山頂で景色を楽しみながら昼食をとって、そのあと格好つけてシャッターを押してもらった。
(女体山山頂)
(女体山からの展望)
 男体山は女体山より一段低いので、ここから写真を撮ると岩頭の様子がよく判るいい写真が撮れた。
 女体山の山頂は広くて、隣の岩頭から撮ると別の山のようにも見える。
(女体山からの男体山)
(女体山)
 月山をバックにして眺めると、アカヤシオの花が引き立って一段と綺麗に見える。
 女体山から鎖場を下りて月山方向に山道を歩いていくと、道を塞ぐように転んで斜めになった大きな岩があり、それを小さな岩が支えていた。この微妙なバランスでできた岩のトンネルを潜って行った。この形、他のところでも見たようなーーー。
(アカヤシオと月山)
(大岩のトンネル)
 月山への道の中間に二ツ箭山への分岐があり、ちょっと入ると三角点のある標高709.2mの二ツ箭山山頂だった。最高地点とは言え、周りは木々に囲まれて展望はない。二ツ箭山は男体山と女体山の組合せに付いた名前で、この二ツ箭山山頂まで登ってくる魅力はなさそうだ。
 三角点を早々に退去して木立の中の小道を歩いていくと、大岩がごろごろしている月山の山頂に着いた。その岩の一つに月山神社の石の祠が立っていた。
(二ツ箭山三角点)
(月山)
 月山からの二ツ箭山(男体山と女体山)の眺めは格好良かった。後の山は地形図から見て神楽山807.7m辺りか。
(月山からの男体山と女体山)
 周りにはアカヤシオの花が賑やかに咲いていた。
(アカヤシオ)
 そのアカヤシオと二ツ箭山(男体山と女体山)の組み合わせた写真もなかなか良い。
(アカヤシオ越しの男体山と女体山)
 月山の岩場から山道を下っていくと、桐ヶ岡林道から登ってくる登山道に出会った。(この登山道は、根本登山口の次に使われていたらしいが、トップの地図には表示されていない。)
(月山から下り)
桐ヶ岡林道からの登山道)
 分岐点からは月山新道を下って〆張場分岐まで下って、登ってきた沢筋の道を御神体滝へと下って行った。
(沢筋の道)
(沢筋の道)
 ここまで快調に下ってきたが、和子が滝のすぐ上の鎖場で足を滑らせて腰を打った。相当痛そうだったが、根性の和子、少し休んで駐車場迄歩き続けた。
(御神体滝の上)
(御神体滝の上)
 今回は岩場の写真が多くて花の写真は少なく、撮ったのはイワウチワなど5種類だけだった。
(イワウチワ)
(イワウチワ)
(スミレ)
(ヒトリシズカ)
(キブシ)
(ヤマブキ)
 無事根本駐車場まで歩いて、一般道を延々と走って日立まで帰ってきた。 
 次は5月前半の三鈷室山、矢祭山ー桧山、日立市大道芸祭の様子を紹介します。



inserted by FC2 system