J41 二岐山・鞍掛山・岩山

1.動 機 
 10月30日には那須高原のすぐ北、福島県天栄村の二岐山を一日かけて歩き、
福島県天栄村と下郷町の境にあり、最高点の男岳(標高1,544m)と女岳(同1,504m)の2つのピークを持つ双耳峰。特徴的な山容は、福島県内の多くの山からその姿が確認できる。ダイダラボッチ(日本伝承の大男)がこの山をまたごうとして股間のイチモツを山頂にぶつけたために山が割れ、このような山容になったという伝説がある。江戸時代の画家・谷文晁の『日本名山図会』にもその名が記されている。登山は、バス便や広い駐車場がある二岐温泉を起点に、女岳〜男岳へと登る周回コースがおすすめ。男岳南面のブナ林や御鍋神社の樹齢520年の大サワラ、男岳からのすばらしい展望、約5軒の宿がある東麓の二岐温泉など、登山の魅力が満載のコースだ。
 11月7日には栃木県宇都宮の鞍掛山と岩山に登ってきた。
鞍掛山は栃木県宇都宮市と日光市に跨る山。標高は492.4m。登山口は南麓の鞍掛林道沿いにある鞍掛神社付近である。鞍掛峠の東部は姿川の源流部で、新里町栗谷には砂防を兼ねた栗谷沢ダムがある。栃木百名山、大谷七名山に選定されている。
岩山は栃木百名山の一つで、その名の通り露岩多き山で一番岩、二番岩、三番岩からなり、岩峰の上にあるベンチや梯子、鎖場等楽しめます。ただし、鎖場は経験と技術が必要な難易度、初心者向きではありません。
2.登山日、山域
 2001年10/30(水) 二岐山1544.3、2001年11/7(月)鞍掛山492.4・岩山328.3

3 山行記録

3.1 二岐山 
 朝食後7時25分我家を出発、R293dで常陸太田に回ってR349を北上、里美道の駅で一息し、矢祭でR118に繋いで、棚倉からはR289で西走して、阿賀川手前で県道に入って北上、塔のへつりの先で山道に入って、10時半にやっと二股山の北登山口に到着した。3時間のドライブ。

 我家7:25=8:07里美道の駅8:15=9:05棚倉バイパス=10:30北登山口10:40ー12:10女岳ー12:15鞍部ー12:35男岳(昼食)13:25ー13:55けやき平ー14:30南登山口ー15:20二岐温泉=(親切な人の車)=15:30北登山口=我家 
(二岐山登山コース)
 北登山口の駐車場に車を停め、近くに立っていた「二岐山登山道」の案内標識に従って登り始めた。
 始めからなかなかの急登、ロープを頼っての直登。
(二岐山登山口10:40)
(急登11:37)
 1時間以上も頑張ると小さな石の祠が立っていた。これはMAPには二岐の祠(雨降りの神)とある。
 ここから北登山口を見下ろすと、綺麗に並んだ風車の列が見えた。借用した二岐山登山コースMAPには、北登山口には「風力発電所登山口」の別名が書いてある。
(雨降りの神12:02)
(風車の列12:02)
 急坂は、登っても登ってもどこまでも続いて、女岳1504mを見上げながら一休み。
 女岳山頂からの写真はなく、いきなり男岳山頂1544mから眺めた女岳の写真が出てくる。その後ろに見える山は、小野岳1383m・大戸岳1416m。
(もうすぐ女岳12:07)
(男岳から女岳12:31)
 男岳山頂で昼食を食べて、記念写真を撮った。
(二岐山山頂男岳1554.3m13:16)
 男岳山頂からの展望パノラマが何枚も撮っていある。残念ながらどちら向きに撮ったのか説明が残っていない。展望写真@に書き足した山名は、私のV111.小白森山と二岐山(福島の山完登)から引用した。
(男岳からの展望@)
(男岳からの展望A)
(男岳からの展望B女岳の向こうは岩山の風車と大戸岳)
(男岳からの展望C:那須連峰)
(男岳からの展望D:女岳の向こうに小野岳・大戸岳・岩山の風車・布引高原)
 昼食をとり、記念写真と展望写真を撮って13時25分男岳から下り始めた。
 急坂を30分近く下るとブナ林など広がる平原・ブナ平になり、男岳を見上げながらシャッタを押した。
(男岳からの展望E天栄村と二股川13:19)
(ブナ平から男岳13:52)
 ブナ平で一息つくと、そこからは岩場の多い急坂下りになった。足元を気にしながら慎重に下って行った。
(急坂下り14:14)
(岩道下り14:17)
 林道まで下ると「二岐山登山道」の道標が立っており、ここが南登山口。
 南登山口から少し二股温泉方向に二股川沿いの林道を歩いていくと、古びた小さな御鍋神社が建っていた。林道も御鍋遊歩道の名前が付いているようだ。御鍋神社は史跡になっていて、NETを検索すると、
御鍋神社は今から約1,000年前、平安時代の中頃、戦いに敗れた平将門の妻、桔梗姫とその一族郎党が追っ手を逃れ、密かにこの地に隠れ住んだと伝えられて居ます。
桔梗姫は将門の子を産んだが、残党狩りが厳しく姫ら一行は鍋のみを残し、姿を消したとされています
この鍋をご神体として祀って以来、御鍋神社と呼ばれるようになったということです。
なお、社前のサワラの木は樹高約42m、胸高周囲約3.8mで、平成12年に林野庁が国内100ヶ所の巨木、名木を選んだ「森の巨人たち100選」に選出されています。
(南登山口14:29)
(御鍋神社14:37)
 御鍋林道を歩いていくと、上に岩碧がせり出しているのが見え、すぐにシャッタを押した。
 その先には林道がVターンを繰り返して下って二股川を跨ぐところがあり、橋の上から二股渓谷の流れを眺めると滝のように見えた。
(林道歩き14:57)
(二岐渓谷15:06)
 林道から車道への出口に林野庁の「国有林の治山事業」と題した、二岐山近辺の車道の案内図が立っていた。良い観光案内になっている。
(二岐温泉近くの案内板15:12)
 車道に出て少し歩くと二股温泉街に着いて一休み。ここで出会っておしゃべりをしたおじさん、キノコ採りにおいでになったとのことだったが、私達の話を聞いて、北登山口の駐車場まで車で送っていただくことになった。距離は4km位はありそう、歩くと1時間近くかかりそうだった。お礼に安いタクシー料金をお渡しした。
 北登山口で車を降りると周りの林の紅葉が絶景。
 二岐山が綺麗に見えている写真、どこから撮ったのか分からない。日陰の方向から見て南側からと思われるが、直線道路と遠景パノラマになった時に写っている近くの山々が、地理院地図では判断できなかった。こんなことに時間をつぶして、この報告が遅くなってしまいました。
(北登山口の紅葉15:37)
(二岐山近景15:44)
(二岐山遠景15:44)
 40分走ってダムの畔で休憩して、その日のうちに我家に帰って、翌日は高鈴山でキノコ狩りをした。。
(西郷ダム?16:02)
(16:04)

3.2 鞍掛山・岩山
我家発7:20=8:40茂木道の駅8:52=10:15鞍掛山登山口10:25ー10:55奥の院ー11:00鞍掛山山頂ー11:10大岩展望台(昼食)11:50ー鞍掛山登山口=(脱輪車騒ぎ)=13:30岩山登山口

 我家を7時20分発車、R6,R293など1時間20分走ってR123の茂木道の駅で休憩、更に宇都宮市を通過して、ゴルフ場脇の鞍掛山登山口駐車場に10時15分到着した。案内板は写真に撮っていなかったが、NETから借用。
    鞍掛山は宇都宮市の北西部に位置し、主脈は古賀志山に通じています。
    名前のとおり馬の鞍のような形の山で、山全体がご神体です。
    天気が良ければ、大岩からは北に日光連山や高原山、南に宇都宮市街や遠く筑波山を望めます。また、途中には小さな滝や鎖場もあり登山者を楽しませてくれる好展望のコースです。
(鞍掛山登山コース)
 鞍掛山入口に着くと(鞍掛神社20分、山頂70分)の案内板が立っていた。
 入口案内板のところから10分ほど谷間に入ると、鞍掛神社の立て札が立っていた。
 立札のところからも谷間の間に滝が小さく見えていたが、少し分岐に入って行くと、岩の間を流れ下る細い滝が綺麗に見えるようになった。鞍掛神社は滝の左の岩に隠れている洞の中に祀られているのだが、写真は撮っていない。畏れ多いから撮影を遠慮したのか、お参りもしなかったのか?

(鞍掛山登山口10:20)
(鞍掛神社分岐:後に滝見える10:30)
(鞍掛神社の滝10:32)
 鞍掛神社からは「岩コース」と名が付いているだけに、鎖に頼るような険しい登りが続いた。
 滝から20分ほど頑張ると、鞍掛神社への分岐があり、少し分かれたところに鞍掛神社奥の院があった。奥の院とは言っても、小さな石に祠だった。後ろに格好のいい岩があり、もしかしてこれが御神体か?
(鎖の登山道10:52)
(鞍掛神社奥の院10:54)
 本道に戻ってなだらかな尾根道少し登ると、鞍掛山の山頂492.4mだった。山頂板のすぐ脇に三角点標石も埋められていた。
(鞍掛山山頂三角点10:57)
 山頂から10分歩くと大展望台・大岩に着いた。岩からは4方に展望が開け、すぐ近くの古賀志山の他、高原山、日光連山などが綺麗に見渡せた。
(大岩展望台から古賀志山 11:12)
(大岩展望台11:10)
(大岩展望台から古賀志山 11:12)
(展望台から高原山11:11)
(展望台から日光男体山・大真名子・女峰山11:17)
 大岩で展望を楽しみながらゆっくり昼食をとって、11時50分に展望コースで下りに入って登りコースと合流して駐車場に戻り、車で次の岩山の登山口に向かって出発。ところが、一般車道に出る前の林道の途中に脱輪した車が放置してあり、近くの射撃場の人が来て「JAFを呼んだので少し待ってくれ」と。どうしようもなく山に入ってキノコ採り。そのうち5台も車が連なり、みんなで車を持ち上げ、車の持ち主の年配女性が運転していってやっと解決。
 1時間近く遅れて再出発、山頂部が平らな鞍型をしている鞍掛山を見返しながらのドライブ。
(岩コースと尾根コース分岐点12:05)
(鞍掛山近景12:59)
(鞍掛山遠景)

3.3 岩山
 岩山の登山口に着いたのは午後1時半になっていた。

岩山南登山口13:30ー13:50三番岩ー14:08二番岩ー14:50一のたるみ岩15:12ー15:30一番岩ー15:50猿岩ー16:50岩山南登山口=石名坂レストラン=20:00我家
(岩山登山コース)
 日吉神社の脇から岩山連山を見上げると、登ったり下ったり結構きつそうだ。
 日吉神社に、無事歩き通せるようお祈りした。?
(岩山13:34)
(日吉神社13:35)
 しばらく笹道を歩いていくと早速急な岩場が現れた。岩角に捉まりながら登っていった。
(急登の岩道13:48)
(段差も大きい13:49)
 登り切っても、その先も岩場の連続。
(登っても13:53)
(岩道13:58)
 岩の急登には足場を切ってあるところが多く助かった。
(また急登14:02)
(頑張って14:02)
 時に梯子を掛けてある岩場も現れた。
(梯子もあり14:04)
 こんな岩場を登り切った最初の山頂にある岩場が三番岩275m。
 三番岩からは、眼下に広陵ゴルフ場が目の前に広がり、その向こうに見える山は遠くに高原山、右に赤岩山と古賀志山。
(三番岩14:08)
(三番岩からゴルフ場14:13)
 三番岩から下ると少し藪道、名もない花もありました。
 すぐに二番岩の名板が付けらた塔のような岩が現れた。ステップが切ってあって何とか登頂。
(???14:34)
(二番岩14:38)
 下りの方が怖い!
 下りきったところが吊尾根になった「一のタルミ」。
(二番岩下り14:46)
(一のタルミ14:50)
 一のタルミから笹山を登っていくと一番岩の登り。
 登り切った一番岩のてっぺんが岩山の山頂328.3m。
(一番岩へ14:52)
(一番岩14:53)
 展望がよく、北西方向に古賀志山、左手風車の列の向こうに赤岩山。
(一番岩から北西:ゴルフ場越しに赤岩山と古賀志山 14:59)
 西方向、すぐ近くに見えるのは333mの深岩山(?)。
(一番岩から西向かいの深岩山333 15:01)
 岩場を登り切った達成感で、一番岩の上では何枚も記念写真を撮りあった。
(一番岩15:07)
(一番岩15:12)
(一番岩には三角点も15:29)
 その先には猿岩の断崖が見えていた。猿岩の鎖場は断崖の向こう側だが、平地まで随分高度差がありそう。
 帰り道の案内板の写真を撮っているが、これが猿岩に向かう方向か、猿岩から引き返して帰る方向か?
(一番岩から猿岩15:21)
(帰り道案内15:34)
 雑木林の中の痩せた尾根道を進むと大きな岩・猿岩につきあたり、これに登ると一番岩以上の好展望。古賀志山の右手に日光の高原山連山も綺麗に見えていた。
(猿岩から北方展望:赤岩山と古賀志山・遠くに高原山)
 猿岩は、目の前が切れ落ちた急斜面の岩場になっており、鎖とロープがぶら下がっている。垂直に近い岩場には足がかりも少なく、腕力も要りそう。
(猿岩の鎖場@15:45)
 この鎖場を上から見ると、予想以上に怖そうなので猿岩の岩場を下りることは諦めて、一のタルミまで引き返して広陵ゴルフ場方向への逃げ道を下って、ゴルフ場の道を歩いて日吉神社の駐車場まで戻った。
 林道での脱輪車騒ぎですっかり遅くなり、駐車場に戻ったのは16時50分、この時間になると辺りはうす暗くなり、帰りに車中から撮った岩山も暗い影になっている。我家に帰ったのは夜8時になっていた。
(猿岩逃げて16:07)
(岩山遠景16:51)
 三つの山の位置確認を何度も繰り返したりしてすっかり時間を食ってしまい、4月最初の報告が4月10日にもなってしまいました。
 次は、先日4月6日に楽しんだ日立のさくらと、4月8日の赤羽緑地のミズバショウの様子を報告します。


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